「防災の日」の俳句

http://knt73.blog.enjoy.jp/blog/2017/09/post-f061.html 【「防災の日」の俳句《震災・地震・津波》】より   

(2024.1.10 更新)

被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

「《初仕事・仕事始▪︎出初》能登半島地震緊急支援にオスプレイを!」

「言葉の力・俳句の力《癒し》」をご覧下さい。   

(2017.9.5 の記事) 

9月1日は「防災の日」です。 

防災の対策を確認して、「震災」・「地震」・「津波」の俳句を鑑賞しましょう。

俳句に親しんでいる方はご存知のことですが、俳句では「地震」は「ない」と読むのが普通です。経験則から、「地震」は必ず「ある」と言えるでしょう。

「大地震」は一定の周期で発生しています。「ダジャレ」を言って済ませるものではありません。  

冒頭の写真はチュヌの主人が撮った神戸港震災メモリアルパークの写真で、最後に掲載した写真は「1.17希望の灯り」や皇后陛下の御歌「笑み交わしやがて涙のわきいづる復興なりし街を行きつつ」の歌碑などです。 

(写真はクリックすると拡大します。青色文字をクリックすると解説や俳句の詳細がご覧になれます。)   

「俳誌のsalon」の歳時記から下記のとおり抜粋・掲載させて頂きます。

(震災・阪神大震災)   

 倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 (友岡子郷) 震災の瓦礫の傍の坪すみれ  (佐藤いづみ)   

虹立てば虹に祈りぬ震災地 (山田弘子)   乾パンの缶買ひ足せり震災忌 (木下節子)  

震災の仮設住宅師走の灯  (三浦澄江)     

(地震1)

地震に覚め夜半の余寒の中にあり (安原葉) 寒月の記憶となりて地震の朝(稲畑汀子)  

(地震2)

石蓴生ふ地震に崩れしままの波止 (朝妻力)  

(注)「石蓴」(アオサ)は岩石に着生する海藻で春の季語です。

昼顔の茂りてゐたる地震のあと (藤原浩)   

(地震3)

使ひゐる春の地震のあとの箸  (本橋愛子)  

すは地震かとも屋根より雪落ちて (寒河江桑弓)

(地震4)

旅立ちの戸口に地震秋暑し(神田惣介)   地震に覚め孤独のつのる秋の夜 (塩千恵子)   

(津波)

大津波跡の地獄絵凍返る (山崎里美)  大津波の爪あと深し春の凍 (小林久子)  

9月5日は「盆の月」です。最後にチュヌの主人の一句を掲載させて頂きます。

震災の慰霊の園や盆の月 (薫風士)

   


https://alivevulnerable.com/basic/wind/ 【季節風(モンスーン)と熱帯低気圧(台風・ハリケーン・サイクロンと災害)】より

ある地域で一定期間に同じ方向に吹く頻度が最も多い風を卓越風といいます。

卓越風には、恒常風、季節風(モンスーン)、熱帯低気圧、局地風(地方風)などがあります。

ここでは季節風(モンスーン)、熱帯低気圧について紹介します。

季節風(モンスーン)

雨季に冠水した住宅街(フィリピン) 出典:Wikimedia Commons, ©Judgefloro, CC0 1.0, 2021/1/23閲覧

季節によって吹く方向が変わる風を季節風といいます。

季節風は東アジア~東南アジア~南アジアでよくみられ、モンスーンともよばれます。

これらの季節風の影響を大きくうける地域をモンスーンアジアとよびます。

南アジア~東南アジアの亜熱帯地域(温帯の熱帯隣接地域)では、夏と冬で風向きがほぼ反対になる季節風により雨季と乾季がつくられます。

水は空気よりも比熱(物質の温度を1℃上げるのに必要なエネルギー)が大きいので、海洋は大陸よりも気温の年較差が小さくなります。

そのため、夏は大陸の方が気温が高くなり、冬は海洋の方が気温が高くなります。

冬は気温が相対的に高くなる海洋側で上昇気流が発生し、上空の大気は気温がより低い大陸側に移動し、大陸側で下降気流が発生します。

このため、大陸側で地表に降りた空気は、地表を海洋側に向けて移動し、大陸側から海洋側に向けて風が吹きます。

大陸の乾燥した空気が南アジアや東南アジアに流れ込むため、乾季をもたらします。

反対に夏は気温が高くなる大陸側で上昇気流が発生し、上空の大気は気温が相対的に低い海洋側に移動し、海洋側で下降気流が発生します。

このため、海洋側で地表に降りた空気は、地表を大陸側に向けて移動し、海洋側から大陸側に向けて風が吹きます。

海洋の水蒸気を陸地にもたらすため、南アジアや東南アジアに雨季をもたらします。

季節風(モンスーン)は雨季をもたらすため、雨季に降る雨のこともモンスーンとよぶこともあります。

季節風による雨季の大雨は、大量の水を必要とする稲作にとって必要なものですが、その一方で洪水の原因にもなります。

南アジア・東南アジアの季節風と北東貿易風

インドにおけるモンスーン(季節風)の風向き。冬は北東からの風(黄緑)が吹き、夏は南西からの風(赤色)が吹く。 出典:Wikimedia Commons, ©Saravask based on work by Planemad and Nichalp, CC BY-SA 3.0, 2021/1/23閲覧

上の図はインドの季節風(モンスーン)の風向きを示したものです。

南アジアや東南アジアでは、冬(12-2月頃)は北東貿易風と季節風が同じ北東から南西に向かって吹きます。

この冬の季節風は風向きから北東モンスーンといい、大陸内部から乾燥した空気を運び、乾季をもたらします。

一方、夏(6-9月)は季節風が南西から北東に向かって吹き、南西からの季節風が北東から吹くはず北東貿易風を抑えてしまいます。

この夏の季節風を南西モンスーンといい、インド洋から湿った空気を運び、雨季をもたらします。

この季節風はインド東部に豊富な降水をもたらし、この水を利用してインド東部では稲作が盛んです。

熱帯低気圧

2006年に太平洋で発生したハリケーンの衛星画像 出典:Wikimedia Commons, by NASA-GSFC data from NOAA GOES, Public domain, 2021/1/23閲覧

熱帯低気圧は、熱帯から亜熱帯の海洋上で発生する低気圧です。

熱帯低気圧は、気温が高く空気の飽和水蒸気量が増える夏に緯度10°-15°付近の水温が高い海上で発生し、赤道付近ではほとんど発生しません。

これは、緯度により地球を一周する移動距離が異なるため、自転速度に差があることが影響しています。

赤道から少し離れた場所では、ある地点の南北で地球の自転速度に差があります(南ほど速く北ほど遅い)。

南側からその地点に吹き込む風は、真北に力がはたらいているにもかかわらず、自転速度が速いので東に曲がりながら吹きこみます。

反対に、北側からその地点に吹き込む風は、真南に力がはたらいているにもかかわらず、自転速度が遅いので西に曲がりながら吹きこみます。

このように、地球の自転の力の影響ででS字型に風が吹きこむことで熱帯低気圧ができます。

しかし、赤道付近では南北の自転速度の差が小さいため、S字に吹きこむ力がはたらかず、熱帯低気圧は発生しません。

発達した熱帯低気圧は猛烈な暴風雨を伴い、大雨や強風、高潮など多くの災害をもたらします。

発達した低気圧は気圧が非常に低いため、海面を上から抑えつける圧力が低くなるため潮位(海面の高さ)が高くなり、強風により海水が沿岸に引き寄せられて陸地が浸水することで高潮の被害が発生します。

各海域の熱帯低気圧の呼称。南大西洋は熱帯低気圧がほどんど観測されないため呼称が定まっていない。これは、アフリカ南部西岸を北上する寒流であるベンゲラ海流の影響で水温が低く、熱帯低気圧ができるほどの上昇気流がおきづらいためである。 出典:Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0, 2021/1/23閲覧

発達した熱帯低気圧は大きな被害をもたらすため、その動きは各国の気象庁によって監視され、海域ごとに名前がつけられています。

北太平洋西部に存在するものを台風、インド洋や南太平洋に存在するものをサイクロン、北大西洋東部から北大西洋にかけてに存在するものをハリケーンとよびます。

これらは風速の定義など若干の定義の差はあるものの、海域以外同じものです。

そのため、北太平洋を経度180°線を超えて西から東に動く熱帯低気圧は、ハリケーンから台風に変わります。

ガンジス川の三角州(ベンガルデルタ)に広がるバングラデシュでは、国土の大部分が人口密度の高い低地であり、サイクロンによりたびたび大きな被害をうけています。

熱帯低気圧 海域 主な熱帯低気圧と災害

台風 経度180°以西の北太平洋,南シナ海 洞爺丸台風(1954):青函連絡船5隻が沈没し、青函トンネル建設の契機

伊勢湾台風(1959):高潮による伊勢湾沿岸の低地の大規模な浸水

サイクロン インド洋、南太平洋 ボーラ・サイクロン(1970):東パキスタン(現バングラデシュ)で20-50万人の死者

ハリケーン 経度180°以東の北太平洋、北大西洋、カリブ海 カトリーナ(2005):ニューオリンズ(米ルイジアナ州)を中心にアメリカ南部に被害(死者1,836人)

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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