https://www.asahi.com/articles/ASS7F0HBDS7FUTNB002M.html 【高校教諭から60歳で教授に転身 ミツバチ研究家が考える理想の養蜂】より
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市民ボランティアによるミツバチ飼育に取り組んでいる坂戸市に養蜂の達人がいる。ミツバチ研究者の干場英弘さん(77)だ。理論に基づく実践的な指導を求め、プロの養蜂家も指導を仰ぎに訪れる。養蜂の意義や課題などを聞いた。
――ミツバチへの興味はいつからですか
北海道・留萌に生まれたので、身近に豊かな自然がありました。小学校に入るまでは同世代の子どもがおらず、昆虫など生き物が友達でした。それが原点です。「生物」を学ぼうと玉川大学(東京都町田市)に進学したところ、たまたま世田谷区の叔母の家の隣に養蜂場があり、そこで実践を学んだのをきっかけに、ミツバチにのめり込みました。
――そこから研究の道へ?
大学ではミツバチ研究で名高い「昆虫学研究室」に所属しました。卒業後は都内の高校で理科を教えながら、校舎の屋上でミツバチを飼育し、ハチの性決定や染色体の研究を続け、1994年に博士号をいただきました。60歳で玉川大学の農学部教授に招かれ5年間教えましたが、高校在籍35年の研究者は、珍しいかもしれません。
https://www.asahi.com/articles/ASR747D5GR73UTNB00G.html?iref=pc_rellink_04 【広がる「市民養蜂」の輪 自治体がボランティアとミツバチ飼育】より
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埼玉県坂戸市が、市民参加によるミツバチの飼育に力を入れている。ボランティアとして市民に養蜂を体験してもらう取り組みを始めて10年余。サポートするため、巣箱を置く遊休農地の紹介も始めた。ミツバチとの共生の輪が広がりをみせている。
市施設でハチミツ
6月中旬。市の環境学習施設「環境学館いずみ」では、巣箱から採ったばかりのハチミツが、甘い香りを放っていた。
名前は「いずみつ」。施設の近くに置いた巣箱で、市民と飼育しているミツバチたちの恵みだ。地域の自然に目を向けてもらうために一部を販売し、ほかは給食などに活用する。
「私も昔は虫が怖かった。でもここでミツバチに出会って、虫たちが自然の循環の一部だということが理解できました」
瓶詰め作業をしながら、職員の赤尾美和さん(53)がそう説明してくれた。
3年で基礎を習得
同市は2013年に、この施設を拠点にミツバチの飼育を始めた。市によれば、自治体としての取り組みは「全国初」。養蜂を趣味とする石川清市長が主導した事業だった。
https://www.city.sakado.lg.jp/site/izumi/30579.html 【全国初!坂戸市ミツバチプロジェクト】より
坂戸市では平成25年度から全国初となる自治体によるミツバチの飼育を始めました。
坂戸市ミツバチプロジェクトとは
ミツバチは環境の変化にとても敏感な生き物であり、「ミツバチと共生できる環境づくり」をメインテーマに、自然を豊かにしてくれるミツバチの輪を広め、自然環境と共生する意識を育み、健全で恵み豊かな自然が未来へ引き継がれるよう環境保全へと繋げています。
また、養蜂家の育成により農業活性化及び副産物であるハチミツを利用した商工活性化を図ります。ミツバチプロジェクトの活動を通して養蜂の輪が広がり、ハチミツが坂戸市の特産物になることも期待されています。坂戸市ミツバチプロジェクト案内パンフレット [Wordファイル/1.08MB]
帰還したミツバチ
(花粉や蜜をたくさん集めて巣に戻ってきたミツバチ)
事業概要
1ハチミツ搾り会及び販売 (年2回 春・秋)
環境学館いずみならではの風味豊かな搾りたてのハチミツを販売します。
ハチミツ一杯の巣枠
(ハチミツでいっぱいになった巣枠)
ハチミツ搾り
(令和元年度 秋のハチミツ搾り体験)
2環境との共生啓発
ミツバチの生態を知る講座を開催し、自然との共生を考えます。
ハニーウォーク
(ハニーウォーク ~蜜源たんけん~)
教えてミツバチ先生
(教えてミツバチ先生~ミツバチってどんな生きもの?~)
巣枠
(ミツバチ巣枠の観察)
3蜜源化対策 ~花を咲かそう!ミツバチたちへの恩返し作戦~
土地の開発や薬害など、ミツバチを取り巻く環境は厳しく、世界的にもミツバチが減少していると言われています。
市では、自然を豊かにするミツバチへ恩返しするために、遊休農地等に花粉源・蜜源植物を増やす活動を行い、生物多様性を促進させ環境保全へと繋げると共に、耕作放棄地等の問題を改善する取組をしています。
浅羽地区で農業事業を行っている武州ガス(株)の所有する農業用倉庫敷地に、農地の蜜源化を検証するための試験ほ場を設置しています。ここでは、養蜂と蜜源植物の管理などを行い、蜜源植物を増やす取組の検証を行っています。
浅羽ほ場
(浅羽試験ほ場)
除草作業
(除草・苗植え作業)
秋 試験ほ場
(2021年 秋)
ほ場 春
(2022年 春)
ミツバチボランティアが新たに設置した蜜源化ほ場(島田地区)2022年11月
(2022年 11月)ミツバチボランティアが新たに設置した蜜源化ほ場(島田地区)
4ミツバチボランティアの育成
養蜂技術の継承、養蜂家の育成、養蜂相談、ハチミツの販路拡大
いずみ巣箱
(いずみ蜂群の巣箱)
いずみつ
(環境学館いずみのハチミツ「いずみつ」)
プロジェクトを支えるミツバチボランティア
ミツバチの飼育は一般市民から公募したミツバチボランティアと協働で行っています。ボランティアの任期は3年間で、毎年1回3月ごろに募集しています。
菜の花とミツバチ
ミツバチボランティアの主な活動
養蜂作業や関連事業への協力を通して、ミツバチの生態や蜜源等を学習し、養蜂技術を習得しています。
内検作業(巣箱の中の点検)は、冬季を除き、原則毎週1回行っています。
稲田さん(ミツバチの状態を確認)
内検2(女王蜂や産卵状況、蜜の量、病害虫の有無などを確認)
イベント瓶詰め(イベント、講座等各種事業への協力)
蜜源化(蜜源化作業)
https://www.youtube.com/watch?v=4sIkjbJKLuU
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