山梨の野生キノコ、基準値超の放射性物質 出荷制限を継続

Facebook・兼井 浩さん投稿記事 ■山梨の野生キノコ、基準値超の放射性物質 出荷制限を継続

秋が深まり、天然キノコの出回る季節になりました。

原発事故で放射性汚染は広範囲に広がりましたが森林の除染はほぼ行われず、放射性物質を吸収しやすい野生キノコの基準値超えが東日本を中心に今も続いています。

***

■基準超え10年連続

 山梨県は18日、富士北麓3市町村で採取した野生キノコ2点から国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る放射性物質を検出したと発表した。基準値を上回るキノコが確認されるのは10年連続。

 県林業振興課によると、13日に富士吉田、富士河口湖、鳴沢の3市町村で4品目6点を採取して検査。その結果、富士吉田市と鳴沢村で採取したキシメジから、1キロ当たり530~560ベクレルの放射性セシウムを検出した。

 野生キノコから基準値を上回る放射性物質が検出され、国は2012年10月に3市町村での出荷制限を指示。県は、採取や出荷の自粛を要請し、毎年、出荷制限区域の野生キノコを検査している。今季はこれまでに計6回採取、検査し、基準値を超えたのは9月下旬、10月中旬に続き3回目。県は採取などの自粛要請を継続することにした。

(2021年10月19日付 山梨日日新聞掲載)

***

山梨県は福島第1原発から約300キロ離れていますが、キノコ類は放射性物質を吸収、蓄積しやすいとされています。出荷制限は継続され、県は野生キノコを出荷したり、採って食べたりしないよう呼びかけています。

森林は大部分が「除染」されていません。放射性物質は自然に「崩壊」しつつも一部は樹木や土、水、動植物の間を循環しており、住民の生活にも影響を残しています。

環境への影響を考える際には、放射性物質が自然に崩壊して半分の量になるまでの時間(半減期)を考慮する必要もあります。放出された放射性物質には様々な種類があり、気体状のキセノン133は大気中を漂う間にまもなく放射線を出さない物質に変化し、ヨウ素131もすぐに変化しました。しかし半減期が約2年のセシウム134、約30年のセシウム137は今も放射線を出し続けています。

土壌に移ったセシウムは食物連鎖を通じて生き物の間を循環します。例えばイノシシは植物の根やミミズなどを食べる際、土壌中のセシウムを体内に取り入れ、フンなどとして排出しています。

狩猟動物の放射能濃度を調べている量子科学技術研究開発機構の田上恵子グループリーダーは「セシウムは生き物が必須としているカリウムと性質が似ており、動植物に取り込まれてしまう。森の生態系の中でセシウムの循環が安定してしまったようだ」と話します。

セシウムは今後も生態系の中で循環し、森と共生してきた住民たちの暮らしへの影響は残ります。


https://www.travelnews.co.jp/news/area/201908301641296717.html 【秋のキノコ狩り 放射性物質が基準超えの地域も】より

19/08/30地域情報

そろそろ秋のキノコ狩りシーズン。ただ、地域によっては、野生キノコから食品衛生法で定められた基準値(100ベクレル/kg)を超える放射性物質が依然として検出されていて、国の原子力災害対策本部から、出荷制限指示や摂取制限指示の対象となっている。

山梨県は7月26日、ウェブサイトで、富士吉田市、鳴沢村、富士河口湖町における野生キノコの採取、出荷および摂取を自粛するよう注意を促した。

東日本大震災の翌年2012年に、本栖湖(富士河口湖町)周辺でキノコ狩りをしているとき、同様の注意書きを森の中で見たときは、「こんなところまで汚染されているんだ」と、改めて東京電力原発事故の広範囲な影響を実感した。

その直後、若いタマゴダケの群生を見つけたときは、一応採取し、食べようかとずいぶん悩んだけど廃棄した。

あれから8年経っても、山梨県内3市町村では野生キノコの出荷制限が継続されている。

厚労省はウェブサイトで、「原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等」の一覧を掲載している。

野生キノコについては、今年6月17日現在で、福島県のほか青森、岩手、宮城、栃木、群馬、埼玉、山梨、長野、静岡各県の一部市町村が対象になっている。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000