https://kadobun.jp/special/daisaijiki/ 【新版 角川大歳時記とは?】より
季語、例句、解説、考証 ──
俳句がより詳しくわかる実作者必携の書!
●実力派俳人・研究者の総力を結集
結社の枠を超え、100人以上の俳人が解説を執筆、例句を選定。俳壇を牽引してきた代表俳人5名と、近世俳句研究の第1人者が全面的に監修。
●秀句5万句以上を収録
旧版以来15年間に刊行された受賞句集や話題の句集・結社誌から秀句を新たに採取。近世句をふくめ旧版収載の例句も全面的に見直し、刷新。
●実作に役立つ工夫
見出し季語・傍題を問わず、旧仮名遣いを表記。また「参照」欄で、関連する季語とその季節を掲載。季語を広い視野で深く理解するためのガイドとした。
●考証欄の充実
近世から使用されている季語は、当時の文献の記述から、季語の成立、変遷を解説。季語の本意を知る手助けとする。地方季語も積極的に採用。
編集委員紹介・推薦の言葉
茨木和生 いばらき・かずお
一九三九年生まれ。俳誌「運河」名誉主宰。句集に『木の國』『往馬』(俳人協会賞)『薬喰』(俳句四季大賞)『真鳥』(詩歌文学館賞〈俳句部門〉)『熊樫』(小野市詩歌文学賞)『恵(めぐ)』ほか。著書に『西の季語物語』(俳人協会評論賞)ほか多数。
「季語の歴史を例句に見る」
季語の現場に立つことを作句信条としてきた私にとって、この新しい大歳時記は待望の歳時記。古典から現代まで一つの季語が掘り下げられてきた歴史を、多彩な例句に見ることができる。この大歳時記を読んだあと、季語の現場に立って作句すれば、これまでと違う新しい俳句が生まれると思う。
宇多喜代子 うだ・きよこ
一九三五年生まれ。日本芸術院会員。俳誌「草樹」会員代表。句集に『りらの木』『象』(蛇笏賞)『記憶』(詩歌文学館賞〈俳句部門〉)『森へ』(俳句四季大賞)ほか。著書に『里山歳時記 田んぼのまわりで』『俳句と歩く』ほか多数。
「新しい時代への橋渡しの歳時記」
『新版 角川俳句大歳時記』は、かつて日本人が目にし、親しんだ行事や生活の風景の季語を多く留めている。これからも新しい季語が生まれ、新しい歳時記も編まれていくことだろうが、この大歳時記はそんな新しい時代と、古い時代との橋渡しの役割を果たしてくれる。
片山由美子 かたやま・ゆみこ
一九五二年生まれ。俳誌「香雨」主宰。句集に『雨の歌』『天弓』『風待月』『香雨』(俳人協会賞)『飛英』ほか。著書に『現代俳句との対話』(俳人協会評論新人賞)『鳥のように風のように』『俳句を読むということ』(俳人協会評論賞)ほか多数。
「最初の、最良の教科書」
歳時記は、「最初の、そして最良の教科書」。『新版 角川俳句大歳時記』は、季語の現在だけでなく、歴史を遡って知識を深めることができる。読み返すたびに発見があり、知らなかったことを知る喜びを味わえるだろう。「この季語にはこの句」という方針に基づく例句は、実作に大いに役立つに違いない。
高野ムツオ たかの・むつお
一九四七年生まれ。俳誌「小熊座」主宰。日本現代詩歌文学館館長。句集に『陽炎の家』『蟲の王』『萬の翅』(読売文学賞〈詩歌俳句賞〉・小野市詩歌文学賞・蛇笏賞)『片翅』ほか。著書に『語り継ぐいのちの俳句』『鑑賞季語の時空』ほか多数。
「季語を通して日本の多様な姿を知る」
これまで、季語は京都や東京の風俗・伝統文化に由来するものが多かった。この大歳時記では、地方の行事、生活習慣にも広く目を向け、地方季語を積極的に採用した。季語を通して日本の多様な姿を知り、身近に感じることにつながるはずである。
長谷川 櫂 はせがわ・かい
一九五四年生まれ。俳誌「古志」前主宰。季語と歳時記の会(きごさい)代表。句集に『古志』『虚空』(読売文学賞〈詩歌俳句賞〉)『吉野』『太陽の門』ほか。著書に『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞)『俳句的生活』『古池に蛙は飛びこんだか』『四季のうた』ほか多数。
「日本文化の聖典」
俳句にかぎらず日本文化は季節文化である。その聖典が歳時記、そのレールが新旧の暦と二十四節気なのだ。『新版 角川俳句大歳時記』は二十四節気と七十二候すべてを解説した。日本文化の構造を知ることができるだろう。
堀切 実 ほりきり・みのる
一九三四年生まれ。国文学者(日本近世文学・俳文学)。早稲田大学名誉教授。著書に『蕉風俳論の研究』(文部大臣賞)『芭蕉の門人』『芭蕉を受け継ぐ現代俳人たち―季語と取合せの文化』、編注本に『蕉門名家句選』、校注本に『増補俳諧歳時記栞草』ほか多数。
「近世からの俳句史を俯瞰」
近世の季語の成立や変遷を知ることのできる「考証」は、この大歳時記の大きな特徴。これまで知られることのなかった資料や、長く光の当てられてこなかった時代の俳人の句も採用するなど、近世からの俳句史を俯瞰する大きな助けになることだろう。
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