西海国立公園 九十九島

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https://kujukushima-visitorcenter.jp/about99islands/ 【西海国立公園 九十九島とは?】より

西海国立公園 とは?

西海国立公園(さいかいこくりつこうえん)は、長崎県西北部に位置する国立公園です。佐世保の九十九島から平戸島、五島列島を含む海の公園です。1955年(昭和30年)3月16日に日本で18番目に指定されました。大小400におよぶ島々の風景が特徴的であり、多数の小島が密集する九十九島や若松瀬戸の景色が代表的です。

リアス式海岸と200余りの島からなる九十九島を含め、大小400に及ぶ島々が繰り広げる外洋性多島海景観が特徴です。面積は24,646ha。

https://kuroshimakanko.com/index.php/view/203 【九十九島名前の由来~日本昔話より~】より

この間ネットで見かけた記事を見たときにふと思い出したことを今回は書いてみようと思います。

先ずは下の日本地図を見てください。

各都道府県のイメージ(画像はNANCOOT@nancoot_4779さん

これは京都府在住のツイッターユーザーが自身のイメージやフォロワーさんに問いかけて作成した他県民から見た各都道府県のイメージです。あくまでも一部の方の独断と偏見なので的確ではない部分も多々あるのですが納得できるところもあり興味深いものがあります。

そして九州の部分を拡大すると・・・

長崎県は「大量の島」というイメージとのこと。見た瞬間思わずなるほどと思うと同時に長崎県に思い入れがないであろう他県民の方に的確に長崎県が現されていることにも驚きました。

長崎県の佐世保市は「西海国立公園九十九島」という名の国立公園がありのその通り沢山の島があります。

「九十九島」という名前ですが実際は有人島4島を含む208の島が織り成す自然景観を指すもので実際には倍以上の島が存在します。黒島はこの「九十九島」の中で最大の有人島となります。

では、なぜ「九十九島」なのでしょうか?

調べてみると九十九島の由来とされる話が十年ほど前に「まんが日本むかしばなし」で「一里島」として市原悦子さんの語りで紹介されていました。

あらすじ

昔佐世保の近くには100の島があった。その島々が酒盛りをしようと集まった。そこで一つの島が酒を買いに佐世保へ向かったが酒好きのため途中で飲み始めてしまい眠ってしまった。起きたときには日が昇ってしまい佐世保湾内から出ることが出来なくなってしまった。その島の名前は「一里島」。100あった島は一つ減り九十九島となった。

「まんが日本むかしばなし」の動画は見つけられませんでしたが、去年「海ノ民話のまちプロジェクト」で作成された動画を見つけましたのでご参考までに。

https://www.youtube.com/watch?v=FPv1ZugEq7U&t=2s

https://www.pearlsea.jp/99islands/introduction/  【九十九島の紹介】より

九十九島は、佐世保湾の外側から北へ平戸までの約25kmの海域に点在する海域のことで、

複雑に入り組んだリアス海岸と島々が織りなす美しい自然景観が広がっています。

ほぼ全域が「西海国立公園」に指定されており、島の密度は日本一といわれています。

九十九(くじゅうく)とは数がたくさんあるという意味で使われる例え言葉で、実際の島の数は208あります。

2001年の市民ボランティアによる調査の結果、九十九島には208の島があると確認されました。九十九島の九十九とは数えきれないほどたくさんの島々があって素晴らしいという意味で、江戸時代中期にはこの呼び名があり、古くから知られた景勝地だったことがうかがえます。

島の数え方

九十九島には満潮時に別々の島に見えても、干潮になるとつながってひとつの島になるものがたくさんあります。九十九島の島の数え方には独自の決まりがあります。

(以下略)

https://www.web-gis.jp/GM1000/LandMap/LandMap_18_018.html 【長崎県:九十九島(多島海) 地形の特徴】より

・多島海,リアス海岸,樹枝状海岸,波食棚,干潟

案内用三次元イメージ : 九十九島(北~南)

佐世保市の西側海域から平戸島の近海にかけて,長さ約25kmにわたって広がる「多島海」を「九十九島」と呼びます。

「九十九」の意味は「沢山ある」の意味で使われており,実際には200の島々が点在しています(佐世保市資料)。

現在,佐世保市に編入された旧小佐々町と旧鹿町町の海域に点在する島々を,「北九十九島」と呼び分けています。

「北九十九島」と「南九十九島」の丁度中間に位置する「佐々浦」付近です。

九十九島は殆ど無人島ですが,図に示す「高島」,北九十九島の「前島」など数島は有人島です。

旧佐世保市の海域に点在する島々は「南九十九島」と呼ばれています。 全て無人島です。

殆どが「九十九湾」内に散らばっていることと,「樹枝状の尾根」が多いことが最大の特徴です。

海水準をある程度下げると,はるか昔の尾根筋が現れてくることでしょう。

地形の三次元イメージ : 北九十九島(一部)

平戸島との間で最も北に分布する島々です。

比較的短めの「樹枝状尾根」と,「波食棚」が発達している島が多いことが特徴です。

地形の三次元イメージ : 南九十九島

長大な「樹枝状尾根」を持つ「松浦島」に代表されるように,各島の尾根は比較的長めです。

「黒小島」の場合,海水準がほんの数メートル下がるだけで,「七郎鼻」と陸続きになると思われます。

九十九島湾の奥には,岩石海岸ですが「干潟」が成長しているようです。

【記事・参考情報など】

【記事】

 ・「九十九島」の地質は,ほぼ新生代新第三紀中新世(約1600万年前頃)に,陸上で堆積した「砂岩(優勢)層・泥岩層」で,

  極めて風化・侵食に弱いという特徴があります。

 ・一方,九十九島には多くの断層が存在しており,断層境界による相互変位が存在します。

 ・「多島海」となった最大の原因は,大地の沈降ではなく,海水準(海面)の上昇で,「海成段丘」が殆ど存在しません。

  かつての尾根が海に水没したために,尾根が波に削られて平らになった「波食棚」が存在します。

【参考情報】

 ・参考図書:そしえて文庫98,地図の風景 九州Ⅰ 福岡・佐賀・長崎,pp.123-127.,そしえて刊,1981年6月20日

 ・吉富 一:佐世保付近の溺れ谷とその史的考察,長崎県地学会誌,第25号,pp.11-15.,1976年

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