https://note.com/gorojy/n/na9e666c31f9b 【宮沢賢治の『注文の多い料理店』:人間の欲望と自然界の調和の模索】より
宮沢賢治は、その詩的かつファンタジックな作品で多くの読者を魅了してきました。『注文の多い料理店』は、彼の作品群の中でも特に独特な世界観を持つ短編として知られています。
この物語は、一見するとほのぼのとした食材を求めて冒険する二人の料理人の物語に見えますが、深く読み解くと、人間の欲望と自然界との調和の難しさをテーマにしています。賢治は、キャラクターたちの奇妙な注文や料理人たちの努力を通して、私たちが毎日の生活で欲しいと思っているものや、それを得るための努力とは何か、という問題を投げかけています。
また、物語の中での食材探しの冒険は、人間が自然界との関係の中でどのようにバランスを取るべきか、という賢治独自の哲学を感じさせます。彼は、人間と自然の共存を強く信じており、その思いが『注文の多い料理店』にも色濃く表れています。
この作品を読むことで、私たちの日常の中での欲望や努力、そして自然界との関わりについて改めて考える機会を得ることができます。宮沢賢治の深い洞察とファンタジックな世界観が、読者の心に新しい視点と感動をもたらしてくれることでしょう。
宮沢賢治の作品は、その深い哲学的思考と独特な世界観で、幅広い世代の読者から愛されています。
https://ddnavi.com/serial/529076/a/ 【宮沢賢治『注文の多い料理店』あらすじ紹介。恐ろしくも少し可らしい、山猫の人食いレストラン】より
『注文の多い料理店 (角川文庫) (宮沢賢治/KADOKAWA)
2人の若い東京の紳士が山奥を歩いていた。ぴかぴかの鉄砲と白熊のような犬2匹を携えて猟をしていたが、まったく成果が挙がらない。山は物凄く不気味で、2匹の犬も泡を吐いて死んでしまう。犬の損害額に落ち込み山から引きあげることにした彼らは道に迷い、その上空腹に襲われて弱気になる。
その時ふと後ろを見ると、そこには立派な西洋造りの一軒家がある。そして玄関には、「西洋料理店 山猫軒」という札が出ていた。「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」と書かれていることに安堵し店内に入った2人の目の前に、再び扉が現れる。
扉の上には黄色い文字で、「当軒は注文の多い料理店ですからどうかそこはご承知ください」と書かれている。2人はこの文言を「客が多く注文が込み合っている」という意味だと捉え、さらに奥に進む。すると扉はまだまだ続き、その度に「髪をといて、履物の泥を落としてください」「鉄砲と弾丸をここに置いてください」「帽子と外套と靴を脱いでください」「壺の中のクリームを顔や手足に塗ってください」など、2人への「注文」は続く。2人はこれらを「よほど偉い客がきているのだろう」「気が利く店主だ」などと好意的に捉え、どんどん店の奥へと進んでいく。
進んだ先の扉の裏側には、「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。もうこれだけです。どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさんよくもみ込んでください」と書かれている。ここで初めて2人は、この店は「客に西洋料理を食べさせる店」ではなく、「客を西洋料理にして食べる店」だと気づき震えあがる。
逃げようとするも扉が開かず、2人は顔がくしゃくしゃになるほど泣いてしまう。するとそこへ、死んだと思っていた白熊のような犬が2匹飛び込んで来て、さらに奥の扉を突き破ると、暗闇の中で「にゃあお、くゎあ、ごろごろ」という鳴き声がして、山猫軒の建物は霧のように消えていった。
そうして2人の紳士は無事に東京に帰ることができたが、泣いて紙屑のようになってしまった彼らの顔は、2度ともとには戻らなかった。
Facebook清水 友邦さん投稿記事
神話や物語に出てくる強大なドラゴン(dragon)は、黄金や宝石を好み洞窟などに集めて貯め込み、それを守っています。
しかし、ドラゴンは財宝の価値がわかりません。何のために集めているのか、それをどのように役立てれば良いのかしらないのです。
財宝を活用できないのに、ドラゴンはいたずらに執着して財宝を無駄に集めているのです。
欲求が満たされないと幼児は苦痛が生じるので心理的な痛みから逃れる為に身体感覚を鈍くして自己を分離して抑圧してしまいます。
抑圧された欲求は、解消しようと意識の表層に、湧き上がろうとします。
しかし、深層意識にしまい込まれている為に、自分の本当の欲求がなんであるかわかりません。自我は、機械的に反応して否定的なエネルギーに巻き込まれるばかりで、偽りの欲求を外側で行動表現してしまいます。それが、人を束縛するドラゴンです。
ある人は、必要以上に食べ続けます。体を壊すほど肥満体になっても心の胃袋は満たされません。お酒を浴びるほど飲んでも、心の渇きはいやされません。数えきれないほどの買い物をして全身をブランド品で飾っても本当の満足はえられません。
部屋中が高価な品物で埋まっても心の隙間は埋まりません。
本当に欲しい物は、物質ではなく真実の愛だからです。多くの人にかこまれても、一人になると孤独や不安を感じ、携帯電話で延々と話し続けても、スケジュールの予定をびっしり埋めても心の欠落感は埋まりません。
多くの異性と性行為しても、求める真実の愛はえられません。
ドラゴンは偽りの欲求を、人生の目的とみなして、あらゆる偽りをかき集めます。
本当の自分を縛り付ける偽りの自我(エゴ)、それがドラゴンです。
ドラゴンはいたるところにいます。冒険の旅に出ようとせず、自分の本当の気持ちを偽って
他人の言うがままになっているのなら、まちがいなくドラゴンが取り巻いて縛り付けています。外から植え付けられた劣等感、罪悪感、無力感を自分と思い込み、やりたいことがあっても自分には無理だ、とてもできないと思い、好きでもない仕事をいやいや続けているのなら、
すでにドラゴンに飲み込まれています。
関係を打ち切りたいと思いながら、自分を大切にしない友人や恋人、夫や妻、姑に我慢して生きているのなら、その状況が、人を束縛するドラゴンになっています。
ヨガには背骨の基底部のエネルギーセンター(Muladhara)にある螺旋の蛇を意味する女性名詞のクンダリニー (kuṇḍalinī)を活性化させる技法があります。
基底部のエネルギーセンターには、蛇女神シャクティ(Shakti )がリンガム(Lingam 男根)に巻き付いて眠っています。
下位のチャクラは他のチャクラにくらべて霊性が弱く、本能的な欲望がとぐろを巻いています。
刑務所に入っている囚人は、なんらかの挫折感や欲求不満、欠落感を抱いています。
性エネルギーを物質的な次元で固執すると病的になります。
すべての思考と行動が性と言う目的を達成する手段となり、すべてが性を思い出させ、
性に囚われ、性から逃れられず苦しみます。
性の衝動が起きると、興奮し熱中して、妄想を物質的世界で表現しようとして、暴力やレイプという犯罪行動をとってしまいます。
ドラゴンは、自分の欲望を抑制することをしらず、自分の執着しているものを手放そうとはしません。
ドラゴンは、目に見える物質的な物だけを昏睡状態で受け入れています。
真の自己の霊性を忘れ、ただ肉体にしがみついているのです。
ヨガの目的は下のエネルギーセンターで頑固に動こうとせずに、物質世界(プラクリティ Prakriti)にしがみついて執着している昏睡状態のドラゴンを打ち破り、囚われていた王子・王女(プルシャ Purusha)を解放することにあります。
物語の主人公は、石やカエルにされていた王子・王女を救い出し聖婚の部屋である頭頂のチャクラで神聖結婚をとげます。
永遠の命と至福である真の自己という宝物を手に入れるのです。
子供に干渉し続けて自立を妨げる親 子供に無関心で生活費を入れない夫 確執する嫁と姑の片方だけに肩を持つ夫 既得権益だけを守ろうとする政治家 同調圧力に屈するマスコミ
偽りの物語に巻き込まれる大衆 自分の利益しか考えない経営者 自分の非を認めず相手を責める同僚 組織的暴力によって従わせようとする統治者 暴君にひたすら耐える家来
不合理と矛盾と不正がはびこり 怒りや暴力が荒れ狂う 絶望的な物語が展開するこの世界で
心の中の恐怖を克服して、いかに妄想や幻想に気づくか
すでに冒険の旅を歩んでいる私達は 昏睡状態のドラゴンを退治しなくてはいけません。
心の中のドラゴンの束縛を解いて、物質世界に縛りつけられている真の自己を解放しなければならないのです。
ドラゴン退治を教えてくれる人がいても最終的にドラゴン退治は自分自身と直面するしかありません。
ドラゴンが、自分の思考が作り上げた偽りの自我だったということに、気がついたとき、
真の自己に戻ります。
魔法が溶けると荒涼とした大地に美しい花が咲きはじめます。世界は輝きを取り戻します。
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清水友邦 呼吸道ワークショップのお知らせ
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無条件の愛、永遠の至福、無限の光、沈黙、虚空などの言葉は、言語で表現できない真実の自己を表しています。
本来の自分に戻るには体の感覚に注意を向け、常に変化している呼吸と身体感覚から始めるのがやさしいのです。
私たちは頭に浮かぶ思考を自分と思い込んでいます。
苦しみの根っこは、頭の中に浮かぶ思考を自分と思い込んでいることにあります。
不安な時、憂鬱な時、退屈している時は思考に同化しています。
思考は過去を思い出し現在にいません。
そして、過去の記憶から否定的な未来を想像して、湧き上がる不安や恐怖に翻弄されています。
そこから自由になるには、否定的な受け入れがたい感情が自分にあることを、しっかり受け止めて、それに心を開くことが必要なのです。
マインドの条件つけを解除すると、制限していた生命エネルギーが活性化します。
微細な身体に、生命エネルギーが流れることで、思考が鎮まり、あるがままに観照している本来の自己に気づくでしょう。
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音霊呼吸道Live「覚醒の息吹」
清水友邦による誘導と音楽家・岡野弘幹による民族楽器の生演奏による、かつて体験したことのない、音と映像によるスペシャルな呼吸道ワークショップ
●日時:2023年10月21日(土)
・集合時間:午後16時30集合
・終了時間:午後20時30終了
●出演 清水友邦 & 岡野弘幹
フィーチャリング プラダ清水
●会場 : 東京都品川区 天王洲アイルkiwa
東京都品川区東品川2-1-3
●詳細 お申し込み ネット配信は
https://www.facebook.com/events/178459041957688/
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【第5期 呼吸道入門講座】
呼吸道が初めての方の講座です。
次のような方は下丹田が弱く身体のエネルギーラインが滞っている可能性があります。
・思考が気になって静かな瞑想が苦手な方
・すぐに空想や妄想にふけってしまい、人の話を聞くのが苦手
・頭で考えてばかりで物事が進まない方
・練習では実力を出せるのに本番になると実力を発揮できない方
・身体感覚が鈊い方
・人の意見に左右されやすい方
・迷ってばかりいて決断できない方
・気が上がりやすい方
・過去や未来のことばかり考えてしまう方
リピーターの方も参加できます。
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