https://www.kodomonokagaku.com/read/hatena/5203/ 【ブーメランはどうして戻ってくるの?】より
飛行機のプロペラと同じ力が働いているから
ブーメランは、飛行機のプロペラに働いている力と同じ力が働くことによって、元の場所に戻ってきます。
ブーメランは回転する面を垂直に近いくらいまで立て、進む方向に向かって回転するように投げます。ブーメランの羽根の断面は飛行機のプロペラと同じように羽根の上の方が少し膨らんだ形をしているので、上の方に向かって揚力が生まれます。このとき、回転面の上側の羽根(図の①)が下側の羽根(②)より空気に対する速度が速くなるので揚力が大きくなります。
そのため、飛ぶにしたがって斜めに傾いた状態から立った状態に移っていきます。このときに、ジャイロ効果が働きます。ジャイロ効果とは、力を加えた位置から回転方向に90°回った位置に実際の力が作用するというものです。回転面の上の部分が図のように左に向こうとすると(③)、その力は、実際には進む方向の先端部に働くことになります(④)。この力が、ブーメランを左の方に旋回させていきます。
これらの効果は、投げるときの速度と回転速度によって変わります。投げる速度と回転速度が速いほど揚力が大きくなるので効果が大きくなります。飛んでいるうちに勢いがなくなって、次第に飛ぶ速度も回転速度も遅くなっていきます。そのため、揚力が減って、傾いていく力と旋回する力が弱くなっていき、水平な姿勢になっていきます。
ブーメランが元の場所に戻ってくるようにするためには、投げるときの速度と回転速度、それと回転面の角度が決め手となります。また、右手で投げて左回りに飛ばす場合、風が吹いてくる方向から30°ほど右に向かって投げるようにするのがコツです。
(白鳥 敬)
図 ブーメランのしくみ(右手で投げ、左回りで飛ばす場合)
https://ameblo.jp/oldworld/entry-11110947944.html 【なぜ、鳥は空を飛べるのか。それは揚力】より
2006年7月の記事ですが
「新たなる飛翔伝説~鳥類の翼」http://ameblo.jp/oldworld/entry-10014976283.html
鳥類の翼の揚力発生について、間違いのご指摘がありましたので今さらながら、再度、鳥類の翼の揚力発生について。鳥類の翼の断面を見ると、平らではなく、「弧」を描くようになっており、これを「円弧翼」と呼ぶ
円弧翼は前からくる「空気の流れ」を下方に曲げるしくみになっている。
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-鳥の翼、揚力発生
この下方に曲げられた空気の流れの反作用によって上向きに働く力が発生する。これが「揚力」だ。
この揚力によって、鳥は空を飛ぶことができるのだ!
その揚力の発生について確かめることのできる、手軽な実験がある。
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-スプーンで揚力発生実験
上の図のようにスプーンは水道の水に吸い込まれるように動くのだ。
この働きが揚力の仕業というわけである。
スプーンの曲線が、鳥の翼(円弧翼)で蛇口から出る水の流れが、空気の流れと同じことなのである。
鳥だけでなく、飛行機も同じく円弧翼で、同じ仕組みで空を飛ぶことはよく知られている。
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-短距離離着陸機「飛鳥」
飛行機の中でも、強い揚力を生み出す航空機。ジェットエンジンを主翼の上に設置し、
ジェットエンジンから強力に噴射する燃焼ガスを主翼によって下方に曲げ、強い揚力を生み出す。これで、短い距離で離陸できるという優れものだが、開発コストもかかるらしく、実用化にはいたってないらしい。
なにも揚力は上向きにだけ働く力ではない。
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ダウンフォース
F1レーシングカーの前にある翼は、空気の流れを上方に曲げて、その反作用として下向きに働く揚力が発生させる。
これでエンジンの力を路面に伝えるタイヤの接地性が上がり、力強く走ることができるのだ。
鳥が空を飛ぶことを可能にした「揚力」は、このように様々な場面で使われている。
流れのふしぎ (ブルーバックス)/著者不明
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参考にした本。流体力学について、身の回りの事例をつかって説明したわかりやすい本です。
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