ジョセフ・スミスとフリーメイソンリーの真相

http://hideki816.blog.fc2.com/blog-entry-219.html 【ジョセフ・スミスとフリーメイソンリーの真相】より

  救いの計画

  福音 

  イエス・キリストの福音 L・トム・ペリー長老 十二使徒定員会

 天の御父は私たちが御自身のようになれるように、計画を備えてくださいました。

 この計画のおかげで、私たちは贖いを通して完全な者となって、満ちみちる喜びを得、永遠に生きることができるようになりました。

 リーハイは「アダムが堕落したのは人が存在するためであり、人が存在するのは喜びを得るためである」と宣言しました。(2ニフ 2:25)

 最も偉大な喜びは、永遠の命です。

 主は「人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと、これがわたしの業であり、わたしの栄光である(モーセ 1:39)」と宣言されました。

 ブリガム・ヤング大管長は、こう説いています。

 「現世に私たちが存在しているのは、父なる神のもとに戻って昇栄するという唯一の目的のためだけである。」 (『ブリガム・ヤング説教集』 p.37)

 ジョセフ・スミスは、幼いころから聖書から学んでいて聖文や親などから教えを受けていました。

  メイソン  Freemasonry and the Church

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 フリーメイソンリーに、ジョセフ・スミほか数名の教会指導者は加入して学んでいました。

 フリーメイソンリーには神権はなく真理や儀式は背教により変化していました。

 メイソンリーの儀式とエンダウメントには似ているところがいくつかありますが、その内容と目的はまったく異なります。

 フリーメイソンリーには、聖書で編纂時や翻訳時に失われてしまった真理の幾分かのユダヤ密教(カバラ)があり、背教して変化してしまったエンダウメントがありました。

 1842年5月3日、ジョセフ・スミスは自らの赤レンガ造りの店にノーブーのメイソンの会員が集まる場所を設けてそこで「何人かの長老たちにエンダウメントを授ける準備」ができるように数人の男性に強力を求めました。(Lucius N.Scovil, “The Higher Ordinances,” Deseret Evening News, Feb. 11, 1884, 2.)

 翌日、ジョセフ・スミスはハイラム・スミス、ブリガム・ヤング、ウィラード・リチャーズ、ヒーバー・C・キンボールなどのメイソンリーの会員である9人の男性に初めて神殿のエンダウメントを授けました。(Joseph Smith, “History, 1838–1856, volume C-1. 2 November 1838–31 July 1842,” 1328)

 ヒーバー・C・キンボールはこの経験について、イギリスに伝道に行っていた同僚の使徒のパーリー・P・プラットに手紙を書きました。

 キンボールはエンダウメントについて「私たちは預言者を通して神権に関する貴重な事柄を授かりました」と書き、「神権とメイソンには類似点があります」と指摘しました。

 そして、プラットに「〔メイソンは〕神権から生まれたが、すっかり様変わりしてしまった」とジョセフは考えていた、と伝えました。(Heber C.Kimball letter to Parley P. and Mary Ann Frost Pratt, June 17, 1842, Church History Library, Salt Lake City; spelling standardized.)

 同じくエンダウメントを受けた末日聖徒でありメイソンの会員でもあるジョセフ・フィールディングは、メイソンが「ほかの何かのための足掛かり、または備えのようであった」と日記に記しました。(Andrew F.Ehat, ed., “‘They Might Have Known That He Was Not a Fallen Prophet’—The Nauvoo Journal of Joseph Fielding,” BYU Studies, vol. 19, no. 2. Winter 1979, 145.)

 メイソンの儀式とエンダウメントの両方を経験したノーブーの末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は、これら2つの儀式のいくつかの要素に類似性を認めましたが、エンダウメントが啓示の結果であるとも証しました。

 ジョセフ・スミスの歴史を書いたウィラード・リチャーズはノーブーで行われたエンダウメントは「啓示の原則に基づいて管理されていた」と教えています。(Joseph Smith “History, 1838–1856, volume C-1. 2 November 1838–31 July 1842,” 1328–29; see also Andrew F.Ehat, “‘Who Shall Ascend into the Hill of the Lord?’Sesquicentennial Reflections of a Sacred Day: 4 May 1842,” in Donald W.Parry, ed., Temples of the Ancient World: Ritual and Symbolism. Salt Lake City: Deseret Book, 1994)

 ジョセフとその仲間たちは,メイソンが古代の真理の痕跡を保有している団体だということを理解していました。

 彼らはメイソンの儀式とエンダウメントとの類似点を認めましたが、自らの両方の経験に基づき、エンダウメントは神によって回復されたものだ、と結論づけました。(Heber C.Kimball letter to Parley P. and Mary Ann Frost Pratt, June 17, 1842)

 ジョセフ・スミスはフリーメイソンリーなどからに真理の欠片は学べましたが、福音の回復に必要な知識は学べませんでした。

 預言者ジョセフ・スミスは、学んだ知識の訂正部分や足りない知識を啓示などにより得ました。

 つまり、預言者ジョセフ・スミスは、聖書やフリーメイソンリーから学んだだけではなく、神からの教えを受けました。

 けっして自分の考えで創作したのではありません。 (参照)

 末日聖徒の中には、エンダウメントとメイソンの儀式、そしてそのほか多くの古代の宗教儀式の形式と象徴の類似性に目を向け、エンダウメントが古代の儀式を回復したものであると考える人がいます。

 また、ジョセフ・スミスを取り巻く文化にあった考えや団体が、啓示を受ける過程においてしばしば影響を与えていたと指摘する人もいます。

 いずれにしても、エンダウメントはフリーメイソンリーの儀式を単に模倣したものではありません。

 むしろ、ジョセフがメイソンと出会ったことによって啓示は確かに促進されました。

 主は、救いの計画に関する深遠な真理を教え、神の子供たちがみもとに行くことを可能とする聖約を示すために、ジョセフ・スミスを通して神殿の儀式を回復されました。」

  ジョセフ・スミスは詐欺師か?

  フリーメイソンリーの真相

 ユダヤ密教(カバラ)は預言的な解釈の伝統でした。

 それは、聖文を文学的でも文章を表面的に読むのではなく、聖文の本当の意味や象徴を預言者の解説や自身の霊感と啓示から読み解くことを推奨していました。

 化学の母体になった錬金術の歴史的は、原始キリスト教の神殿内の神秘の教え(エンダウメント)を含み、いくつかの口伝や文章で、ユダヤ密教がごく一部の人々に伝えられていきました。

 紀元12世紀から13世紀にかけて、古代古典的知識への関心が高まり、錬金術とユダヤ密教(カバラ)が混合したものが出てきました。

 そののち、エマヌエル・スヴェーデンボリ、アイザック・ニュートンやロバート・ボイルなどは秘密裏に錬金術に接していました。

 17世紀までには、一般的な宗教改革とさらには古代の真の宗教の修復のため幅広いヨーロッパの知識人たは、カバラ主義やヘルメス主義、錬金術術などの宗教哲学が混合していきました。

 これは、知識人といわれた人々が、知識的に真理にいたるまでは知識不足であり、霊的に清さや徳が足りずに、啓示や霊感を得られなかったゆえに神秘的なものが混ざっていきました。

 18世紀はオカルト的な社会のための繁栄の時期であり、そのほとんどすべてがカバラ主義とフリーメイソンリーと薔薇十字団に基づいていました。

 福音の知識の一部継承する形で、秘密結社としてのフリーメイソンリーが誕生します。

 フリーメイソンリーは、世界統一政府を樹立するためにあるといえます。

 フリーメイソンリーとは、自由な石工、大工であり、建築者です。

 中世ヨーロッパの職工組合が近代フリーメイソンリーの母体になったように、思想の基本は建物の建設であり理想国家を樹立することが最終目的なのです。

 ヨーロッパの職人の組合から生じた友愛組織のフリーメイソンリーの会員は集会所に集まり、ヒラムという名の男についての聖書の短い話に基づいた物語を再現するという儀式を行います。

 青銅職人のヒラムは、ソロモンからエルサレムで神殿を建てるよう命じられた人物です。(列王上 7:13‐45)

 メイソンリーの伝説では、彼はヒラム・アビフとして知られています。

 同じくソロモン神殿の建設を支援したことが明らかとなっているツロの王ヒラムとは別です。(サムエル下 5:11)

 物語を再現する際、メイソンリーの会員は段階を追ってそれを行い、手の握り、鍵となる言葉や特別な衣装を用います。

 彼らは儀式の中で、信頼に値する者となること、そしてメイソンの兄弟たちに忠実でいることを決意します。

 これらの儀式に参加する以外にも、社会と交わり、地域社会を活性化する活動に加わったり、さまざまな取り組みに対して寄付を行ったりしています。

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 今日、フリーメイソンリーとして世に知られる秘密結社の近代フリーメイソンリーは1717年、イギリスで始りました。

 個々にフリーメイソンリーの会合が行われていた居酒屋の名前から、それぞれ「ガチョウと網焼き」「王冠」「リンゴの樹」「大きな杯とブドウ」とよばれた4つのロッジ(基本的な組織単位)が統合して、グランドロッジが設置され、これに合わせて「グランドマスター」が選任されました。

 グランドロッジは、その管轄下の領内におけるロッジを統括し、監督します。

 各ロッジの自主性と自治を認めながらも、フリーメイソンリーとしての規定を遵守しているかどうかを確認し存在と活動を承認します。

 ロッジは、1つの国家のようなもので、ロッジ同士は互いの主権を認め合い外交関係を築きます。

 ロッジを束ねるグランドロッジも、1つではなく、ロンドンのグランドロッジ結成を機に、各国のフリーメイソンリーも、同様の動きに出ます。

 グランドロッジは互いの存在を承認し合うことで、そのネットワークを維持しています。

 当初、フリーメイソンリーは、①「徒弟 エンタードアプレンティス」、②「職人 フェロークラフト」、③「親方 マスターメイソン」という3つの位階から成る「ブルーロッジ」のみでしたが、その上に新たな位階が設定するようになり、これらを「レッドロッジ」とよびます。

 レッドロッジには、いくつかの種類があり、最も有名なのは「スコティッシュライト」で、ブルーロッジの上に4~33位階を設定しています。

 イギリスのフリーメイソンリーは入会できるのは男性のみとし、希望する女性と未成年者は外郭団体に所属することが決められています。

 フリーメイソンリーは、宗教団体ではありません。

 ただし根底に福音の知識があるので、世界中の宗教の要素を取り入れています。

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 近代フリーメイソンリーはさまざまな象徴体系を取り入れており、それらは神秘主義と結びついているので、真相を知らない人々からは怪しげなオカルト集団のように見えることもあります。

 1717年にロンドンで結成されたグランドロッジから始まる近代フリーメイソンリーは、基本的に有神論者であることが入会条件の1つです。

 正規のフリーメイソンリーの伝統はイギリスからアメリカ、フィリピンをへて、この日本にも承認、設置されたグランドロッジでも同様です。

 

 

 

  フリーメイソンリーの陰謀論

 フリーメイソンリーは、とくに日本では秘密結社だと形容され、世界征服を目論む悪の組織であると語られます。

 慈善事業を行う一方で、密かに革命を推し進め、最終的に世界統一を目指しているというのです。

 レッドロッジの1つ、スコティッシュライトの第32階級では、ローマ法王の帽子とヨーロッパの国王の王冠を模した物を徹底的に踏み潰すという儀式があります。

 これはカトリック教会と欧米の王権の否定であり、フリーメイソンを何度も破門にしたカトリック教会や国内で弾圧を繰り返してきたヨーロッパ諸国の貴族に対する意志の表明です。

 事実、独裁的な王権に対して、フリーメイソンリーは戦いを挑んできました。

 近代ヨーロッパにおける一連の革命には、フリーメイソンリーが動いていたのです。

 アメリカ独立戦争後の独立宣言の起草委員であったベンジャミン・フランクリンなど、独立革命の立役者の多くはフリーメイソンでした。

 初代アメリカ大統領ジョージ・ワシントンがフリーメイソンです。

 アメリカ独立革命に始まり、フランス革命が成功すると、革命思想はヨーロッパ全土をおおっていきます。

 支配者にとってみれば、自由・平等・博愛を標榜するフリーメイソンリーの勢力は、革命分子に映ったことでしょう。

 少なからず、革命運動に参加したフリーメイソンがいたことは事実です。

 こうした革命の連鎖は、時を同じくして勢力を拡大してきた共産主義とともに、世界中を戦争に巻き込んでいきます。

 革命と戦争の裏にフリーメイソンがいたので、彼らはきっと世界征服を狙っているに違いないという噂が世界中に広がり、ついにフリーメイソンリーは悪魔的な陰謀組織であると考えられるようになったのです。

 ジョセフ・スミスの時代のアメリカ人の中には、メイソンの秘密主義や排他性を懸念する人々がいました。

 これらの「反メイソン」たちは団体を結成し、新聞を出版し、一時期は政党を組織していました。

 

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  『シオン賢者の議定書』

 イルミナティと並んでフリーメイソンリーの陰謀論の根拠として引き合いに出されるのが悪名高き『シオン賢者の議定書(シオン長老の議定書、シオンの議定書)』です。

 これはシオン賢者、すなわちユダヤ教の長老が画策する世界征服に関する計画書で、紀元19世紀末、ロシアで小冊子が頒布され世に知られるようになりました。

 『シオン賢者の議定書』は、ユダヤ人の世界支配を決定する秘密会議の議事録とされ、ユダヤ人以外の民族を家畜とみなし、徹底的に堕落させることを決定した書物とされます。

 文書によると、1897年、スイスのバーゼルで第1回シオニスト会議が開催され、24人から成るユダヤ教の長老の名において、世界支配戦略が決議されました。

 具体的には、このようなことが記されていたとされます。

 

 自由主義の無政府主義(アナキズム)を広め、世界各国で体制を崩壊させる。

 無神論を科学的な思考として広め、『聖書』の説く真理から大衆の目を逸らす。

 マスメディアを使ってスポーツ、映画、性的娯楽を煽り、人々の関心を政治から逸らす。

 経済的に投機を活発化させて金融を握り、銀行家や資本家を味方にして、世界経済を掌握する。

 世界支配には、フリーメイソンリーを利用する。

 各国の名士を秘密結社に引き入れ、世界的なレベルで同時多発的に革命を起こす。

 フリーメイソンリーを管理するのはシオン賢者である。

 そのことは一般のフリーメイソンには知られてはならない。

 最終的に、ユダヤ人が世界を支配し、ダビデ王の血統をもつユダヤ人が君臨する。

 このように『シオン賢者の議定書』には、はっきりとフリーメイソンリーという名前が出てきて、世界中のフリーメイソンを使って世界征服をすると明確に述べられています。

 

 『シオン賢者の議定書』は、パリに駐在していた反ユダヤ主義であった当時のロシア帝国の秘密警察であるロシア帝国内務省警察部警備局が捏造されたことがすでに判明しています。 

 元ネタとなったのは『マキャベリとモンテスキューの地獄での対話』です。

 偽書ではあるものの、そこに書かれた内容が紀元20世紀の国際社会と見事なまでに一致しており、実際これを基にしてユダヤ人たちは世界支配を目論んでいるに違いないと信じる陰謀論者は少なくありません。

 フリーメイソンリーは世界支配を目論むユダヤ人の手先ではないと主張しますが、そもそもメンバーには本当のことを知らせないようにするとあり、弁明すればするほど、外部からは怪しく見えてしまう結果となっています。

 フリーメイソンリーが悪の組織であることを、フランス人作家のレオ・タクシルは内部告発しました。

 フリーメイソンであった彼は、脱会し、自らの体験を基に多くの本を執筆し、フリーメイソンリーがいかに恐ろしい組織であるかを宣伝しました。

 タクシルは、フリーメイソンリーにはルシファー派とよばれる組織があり、メンバーは悪魔を崇拝し、実に恐ろしい儀式を行っていると主張します。

 フリーメイソンリーから脱会したタクシルはカトリック教会に改宗します。

 反フリーメイソンリーであったバチカンは、タクシルの一連の著作を高く評価し、世界的なセンセーションを巻き起こすこととなりました。

 フリーメイソンリーは、人身御供をともなう黒ミサを行う悪魔教の信者であるという噂が広がったのです。

 

 しかし、これはでっち上げでした。

 タクシル自身、本に書いたことはすべてうそであると暴露しました。 (参照)

 これには、さすがのバチカンも参ったようですが、彼の本を基にした本は今でもあり、フリーメイソンリーを誹謗中傷しています。

 同様の問題を起こしたのがモーガン事件です。

 アメリカの建設労働者ウィリアム・モーガンはフリーメイソンリーのロッジに出入りしているうちに、メンバーであるかのように振る舞うようになります。

 正規の儀式や手順を経ていないことを指摘されると、彼は一転して反フリーメイソン活動を行い、さまざまなデマを吹聴するようになります。

 当然ながら、フリーメイソンリーとの関係は最悪になり、多くのトラブルが発生しました。

 債務不履行を理由に、モーガンは警察に逮捕されます。

 そののち、フリーメイソンリーたちはモーガンの身柄を引き取り、そのままナイアガラの滝近くの廃屋に監禁しましたが、やがて彼は姿を消します。

 モーガンの失踪は反フリーメイソンリーを標榜する人々の格好の攻撃材料となり、政治的な問題にまで発展しました。

 これによってフリーメイソンリーが被った被害は大きく、アメリカ全土でメンバーが激減しました。 

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 1920年にイギリスでロシア語版を英訳し出版したヴィクター・マーズデン(『モーニング・ポスト』紙ロシア担当記者)が急死しました。

 マーズデン記者はロシアで囚われた際にユダヤ人が拷問係であったし、ロシアの破壊者はユダヤ人だと証言し、『シオンの賢者の議定書』という証拠もあると述べました。

 議定書については1921年にロスチャイルド系企業の英紙『タイムズ』がフィリップ・グレイヴス(Philip Graves)記者による「議定書の終焉」記事を掲載しました。

 報道の中で古本が議定書の元ネタだとし大英博物館に保管されていた『マキャベリとモンテスキューの地獄での対話』と本書とを比較し、その正体を明らかにしました。

 『タイムズ』は以後、『シオン賢者の議定書』を情報源として使用しなくなりました。

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 1773年、マイヤー・ロスチャイルド(初代)は、30歳で12名の国際ユダヤの巨頭を招いてフランクフルトで秘密重要会議を開きました。

 ロスチャイルドはその会議で英国の清教徒革命(ピューリタン革命)を検証しこれを教訓化させ、フランス革命を勝利的に導くよう指針させました。

 そして、フリーメーソンに代わる全世界に対する支配権を手中に収めるための「世界革命運動」の創出について述べ、そのための「25項目の行動計画書」を打ち出したともいわれています。

 「世界革命運動」を実行するための「イルミナティ」の創設が決定され、改宗ユダヤ人にしてイエズス会士にしてインゴシュタット大学法学部長アダム・ヴァイスハウプト(1748年~1811年当時26歳)がイルミナティ責任者として選抜されました。

 1776年、ヴァイスハウプトがマイヤー・ロスチャイルドが打ち出した「25項目の行動計画書」を下敷きにして『シオン賢者の議定書』を完成させたともいわれています。

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 神はモーセに契約の箱の蓋の部分の贖罪所の上の2つのケルビムの間でモーセと会いモーセと語ると言われました。

 一対のケルビムの翼が三角形を描いています。

 そこからヤハウェが臨みます。

 それは「すべてを見通す神の目」です。

 「すべてを見通す神の目」は、ユダヤ密教(カバラ)の命の木の象徴図形の最上部である日の栄えの王国から臨むヤハウェ=イエス・キリストを意味しているのです。

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 「すべてを見通す神の目」は、フリーメイソンリーの象徴となりました。

 おお、わたしの愛する同胞よ、わたしの言葉を覚えておきなさい。

 見よ、わたしは自分の衣を脱いで、これをあなたがたの前で振り、わたしの救いの神に、そのすべてを見通す目でわたしを見てくださるように祈る。

 それであなたがたは、すべての人が各自の行いに応じて裁かれる終わりの日に、わたしがこうしてあなたがたの罪悪をわたしの身から振り払ったのを、イスラエルの神が御覧になったことと、わたしが神の御前に輝いて立っており、あなたがたの血から免れていることを知るであろう。 (2ニフ 9:44)

 イエス・キリストの再臨のときについての記述です。

 

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 人の子が栄光の中にすべての御使たちを従えて来るとき、彼はその栄光の座につくであろう。

 そして、すべての国民をその前に集めて、羊飼が羊とやぎとを分けるように、彼らをより分け、

 羊を右に、やぎを左におくであろう。

 そのとき、王は右にいる人々に言うであろう、『わたしの父に祝福された人たちよ、さあ、世の初めからあなたがたのために用意されている御国を受けつぎなさい。

 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせ、かわいていたときに飲ませ、旅人であったときに宿を貸し、裸であったときに着せ、病気のときに見舞い、獄にいたときに尋ねてくれたからである』。 

 そのとき、正しい者たちは答えて言うであろう、『主よ、いつ、わたしたちは、あなたが空腹であるのを見て食物をめぐみ、かわいているのを見て飲ませましたか。

 いつあなたが旅人であるのを見て宿を貸し、裸なのを見て着せましたか。

 また、いつあなたが病気をし、獄にいるのを見て、あなたの所に参りましたか』。

 すると、王は答えて言うであろう、『あなたがたによく言っておく。わたしの兄弟であるこれらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである』。

 それから、左にいる人々にも言うであろう、『のろわれた者どもよ、わたしを離れて、悪魔とその使たちとのために用意されている永遠の火にはいってしまえ。

 あなたがたは、わたしが空腹のときに食べさせず、かわいていたときに飲ませず、

 旅人であったときに宿を貸さず、裸であったときに着せず、また病気のときや、獄にいたときに、わたしを尋ねてくれなかったからである』。

 そのとき、彼らもまた答えて言うであろう、『主よ、いつ、あなたが空腹であり、かわいておられ、旅人であり、裸であり、病気であり、獄におられたのを見て、わたしたちはお世話をしませんでしたか』。

 そのとき、彼は答えて言うであろう、『あなたがたによく言っておく。これらの最も小さい者のひとりにしなかったのは、すなわち、わたしにしなかったのである』。

 そして彼らは永遠の刑罰を受け、正しい者は永遠の生命に入るであろう」。 (マタイ 25:31-46)

 ヒンドゥー教でも、食事は右手に限って、左手は不浄としています。

 「すべてを見通す神の目」が、聖なる右ではなく、なぜ左かという答えは日本だけに存在します。

 天岩戸神話では、天岩屋の前に大きな榊(さかき)を立て、そこに「八咫鏡(やたのかがみ)」を吊るすとともに、周りで「常世の長鳴鶏(とこよながなきどり)」を鳴かせます。

 準備が整い、天宇受賣命(アメノウズメノミコト)が裸踊りをすると、これを見た神々が大笑いをして大変な騒ぎとなりました。

 騒動が気になった天照大神は、少し岩戸を開いて外を覗きました。

 榊にかけられた鏡に映った神の右目は「鏡像反転」で左目になります。

 榊にかけられた目=天照大神は、木で作られた十字架にかけられるイエス・キリストを意味し、イエス・キリストが男神で天照大神が女神なのも鏡像反転で左右を逆に見よとの示唆です。 (参照)

 ムハンマドの言行録ハディースには、予言された偽メシヤ(ダッジャール)の姿が、こう記されています。

 「ある夜、私はカーバの近くにいた。

 そのとき、私はかつてあなたが見たこともないほど、白く美しい顔立ちの男を見かけた。

 彼は巻毛で、それもあなたがかつて見たこともないほどに美しい巻毛であった。

 彼がそれをくしですいたため水がしたたり落ちていた。

 あとは2人の男(もしくは、2人の男の肩)に寄りかかりながら、カーバ神殿の周りを巡回していた。

 『彼はどなたですか』と私がたずねると、『マリヤの子イエスです』と告げられた。

 この折、私はまた別の人物を見た。

 その人は頑丈な体格をし、ちぢれ毛であったが

 右目がつぶれ、ふくれたぶどうのようになっていた。

 『彼は誰ですか』と私がたずねると『彼は偽キリスト(マスィーフ・ダッジャール)です』と告げられた。」 (ハディース 1巻 『信仰の書』 p.134-137) (ぶどう 参照)

 ダッジャール(Dajjāl, アラビア語:دجّال)は、「うそ」または「欺瞞」を意味する語根「 dajl 」の最上級形で欺瞞者を意味し、古典シリア語にも登場します。

 ダッジャールは病人の癒しや死者の蘇生など、イエスが行った奇跡を真似しますが、ダッジャールは悪霊の助けを借りて行われ、織物職人、魔術師、淫行の子供たちなど多くの人々をだまします。

 ダッジャールの出現には多くの場所が関連付けられていますが、通常、彼は東から出現し、メッカとメディナを除くすべての都市を訪ねて全世界を旅しました。

 偽メシヤとして、多くの人が彼に騙されて彼の仲間に加わると信じられており、その中にはユダヤ人、ベドウィン、織物職人、魔術師、淫行の子供たちが含まれています。

 さらに、彼は悪魔の軍勢(Shayāṭīn)によって支援されることになります。

 それにもかかわらず、最も信頼できる支持者はユダヤ人であり、ユダヤ人にとって彼は待望していたメシヤとなるでしょう。

 預言者ムハンマドは、過去の預言者たちもダッジャールの出現について人々に警告をしていたことを述べています。

 「過去に、片目のダッジャールに関して民を警告しなかった預言者は、一人もいなかったのです。」 (サヒーフ・ブハーリー)

 さらにムハンマドは、真正なハディースで記録されているように、礼拝時は偽メシヤによる試練からのご加護を神に祈っていました。

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 ピラミッドにウリムとトンミム(六芒星)を描くと浮かんでくる文字は「M・A・S・O・N(メイソン)」です。 

 

 ピラミッドの下には「MDCCLXXVI」のローマ数字が刻まれています。

 ローマ数字では、I=1、V=5、X=10、L=50、 C=100、D=500、M=1000です。

 MDCCLXXVIをアラビア数字にします。

 1000+500+100+100+50 +10+10+5+1=1776となります。

 この1776はアメリカが独立宣言を出した1776年を意味するといわれています。 

 しかし1776年7月4日に独立宣言はしましたが、イギリス軍との戦局は不利で独立できるかどうかもおぼつかない状態でした。

 アメリカが正式に独立したのは1783年のパリ講和会議後だったので、本来なら1783年が適当と思われます。

 実は1776年とは、イルミナティが設立された年なのです。

 しかも、「MDCCLXXVI」の最後のローマ数字はVとI、5と1で、これは5月1日を表します。

 「MDCCLXXVI」は、1776年5月1日のイルミナティの創立記念日なのです。

 上部に記されている「ANNUIT CCEPTIS」は「企てに賛成した」で、下部に記されている「NUVOS ORID SECLORUM」は「時代の新秩序」です。

 つまり、キリスト教を破壊したのちに「世界政府を企てる」という宣言です。

 フリーメイソンリーの奥の院とも称される「イルミナティ」があります。 

 1776年5月1日、マイヤー・アムシェル・ローシルト(ローシルトは、英語読みでロスチャイルド)の財政支援のもと、インゴルシュタット大学法学部長のアダム・ヴァイ スハオプト教授がイルミナティという結社を創設しました。

 イルミナティという言葉は、「光を掲げる者」という意味です。

 イルミナティの目的は、知的能力を実証された人々 が世界を治める「世界政府」を生み出すこととされ、文学・教育・美術・科学・財政・産業の分野で最も聡明な人々を含む2000人もの結社員を集めたといわれます。

 結社結成の日、ヴァイスハウプトは著書『Novus Ordo Seclorum(新世界秩序)』を出版しています。

 ヴァイスハウプトの掲げたイルミナティの行動は、次のものだとされています。

 

 すべての既成政府の廃絶とイルミナティの統括する世界単一政府の樹立。

 私有財産と遺産相続の撤廃。

 愛国心と民族意識の根絶。

 家族制度と結婚制度の撤廃と子供の共同体での教育の実現。

 すべての宗教の撤廃。

 これらは、のちの共産主義の原型となりました。 

 イルミナティは過激な啓蒙思想が体制側から危険視され、徹底的に弾圧されました。

 歴史的に1785年には活動が停止したものの実際は地下に潜り、メンバーが重複していたことからイルミナティの中枢はフリーメイソンリーを隠れみのとして活動し、ついには上部組織として君臨するようになったといいます。

 しかし、アダム・ヴァイスハウプトのイルミナティは現在は存在しません。

 フリーメイソンリーの上部組織でもなければ、黒幕でもありません。

 イルミナティが革命の黒幕であるとしたのは、カトリック教会のイエズス会の神父オーギュスタン・バリュエルなどの旧体制派で、イルミナティへの悪い噂は多分に政治的な意味合いが強かったのです。

 悪魔を礼拝する組織は存在します。

 1785年、アダム・ヴァイスハウプトが創設したイルミナティは消滅しますが、アダム・ヴァイスハオプトは「闇のイルミナティに気をつけろ」と言い残しています。

 闇のイルミナティとは同時期を生きていたマイヤー・アムシェル・ローシルトのことです。

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 ロスチャイルドの宗教はユダヤ教とされていますが、幼児を生け贄にする悪魔宗教を信じているともいわれています。

 古代イスラエルもカナン人の影響でサタンに従ういくつかの偶像礼拝によって、幼児を生け贄にしている邪悪な社会であったため戦争などで滅びました。 (参照)

 カナン人とは、カナンが最初に住んだ地にいた人、およびハムの息子であったカナンの子孫を指しています。

 パレスチナの地中海沿岸の低地に住んでいた民もカナン人とよばれており、ギリシャ人がフェニキア人とよんでいた、ヨルダン川の西方の地域に住むイスラエル以外のすべての民を指して用いられたこともあります。

 イスラエルが約束の地(パレスチナ)に近づくころには、これらのカナン人たちは極端に邪悪で不義な民になっており、婚姻によってそれがイスラエルに流入し始めたために、彼らとの結婚が禁止されました。

 真偽は不明ですが、ロスチャイルドのルーツはカナン人の「ニムロド」であるというアメリカの歴史家で政治評論家のユースタス・マリンズやフリッツ・スプリングマイヤーなどからの情報もあります。

 広瀬隆の『赤い楯ーロスチャイルドの謎』では、ロスチャイルド家が2百数十年間の間に主として結婚を通じて全地球上に金融資本の系列と支配のネットワークを作り出したことを論証しています。

 ロスチャイルド家は、パリサイ派(ファリサイ派)ユダヤ人の血統であることを誇りにしているという噂があります。

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 天父は子供たちに選択の自由という永遠の原則を授け、彼らが自ら善悪の判断ができるようにされました。

 天父と天父のこの計画に背き、天を追われたのがルシフェルで、彼はサタンまたは悪魔、あらゆる偽りの父として知られるようになり、地上で人を欺き、神の声を聴こうとしないすべての者を自分の意のままにとりこにする者となりました。

 

 一方、神はイエス・キリストの福音の救いの原則と儀式を子供たちに教えるために、預言者をたててこられました。

 世の初めから、神の王国とサタンとの間には争いがありましたが、神の選ばれた従順な子供たちを集めて聖約を受けさせ、悪と戦うための訓練を行う場として、主の地上の組織であるイエス・キリストの教会がときに応じて地上に設立されてきました。

 その真実の教会には、人を永遠の命へと導くために必要なイエス・キリストの福音の原則と儀式があります。

 主がその福音、教義、儀式、および神権を明らかにされる時代を「神権時代」とよんでいます。

 たとえば、過去にはアダム、エノク、ノア、アブラハム、モーセ、それにニーファイ人の神権時代がありました。

 これらの神権時代が忠実で従順な民に提供したのは、イエス・キリストの福音の原則と儀式に従った生活をすることを条件に、悪に打ち勝ち永遠の命への備えをする機会を得るというものでした。

 

 真実の教会が発展したのちには、ほとんどが真理からの逸脱して背教にいたりました。

 律法学者、パリサイ人、サドカイ人そのほかの各グループは、年々、書かれた言葉を参照、引用、解釈など、さらにほかの方法によって先祖が確立したものに付け加え続けてしまいます。

 注釈や説明や解説、推論が口承となり、時をへて、口承や伝承はユダヤ人の礼拝、崇拝のおもな対象となりました。

 生ける預言者による直接の啓示の光はなく、もともとは神に近い生活をする手立てとして始められた言い伝えが、ユダヤ人の理解の目をくらますものとなっています。

 パリサイ派は、マカバイ戦争後間もなく出現した人々であり、独立した宗教グループでした。

 彼らは食べ物に関する律法と清めの儀式に焦点を絞ることによって、ユダヤ人社会に非常に大きな影響をおよぼしました。

 彼らの解釈は、聖文ではなく、主に口承に基づくものでした。

  大背教 1/3~3/3

  15 シークレット・ガバメントとサタンに従う秘密結社

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  フリーメイソンリーとエンダウメント

 フリーメイソンのハンド・サインは単独で1人が行うのみならず、複数の人間で表現することもあります。

 フリーメイソンリーの場合、握手にいろいろな変化を付けます。

 握手をするだけで、フリーメイソン同士は相手が同胞であることを認識できます。

 儀式においても、握手は重要な意味があります。

 フリーメイソンリーには死と再生の儀式が数多くあります。

 再生するときに、ライオン・ハンズとよばれる握手で儀式に参入した者を寝ている状態から起こします。

 仏像の印相(いんそう)も同様で、仏像の場合は1人で2人のハンド・サインを両手で行うのです。

 握手のように両手を重ねる場合と、そうでない場合がありますが表現されている意味は同じです。

 手のひらを上に向けたり下に向けたり細かい差はありますが、仏像の手印はフリーメイソンリーのハンド・サインです。

 具体的に両手を上向きにして重ね親指を向い合せにする瞑想の「禅定印(ぜんじょういん)」は、フリーメイソンリーでいう職人のハンド・サインと同じです。

 

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 右手を上げ左手を下げ、それぞれ親指と人差し指で輪を作る「来迎印」も、重ねればフリーメイソンリーの握手と同じです。

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 左手を下げて人差し指と中指を結び、右手を上げて開く「刀印」は開いた掌の中央を摘まむフリーメイソンリーのハンド・サインです。

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           ミャンマーのケン・タングの仏像

 

 フリーメイソンリーの中には、儀式のとき以外でも、ハンド・サインをすることがあり、フリーメイソンたちの集合写真でも、それぞれの階級を示すためにハンド・サインをしたりします。

 

 肖像画を描くときやポートレートなどの写真を撮影するときにハンド・サインをするメンバーもいて、ポピュラーなのは右手を胸の部分の懐に入れるポーズです。

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 近代ヨーロッパの著名人の肖像画や写真には、このポーズをしている人々がいます。

 たとえば、音楽家モーツァルト、フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト、共産主義者力ール・マルクス、アメリカ大統領ジョージ・ワシントン、ソ連最高指導者ヨシフ・スターリン、コロンビア建国の革命家シモン・ボリバル、フランスの軍人ラファイエット、そして坂本龍馬などで、彼らは皆フリーメイソンです。

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                モーツァルト

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                ナポレオン

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                力ール・マルクス

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                坂本龍馬

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                ブリガム・ヤング

 

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                フリーメイソンリーのシンボルマーク

 コンパスは円形で「天」を表し、直角定規は四角形で「地」を表し、ユダヤ密教(カバラ)が基の道教の世界観の天円地方(てんえんちほう)にもあります。

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 末日聖徒イエス・キリスト教会の神殿でよく見られるシンボルにも天円地方があります。

 初めのころの日本の国旗は、正方形いっぱいに赤い円が描かれました。

 この正式な日本国旗は、コンパスでの円形「天」と、直角定規での四角形「地」を表しているのです。

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 「日の丸」の旗の起源は古く『続日本紀』には、紀元701年の文武天皇の時代の正月元旦の儀式会場の飾りに太陽の像の旗を掲げたとあり、これが「日の丸」の原型で最も古い物といわれています。

 現存する最古の日の丸の旗としては、後冷泉天皇(1025年‐1068年)より源義光へ与えた旗があり、甲斐源氏の宗家の甲斐武田氏に家宝として伝えられました。

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 現存最古の日の丸の旗である甲斐武田家家宝 山梨県、雲峰寺所蔵

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 観測衛星の最新データによると、太陽は自然界で最も丸い物体でほぼ真球であると分かりました。

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 フリーメイソンリーのシンボルの1つも、コンパスと直角定規です。

 コンパスで上向き三角形と直角定規で下向き三角形を表して、ダビデの星、ウリムとトンミムを形成します。

 中央の「G」とは、ヘブル(ヘブライ)文字の「 ℷ 」(ギーメル)のラテン文字に変換した「G」で、ユダヤ密教(カバラ)の文字を数に置き換える数秘術ゲマトリアでは、3を意味し、3神の神会を象徴しています。

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 末日聖徒の学者で、古典、古代史、モルモンの歴史、古代キリスト教史、モルモン書の研究、古代エジプトの研究に貢献したヒュー・ウィンダー・ニブリーによれば、ニーファイ人の子孫のホピ族の儀式はエンダウメントの儀式といくつかの点で似ていて、エンダウメントがフリーメイソンリーの儀式に似ているよりもホピ族の儀式がエンダウメントに近いといいます。

 ニーファイ人の子孫であるホピ族の地球のシンボルは、コンパスと直角定規を示します。

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 古代インド神話には、下半身が蛇である夫婦の神であるナーガ(男)とナーギ(女)がいます。

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 この下半身が蛇であるのは、古代中国の神話に登場する人類の始祖、伏羲(フツギ)と女媧(ジョカ)と同じです。

 伏羲(フツギ)と女媧(ジョカ)は、コンパスと直角定規を持っています。

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 ナーガとナーギ、フツギとジョカが下半身を蛇で表現されるのは、蛇に表現されたヤハウェによって2人が創造されたことを意味しています。

 旧約時代に預言者のモーセは竿に青銅製の蛇を掲げ、十字架にかかるイエス・キリストの予型にしました。

 モーセの旧約時代には、ヤハウェは蛇として予型にされたのです。

 蛇は悪魔を表すこともありますが、ヤハウェを表すこともあります。

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 モーセがT字の十字架に青銅製の蛇を掲げました。

 民数記ではエジプトを離れたイスラエル人の一行が葦の海の途中まで来たときに、苦しみに耐えかねて不平を言いました。

 そこで神は火の蛇を送ったので、かまれた人々の中から死者が出ました。

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 民はホル山から進み、紅海の道をとおって、エドムの地を回ろうとしたが、民はその道に堪えがたくなった。

 民は神とモーセとにむかい、つぶやいて言った、

 「あなたがたはなぜわたしたちをエジプトから導き上って、荒野で死なせようとするのですか。

 ここには食物もなく、水もありません。

 わたしたちはこの粗悪な食物はいやになりました」。

 そこで主は、火のへびを民のうちに送られた。

 へびは民をかんだので、イスラエルの民のうち、多くのものが死んだ。

 民はモーセのもとに行って言った、

 「わたしたちは主にむかい、またあなたにむかい、つぶやいて罪を犯しました。

 どうぞへびをわたしたちから取り去られるように主に祈ってください」。

 モーセは民のために祈った。

 そこで主はモーセに言われた、

 「火のへびを造って、それをさおの上に掛けなさい。

 すべてのかまれた者が仰いで、それを見るならば生きるであろう」。

 モーセは青銅で一つのへびを造り、それをさおの上に掛けて置いた。

 すべてへびにかまれた者はその青銅のへびを仰いで見て生きた。 (民数 21:4-9)

 あなたを導いて、あの大きな恐ろしい荒野、すなわち火のへびや、さそりがいて、水のない、かわいた地を通り、あなたのために堅い岩から水を出し、 (申命 8:15)

 この出来事は、イスラエルの歴史では有名です。

 「火の蛇」という表現は、毒液の炎症を起こさせる焼けつくような作用を指しているのかもしれません。

 「火の蛇」を「毒蛇」と訳している聖書もあります。

 「火の蛇」のヘブル語(ヘブライ語)「ネハシム-セラフィム」の「セラフィム(セラピム)」は、字義どおり​に​は「火​の​よう​な​ものたち」もしくは「燃え​て​いる​ものたち」を​意味​し​、「セラピム」とは神の御前に住む天使です。

 セラピムの6つの翼は、動いたり行動したりするための力を象徴的に表した語です。

 ウジヤ王の死んだ年、わたしは主が高くあげられたみくらに座し、その衣のすそが神殿に満ちているのを見た。

 その上にセラピムが立ち、おのおの六つの翼をもっていた。

 その二つをもって顔をおおい、二つをもって足をおおい、二つをもって飛びかけり、 互に呼びかわして言った。

 「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の主、その栄光は全地に満つ」。

 その呼ばわっている者の声によって敷居の基が震い動き、神殿の中に煙が満ちた。

 その時わたしは言った、「わざわいなるかな、わたしは滅びるばかりだ。わたしは汚れたくちびるの者で、汚れたくちびるの民の中に住む者であるのに、わたしの目が万軍の主なる王を見たのだから」。

 この時セラピムのひとりが火ばしをもって、祭壇の上から取った燃えている炭を手に携え、わたしのところに飛んできて、

 わたしの口に触れて言った、「見よ、これがあなたのくちびるに触れたので、あなたの悪は除かれ、あなたの罪はゆるされた」。 (イザヤ 6:1-7)

 問い。それらの生き物が持っていた目と翼によって、わたしたちは何を理解すべきか。

 答え。それらの目は、光と知識の表れである。すなわち、それらは知識に満ちている。

 また、それらの翼は力の表れであり、動く力や、行動する力などを表す。 (教義 77:4)

 「煙が満ちた」の煙とは主の臨在、力、栄光を表しています。

 アハズ王の死んだ年にこの託宣があった、

 「ペリシテの全地よ、あなたを打ったむちが折られたことを喜んではならない。

 へびの根からまむしが出、その実は飛びかけるへびとなるからだ。

 いと貧しい者は食を得、乏しい者は安らかに伏す。

 しかし、わたしはききんをもってあなたの子孫を殺し、あなたの残れる者を滅ぼす。

 門よ、泣きわめけ。町よ、叫べ。

 ペリシテの全地よ、恐れのあまり消えうせよ、北から煙が来るからだ。

 その隊列からは、ひとりも脱落する者はない」。

 その国の使者たちになんと答えようか。

 「主はシオンの基をおかれた、その民の苦しむ者はこの中に避け所を得る」と答えよ。 (イザヤ 14:28-32)

 ネゲブの獣についての託宣。

 彼らはその富を若いろばの背に負わせ、その宝をらくだの背に負わせて、雌じし、雄じし、まむしおよび飛びかけるへびの出る悩みと苦しみの国を通って、おのれを益することのできない民に行く。 (口語訳 イザヤ 30:6)

 ネゲブの獣についての託宣。

 彼らはその富をろばの背に宝をらくだのこぶに載せてほえたける雌獅子や雄獅子蝮や、飛び回る炎の蛇が住む悩みと苦しみの道を経て益を与えることのない国に赴く。 (新共同訳 イザヤ 30:6)

 「飛ぶ」と​いう​表現​は、毒へび​が​何​か​を​おそう​とき​に​​飛びかかることの表現かもしれません。

 実際に炎ようなに見える蛇が空を飛んでいるとしたら、翼竜が体を光らすプラズマの炎ことを表現したのでしょう。

 翼が記載されていない点と蛇と述べている点が、翼竜ではないとも考えられます。

  10 生き残った恐竜

  天地創造と地球のバプテスマ

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 古代近東全域で蛇は脱皮をするからか、健康と不滅の象徴とみなされました。

 近東の社会と聖書は、2つ象徴を同時に蛇に表現しています。

 1つは、彼らに神と救い、治癒を表現して、ほかはサタンと悪と表現しています。

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 さて、主なる神であるわたしが造った野の生き物のうちで、蛇が最も狡猾であった。

 そこで、サタンは(すでに多くのものを引き寄せて自分に従わせていたので)蛇の心の中に思いを入れ、エバもだまそうとした。彼は神の思いを知らなかったので、世を滅ぼそうとしたのである。

 彼は女に言った。『園のどの木からも取って食べてはならないと、ほんとうに神が言われたのですか。』(彼は蛇の口を通して語った。)

 女は蛇に言った。『わたしたちは園の木の実は食べることを許されています。

 しかし、園の中央に見える木の実については、取って食べてはならない、触れてもならない、死んではいけないから、と神は言われました。』

 すると、蛇は女に言った。『あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。

 それを食べる日に、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです。』

 女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また、ともにいた夫にも与えたので、彼も食べた。

 すると、二人の目は開け、自分たちが裸であることを知った。

 そこで、彼らはいちじくの葉をつづり合わせて、前掛けとした。

 日の涼しいころ、彼らが園の中を歩いていると、主なる神の声が聞こえた。

 そこで、アダムとその妻は主なる神の面を避けて、園の木の間に身を隠した。

 主なる神であるわたしは、アダムに呼びかけて言った。『あなたはどこへ行くのか。』

 すると、彼は答えた。『園の中であなたの声を聞き、恐れて、身を隠しました。自分が裸であるのを見たからです。』

 主なる神であるわたしは、アダムに言った。

 『あなたが裸であるのを、だれが知らせたのか。食べてはならない、食べれば必ず死ぬ、と命じておいた木から、あなたは取って食べたのか。』

 そこで、人は答えた。『あなたがわたしに与えてくださって、わたしとともにいるようにと命じられた女が、その木の実をくれたので、わたしは食べました。』

 そこで、主なる神であるわたしは、女に言った。『あなたは何ということをしたのか。』

 すると、女は答えた。『蛇がわたしをだましたのです。それでわたしは食べました。』

 主なる神であるわたしは、蛇に言った。『おまえはこのことをしたので、すべての家畜、野のすべての獣のうち、最ものろわれる。おまえは腹で這い回り、一生、ちりを食べるであろう。

 わたしは恨みをおく、おまえと女とのあいだに、おまえのすえと女のすえとの間に。彼はおまえのかしらを砕き、おまえは彼のかかとを砕くであろう」。 (創世 3:1-15)

 サタンは蛇の口を通して、エバを誘惑しました。

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 『創世記』の記録では、蛇がエバに語って実を取るようにそそのかしたとありますが、モーセの記録によると、蛇の口を借りてサタン自身が語っていたとなっており、さらにこのサタンは、ほかの所でその象徴として「へびの姿」が使われています。

 この巨大な龍、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれ、全世界を惑わす年を経たへびは、地に投げ落され、その使たちも、もろともに投げ落された。 (黙示 12:9)

  11 第6日~第7日 アダムとエバの創造と堕落

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 ヘブル語で「蛇(NChSh ナハシュ、ネハシュ)」で、ユダヤ密教(カバラ)において秘数術(ゲマトリア)ではNが50、Chは8、Shは300で合計358。

 「メシヤ(MShYCh)」は、Mは40、Shは300、Yは10、Chは8で合計は358です。

 サタンは蛇がメシヤの象徴と使用されるのを知っていて、蛇を利用してエバを誘惑したのかもしれません。

 毒蛇にかまれてしまったら、抗毒血清を使い治療します。

 抗毒血清は毒素自体を破壊するのではなく、毒の影響を取り除きます。

 抗毒血清は毒を動物に注射し、動物の体内では毒を中和する抗体を作ります。

 イエス・キリストは抗毒血清のように私たちの罪の毒と死を経験し克服して、それらに対抗する効力を得ました。

 私たちはイエス・キリストの贖罪の効力は信仰と悔い改めとおして、イエス・キリストの贖いの犠牲を記念してパンと水を取る儀式の聖餐でキリストの血を象徴的に受け、抗毒血清治療のように助けられます。

 蛇の毒から回復するための唯一の方法が、モーセが作って民の前に掲げておいた竿の上の青銅の蛇を見ることでした。

 この物語についてこれ以上のことは書かれていませんが、後世の預言者たちは、この出来事を貴重な教訓を教えるために利用しています。

 イエスはこれを、御自分の予型として使われました。

 民がモーセに許しを願うと、モーセは神の言葉に従って青銅で蛇を作り、竿の先に掲げました。

 この蛇を見た者は、火の蛇にかまれても命を永らえました。

 モーセが荒野で竿に掲げた青銅の蛇は、イエス・キリストが十字架のかかることの予型でした。

 

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 ヨハネによる福音書 3章14節では、ニコデモとイエスの対話の中で、この青銅の蛇がたとえとして用いられています。

 イエスはかかげられた青銅の蛇のように、「人の子もあげられなければならない」と語りました。

 パリサイ人のひとりで、その名をニコデモというユダヤ人の指導者があった。

 この人が夜イエスのもとにきて言った、「先生、わたしたちはあなたが神からこられた教師であることを知っています。神がご一緒でないなら、あなたがなさっておられるようなしるしは、だれにもできはしません」。

 イエスは答えて言われた、「よくよくあなたに言っておく。だれでも新しく生れなければ、神の国を見ることはできない」。

 ニコデモは言った、「人は年をとってから生れることが、どうしてできますか。

 もう一度、母の胎にはいって生れることができましょうか」。

 イエスは答えられた、「よくよくあなたに言っておく。だれでも、水と霊とから生れなければ、神の国にはいることはできない。

 肉から生れる者は肉であり、霊から生れる者は霊である。

 あなたがたは新しく生れなければならないと、わたしが言ったからとて、不思議に思うには及ばない。

 風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。霊から生れる者もみな、それと同じである」。

 ニコデモはイエスに答えて言った、「どうして、そんなことがあり得ましょうか」。

 イエスは彼に答えて言われた、「あなたはイスラエルの教師でありながら、これぐらいのことがわからないのか。

 よくよく言っておく。

 わたしたちは自分の知っていることを語り、また自分の見たことをあかししているのに、あなたがたはわたしたちのあかしを受けいれない。

 わたしが地上のことを語っているのに、あなたがたが信じないならば、天上のことを語った場合、どうしてそれを信じるだろうか。

 天から下ってきた者、すなわち人の子のほかには、だれも天に上った者はない。

 そして、ちょうどモーセが荒野でへびを上げたように、人の子もまた上げられなければならない。

 それは彼を信じる者が、すべて永遠の命を得るためである」。

 神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。

 それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。

 神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われるためである。

 彼を信じる者は、さばかれない。

 信じない者は、すでにさばかれている。

 神のひとり子の名を信じることをしないからである。

 そのさばきというのは、光がこの世にきたのに、人々はそのおこないが悪いために、光よりもやみの方を愛したことである。

 悪を行っている者はみな光を憎む。そして、そのおこないが明るみに出されるのを恐れて、光にこようとはしない。

 しかし、真理を行っている者は光に来る。

 その人のおこないの、神にあってなされたということが、明らかにされるためである。 (ヨハネ 3:1-21)

 神は民が癒やされる手段として竿の上に蛇を備えておかれたましたが、ニーファイは差し出された賜物を利用しようとしない者もいたと述べています。

 そして主は、主を神とする人々を愛されます。

 まことに、主はわたしたちの先祖を愛し、彼ら、すなわちアブラハム、イサク、ヤコブと聖約を交わされました。

 そして主は、御自分が交わした聖約を覚えておられます。

 それで、わたしたちの先祖をエジプトの地から導き出されたのです。

 しかし、わたしたちの先祖がちょうどあなたがたのように心をかたくなにしたので、主は荒れ野で、杖をもって彼らを苦しい目に遭わせられました。

 主は、彼らの罪悪のために、彼らを苦しい目に遭わせられたのです。

 主は火の飛ぶ蛇を彼らの中に送り、また彼らがかまれた後で、癒される方法を備えられました。

 彼らがしなければならなかったことは、ただ目を向けて見るだけのことでしたが、その方法が単純であったため、すなわち容易であったために、死んだ人が大勢いました。

 彼らは時々心をかたくなにし、モーセをののしり、また神をもののしりました。

 にもかかわらず、彼らが神のたぐいない力によって約束の地に導かれたことは、あなたがたがよく承知していることです。 (1ニフ 17:40-42)

 アルマは、民が従おうとしない理由を別に書いています。

 見よ、モーセも神の御子について述べた。

 荒れ野で一つの予型が掲げられ、それを仰ぎ見ようとした者はだれでも、生き延びられるようにされた。

 そして、多くの人がそれを見て生き延びた。

 しかし、そのことの意味を理解した人はわずかであった。

 彼らの心がかたくなであったからである。

 そして、予型を見ようともしないほどかたくなな人が大勢おり、彼らは死んでしまった。

 彼らが見ようとしなかったのは、それで自分が癒されるとは信じなかったからである。

 おお、わたしの同胞よ、もしあなたがたが癒しを得るために、目を向けるだけでよいとしたら、あなたがたはすぐにも見ようとしないだろうか。

 それとも、不信仰のままで心をかたくなにし、怠けて目を向けようとしないで死ぬことを望むだろうか。

 もしそうであれば、災いがあなたがたに降りかかるであろう。

 しかし、それを望まなければ、あなたがたの目を向けて、神の御子を信じるようにしなさい。

 神の御子が将来、御自分の民を贖うために降臨されること、御子がその民の罪を贖うために苦しみを受け、死なれること、御子が死者の中からよみがえり、復活をもたらされること、終わりの裁きの日に、すべての人が各々の行いに応じて裁きを受けるために神の御子の御前に立つこと、これらのことを信じてほしい。 (アルマ 33:19-22)

 ヒラマンの息子のニーファイは、モーセとそののちの預言者たちが、イスラエルの民に青銅の蛇はキリストの予型であると教えたと言っています。

 しかし見よ、あなたがたは、わたしの言葉を否定しているだけでなく、わたしたちの先祖が語ったすべての言葉と、このような偉大な力を与えられたこのモーセが語った言葉、まことに、彼がメシヤの来臨に関して語った言葉をも否定している。

 まことに彼は、神の御子が将来来られることを証しなかったか。

 彼が荒れ野で青銅の蛇を上げたように、将来来られる神の御子も上げられるであろう。

 また、その蛇を仰ぎ見る者が皆生きたように、悔いる霊を抱いて、信仰をもって神の御子を仰ぎ見る者は皆、生きることができ、永遠であるあの命にあずかるであろう。

 さて見よ、これらのことを証したのはモーセだけではない。

 彼の時代からアブラハムの時代にさかのぼる聖なる預言者たちも皆、証した。 (ヒラマン 8:13-16)

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 メキシコのアステカ文明では、三回転半した蛇を私たちの聖なる母トナンツィン(ナワトル語でわれらの母の意)として崇拝しました。

 ユダヤ密教(カバラ)の命の木の象徴図形では、日の栄えの王国の最高位の「昇栄」にいたる上昇は三回転半です。

 善悪の知識の木、つまり死の木に巻きつき人を誘惑した蛇はサタンですが、命の木を三回転半して昇栄し人を救うために助ける蛇は、イエス・キリストの予型にされた蛇なのです。 (参照)

 アダムは、地上で創造された最初の人で男性です。

 アダムが話し、福千年の時代に再び話されるようになる清い言語で(ゼパニヤ 3:9)で、父なる神の名前はアーマンあるいはアー・マンです。

 この称号は「聖なる人」と同じ意味、あるいはそれにきわめて近い意味をもちます。

 それゆえ、あなたの子供たちに次のことを教えなさい。

 すなわち、どこにいる人でもすべての人が、悔い改めなければならない。

 そうしなければ、決して神の王国を受け継ぐことはできない。

 清くない者はそこに住むことはできない。

 すなわち、神の前に住むことができないからである。

 アダムの言葉で、聖なる人とは神の名である。

 また、神の独り子の名は、人の子、すなわちイエス・キリストであり、時の中間に来る義にかなった裁き主である。 (モーセ 6:57)

 イエス・キリストは、時の中間(時の絶頂)に、この地球に降誕されました。

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 天父はこの名前で御自身をアダムに現し、御自分が聖なる人であることを示されました。

 ジョセフ・スミスは、こう述べています。

 「彼(御父)は昇栄した人であり、天の玉座に座っておられる!……

 もし今日、彼に会えるならば、神があなた自身のように、一個の人であり、姿をもち、まさに人間のかたちをしておられるのを見るだろう。

 なぜならアダムはまさに神のような姿かたちに形づくられ、神から教えを受け、ちょうど1人の人が別の人とするように神とともに歩き、話し、会話をしたのだから。」 (『教会歴史』 p.305)

 ロレンゾ・スノーは、このように述べています。

 「人が現在あるごとくに神もかつてあり、神が現在あられるごとくに人もなりえる。」 (トーマス・C・ロムニー The Life of Lorenzo Snow [Salt Lake City: Deseret News Press 1955年] p.46)

 ジョセフ・スミスが、1844年にノーブーでキング・フォレットを悼んで行った説教です。

 「私は、神がどのようにして神になられたかを話そう。

 私たちは神が永劫から神であったと想像していた。

 (神がそうではなかったという考えは)ある人にとっては理解できないものだ。

 しかし、それは純然かつ福音の第一原則、すなわち神の性格を確かに知ることであり、私たちは1人の人が別の人に会話をするように、私たちも神と会話することができる。

 私たちすべての御父である神御自身、イエス・キリストと同様、地上に住まわれた。……」

 この引用は、ジョセフ・スミスの死の直前に行った説教から抜粋したものです。

 ジョセフ・スミスにこの神学的概念をこれ以上詳細に話し合うことはできませんでした。 

 しかし、ジョセフ・スミス以外の別の指導者や会員もほかの機会に、神がかつて私たち(あるいはイエス・キリスト)のようであったという同様の概念を言明しています。

  神のようになる

 ジョセフ・フィールディング・スミス長老は、こう述べています。

 「一部の人々は預言者ジョセフ・スミスが1844年にノーブーでキング・フォレットを悼んで行った説教に出てくる内容に当惑を覚えている。

 不可解に思われている事柄というのは、天父がかつて生と死とを味わい、現在は昇栄した人であるという言明である。

 これは奥義の1つであって、一部の人は聖典のほかの言葉と矛盾すると考えている。

 当然のことながら私たちには現世にいる間で理解できない事柄がたくさんある。

 眼前に展開している難解なことを全部つきとめることはできない。

 私たちの理解力には限界があり、その結果として、私たちは自分が知っていること、なじみのあるものを基に判断し勝ちである。

 永遠に属する事柄は、私たちが永遠の命という目的地に到達し、すべてのことが明らかにされて初めて理解できるようになるだろう。

 聖典の中で、神は『神は無限かつ永遠で、永遠から永遠にわたって変わることのない同じ神であり、天地とその中にある万物を形造られた御方』(教義 20:17)であり、『神は昨日も、今日も、とこしえに変わらない』(モルモン 9:9)、さらに『永遠から永遠にわたって変わらない御方である』(モロナイ 8:18)記されている。

 

 以上の聖句は預言者ジョセフ・スミスが教えた次の教えとどのように調和させることができるだろうか。

 『神はかつて現在の私たちのようであった。そして現在は昇栄した人である。……

 神はかつて私たちのような人であった。

 私たちすべての御父である神御自身、イエス・キリストと同様、地上に住まわれた。……』」 (『救いの教義』 1:10-11) 

 

 天父は、人から昇栄し神になった人であり、聖なる人なのです。 

 これは、人が神に似る者となって昇栄を受け継ぐために、知って理解しなければならない真理です。 (参照)

 わたしたちが神の子と呼ばれるためには、どんなに大きな愛を父から賜わったことか、よく考えてみなさい。

 わたしたちは、すでに神の子なのである。

 世がわたしたちを知らないのは、父を知らなかったからである。

 愛する者たちよ。わたしたちは今や神の子である。

 しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明らかではない。

 彼が現れる時、わたしたちは、自分たちが彼に似るものとなることを知っている。

 そのまことの御姿を見るからである。

 彼についてこの望みをいだいている者は皆、彼がきよくあられるように、自らをきよくする。 (1ヨハネ 3:1-3)

 さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言う。

 もしある男がわたしの律法であるわたしの言葉によって、また新しくかつ永遠の聖約によって妻をめとり、そしてそれが、わたしからこの力とこの神権の鍵とを与えられた油注がれた者によって、約束の聖なる御霊により彼らに結び固められ、また彼らに、「あなたがたは第一の復活に出て来るであろう。

 もしも第一の復活の後ならば、次の復活に出て来るであろう。

 そして、王位、王国、公国、および力、主権、すべての高い所と深い所を受け継ぐであろう」と言われるならば、また殺人を犯して罪のない者の血を流してはならないと小羊の命の書に記されているので、あなたがたがわたしの聖約の中にとどまり、殺人を犯して罪のない者の血を流すことがなければ、わたしの僕が彼らに授けたすべての事柄は何であろうと、この世においても永遠にわたっても、彼らに行われ、彼らがこの世の外に去るときにも完全に効力があるであろう。

 

 そして、彼らはそこに置かれる天使たちと神々のそばを通り過ぎ、彼らの頭に結び固められたように、すべての事柄について昇栄と栄光を受けるであろう。

 その栄光とは、とこしえにいつまでも子孫が満ちて続くことである。

 それで、彼らは神々となる。

 彼らには終わりがないからである。

 それゆえ、彼らは続くので永遠から永遠に至り、すべてのものが彼らに従うので、彼らはすべてのものの上にあるであろう。

 それで、彼らは神々となる。 

 彼らは一切の権威を持ち、天使たちが彼らに従うからである。

 

 まことに、まことに、わたしはあなたがたに言う。

 あなたがたはわたしの律法に従わなければ、この栄光に達することができない。

 昇栄と命の存続に至る門は狭く、その道は細い。

 そして、それを見いだす者が少ない。

 あなたがたがこの世でわたしを受け入れず、わたしを知らないからである。

 しかし、もしあなたがたがこの世でわたしを受け入れるならば、あなたがたはわたしを知り、昇栄を受けるであろう。

 わたしがいる所に、あなたがたもいるためである。

 永遠の命とは、唯一の、知恵あるまことの神と、神の遣わされたイエス・キリストを知ることである。

 わたしがその者である。

 それゆえ、あなたがたはわたしの律法を受け入れなさい。 (教義 132:19-24)

 

 「第一の復活」とは、何でしょうか。

 またわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。

 彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、

 そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。

 その後、しばらくの間だけ解放されることになっていた。

 また見ていると、かず多くの座があり、その上に人々がすわっていた。

 そして、彼らにさばきの権が与えられていた。

 また、イエスのあかしをし神の言を伝えたために首を切られた人々の霊がそこにおり、また、獣をもその像をも拝まず、その刻印を額や手に受けることをしなかった人々がいた。

 彼らは生きかえって、キリストと共に千年の間、支配した。

 (それ以外の死人は、千年の期間が終るまで生きかえらなかった。)

 これが第一の復活である。 

 この第一の復活にあずかる者は、さいわいな者であり、また聖なる者である。

 この人たちに対しては、第二の死はなんの力もない。

 彼らは神とキリストとの祭司となり、キリストと共に千年の間、支配する。 (黙示 20:1-6)

 第一の復活は、イエス・キリストの復活とともに始まり、それにはキリストが復活される前に死んだ義人を含むことを説明します。(モーサヤ 15:21-25、アルマ 40章参照)

 キリストの復活の後に死んだ義人の『大部分』は、イエス・キリストの再臨に関連して復活します。(ジェームズ・E・タルメージ The Articles of Faith 第12版)

 日の栄えまたは月の栄えの報いを受ける人々は、この第一の復活においてよみがえります。(教義 88:98-99)

 日の栄えの栄光を受け継ぐ人の復活が終わると、月の栄えの栄光を受け継ぐ人が復活します。

 この人たちがすべて復活すると、第一の復活は完了します。

 イエス・キリストの再臨時に生きている悪人は肉体が死亡します。

 すでに死んだ悪人とともに、最後の復活の第二の復活まで待たなければなりません。

 このとき、残りのすべての死者が神にまみえるためによみがえります。

 悪人と悔い改めない者は、福千年の終わりに起こる第二の復活まで復活しません。

 星の栄えの報いを受ける人々と滅びの子らはこの復活においてよみがえります。

 滅びの子はサタンや​前世​で​の戦いで天父​に​背き​投げ​落とされた悪霊たちとともに外の暗闇に投げ出されます。(教義 76:32-33,81-112参照)

 ジョセフ・フィールディング・スミス長老は、正しい者の復活について次のように書いています。

 「近代に教会に与えられた啓示で、主はこの栄光に満ちた出来事についてさらにくわしく知らされた。

 このときに復活の特権に浴する人々には、少なくとも2種類の人々がある。

 まず1つ目は、『とこしえにいつまでも神とそのキリストの前に住む』人々である。

 そして2つ目に、日の栄えの王国の人々だけでなく、月の栄えの王国に属する高潔な人々である。

 キリストが来られるときに、『墓の中で眠っていた者たちは、彼らの墓が開かれるので出て来る。そして、彼らもまた、天の柱のただ中で主に会うために引き上げられる。彼らはキリストのもの、初穂、キリストとともに最初に降る者、地上や墓の中にいてキリストに会うために最初に引き上げられる者である。これはすべて、神の天使が吹き鳴らすラッパの音による。』 (教義 88:96-102参照)

 

 これらの者は、『神とキリストが万民の審判者として住まわれる、天にその名が記されている』正しい人である。

 『これらは、自らの血を流すことによってこの完全な贖罪を成し遂げられた、新しい聖約の仲保者イエスを通じて完全な者とされた正しい人々である。』

 この大きな出来事に続き、主と主に会うために取り上げられた義人が地上に降って来たのち、もう1つの復活が起こる。

 これは少し遅れて起こるが、第一の復活の一部と考えることができる。

 この復活で、主に会うために取り上げられる資格はないが、よみがえって福千年に住まう資格のある月の栄えの定めに属する者が出てくる。……

 

 第一の復活にあずかる権利をもつ人々で、また別の部類の人々がいる。

 彼らは、完全な福音を受け入れることを拒み、長子の教会の会員ではないが、高潔な生活を送った人々である。

 またこの中には、律法なくして死に、したがって主の戒めを破ったことに対して罰を受けない人々も含まれている。」 (『救いの教義』 2:272-273)

 この第一の復活は福千年に入っても続き、その千年間に地上に生きて死ぬ、日の栄えの王国にふさわしいすべての人も復活にあずかります。

 そのとき、彼らはわたしを待ち望むであろう。見よ、わたしは来る。

 そして彼らは、天の雲の中に、力と大いなる栄光とをまとって、すべての聖なる天使たちとともにいるわたしを見るであろう。

 また、わたしを待ち受けない者は絶たれるであろう。

 しかし、主の腕が下る前に、一人の天使がラッパを吹き鳴らし、眠っていた聖徒たちは雲の中でわたしに会うために出て来る。

 さて、あなたがたは安らかに眠っていたならば、幸いである。

 なぜなら、今わたしを見て、わたしがいることを知っているように、あなたがたはわたしのもとに来て、生きて、あなたがたの贖いは完成されるからである。

 また、聖徒たちは地の四方から出て来るであろう。

 それから、主の腕がもろもろの国民に下る。

 そしてその後、主はこの山の上に足を置く。すると、これは二つに裂ける。

 また、地は揺れ動き、あちらこちらとよろめき、また天も震える。

 また、主は声を発し、地の果てに至るすべての者がそれを聞く。

 そして、地のもろもろの国民は嘆き悲しみ、笑った者たちは自分の愚かさを知るであろう。

 災いがあざ笑った者を覆い、あざける者は焼き尽くされるであろう。

 また、罪悪の機をうかがう者は、切り倒されて火の中に投げ込まれるであろう。

 

 それから、ユダヤ人はわたしを見て、『あなたの両手と両足のこの傷は何ですか』と言うであろう。

 そのとき、彼らはわたしが主であることを知る。

 わたしは、『この傷は、わたしの友の家で負った傷である。わたしは上げられた者である。十字架につけられたイエスである。神の子である』と彼らに言うからである。

 そのとき、彼らは自分たちの犯した罪悪のゆえに涙を流す。

 そのとき、彼らは自分たちの王を迫害したので、嘆き悲しむであろう。

 それから、異教の諸国民が贖われる。

 そして、律法を知らなかった者は第一の復活にあずかる。

 彼らはそれに堪えられるであろう。

 また、サタンは縛られて、人の子らの心の中に決して場所を得られないであろう。 (教義 45:44-55)

 ジョセフ・フィールディング・スミス長老は、こう述べています。

 「復活は現在でも継続して行われているという意見をもった人がいる。

 しかし、これは聖典に根拠を置かないまったくの推測である。

 主が、望むままに人を死からよみがえらせる力をもっておられるのは事実である。

 とくに復活していることが必要な使命を与えられた人の場合はそうである。

 たとえばペテロ、ヤコブ、モロナイの場合がそうである。

 私たちは将来起こる第一の復活、すなわち義人の復活は、ある特定の時期に起こると理解している。

 この時というのは救い主が天の雲に乗って現れ、地に戻って来て統治される時である。

 何の啓示も与えられていないのに、預言者ジョセフ・スミス、ハイラム・スミス、ブリガム・ヤング、そのほかの人々が主に呼ばれてよみがえったかどうかを想像してもそれはまったくの推測にすぎない。

 主は、彼らの中の誰かを使いたいと思われれば、よみがえらせる力をもっておられる。

 しかし私たちが将来起こる事柄として関心を寄せている第一の復活は、キリストが降臨する時に始まる。」 (『救いの教義』 2:299-300)

 オーソン・プラットは、こう述べました。

 「この民が広く熟知していない啓示が1つある。

 それはまだ公表されていないと思う。

 しかし、おそらく教会歴史の中に発表されるであろう。

 それは、質疑応答の形で与えられている。

 最初の質問は『清い言語で、神の名前は何であるか』で、その答えは『アーマン』である。

 『神の御子の名前は何であるか』。

 答えは『子なるアーマン。すなわちアーマン自身を除き、神のすべてのものの中で最も偉大なる者』。

 『人間たちの名前は何であるか』。

 答えは『子らなるアーマン』である。

 『清い言語で、天使たちの名前は何であるか』。

 答えは『アングロマン』である。」

 この啓示は引き続き、こう述べています。

 「子らなるアーマンは、子なるアーマンとアーマンを除き、神のすべてのものの中で最も偉大である。

 これは天使が人より少し低い存在であることを示している。」 (Journal of Discourses 『説教集』 12:342)

 神はいくつかの名前で御自身をアダムに示されたので、そのような名前、あるいはそれらを変形したものが、後世の人々(彼らは偽りの宗教を起こしましたが)の間に保存されたと想定できます。

 また重要な名前が翻訳されることなく、音訳によって、ある言語から別の言語に伝わることも珍しくありません。

 

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 エジプト人の神であるアンモン、アモン、あるいはアメン(ギリシャ人のゼウス、ローマ人のジュピターに対応)は、当初、テーベの地域神として崇拝されていました。

 この神は、雄羊の頭をした生命と生殖の神として示されていました。

 のちになると、彼は太陽神と合一し、至高神となることによって、ほかの神々をその体の部分とするアメン・ラーとして知られるようになりました。

  1 エジプト文明の真相

 ちなみに、アーメンという音訳された単語は、エジプト語、ヘブル語、ラテン語、ギリシャ語、アングロサクソン語、英語において同じであり、それがキリストの名前の1つであることは興味深いです。

 

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 アダムは、妻をエバと名づけました。 

 さて、人はその妻の名をエバと名づけた。

 彼女がすべて生きた者の母だからである。 (創世 3:20)

 神はアダムとエバを「アダム」と名づけました。

 神は彼らを、御自分の体の形に、男と女に創造された。

 彼らが創造されて、神の足台の上の地で生けるものとなった日に、神は彼らを祝福して、彼らをアダムと名付けられた。 (モーセ 6:9)

 ここでは、アダムとエバを「アダム」と名づけられています。

 この「アダム」は、「アダム・カドモン(原初の人)」のことです。

 完成へ向かうアダムとエバは、「アダム・カドモン(原初の人)」とよばれ、完成した天父は「聖なる人」とよばれます。(参照)

 フツギとジョカは、それぞれ手に、L字形の直角定規とV字形のコンパスを持っています。

 これは、夫婦がエンダウメントを受け、聖約を保っていることを意味しています。

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 そして、フツギとジョカが神殿で結婚し互いに絡み合い男女が夫婦となり一体となって上昇するさまは、夫婦がお互いに助け愛し合って日の栄えの王国に上昇し昇栄することを意味します。

 

  結婚

  日の栄えの結婚 ラッセル・M・ネルソン 十二使徒定員会

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 建築家ウィリアム・ウィークスは、1846年1月にノーブー神殿の尖塔に設置された、この天使の形の風向計のスケッチを書きました。

 天使の上にコンパスと直角定規があります。

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 ジョセフ・F・スミスも、同じポーズをしています。

  神殿

  神殿の祝福を受けるための個人の備え ラッセル・M・ネルソン

  奉献された生活についての熟考 D・トッド・クリストファーソン長老

 

 フリーメイソンリーとは、「自由な石工」のことで、石工とは広い意味で大工です。

 イエス・キリストの職業は、大工でした。

 イエス・キリストの前世は御子ヤハウェで、宇宙の創造主であり、創造主とは偉大なる宇宙の大工なのです。

 

 そして、地上に肉体をもって生まれたヤハウェ=イエス・キリストは、地上の神の王国である神の教会を設立されました。

 天父の子供たちである霊体だった私たちが、天父のように幸せに成長するように、現世に肉体をもって生まれ、すべての事物に反対のものがある現世で選択の自由を用いて神の御心を選び神の教えに従い生活して、神の王国(天国)に住むにふさわしい人格の自分を築きます。

 そして、人が神のように成長するために神の教会を設立されます。

 すべての人は復活し、神の御心ではなく悪を選ぶ罪は悔い改めを条件に、キリストの贖罪によって罪の影響から解放され、神に従う人々は永遠の命を受けられるのです。

 この人が神のようになる救いの計画が中心となる神の教えである福音があった時代には、常に神が人の救いのためにあらゆることを行うよう授けられた権能と力である神権と神によって召され、神に代わって神の御心を語る預言者がいました。

 神によって創造された最初の人アダムとエバも福音を学び、神の道を歩んでいました。

 神権は男性に与えられ、アダムは神から神権を与えられ神から預言者として召されました。

 また福音があるときには、地上には地上の神の王国である神の教会が存在していました。

 預言者アダムがいる神の教会の目的は、教会員が神のように成長することを助けることです。

 

 キリストによる教会設立後に起こった大背教の時代は、福音が歪められ、神権も預言者も神の教会もありませんでした。

 キリストと使徒の死後、教会の組織と神権の儀式に独断的な変更が加えられました。

 こうして悪が広範囲にわたってはびこったため、地上での神権の行使を指示するために神が神権をもった指導者に与える神権の権能と神権の鍵をこの地上から取り去られました。

 

 神権の鍵は、神権指導者が地上で神権を使うことについて指示を出すことができるように、天の御父が神権指導者に与えておられる権威です。

 神権の鍵には、それぞれ指示を出すことができる範囲があります。

  神権の鍵と権能 ダリン・H・オークス長老 十二使徒定員会

 

  神権の鍵 動画

 フリーメイソンリーの集会所のロッジ(基本的な組織単位)内で語られることを理解し、参画していくため には、高等教育を受けている必要があるので、ドイツやイギリス、アメリカでもフリーメイソンになれる人は、わずかで社会的エリートが占めていました。

 アメリカの歴代大統領の大多数がフリーメイソンであり、州知事や議員の多くもフリーメイソンでした。

 ロッジはソルトレーク市にもプロボにもあり、フリーメイソンリーのイメージは、相互扶助団体であり、病院、教育、福祉施設に寄付をする慈善団体です。

 観念は、理性や道徳であり、特定の宗教を越えた神を信じる組織です。

 

 教会員になる前の1825年にメイソンになったヒーバー・C・キンボールは、こう述べています。

 「当時人は高い道徳性をたたえていて、行動が安定しているのでな いと、誰もロッジに加入することを許されなかった。

 会員は酔っぱらったり、ほかのどんな不道徳な行為をしても謹慎を命じられた。

 すべての人がフリーメイソンになって職務を全うしたら、どんなに良いことだろうか。

 世界は今より、はるかによい状態になっているだろう。」 (Stanley B. Kimball “Heber C. Klmball:Mormon Parlfarch and Ploneer,” University of Illinois Press,1981,p.83 cited in Jessee,footnote p.497)

 

 ブリガムヤング大学(BYU)のテレビ局KBYUで、フリーメイソンリーのコマーシャルが流れています。

 

 フリーメイソンリーは、紀元19世紀なかばアメリカではよく知られている社会的な組織でした。

 預言者ジョセフ・スミスは、1842年3月の15日と16日イリノイ州ノーブーでフリーメイソンになっています。(Joseph Smith journal, Mar. 15, 1842, in Journal, December 1841–December 1842, 91)

 兄ハイラムとおそらく彼の父ジョセフ・シニアは1830年4月の教会設立前はフリーメイソンでした。

 

 ジョセフ・スミスはフリーメイソンになった少なくとも1年前には、ノーブー時代のエンダウメントの儀式、語法、儀式の服、教義を知っていました。 

 1841年5月5日、ジョセフ・スミスは1841年1月19日与えられた啓示の教義と聖約124章を読んで「アブラハム書からの模写第二」を示しながら、模写の一部が主がアダムに示され、セツやノア、メルキゼデク、アブラハム、および神権が明らかにされたすべての者に示された、聖なる神権の大いなる鍵の言葉に明らかに関連していることをウィリアム・アイバース・アップルビーに説明しました。

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 御座に着いておられる神を表し、諸天を通じて神権の大いなる鍵の言葉を示していて、コンパスと直角定規が描かれてます。

 1841年12月、18人の末日聖徒イエス・キリスト教会会員でメイソンの会員がノーブーに支部を組織し、ジョセフ・スミスとそのほか40人が後日、その会員の申請をしました。

 1842年3月15日、イリノイ州におけるメイソンの会長アブラハム・ジョナスはノーブー支部の組織を正式に許可し、役員を任命し、ジョセフの赤レンガ造りの店の2階でジョセフとシドニー・リグドンを「徒弟」(Entered Apprentice)として迎え入れました。

 翌日、ジョナスはジョセフとシドニーを「職人」(Fellow Craft)として認め、2人を「親方」(Master Mason)の階級に昇格させました。(See Glen M.Leonard, Nauvoo: A Place of Peace, a People of Promise)

 歴史的な資料には、ジョセフ・スミスがフリーメイソンリーに加わった動機については書かれていません。

 初期のアメリカのさまざまな地域では、最有力の選出議員もメイソンリーの会員でした。

 ジョセフはメイソンリーに加わることで、政治的影響や迫害からの守りを得るための人脈が作れると考えたのかもしれません。

 ミズーリ州で最も親しい人たちの一部から裏切られたのち、ジョセフはメイソンリーが強調する守秘義務や忠誠心に魅力を感じたのかもしれません。

 また、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員のメイソンリーの会員がジョセフにメイソンに加わるよう勧めた可能性もあります。

 いずれにしても、ほかのすべてのメイソンリーの会員と同様に、自分がメイソンリーに加わった目的はひとえに知識を得、ほかの人に奉仕することであったとジョセフは明言したことでしょう。(David Bernard, Light on Masonry: A Collection of All the Most Important Documents on the Subject of Speculative Free Masonry … Utica, NY: William Williams, 1829, 16.)

 ジョセフ・スミスがマスターメイソンだったころ、エンダウメントのうちのいくらかが発展させられて導入されました。

 ヒーバー・C・キンボールは、ノープーにフリーメイソンリーのロッジができたこと、ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンや使徒のうちの11人がフリーメイソンになり、教会員の200人が加わったことを伝えています。

 また、フリーメイソンには神権に似た制度があり、ジョセフ・スミスがフリーメイソンリーは神権の系統からきているが変質している。

 しかし、多くの点で完全であると述べていたことをパーレー・P・プラットに宛てて書いています。(1842年7月17日付け ヒーバー・C・キンボールからパーレー・P・プラット宛て書簡)

 

 類似点が多いことを根拠に、エンダウメントはフリーメイソンリーの入会式(イニシェーション)などから借用したとする反モルモンの意見は誤解です。

 

 ジョセフ・スミスが述べているように、フリーメイソンの儀式の中に古代から引き継がれた正しい部分がありましたが、変化していたので預言者が啓示によって回復したのです。

 

 ヒーバー・C・キンボールは、このように述べています。

 「われわれは、本当のフリーメイソンリーの制度を得ている。

 今日のフリーメイソンリーはダビデ、ソロモン時代にあったものが背教して今日に受け継がれたものである。

 彼らは時折正しいものを垣間見せるが、われわれには本物がある。」 (Manuscript History of Brigham Young 13 Nov 1858 p.56)

 ジョセフ・スミスは、1842年3月15日にフリーメイソンリーに加入しています。

 ヒーバー・C・キンボール(1820年代加入)もブリガム・ヤングも教会員になる前からフリーメイソンでした。

 ジョセフ・スミスの父親、兄のハイラム・スミス(1820年代加入)、ニューエル・K・ホイットニーなどもフリーメイソンでした。

 

 十二使徒のジョン・A・ウィッツォーは、イリノイ州の多くの著名人や影響力のある指導者がフリーメイソンであったので、必要なときに力を貸してくれると考え、続いていた迫害を和らげる目的もあってフリーメイソンになったと述べています。(「なぜジョセフ・スミスはメイソンになったか」 「証拠と調和」 第146回 『インプループメント・エラ』 1950 年9月 p.694-695)

 

 紀元18世紀ごろのヨーロッパに起きた「近代フリーメイソンリー」は、神の教会ではなく預言者や神権はありませんが、古代からの福音のいくらかの知識、変容した知識があります。

 約1400年より以前のメイソンリーに関する文書は見つかっていません。

 最も古い記録には、メイソンリーが旧約聖書の時代に始まったという話が書かれています。

 現存する最古のメイソンリーの支部の議事録は約1600年までさかのぼり、この組織が当初は石工の商取引を規制することにかかわっていたことを示唆しています。

 その後の議事録には、支部が次第に石工ではない男性によって占められていったことが示されています。

 これらの会員が、この組織を職人組合から友愛組織へと変えました。

 メイソンリーの会員は、古代の先人たちがどのようにして石工業を学び、ソロモン神殿を建て、神殿の敷地を守り、彼らの技術に関する知識を秘密として厳重に守ってきたかについて語りました。(The Constitutions of the Free-Masons, Containing the History, Charges, Regulations, &c. of That Most Ancient and Right Worshipful Fraternity. Philadelphia: n.p., 1734.)

 ジョセフ・スミスの時代には、メイソンリーのヨーロッパでの初期の歴史と、その設立に関する神話や伝統との区別がすでに曖昧になっていました。

 フリーメイソンの儀式は近代ヨーロッパの初期に始まったと考えられています。

 これらの儀式は古代や現代のさまざまな文化の宗教儀式と類似点をもっています。

 一般には、フリーメイソンリーの起源は秘密であり、メンバーであっても、その詳細について知っている者はいません。

 1つのロッジのグランドマスターになった程度では、その全貌を知ることはできません。

 閉鎖的で神秘的な形態から一般人からさまざまな陰謀論が生まれてきます。

 また、近代には西洋では知識があることがステータスであったので、神秘的なフリーメイソンリーに清い目的からではなく加入した人々もいました。

 そのような組織の中、犯罪者もいて悪巧みや犯罪から、一部では悪の秘密結社と噂されるのです。

 実際に世界征服を声高に叫ぶメンバーもおり、フリーメイソンリーを政治的、経済的に利用する者もいます。

 アメリカも国家建設当初から現代まで、政府や財界にはフリーメイソンリーのメンバーが少なからずいました。

 サタンに従う「秘密結社」は存在します。

 現在は、イエス・キリストの教会と預言者と神権、神権の鍵は回復されています。

  福音の回復

 

  回復されたイエス・キリストの福音の証を受ける ロバート・D・ヘイルズ 十二使徒定員会

  神権の鍵と権能  ダリン・H・オークス 十二使徒定員会

 ヤハウェの預言者だった釈迦の教えの原始仏教にもエンダウメントの知識はありました。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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