https://weathernews.jp/s/topics/202202/070135/ 【チョコレートは発酵食品だった!?】
2月14日(月)はバレンタインデー。この日は日本中でチョコレートが飛び交う一日です。もともとキリスト教圏のお祝いであるバレンタインデーとチョコレートの因果関係はなく、1970年代にチョコレートメーカーが考案したと伝えられています。
ところで、チョコレートが発酵食品であるというのをご存知でしょうか。発酵学の専門家である宮城大学金内誠教授に伺いました。
いつ、チョコレートは発酵している?
チョコレートは、カカオ豆から造られているを知っている人は多いと思います。
「コートジボアール、ガーナ、インドネシアなどから輸入されたカカオ豆は焙煎(ロースト)し、つぶして油脂を抽出します。抽出された油脂はカカオバターといいます。搾油(さくゆ)された粕はカカオマス。一部のカカオマスとカカオバター、砂糖、粉乳などを加えて練り固めたものがチョコレートです。カカオマスをさらに粉砕したものに砂糖や粉乳を加えたものが『ココア』として売られているものです」(金内教授)
カカオ豆と発酵にはどんな関連があるのですか?
「カカオ豆はアオイ科の植物の種です。カカオポッドと呼ばれる長さ15〜30cm、直径8〜10cmほどの実の中に入っています。このカカオポッドからカカオ豆を取り出すときに発酵させるのです。
カカオポッドの中には果肉(パルプ)が入っていて、これをバナナの葉などに包んで発酵させます。この時にパルプは乳酸発酵やアルコール発酵します。さらにアルコールを餌に酢酸菌が生育し、酢酸発酵するといわれます。この発酵により出来上がったチョコレートに酸味など、独特の風味が付つけられます。この発酵の具合は、気温や地域によって異なるため場所によって味が異なるともいわれているのです」(金内教授)
神がくれた奇跡の食べ物?
チョコレートは体にいい食べものとしても知られています。
「チョコレートには、カカオポリフェノールという成分が含まれていて、抗酸化効果や血圧上昇抑制効果などが報告されています。味もおいしく、神がくれた奇跡の食べ物といってもよいでしょう。カカオの学名、『テオブロマ:Theobroma』はギリシャ語で『theos(神)のbroma(食べ物)』という意味です。納得できるような気がします」(金内教授)
体によく、味もおいしいという、発酵食品のチョコレート。食べ過ぎに注意してしっかりと堪能しましょう。
Facebook草場一壽 (Kazuhisa Kusaba OFFICIAL)さん投稿記事
ゆっくり、しっかり
発酵させて醤油や酒をつくることを醸成といいますね。人間もまた、時間をかけてゆっくりと醸成されていくように思います。
時間がかかる、というのは、それがすでにひとつの大きな価値でしょう。じっくりと考え、穏やかさの中でものごとに向かいあう。成熟とはまた別の味わいを感じさせる言葉です。
なににつけ忙しくして、次から次に時間に追いかけられ、便利で時短というのがよいという風潮もありますが、「時間」は消費するものだけではありませんね。
歳を重ねて醸成されていくのと同様、子どもはゆっくりと子ども時代を過ごすことが大事です。生き物の世界を考えてみると、ひとりだちするまで一番時間がかかるのが人間です。そこには、それなりの理由があり、ヒトから人になっていくものだからですね。その過程には、手間も知恵も愛も必要で、インスタントというわけにはいきません。
生きていく道をひらくとか、心を磨くとか、相手を生かすとか・・・人にはさまざまなお役目がかけられています。それを理屈からではなく、からだぜんたいで、ゆっくりと知っていくのですね。ゆっくりは、しっかり、でもあります。
きれいな字を書くコツは、ゆっくり書くことだといいます。もちろん、勢いが大事で一気にというときもありますが、基本はゆっくりですね。
時間は消費していくものではなく、そうしてかたちを変えて蓄えていくものだと思います。
https://note.com/kotobafushigi/n/n655b376efa8a 【パン俳句名人決定戦🍞】より
登りびと
『パン』とは一般的に、小麦粉などの穀物粉に、水・酵母・塩などを練り込んで作った生地を“発酵”や“膨張”させたあとに焼くことで出来上がる食品🥐
対し『俳句』とは、
季節感などの感性に詩情・五感・想像などを練り込んで作った字句を“推敲”や“誦読“を繰り返して自己陶酔(笑)することで出来上がる短詩です🖊
この両雄が手を取り合うと、果たしてどんな科学変化を見せて(魅せて)くれるのか⁉︎という、
期待に胸を膨らませて今回の企画を練らせていただきました!😆
Twitter上で2022/2/27〜3/2までパンの写真を一句に添える、言わば「写真俳句」の投句募集をしたところ、3️⃣2️⃣句のパン愛に溢れるご投句をいただきました!👏
時期としては春の真っ只中。年度末が近い、この忙し……いえ、集中力が高まっている時節に、『◯◯ザキ春のパン祭り』に便乗出来ないかな〜などと思惑を測りながら企画してみたのですが、思いの外、沢山のご投句をいただくことが出来ました。感謝感激です!😭
では、早速審査の発表に移りたいと思います。
今回、投句テーマは4つ。
パン! → 喜(驚) パン? → 疑 パン… → 哀 パン♪ → 楽
俳句の器はたった十七音しかないけれども、“喜怒哀楽”の表現に苦心することこそが、句を深〜くしてくれると私は思っております。※怒は今回除外
審査基準としてはポイントを、①写真の美しさ ②俳句の情報量 ③選んだテーマに沿っているかの3点として、普段俳句を嗜んでいる私のほうで選ばせていただきました!
最も、①は写真俳句では重要な項目であり、パンだらけの世界に塗れたい!という私自身の思いから、審査の比重を大きく置くようにいたしました。俳句って何?と思っている超初心の方でも写真からなら入りやすく、ゆくゆくは俳句の世界にどっぷり浸かるだろう😏、との狙いもあって写真添付も必須としております。何卒、ご容赦くださいませ。
②は写真があるからといっても俳句は俳句。情景が浮かぶかどうか、読み手に分かる言葉選びは重要です。その上で、③も大切ですね。
「ご投句いただいた句を全部紹介したい!」というのは企画側にとっては常套句だと思うのですが、今回はどの句も甲乙つけ難かったこともあり、なんとなんと本当に全部を載せようと思います!(やっちゃえ、ニッサ◯!)
掲載は、 無印 → 佳作 → 秀作 → 特選の順です。
ぜひ皆様も心に残る句を探しながら見てくださいね!🥐
それでは発表します〜!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ※敬称略、投句順
🍞無印パン(十三句)
芳ばしい胡桃ほのほのデニッシュパン 亀田かつおぶし
春昼のひかり集めてアップルパイ 紫蝶
新社員心ほどけてパン分かつ 月岡方円
春の昼食糧危機を免れる ひでやん
焼き立てのパン屋巡るや春の雲 夏湖乃
三月の愛情たまごカツサンド ゆきまち
手土産のパンをこねこね春の風 新開ちえ
冬の朝食の香りを嗅いでみる 鳥田政宗
春や朝玄米パンが焦げました みずな
春愁もおやつもYOUと半分こ 幸田柝の音
花ミモザ明日のランチはサンドイッチ さおきち
信念は揺らがず春の穴覗く 川越羽流
ラピュタパン分け合うはずの春ナイフ 銀紙
次は、佳作です!
🍞佳作パン(十一句) ※評あり
パンケーキの苺とろりと舌の上 西村 棗 評) 悪魔的、ホイップ!!甘い、白い巨塔。
ブロートの酸味噛み締むる余寒 灰色狼 評)異国情緒のある翳り。しんとした空気の無機質感が出ている。
猫の子の頬パンみたいナンみたい 凪太 評) 猫の子の頬のような温かみが、伸びる伸びる。実際に比べてみたい。
焼きたてロールパンどさどさ山笑う 濃厚エッグタルト 評) 句の後半の措辞が秀逸。働く人の姿も想像出来る。
残雪やあつあつふたつあんドーナツ 朝月沙都子 評) anとa、tsuの音の響きが好い。愛なる熱は雪をも溶かす。
ひと言のわずかな誤解パン光る 万里の森 評)「パン光る」って一種の発明。焼き色に人々は誘われる。
鷹鳩と化すフレンチトーストの厚み 着流きるお 評) 虚説の季語だが、具現化するとこうなりそう。じゅわっと甘さが口の中に。
春愁や同じ窯でのパンなれど 充子 評) グリーンリーフがアクセントのティータイム。映画の中に入ったかのよう。
春という春クリームに綴じたパン ふるてい 評) 「春という春クリーム」は読解が必要。「春クリーム」という造語が「春」を造り出している、と読んだ。(春/クリーム、と切らず。このほうが面白い)
落第に晴れ晴れクロワッサンサンド 藤 雪陽 評) 落第で気分が落ち込んでも、この「クロワッサンサンド」は合格だもんね♪
あんぱんのへその混雑かぎろへる ちゃうりん 評)どことなく「あんぱん」が人間に見える不思議。同僚の分も買っちゃおう!
続いて、秀作です!
🍞秀作パン(五句)
アンパンは急所から食う二月尽 横縞 評) 急所とは、体の中で打ちどころが悪いと命にかかわるような箇所のこと。
「餡は要らぬ、そなたの御命のみ貰い受ける。」と打ち込まれた“前歯”。アンパンの急所にある黒ごまたちを削ぎ取ったあと、口の中でプチプチとトドメを刺す“奥歯”。この徹底した食べ方に、穴から覗く餡はまるでアンパンの“怨念”であるようにも見える。
春暖のふふふふパンを膨らます 池之端モルト 評) パンの香りやもちもち感はパン好きの脳裏をとろけさす。不揃いの大きさは、パンの手作り感と作者の唯一無二の達成感を見る者に与える。焼き色に惜しむことなく被せるパウダーは、最後の仕上げの美しさを強調する“おしろい”そのもの。“パンじわ”をしっかりとカメラに収めているところ、玄人の所業に値する。
春窮の子のゐる街のパンケーキ 霞山旅 評) 飢えに苦しむ子らへの温かみのある「パンケーキ」。パンの多様性を大いに語る第一人者のようなパンケーキの居姿は、シンプルに美しい。一句では「子」と表記しているが、季語の力を借りて世界情勢を思わせるような深みが生まれている。世界を覆う脅威や不安はバターのように溶けてしまってくれ、と願うばかり。
蝉の聲待たせロコモコ焼きあがる まんぷく 評) ハワイアンな雰囲気を醸し出す「ロコモコ」。「蝉の聲」がわんわんと聞こえるなか、Loco Mocoの語感が良い。「待たせ」からして、これから誰かと会うのかもしれない。バンズの照りがパンの存在感を見せ、「これは食べたら絶対美味いヤツに違いない」と見る者を誘惑。ズレや角度も中のチーズの溶け具合を美しく見せ、食べたいと思う衝動を抑えられない。
パンケーキ迷ったらアイスをのせろ はんばぁぐ 評) これは今すぐにでも雑誌記事に載るべき!色合いからしてキャラメルソース、ローストアーモンド、頭にちょこんとペパーミント、のアイス乗せパンケーキの美の極地!画面越しに甘い匂いまでしてきそうな立体構造!至急、予約サイトのQRコードを載せて欲しい!くらい。
……俳句はうーん。潔くて、良しっ!
ではいよいよ、特選の発表です!
🍞特選パン(三句)
三席 春一番きみのバターになったげる 嶋村らぴ 評) パンケーキ写真としての完成度が高く、ちゃんと“パン感”を表している写りなのが好印象。俳句としてはややPOPsな作りだが、着目すべきは「バター」。名句に多い句材だが、写真のどこにもバターは写っていない。つまり「バターとして私が溶けてしまった、差し出す料理と一つになっている思い」が、作者の一番言いたいことなのだと汲む。春らしさ、乙女らしさが全面に溢れているのも、パンケーキのような甘さと感じ取れて爽やかな一句。
二席 あんぱん焼いて英国はのどかなり 笑姫天臼 評) 英国は日本と文化交流が盛んな国の一つ。パンの伝来は古くはヨーロッパ(ポルトガル)から、という説が有力だが、パンがある暮らしは世界のどこにおいても“平和”を象徴していると感じさせ、心が温まる。よく練られたパンがこうして焼き上がると、ついつい手を伸ばしてしまいたくなる。七五五の調べだが、「菓子パン」などとせず「あんぱん」と具体的に書くことに、作者が見せようとする光景には一分のずれもない。
🎊一席 風車明日のパンを今日食べる 里山子 評) 季語の鋭さ。措辞の無駄の無さ。生命(生命力)を思わせる一句の作り。共感性。どれを取っても文句のつけようがないくらいに素晴らしい。下五に少し違和感を感じる読み手もいるだろうが、子どもが(家族が)飢えを凌ぐために食べていると考えると納得。季語「風車」にはそういった力がある。風車→水車、とイメージも湧いてきて、流水のゆったりとした牧場まで見えてきた。一見誰にでも思い着きそうな措辞だが、これが思い着かない。神秘性まで感じてくる。自然に生まれて自然とともに暮らす人々の生活が続いていく、輪廻となっていくような印象の一句。
パン俳句名人、に認定っ!!👏👏👏🎊🎊🎊
いかがでしたか。
「パン」という句材は幅広く、捉え方は人それぞれなので、お気に入りの一句は人によっては違うと思います。
その点でももっと時間と時期をみて、やってみたい企画ではありましたが、春パン祭りの松たか◯のポスターがチラついたので、今しかないと踏み切ることにしました😆
句を選ばせていただきましたが、どれも佳い句ばかりで、パンの魅力の深みへますますハマっていくような思いがしました笑。
また次回も別な企画を立ち上げるかも知れません。(何か新しい、皆が楽しめるもので)
もし「この句材でやりたい!」という案があれば、ご遠慮なく私までご提案いただきますと、幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた〜👋
登りびと
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