https://www.midorito.net/wildgrass/welsh_groundsel/ 【ハンゴンソウ(反魂草)とは?特徴や名前の由来から山菜として食べることができるかなど解説】より
鮮やかな黄色をした花が特徴的な山野草ハンゴンソウ(反魂草)は、食用にもできる山菜としても知られています。
漢字で「反魂草」と表記するハンゴンソウですが、どんな由来からその名前が付けられたのでしょうか。
本記事では、ハンゴンソウの花や葉の特徴から生態や名前の由来など解説いたします。
また、間違いやすいとされるオオハンゴンソウとの違いも紹介していますので、参考にしてみてください。
学名 Senecio cannabifolius 英名 Welsh groundsel、Welsh ragwort 和名 ハンゴンソウ(反魂草) 別名・流通名 ヤチウド、ナナツバ 科名 キク科 属名 ノボロギク属
原産地 日本、朝鮮、中国東北部、シベリア東部、カムチャツカ半島、サハリン、千島、アリューシャン列島 日本での主な生息地 北海道~本州中部以北
ハンゴンソウの名前の由来
ハンゴンソウ(反魂草)の「反魂」には、魂が返ってくるという意味があります。
名前の由来は諸説ありますが、葉の様子が魂を誘うように手招きする人の手に見えるからという説は有名です。
また、中国で死者を蘇らせる力があると信じられていた薬草「劉寄奴」に当てはめられたとする説もあります。
ハンゴンソウの花言葉
ハンゴンソウの花言葉は「正義」です。
ハンゴンソウには、瀕死の病人がハンゴンソウを用いた薬で息を吹き返したという逸話があります。人の魂を呼び戻して助けたかのような逸話になぞらえて、正義という花言葉が付けられたとも解釈できます。
ハンゴンソウは日本や中国、朝鮮などのアジア諸国を原産地としています。
日本では北海道〜本州中部以北に分布しており、山地の湿った草地や湿原、林縁などに自生することが多いです。
ハンゴンソウの花の特徴
ハンゴンソウは、茎の上部に黄色い頭花を散房状に多数付けます。
頭花は径20mm程度で、5〜7個の舌状花と中央の筒状花から成ります。
花序を包む総苞は長さ50mm程度の筒形で、基部には線形の小さな苞葉もあります。
ハンゴンソウの葉の特徴
ハンゴンソウの葉は根出葉と茎葉の2種類があり、開花時になると根出葉は枯れてしまいます。
茎葉は互生する単葉で、長さ100mm〜200mm・幅90mm〜150mmの大きさです。
羽状に深く裂けているか全裂しており、裂片は1〜2対になっています。
また、葉の縁にある鋸歯や葉柄の基部に2つある耳状突起も特徴的です。
ハンゴンソウは生態系に被害を及ぼす?
ハンゴンソウは外来種のオオハンゴンソウとしばしば混同されますが、実際の両者は別属に分類される種です。
オオハンゴンソウは寒さや湿度に強いだけでなく、繁殖力が非常に強いため在来種の生態系に影響を及ぼす「特定外来生物」に指定されています。
そのため、各地方ではオオハンゴンソウの駆除が積極的に行われているようです。
なお、外見が似ていてもハンゴンソウは貴重な在来種であるため、誤って駆除しないように注意しましょう。
ハンゴンソウは食用の山菜としても親しまれている
葉が完全に開く前の若いハンゴンソウは食用にされることも多く、北海道では「ナナツバ」という山菜として親しまれています。
ただしハンゴンソウは有毒な「ハシリドコロ」と似ているため、自分で採取する際は必ず間違えないよう注意しましょう。
ハンゴンソウと違って苦みのある匂いがしないこと、卵形の葉が付いていることがハシリドコロの特徴です。
ハンゴンソウと似た花
左:ハンゴンソウ 中左:オオハンゴンソウ(ルドベキア) 中右:キヌガサギク 右:キクイモ
ハンゴンソウはオオハンゴンソウなど、外見の似ている花が複数存在します。
ここではハンゴンソウと似た花を見分けるポイントを紹介すると共に、それぞれの特徴を比較表としてまとめてみました。
http://futarinoyakata.my.coocan.jp/hangonsou.htm 【ハンゴンソウ (反魂草)】より
キク科 キオン属
低地~山地のやや湿り気のある林縁や道端などに生え、茎の高さは1~2メートル。
茎先の散房状花序に、直径約2センチの黄色の頭花を多数つける。頭花は中心部に筒状花
その周りに舌状花があり、舌状花は5~7個。
葉は互生し、1~3対が羽状に深裂する。葉柄基部に1対の耳状の苞葉がつく。葉の先は鋭く
とがり、縁に鋸歯、裏にちぢれ毛がある。
和名は、葉の形が人が手招きする手に見え、死者の魂を呼び戻す意味の「反魂」に重ねたことに由来するという。
花期:7~9月 分布:北海道、本州(中部地方以北)
頭花は中心部に筒状花、その周りに5~7個の舌状花がある。
恵庭公園の東側は恵南柏木通に面している。その通りには、恵庭公園が源のユカンボシ川を跨ぐ橋が
架かっている。恵庭公園の遊歩道から橋の下をくぐると、ユカンボシ川に沿って河畔公園に至る遊歩道が
整備されている。ハンゴンソウは、その遊歩道沿いで見られた。他にツリフネソウ、ミゾソバ、ムカゴイラクサなどが見られた。
葉の形は、オオハンゴンソウ属のオオハンゴンソウに似るが、花の大きさや形が異なる。
オオハンゴンソウは、明治時代に観賞用に北アメリカから渡ってきて、今では、在来種の
本種を脅かすほどの繁殖力で広がっている。野幌森林公園では、遊歩道沿い、伐採地
空地など、日当たりのよい所でオオハンゴンソウが勢力を広げていて気になる。2008.8.16
ハンゴンソウは、野幌森林公園の遊歩道沿いで見られた。2006.10.1
お盆を過ぎると、山地の国道沿いは、大型のハンゴンソウが目立つようになる。同じ時期に、名前の似たオオハンゴンソウが咲く(しばしば混生する)からややこしい。(笑)オオハンゴンソウは北アメリカ原産の帰化植物で、花の形状が異なる。
http://mokuenn.jugem.jp/?eid=545 【反魂草】より
先日、テニス仲間のT氏からハンゴンソウの存在を教えられ、漢字を調べると「反魂草」とある。この「反魂」という言葉の由来が気になりNETで調べると、「強い匂いが死者の魂を蘇らせる」「葉が三つに分かれての幽霊に似ている」などとある。しかし、画像をみると、今までに何回も目にしている花であることが解った。そんなある日、結縁寺の周りを歩いていると、道の傍らに反魂草と思われる花が一叢咲いていた。「反魂草」という、漢字の名前を知ってしまうと、何となく、不気味に思えるのは私だけではないであろう。
一叢の反魂草や結縁寺 昌文
頼政の首塚近し反魂草 〃
古刹への一本道の反魂草 〃
「反魂草」が載っている歳時記は少ないと思うが、時折、俳句には詠まれている。すべての花が、歳時記に所収されている訳ではないので、「反魂草」を季語として使っても非難されることはないと思う。ただ。意外性だけを求めて珍しい季語を使うなら、本末転倒であると思うが・・・
Facebook575えとせとらさん投稿記事
私も大好きな花です。シェアさせて頂きました😁
お写真の植物はオオハンゴンソウと思われる。
■オオハンゴンソウ(大反魂草、学名:Rudbeckia laciniata)は、キク科オオハンゴンソウ属の多年草。環境省指定特定外来生物[1]。空き地などで群生しているのをよく見かける。
北米原産。日本や中国に帰化植物として移入分布している。日本へは明治中期に観賞用として導入され、1955年には野生化した。今では北海道から沖縄県まで日本全国に定着している。
道端、荒地、畑地、河川敷、湿原などさまざまな環境に生育する。一株当たり1600粒の種子を生産する。
現在では外来生物法により特定外来生物(第二次指定種)に指定されており、許可なく栽培・保管・運搬・輸入・譲渡を行うことは禁止されている。特に北日本や中部日本の高地で広く繁殖が確認されており、在来植物の生態系に影響を及ぼす恐れがある。そのため、日光国立公園戦場ヶ原、十和田八幡平国立公園、富士箱根伊豆国立公園、利尻島といった国立公園を始め、全国各地で駆除作業が行われている。しかし、オオハンゴンソウは地下茎や埋土種子(土壌シードバンク)で繁殖することができ、単純に刈り取るだけでは根絶は難しく、スコップなどで根ごと引き抜き、抜き取った根は焼却処分する必要がある。
■ハンゴンソウ(反魂草、学名 Senecio cannabifolius)はキク科キオン属の多年草。
花期は7月から9月で、茎の上部に径2cmほどの黄色い頭花を散房状につける。
頭花は同属のキオンに似るが、キオンの葉は切れ込まない。葉の切れ込みは別属の帰化植物であるオオハンゴンソウに似る。(ウィキペディア)
俳句の世界では ハンゴンソウ(反魂草)が季語となっている。似た植物がオオハンゴンソウ(大反魂草)。この園芸種が今人気があり、花屋に出回っている。ルドベキア タカオ(小輪)の名で売られている。
私も好きで狭庭に殖やしています。
拙句 反魂草 (高澤良一)
反魂草残り少なき休みかな 暮津
田沢湖を眼下にしたる反魂草 素抱
(末尾は句集名)
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