地に立ちて楓樹もみづる迦楼羅炎

Facebook草場一壽 (Kazuhisa Kusaba OFFICIAL)さん投稿記事

不動明王に

東日本大震災のあと、東北でいちばん求められた作品は以外にも不動明王でした。

右手には利剣。仏の知恵で迷いを絶つ。左手にけん策。五色の糸をよりあわせ邪心を縛る。後背は悪を食(くら)う迦楼羅(かるら)の炎。金剛石の盤石に座し、一切を救うまでここを動かじと。

切り付けられるものの痛みと、切り付けるものの悲しさを知るという不動明王。火炎の中にありながら、みなを救うまでは「動かぬ」という覚悟を決められています。その強さの内にこそ、痛み(悼み)を知る、という壮絶な優しさが隠されているのですね。厳しくも慈悲深い仏法の姿です。

仏説聖不動経というのがあります。

訳は、

大日如来の法会に一人の明王があり。この明王には大きな威力があり、人々の苦しみを救おうとする徳によって、青黒の姿をして、固い意志の徳によって金剛石に座り、優れた知恵の徳によって大火焔を現わす。大いなる知恵の剣をとって、憎しみや怒り、迷いを滅ぼし、大縄で縛って迷っているものを導く。

執着を離れて、法身は空間と同じであり、そのため住むところはなく、衆生の心の中に住んでいる。衆生の心はそれぞれ同じではないのだが、どんな思いでもその思いに従って、しかも利益をなし、円満にする。このお経を聞いたものは、皆大いに歓喜し、教えを守って実践していった。

〇人のこころは弱いかも知れませんが、決してもろいものではないのですね。愛するものを失った時、壊れてしまったこころも、きっといつかは再生していきます。前よりも、優しく。いえ、また、生まれるのです。

理不尽に奪われた、その悲しさを「分かる」とはとても言えません。強くあれ、とは、私たちがかける言葉ではありません。それはきっと、その方の中にある、燃えるような苦しみ、不条理への切なさや憤怒が内なる不動明王となって、自分自身に語りかけてくれるものだと思います。

ただ、手を合わせます。どうぞ安らに・・・・と祈りながら。


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#迦楼羅

インド神話のガルダ神が仏教に取り込まれ仏法守護の神となる。

一般的には、鳥頭人身の二臂と四臂があり、龍や蛇を踏みつけている姿の像容もある。

迦楼羅は、赤い翼を広げると336万里にも達するとされ、口から炎を吐き厄災の元凶となる毒蛇や悪龍を食す鳥類の王で、人々の煩悩を喰らう霊鳥とされています。

不動明王の後背は迦楼羅天の吐く炎、または迦楼羅天そのものとされ、迦楼羅炎と呼ばれる


https://ameblo.jp/kurenaikazu/entry-12728222949.html 【『迦楼羅炎』(かるらえん)】より

『迦楼羅炎』

不動明王の後背の炎の中に三体は居るとされる『迦楼羅』。

お寺の不動明王やネットの不動明王像の写真を見るとつい探してしまいます💦

『迦楼羅』とは、インド神話に登場する炎に包まれた神の鳥ガルダを前身とする仏、迦楼羅天を意味します。

迦楼羅は、口から炎を吐き、厄災の元凶となる毒蛇や悪龍を食す鳥類の王で人々の煩悩を喰らう霊鳥です。  

     

不動明王の火炎は、迦楼羅天の吐く炎そのものの姿であることから『迦楼羅炎(かるらえん)』と呼ばれ、不浄なものを焼き清める炎とされています。

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