FacebookYuri Moritaさん投稿記事
関西では、桜が終わろうとしています。ヨーガに身体柔軟である必要ない
ヨーガは筋トレ(深層呼吸筋群の)ヨーガは脳トレ(扁桃体の)と教えているわたしに
俳句に才能は必要ない 俳句は筋トレ ただただ毎日量産せよと教える夏井いつき組長の言葉を信じ,毎日作り、恥じらいを捨てて、FBにアップします。
境内の落花掃く人立ち止まり
花ひとひらもうひとひらと舞い落ちる
祭りなく人少なくも花爛漫
鶯は空高く鳴き落花かな
橋の下落花流れてさようなら
https://www.natsui-company.com/book/ 【すみれは風に仏陀は哀しい人だつた 夏井いつき】より
花の形が大工道具の「墨入れ」に似ているから「すみれ」とは、親父ギャグほど無責任だ。
少々字余りのこの句は「すみれは風に」で一旦切れる。健気に咲く「すみれ」が「風」に吹かれている何でもない風景が思い浮かぶ。
対して「仏陀は哀しい人だった」は問題だ。「四門出遊」か。何の不自由もない王子様が当たり前の「苦」の現実に取り憑かれ、「苦」の現場に一生を捧げたことを「哀しい人」と言っているに違いない。
大工の親父のように楽しく生きられない仏陀は、風に吹かれる「すみれ」を見ても「苦」を感じずにはおれなかった「哀しい人」なのだろう。テクニックとして助詞の使い方の妙があることを添えておく。
(鑑賞:吉野川)
(出典:句集『伊月集 鶴』)
https://mantan-web.jp/article/20220330dog00m200061000c.html 【夏井いつき:「楽しくないと俳句じゃない」 「プレバト!!」辛口査定が話題、人気講師の俳句にささげた人生】より
芸能人の隠れた才能を専門家が査定し、ランキング形式で発表する人気バラエティー番組「プレバト!!」(MBS・TBS系、木曜午後7時)で、俳句の査定を担当する俳人の夏井いつきさん。芸能人の句を赤ペンでズバッと添削し、辛口で解説する姿、「永世名人」の梅沢富美男さんや東国原英夫さんらとの丁々発止のやりとりなど、視聴者から「小気味いい」と評判だ。人気の理由を、本人のコメントとともに探った。
◇「俳句のためにできることは全部引き受ける」とテレビ出演も快諾
夏井さんは1957年5月13日生まれ、愛媛県出身。8年間、中学校の国語教師を勤めたのち、俳人へ転身。松山市を中心に活動し、全国の小中学校などで大人数参加型の俳句イベント「句会ライブ」を開催。通称「俳句甲子園」といわれる全国高等学校俳句選手権大会の創設に携わり、審査員を務めている。俳句集団「いつき組」の組長を名乗り、100年後にも俳句という文芸が繁栄しているよう、裾野へ種をまく活動を続けている。
「プレバト!!」には2013年から出演。「俳句の才能査定ランキング」で、芸能人ゲストが作成した句を歯に衣(きぬ)着せず評価・添削し、「才能アリ」「才能ナシ」を査定する姿が人気を博している。
最初に出演オファーが来たとき、夏井さんには「俳句のためにできることは全部引き受けてきていたので、今度はバラエティー番組から話が来たなというくらい」と、躊躇はなかった。俳句仲間は、「テレビだから上品ぶっているんじゃあるめえなと思って番組を見たら、『ああ、いつもの組長や』と」と普段通りの姿に安心したという。
1回目の収録の際、「(司会のダウンタウンの)浜田雅功さんが、やたら机をたたいて笑いころげていて。『俳句おもろー、俳句おもろー』と言っていたのは記憶にある」といい、番組では俳句を継続して扱うようになり、今では人気コーナーに成長した。
そのことについても「私たち(俳句仲間)は『楽しくないと俳句じゃない』を合い言葉に俳句の種まき運動をずっとしてきて、『俳句は面白くて当たり前』だと思っているので、多くの人がやっとそれに気づいてくださったという気持ちの方が強いかもしれません」と達観している。
◇中学生に分かるような説明の仕方が基本
番組で査定する際に気をつけていることは、「特に年4回のタイトル戦になると結構高度なことを話しているんですけれど、私は中学生に分かるような説明の仕方が基本だと思っているので、大人相手に話すときも、中学生に話すとしたらという感覚で、少し工夫しています」という。
分かりやすい言葉を使うというだけではなく、「この句の今回の問題点はどこかということを整理しなくてはいけないし、問題が山ほどある句でも全部問題点を取り上げていたら話にならないから、俳句自体を分析した上で、何について指摘するか、どう説明するかなど、人様が思っているよりは結構考えています」と明かす。
句を見て、何をポイントに話そうかという準備はするが、収録は台本もリハーサルもなくほぼぶっつけ本番。「ときどき、梅沢のおっちゃんがギャーギャー言うから、なんだかわけのわからないことを言ったりすることはあります」と飾らずに語る。
ただ、「梅沢のおっちゃん自身、すごく努力をしているということが作品を見ればちゃんと分かりますので、そういう意味では表現者として尊敬しています。『プレバト!!』に出ている皆さんは、真剣に学ぶ力を持っている“ガチ”ですから、こういう世界でしっかりと生きていけるんだな、みんな偉いなあと改めて思いますね」と話す。そんな出演者との尊敬と信頼に基づいたやりとりが、このコーナーの人気の理由の一つかもしれない。
◇添削をやるうちに俳句のメカニズムが分かるように
「目が覚めているときはずっと俳句を選んだり、俳句を作ったり、原稿を書いたり。俳句に関わっている」と“俳句にささげる人生”を送っている夏井さん。「私の今の生活は仕事ありき。仕事が面白いとしかいいようがない。最初の頃は添削も面倒な作業だなと思っていたけれど、やっているうちに俳句という文芸のメカニズムが分かるようになってきて、へたくそな句を添削するのもなんだか面白くなってきた。結局私が一番得していると思う」と顔をほころばせる。
「プレバト!!」での夏井さんの添削を楽しんでいる視聴者には、「添削は作者の思いがあってのものですから、私が褒められてもしょうがない。作者の表現したいことと言葉の間にミゾがあるから、ミゾを埋めるというアドバイスをしているだけなので。むしろ私が添削して何が変わったかを理解できているテレビを見ている人たちの方が素晴らしい。自分を褒めた方がいいと思う」と敬意を表す。
番組では才能のあり、なしを査定しているが、「普通に俳句を作って楽しもうという人に才能なんて1ミリもいらない!と全国でお伝えしています」といい、敷居が高いと考えている視聴者に向けて、「俳句を作るようになったら『プレバト!!』が10倍面白くなりますよ。梅沢のおっちゃんがうだうだ言っているようなことも、おっちゃんがよく俳句が分かっていることも理解できるようになります。東(国原)さんが一見難しいことを言っているだけではなくて、何を言おうとしているのかが分かるようになると、番組をもっと面白く見られると思います」とメッセージを送った。
3月31日の放送回では、「俳句の才能査定ランキング」の春のタイトル戦「春光戦」の決勝を放送。シード権を持つ永世名人の梅沢さん、東国原さん、秋のタイトル王者の「Kis-My-Ft2」の北山宏光さん、昨年春の王者の「Kis-My-Ft2」の横尾渉さん、立川志らくさんの5人に、予選ブロックを勝ち上がった千原ジュニアさん、馬場典子さん、「FUJIWARA」の藤本敏史さん、「フルーツポンチ」の村上健志さん、森口瑤子さんが挑む。お題は「ハプニング」。
https://wpb.shueisha.co.jp/news/lifestyle/2022/03/22/115831/ 【悪態12音+季語5音を取り合わせれば即完成。『プレバト!!』夏井先生直伝! "才能アリ"な俳句のつくり方】より
「俳句は数学の公式みたいな型に言葉を入れるパズルみたいなもの。メカニズムを知らない人は『ゼロから言葉を生み出さないと』と思っているので、最初の一歩が踏み出せない」と語る夏井いつき氏
人気バラエティ番組『プレバト!!』(MBS/TBS系)の「俳句の才能査定ランキング」で、芸能人がつくった俳句を、ユーモアを交えながらバッサリ切り捨てる添削でおなじみの俳人・夏井いつき先生。
そんな夏井先生が2018年に上梓(じょうし)した『夏井いつきのおウチde俳句』は、コロナ禍の今、あらためて脚光を浴びるべき一冊だ。ハードルが高いイメージのある俳句だが、未経験者がどうやって作句の第一歩を踏み出せばいいのか、夏井先生ご本人に聞いた。
* * *
――俳句はまず何から始めればいいですか?
夏井 最初に必要なのは筆記用具とメモ用紙と歳時記(季語を調べる辞書のような本)。あと俳号(ペンネームのような仮の名)を先に決めると楽しいですよ。
――それはなぜですか?
夏井 本名でやるよりは得することがいっぱいあります。例えば、私がやっているラジオ番組に本名で投句したとして、「へたくそ!」と言われると、やっぱりヘコむじゃないですか。
――確かに本名だと知り合いにバレたりしますからね。
夏井 俳号だと、自分自身を否定された感じはしないですからね。それと、もし最初につけた俳号が気に入らなければ、どんどん変えてもいいんです。正岡子規もいっぱい俳号を持っていて、最終的に子規に決めたんですから。
――そうなんですね。
夏井 俳句がへたくそな間は、むしろおまぬけな俳号でいい。そのほうが傷つきにくいですよ。だんだんと上達してくると、「俳句は上手なのに、こんなおバカな俳号では......」と、実力と俳号がつり合わなくなってくる。俳号によって自分の句が損してると思い始めたら、そのときに立派な俳号にすればいい。
――バカバカしい俳号のほうが作品のハードルが下がると。
夏井 そう。だから出世魚みたいに自分の実力に合わせて変えていってもいい。変えたらすぐ新しいスタートが切れるから。
――最初は松尾芭蕉(ばしょう)のパロディとかでもいいですか?
夏井 そういうのはけっこうダサいですよ。杉尾芭蕉とかね。でも本名をちょっと変えるぐらいなら粋な感じがする。高浜虚子(きょし)の本名は「清(きよし)」で、「きよし」を「きょし」に変えたわけです。
――紙とペンと歳時記を用意して俳号も決めたら、その次はどうすればいいですか?
夏井 俳句は数学の公式みたいな型があって、その型に言葉を入れるパズルみたいなものなんです。でも、俳句のメカニズムを知らない人たちは「ゼロから自分の脳みそで言葉を生み出さないといけない」と思っているので、最初の一歩が踏み出せない。
まずは俳句の基本的な型「取り合わせ」を覚えてください。その型に言葉を当てはめて、季語と合体させるだけで、俳句は簡単にできるんです。
――初歩的な型のひとつを具体的に教えてください。
夏井 まずは季語と関係のない12音と、5音の季語を合体させる取り合わせの基本を覚えるだけで大丈夫です。
――最初に12音のフレーズを考えればいいんですね。
夏井 はい。例えば、皆さんが日頃口に出せない悪態をついてみてください。それを5・7の順か、7・5の順で12音にする。私はそれを「悪態俳句」と呼んでおります。今、何か不満はありますか?
――「急にLINEの返りが遅なったな!」とかはあります。
夏井 それです。それが俳句のタネです。「LINEの返りが遅なった」で12音。そこに5音の季語を探す。季語は歳時記にいっぱいありますから。
――歳時記から季語を選ぶときのポイントはありますか?
夏井 彼女からのLINEの返りが遅いことについて、「あれ?」と少し気になったのか、「もうこれは破滅的だ」と思ったのか、それによって選ぶ季語が変わります。その感情を季語に託すんです。
例えば、ダメージが少ない場合はちょっと心配な季語を探すわけです。「春みぞれ」という季語だと、冬のみぞれとは違った明るさがあります。〈春みぞれLINEの返りが遅なった〉で、ちゃんと俳句の型になってるわけ。これなら『プレバト!!』で60点以上は確保できます。
――すごい! 愚痴を言っただけで60点以上!
夏井 「凡人」の上のほうです。「春みぞれ」というのは、みぞれが降っていても、「春」の要素でちょっと救われた感じがあるでしょ。でも、「俺たち、もう終わりなんじゃないかな」と不安がよぎったりしてるなら、もっと冷たげな季語にする。
――後者の気持ちですね。
夏井 じゃあ、「冴(さ)え返る」という季語はどうでしょう。春になったけど冬の寒さが完全にぶり返すという意味の季語です。だから、〈冴え返るLINEの返りが遅なった〉なら、あなたの今の寒い気持ちにグッと季語が寄ってくるわけです(笑)。
――いや先生、笑いごとやないんですよ(笑)。でも、そういった気持ちや感情の季語を歳時記から探せばいいんですね。
夏井 歳時記は時候、天文、地理、人事(生活)、動物、植物と6ジャンルに分かれています。悪態俳句をつくるときには、時候か天文あたりから季語を探すと成功しやすいです。
――60点からさらに上を目指すにはどうすればいいですか?
夏井 「才能アリ」に持っていくためには、ひとすくいのオリジナリティかリアリティが必要。季語が5音なら、自分でつぶやくのは12音しかないので、そのうち1単語をオリジナリティのあるものに変えればいいんです。
あとは凡人ワードが何かを知ることも大事です。『プレバト!!』を見ながら、「凡人ワードが何か」を情報として仕入れてほしいんです。梅沢(富美男)のおっちゃんがよく言うでしょ。「夕日が沈む」という句が出てきたら、「沈まない夕日があったら持ってこい」って。だから「夕日」だけでいい。
そうすると「が沈む」を削れるから、4音分を別の新しい情報に使えるわけです。このメカニズムがわかるようになると凡人を脱出できます。
――夏井先生は今後、どんな俳句活動をしていきたいですか?
夏井 これまで30代の『伊月集 龍』、40代の『伊月集 梟』今年1月に50代の『伊月集 鶴』と年代別にまとめた句集を出してきましたが、今後も句を詠み続けて、一生かけて『伊月集』を完成させていきたいですね。
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