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【天皇陛下64歳の誕生日 能登半島地震「深く心を痛めております」 愛子さま日赤就職「とてもいい考え」】より
天皇陛下はきょう、64歳の誕生日を迎えられました。誕生日に先立ち、記者会見が行われ、陛下は能登半島地震の被害について「深く心を痛めております」と述べられました。
■能登半島地震について
「石川県において、多くの方が犠牲となられ、今なお、安否が不明の方がいらっしゃることや避難を余儀なくされている方が多いことに深く心を痛めております」
天皇陛下64歳の誕生日の記者会見。陛下は冒頭、亡くなられた方への哀悼の意を示し、遺族と被災された方々への心からのお見舞いを述べられました。
そして、復旧、復興が順調に進んでいくことを願われました。
陛下は輪島塗や珠洲焼などの能登の伝統産業が大きな被害を受けたことについて、「伝統文化を守り、継承していくための支援も大切である」と述べられました。
また、「訪問できるようになりましたら、雅子と共に被災地へのお見舞いができればと考えております」と被災地を訪問する意向を示されました。
■愛子さまについて
日本赤十字社への就職が決まった愛子さまについて、「日赤に入りたいと聞きました時、雅子も私も『とても良い考えではないか』というように思いました」と明かし、「『人のために何かできれば』という思いを、以前から持っていたのように思います」と述べられました。
そして、「この4月から日赤の一員として多くの人のお役に立てるよう努力を続けてほしいと思いますし、社会人の一人として成長していってくれることを願っています」と話されました。
■皇后・雅子さまについて
陛下はこの1年、皇后さまが岩手県や北海道、鹿児島県、石川県への訪問を全て終えられたことや、インドネシアへ訪問できたことを「安堵するとともに、嬉しく思いました」と述べられました。
また、「30年を共に過ごし、雅子には、私から、これまでの感謝の気持ちを伝えたいと思うとともに、この先の人生も引き続きよろしくと伝えたい」と話されました。
■若い世代の活躍
陛下はこの1年の明るい話題として、スポーツの世界で野球のWBCでの日本代表チームの優勝や、米国メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手の満票でのMVP選出、将棋の藤井聡太さんが史上初の8冠を達成したことを上げ「若い世代の人々が、日々の努力の積み重ねにより新たな世界を切り開いていく姿は、私たちに明るい夢と希望を与えてくれました」と述べられました。
■国民との信頼関係と情報発信
皇室の基本は「国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすること」であり、「皇室を構成する一人一人が、このような役割と真摯に向き合い、国民の幸せを願いながら一つ一つの務めを果たし、国民と心の交流を重ねていく中で、国民と皇室の信頼関係が築かれていくもの」とした上で、「皇室に関する情報を、適切なタイミングで、分かりやすく発信していくことは大事なこと」との考えを示されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ece15d99d75bedafcd70140a8dc3b71636afee6 【天皇陛下64歳に 「陛下のアドリブに雅子さまのツッコミ!」 令和皇室の現場にユーモアと笑いが絶えない理由】より
車でのパレード「祝賀御列の儀」に出発する天皇陛下と皇后雅子さま。おふたりの楽しそうな笑顔が印象的=2019年11月、皇居、宮殿=代表撮影/JMPA
天皇陛下が2月23日、64歳の誕生日を迎えられた。陛下は2019年、59歳で即位して、令和の時代が始まった。天皇、皇后として歩み出したおふたりは、その「1年目」から様々な場面で笑い、互いを見つめ合い、豊かな表情で私たち国民の目をひきつけてきた。
【写真】思わず目が釘づけ!くるくると表情が変わる陛下と雅子さま
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天皇陛下と皇后雅子さまは、公務の場でも感情表現が豊かだ。令和皇室の特徴のひとつは、公務の現場でさえ、ユーモアと笑顔が絶えないことだろう。
そうしたシーンは、令和皇室がスタートした2019年秋に執り行われた「即位の礼」の一連の儀式でも見てとれる。
パレードである「祝賀御列の儀」に臨んだおふたりは、笑顔で言葉を交わしている様子。豊かな表情の写真からは、まるでその声が実際に聞こえてくるようだ。
5月、令和皇室が迎えた初の国賓が、米国のトランプ大統領とメラニア夫人だ。
皇居・宮殿の東庭での歓迎行事と宮殿での会見は、終始リラックスした雰囲気だった。雅子さまとメラニア夫人は、互いの子どもの教育やスポーツ、メラニア夫人が取り組む青少年育成活動について、話が弾んだという。
大統領夫妻の見送りを終えたおふたりは、はじけるような笑顔を見せたが、その笑顔は手ごたえと安どの表れかもしれない。
9月、天皇と皇后の三大行幸啓のひとつである「全国豊かな海づくり大会」のため、おふたりは秋田県を訪れた。その開会式前日にあった歓迎レセプションで、おふたりは健康的な笑顔を見せた。
「さかなクン」
そう声をかけたのは、会場を後にしようとしていた天皇陛下だった。
天皇陛下から声をかけられた時の衝撃を、魚類学者のさかなクンは「ギョギョっとしました」と振り返っている。
陛下は皇太子時代から、さらりとアドリブを効かせつつ、人びとと交流してきた。そしてこの時、さらにユーモアのセンスを発揮してツッコミを入れたのが、雅子さまだった。
「やはり今日も頭に召していらっしゃるんですね」
いつもさかなクンがかぶっている、ハコフグの帽子のことだ。
「皮膚の一部です」
さかなクンの気の利いた返しに、雅子さまも思わずにっこり。
6月に天皇、皇后両陛下が訪れたのが、秋田県の動物愛護センター「ワンニャピアあきた」。おふたりは子どもたちと一緒に犬や猫に触れたり、散歩の方法を学んだりした。
雅子さまの膝の上に秋田犬が乗ってきて、「かわいい」と笑顔の雅子さまがキスをするひと幕もあった。
令和も6年目に入った。
コロナ禍で人びととの触れ合いが難しい時期もあったが、現場に戻ってきた陛下と雅子さまは、ユーモアと笑いで、そこにいる人びとを心和ませる。そして、春風のような長女の愛子さまも加わり、いよいよ令和流の色は鮮やかになりそうだ。
(AERA dot.編集部・永井貴子)
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