感情と免疫力

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https://psych.or.jp/interest/ff-01/ 【心理学ってなんだろうポジティブ感情はなぜ必要か?】より

悲しみや怒りなどのネガティブ感情は,血圧を高めたり,心拍数を増加させ,この状態が続くと生体に悪影響をもたらし,心身症などの疾病に至ることがあることが知られていますが,ポジティブ感情の影響についてはあまり聞いたことがありません。喜びや安堵などのポジティブ感情は,生体にどのような影響を与えているのでしょうか。

A.鈴木直人

感情に関する心理学的研究では,これまで圧倒的にネガティブ感情が対象とされてきました。その主な理由は,ネガティブ感情とポジティブ感情の比率が約7:3とネガティブ感情のほうが多いこと,また恐れは逃走行動に関係した感情であるというように,ネガティブ感情はある特定の行動と結びついている場合が多いこと,また何よりもネガティブ感情は自律神経系の活性化をもたらし,その持続が心身の健康に悪影響を与えることが報告されてきたことによるものと思われます。

これに対し,喜びなどのポジティブ感情は,その存在意義が明確でなく,あまり研究されてきませんでした。ところが,最近,ポジティブ感情を扱った研究が報告されるようになり,その結果,ポジティブ感情はある特定の行動と結びついているものではなく,ポジティブ感情を経験することが創造的な思考活動や学習機会を増加させるといったように,人々の思考─行動レパートリーを広げ,さまざまなコーピングを可能にするという可能性が指摘されだしました。また,ポジティブ感情には,ネガティブ感情によって高められた,嫌な気分や心拍率,血圧などの自律神経系の亢進を,素早く元に戻す元通り効果(undoing effect, Fredrickson & Levenson, 1998)といった機能があることも示されています。つまり,人々が逆境やストレスに直面したとき,その中にポジティブな意味を見いだすことで,思考や行動のレパートリーが拡大し,さまざまなポジティブな資源を手に入れることを可能にし,それがさらにポジティブな感情, 経験への遭遇を増加させるといった上向きの螺旋を生み出し,結果としてウェル・ビーイングや健康の増進をもたらす(Fredrickson & Joiner, 2002)と考えられます。

さらに,驚くべきことに,ポジティブ感情(たとえば笑いや楽観主義)がナチュラルキラー細胞の増加をもたらし,免疫力を高め,ガンの再発のリスクを減少させることや,不登校の子どもが吉本新喜劇を見に行ったのをきっかけとして,登校するようになった事例なども報告され,ポジティブ感情はネガティブ感情にとらわれていた状態からの脱却のきっかけの役目を果たしているのではないかとも考えられるようになってきました。


文献

Fredrickson, B. L., & Joiner, T. 2002 Positive emotions trigger upward spirals toward emotional well-being. Psychological Sciences, 13, 172-175. Fredrickson, B. L., & Levenson, R. W. 1998  Positive emotions speed recovery from the cardiovascular sequelae of negative emotions. Cognition and Emotion, 12, 191-220.

すずき なおと

同志社大学文学部教授。

専門は,感情心理学。

主な著書は,『感情心理学への招待』(共著,サイエンス社)など。


https://www.otsuka.co.jp/eql/tab/column/counseling-08.html  【第8回 心とカラダの免疫力】より

緊急事態宣言、外出自粛……。不安な日々が続いています。

心とカラダを守るために、簡単にできることを続けてみましょう。

ゴールにとらわれない

まだ、新型コロナウイルス感染症が終息するに至っていない中、私たちは、どんな心持ちで日々を過ごしたらいいでしょうか。機会があるたびに伝えていることがあります。それは、「ゴールをめざし過ぎない」ということです。ゴールをめざすなと言っているわけではありません。多くの人たちがプロセスよりも「結果」を重視しがちです。けれども、そうやってゴールをめざしながら結果を急いでいるとき、心理的には、焦ったり不安になったりしています。そうなれば、結果が出るまで、ネガティブな気持ちで過ごすことになります。コロナウイルスについても同様です。

プロセスを楽しむ

山登りに例えてみましょう。はるか遠くにそびえる頂上を仰ぎ見て、「まだまだ、遠いなあ」などとつぶやけば、そのつぶやきだけでどっと疲れが押し寄せて、ため息をつきたくなってしまうでしょう。麓から山頂に至るまでの道程には、大自然のパノラマが広がっています。動植物などその自然の一つひとつを味わいながら、登っていくとしたらどうでしょうか。きっと楽しい気分で、いつの間にか山頂に達しているでしょう。

今こそポジティブチャレンジ

これと一緒です。コロナウイルス感染の終息を「いまか、いまか」と不安や恐怖を抱きながら過ごすより、いまの時間を大切に味わいながら過ごしましょう。コロナウイルスの感染防止や回復力には、“免疫力”がカギと言われています。それには、酸素と日光が必須です。心理的には、恐れや不安や焦りなどのネガティブな感情は、新陳代謝が不活発となって、免疫力を低下させます。

免疫力アップ、2つのコツ

できる範囲で、窓を開けたり、ベランダや庭に出たりして、日光浴をしましょう。そして、深呼吸をしましょう。

肺を空気でいっぱいに満たしたら、いったん、息を止めます。吸い込んだ空気を全身に行き渡らせるイメージを持ってから、吐き出します。それを5、6回行いましょう。「深呼吸する」というプロセスに集中できれば、それだけで心が落ち着きます。不安や恐れも減るでしょう。こんな小さな実践が、免疫力や抵抗力を高める方法のひとつでもあるのです。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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