奥の細道サミット

https://www.asahi.com/articles/ASQ7Z6VLHQ7ZUTNB001.html 【奥の細道サミット、ゆかりの草加で29年ぶりの開催】より

「おくのほそ道」や松尾芭蕉について俳人ら4人が語り合ったスペシャルトーク。(左から)黒田杏子氏、井上康明氏、長谷川櫂氏、アーサー・ビナード氏=2022年7月30日、埼玉県草加市のアコスホール

 松尾芭蕉の「おくのほそ道」について考える「奥の細道サミット」が30日、29年ぶりに埼玉県草加市で開かれた。市民ら関係者約300人が参加。「HAIKUは世界語」をテーマに、俳人らが「おくのほそ道」や芭蕉について語った。

 記念講演では、早大名誉教授の堀切実氏が、旅の初日に〈其(その)日、漸(ようよう)早加(そうか)と云(い)ふ宿にたどり着きにけり〉と出てくる草加について、「残念ながら草加の宿の描写は何もないが、旅への決意や旅支度の様子が書かれ、大変重要」と述べた。

 スペシャルトークでは、俳人の黒田杏子氏や井上康明氏ら4人が登壇した。

 朝日俳壇選者で俳人の長谷川櫂(かい)氏は「『おくのほそ道』があることが外国に対して誇らしい。人生をどう生きていけばいいのかが大きなテーマになっていると思う」。詩人で翻訳家のアーサー・ビナード氏は「いろんな人から英訳を頼まれる。地図とガイド本を手に旅するための英語版も必要なのかな」と話した。

 地元の中学生たちも登壇し、「おくのほそ道」の序文から草加の章までを日本語と英訳で群読した。

 サミットは芭蕉の業績を顕彰し、地域の活性化に結びつけようと、1988(昭和63)年に旅の終着地・岐阜県大垣市で第1回が開かれた。今回は当初、サミットに加入する17の関係自治体や団体の長らが集まる予定だったが、新型コロナウイルスの感染急拡大で、総会や交流会、市内の視察などは中止となった。

 8月7日まで、全国の「おくのほそ道」の旅程を巡りながら、スタンプを集める「スタンプラリー」を市内でも実施している。(加藤真太郎)


https://www.kochinews.co.jp/article/detail/582635 【芭蕉とキーン氏の魅力語る 草加で「奥の細道サミット」】より

 「奥の細道サミット」で松尾芭蕉やドナルド・キーンさんの魅力を語る黒田杏子さん(左端)、長谷川櫂さん(左から3人目)、アーサー・ビナードさん(右端)ら=30日午後、埼玉県草加市

 松尾芭蕉の「奥の細道」の道中にある埼玉県草加市で30日、「奥の細道サミット」が開かれた。俳人の黒田杏子さんらが、作品を翻訳した日本文学研究者で生誕100年を迎えた故ドナルド・キーンさんとの思い出や、芭蕉の俳句の魅力を語り合った。

 黒田さんは、奥の細道に関する講演をした際のキーンさんの様子に触れ「日本語は音楽のように美しかった」と振り返り、詩人のアーサー・ビナードさんは芭蕉の魅力を「観光PRではない本音が描かれているから、長く読み継がれている」と分析した。俳人の長谷川櫂さんは「自治体には古い街並みが残る奥の細道のルートを大事にしてほしい」と呼びかけた。


https://www.saitama-np.co.jp/articles/13054/postDetail 【江戸からの旅路に思い馳せ 心つなぐ「HAIKU」草加から魅力発信 30日、奥の細道サミット】より

2022/07/24/00:00

 俳人・松尾芭蕉が関東から東北、北陸を約2400キロ巡り、道中をつづった紀行文「おくのほそ道」。沿道ゆかりの自治体が一堂に集まる会議「奥の細道サミット」が30日、草加市で29年ぶりに開催される。テーマは、日本で生まれ世界で愛される「HAIKU」(俳句)。トークショーや講演などで俳句の魅力を広く発信する。

 サミットは1988年から毎年、沿道自治体が輪番で会場地となり今年で35回目。ここ2年間は新型コロナウイルスのため中止で、開催は実に3年ぶりとなる。

 サミット加盟自治体は出発地の深川がある東京都江東区から、芭蕉生誕地の三重県伊賀市、そのほかに寺社や顕彰会など合わせて全46団体。県内では杉戸町も加入する。

■過去にキーン氏

 「草加の魅力を広く発信できる機会。草加がおくのほそ道のメッカといわれるように頑張りたい」。国指定名勝「草加松原」の芭蕉像建立などにも尽力し、今回のサミットで実行委員を務める青柳優さん(79)は心待ちにする。草加市が開催地となるのは1993年9月の第6回に続き2度目。当時は草加市を含む全国16自治体と江東区芭蕉記念館が参加した。毎回主に2日間のプログラムで、初日が一般向けの講演やトークショー、2日目が参加自治体向けの市内視察会。目玉として米国出身の日本文学者ドナルド・キーン氏が講演し、「おくのほそ道」の奥深さや芭蕉の足跡を解説した。青柳さんは「奥の細道市民推進委員会」のメンバーとして当時も携わった数少ない一人で、「勝手にキーンさんに中学生との写真撮影をお願いしたら、快く引き受けてくれて。周囲はピリピリした雰囲気だったが、あの時のキーンさんの笑顔が忘れられない」と前回を振り返る。

■「早加」に誇り

 ホストタウン開催に草加市の浅井昌志市長は「おくのほそ道は世界に誇る日本文学。松尾芭蕉の人物像も含めて多くの人に知ってもらい、開催を成功させたい」と意気込む。

 当初は17団体が参加予定だったが、新型コロナ感染再拡大に伴い、2日目に予定されていた視察会は中止となった。30日の一般向けイベントは行われる予定で、市はスタンプラリーや芭蕉パネル展で盛り上げを図る。

 青柳さんは「サミットが開催できることは、市民と行政が一体となって町おこしを続けてきた証左。作品の中に『早(草)加』の2文字が刻まれることを誇りに、いつまでもおくのほそ道を愛し、守り続ける。この草加の心意気は変わらない」と話している。

■奥の細道サミットin草加

 7月30日アコスホールで一般向け開催。午前11時から「おくのほそ道 草加松原国際俳句大会」授賞式。事前申し込み不要、当日先着100人。

 午後3時15分から市内中学生の群読や三味線弾き語り、同3時40分から国文学者の堀切実氏による記念講演、同4時40分から俳人の黒田杏子氏、長谷川櫂氏、井上康明氏、詩人のアーサー・ビナード氏によるドナルド・キーン生誕100周年記念トークセッション(午後のプログラムはいずれも既に申し込み終了)。

 問い合わせは、市文化観光課(電話048・922・2968)へ。


https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/717130 【黒田杏子さんの追悼展示始まる 大田原市役所で色紙や句集など】より

2023/3/22

 俳人やエッセイストとして活躍し、13日に逝去された大田原市名誉市民の黒田杏子(くろだももこ)さん=享年84歳=の追悼展示が22日、市役所1階で始まった。29日まで。

 黒田さんは戦時中に黒羽田町へ疎開し、小学校から高校卒業までを栃木県で過ごした。1990年に市内で開かれた「芭蕉(ばしょう)文学国際シンポジウム」にパネリストとして参加、92年からは毎年「黒羽芭蕉の里全国俳句大会」の選者を務めた。

 コーナーでは温かみがある黒田さん直筆色紙や写真、句集のほか、鮎(あゆ)の里公園に建つ句碑「父の川 鮎のぼる川 母の川」をもとにした藍染め作品なども展示。相馬憲一(そうまけんいち)市長は「図書の寄贈も続けられ、本市の芸術文化の発展に多大な貢献をいただいた」と感謝している。

 午前8時半~午後5時15分。無料。(問)市文化振興課0287・23・3129。


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