https://audiobook.jp/product/122015 【高田明和 責めず、比べず、思い出さず―禅と大脳生理学に学ぶ知恵の著者【講演CD:責めず・比べず~禅と大脳生理学に学ぶ幸せな生き方~】】より
高田氏は医学博士・生理学者で、ブッダや禅など仏教の研究にも取り組んでいる。
講演ではまず大脳生理学について話し、次いで釈迦(釈尊=ブッダ)の教えを説き、最後に言葉(言霊)の威力について語った。
大脳生理学によると、人間の脳には相手の意図を知る物マネ細胞(ミラー細胞)というのがある。
これは他人に対して責めたり優しくしたりすると相手も同様の反応を示す細胞で、相手を好きになろうとすれば相手もこちらを好きになるという。
だから「自分を責めても相手を責めてもろくなことはない」と語り、他人に対しては優しい心で接することの大切さを説いた。
釈尊の教えの中で因果関係について「若いときに不陰徳をした者の晩年は必ず良くない」とし、「自分がまいたタネは必ず自分で刈り取ること。
これは釈尊が見出された宇宙の本質である」と説いた。
言い換えれば若い時に悪いことをすると必ず晩年に悪いことが起こり「その時には必ず苦しむというのが釈尊の最も大切な教え」と解釈。
また釈尊は「小悪といえども軽んずるなかれ。水滴たりて水がめを満たすが如し」と説いて悪を積めば必ず禍で満たされると戒めているのである。
さらに百丈(唐時代の禅僧)の教え「幸せになりたければ人に知られないように徳を積め」との言葉も紹介。
最後に臨済宗天龍寺派管長関牧翁(故人)の教えも引用し「片言隻句といえども軽んじて言ってはいけない。
ほんの一言でも人を動かし育てることもあれば、人を傷つけることもある」と言霊のもつ偉大さを説いた。
https://soto-q.net/2021/09/16/%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%AE%E5%BF%83/ 【いただきますの心】より
9月は秋分の日を「お中日」としたお彼岸の一週間がやってまいります。
ご先祖様にお参りを、という方も多いのではないでしょうか?
さて、日本には推進、啓発を目的とした交通安全週間や動物愛護週間、
人権週間といった様々な一週間がございます。「暑さ寒さも彼岸まで」と申しますが
一年の中で過ごしよいこの時節、平安時代より続くお彼岸を修行週間と捉え、
ご自信を磨いてみるのはいかがでしょうか?
ご提案します修行は決して難しいことではなく、「日々の食事を心していただく」ということです。かつて、永六輔さんのラジオ番組の中で「びっくりする手紙です」と紹介された内容は
「給食の時間に、うちの子には『いただきます』と言わせないでほしい。給食費をちゃんと払っているんだから、言わなくていいではないか」
というものでした。番組には多くの反響があり、多数はその内容に否定的でありましたが、
少数ながら賛同する意見もあったというから驚きです。
永六輔さんは後に新聞の取材にて、
「お金を払っているから、いただきますと言わせないで」というのは、最近の話です。
命でなく、お金に手を合わせてしまう。「いただきます」という言葉は、
自然の世界と人間のお付き合いの問題です。
「あなたの命を私の命にさせていただきます」の「いただきます」。
食べ物を大事にできているかどうか。と話されました。
お寺では、食事の前に「五観の偈」という五つの心得をお唱えいたします。
要約いたしますと、
一つ目は感謝の心
この食事にはどれだけの命の関わりがあったのか、人々のご苦労があったのか、思いを巡らす。
二つ目は悔い改める心
この食事をいただくだけの行いが、出来たかどうかを振り返ってみる。
三つ目はむさぼらない心
人は食事の際には執着にとらわれやすく、決して煩悩を増幅させないように気をつける。
四つ目は良薬としての食事
いただくのはこの心身を保つ量で十分であり、健康を損ねるようなことがないようにする。
五つ目は仏道のための食事
食事とは様々な命を私の命にかえることであるが、その身で何を成すかが大切であり、
すべての生命にとって善い行いとなるよう最大限に努力する。
この五つの心得をお唱えし、食事をいたしますと、おのずと大自然への感謝が生まれてまいります。
これがお寺での「いただきます」。
お彼岸に際し、皆様も日々の「いただきます」をもう一度考えてみてはいかがでしょうか?
https://otent-nankai.jp/category/topic/210322_koyasan-itijyoin_552 【高野山の宿坊は一乗院で決まり!絶品精進料理を味わおう】より
高野山の宿坊は一乗院で決まり!絶品精進料理を味わおう
観光地として人気の高野山には、50以上の宿坊があります。
数ある宿坊の中でも支持を得ているのが「一乗院」。歴史ある格式高い佇まいと絶品の精進料理が一乗院の魅力です。
本記事では、そんな一乗院の見どころを紹介します。
※現在コロナウイルス感染対策のため、最新情報はHPをご確認ください。
高野山 一乗院とは
一乗院一乗院は、総本山金剛峯寺の塔頭寺院です。歴史は古く、その始まりは平安時代にまでさかのぼります。
金剛峰寺からほど近い高野山の中央に位置し、境内は1,500坪と広大。
昭和8年に再建された荘厳な本堂や素晴らしい回廊式庭園があり、訪れる人々の目を楽しませています。
一乗院では宿坊に訪れるのがおすすめ
一乗院は由緒あるお寺でありながら、宿坊としての顔を持ち、多くの参拝客を受け入れています。
細部まで行き届いた心遣いに感激の声が続出し、リピーターが絶えません。高級旅館に匹敵する品格は、長い時間をかけて培ってきたもの。
見ごたえたっぷりの襖絵や曼荼羅といった美術品や緑豊かな美しい中庭も静謐(せいひつ)な空間を演出しています。また、心を込めてもてなされる精進料理は絶品です。
優雅な時間を過ごすことができる一乗院は、高野山の宿坊の中でも特におすすめ。金剛峯寺からも近く、壇上伽藍も徒歩圏内にあるので、高野山観光にはうってつけの宿坊といえます。
一乗院の見どころ
それでは、一乗院に宿坊で泊まったときの見どころを6つご紹介しましょう。
回遊式庭園
綺麗に整備された回遊式庭園は、一乗院の一番の見どころと言っても過言ではありません。
中央部分は亀の姿を表していて、背中の甲羅の上に「蓬莱山」と呼ばれる山を背負っています。
石の配置は、古来より伝わる「蓬莱山には、不老不死の仙人が住む」という故事に基づいているそうです。
池には、ゆったりと遊泳するたくさんの錦鯉。
美しい眺めをゆっくりと堪能しましょう。
襖絵
一乗院には素晴らしい襖絵がいっぱい。
昔は大名が宿泊する部屋だった角部屋の上段の間(じょうだんのま)の襖絵は、一見の価値ありです。
襖絵は江戸時代の絵師である狩野探斎が手がけたもので、歴史的価値が非常に高い作品。
上段の間では、時期によって飾られている曼荼羅のお軸が違うそうなので、見逃さないようにしましょう。
宿坊体験
一乗院に宿坊で泊まると、毎朝6:30から7:15まで行われている「朝勤行」に無料で参加できます。参加は強制ではないものの、一乗院に宿坊した人のほとんどは朝勤行を体験しているそうです。
荘厳な本堂にて、僧侶がお経を読み、声明(メロディーがついたお経)を唱えます。清々しい早朝、心が和やかに整っていくのを感じられるでしょう。
また、一乗院では、宿泊者限定で真言宗の瞑想法「阿字観(あじかん)」の入門編や「阿息観(あそくかん)」も体験可能です(16:15分~要予約/1人3,000円)。
「阿字観」は高度な瞑想のため難しいとされていますが、「阿息観」なら初心者も安心。呼吸法や座り方を一からレクチャーしてもらえるので、気兼ねなく参加できます。ロウソクが静かに灯る部屋で瞑想すれば、気分がスッキリ。「阿息観作法」という冊子をもらえるので、自宅でも実践してみましょう。
他、「写経」(1人1,000円)や「写仏」(1人1,000円)、「不動明王の縁日」には護摩焚きも行なわれているそうです。
※お寺の行事都合により、開催が中止となることもございます。予め御理解御了承ください。
一乗院の精進料理
高野山の精進料理のルーツは「振舞料理」。いわゆる高野山の「ふれまい料理」は、修行僧などが食する料理とは異なり、僧侶が僧侶に振る舞う料理としてその様式を整えてきたと考えられております。また、皇族や大名の参詣をはじめとした全国からの檀信徒に対して振る舞われる料理として、平安時代より発展してきました。
高野山の精進料理は「五味(甘・酸・辛・苦・鹹)」「五色(白・黄・赤・青・黒)」「五法(生・煮る・焼く・揚げる・蒸す)」が基本とされ、弘法大師が高野山を開いて以来、現在まで引き継がれています。
一乗院のお風呂
高野山の湧き水を沸かした大浴場も、一乗院の自慢のひとつ。しっかり浸かれば身体が芯から温まり、旅の疲れが取れて英気を養えます。
ハンドタオルやバスタオル完備で、シャンプー、リンス、ボディソープ、石けん、くし、ブラシなどのアメニティが充実しているのも嬉しいポイントです。
ただし、入浴時間は16:00~21:00まで。深夜と早朝には入れませんので、ご注意を。夕食前に入浴すると良いでしょう。
高野山に宿泊するなら、格式高い一乗院で!
高野山をゆっくりと満喫するには、高野山屈指の格式高い宿坊・一乗院に宿泊するのがおすすめです。
庭園を愛でながらおいしい精進料理に舌鼓を打ち、厳かな雰囲気の中、宿坊 を体験するひとときは、きっとかけがえのない思い出になることでしょう。
高野山を訪れる際は、一乗院で心身ともに癒されてくださいね。
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