蓮の花の咲く音

https://sekibutsu.com/blog/2013/07/24/3116/ 【蓮の開花時の音について】より

蓮の時期になると、

 『花が開くときにはポンっと音がするんですよね!』

 『花が開く時の音を聞きたいので、開花の時間を教えてください!』

というようなお問い合わせをたくさんいただきます。

蓮は、日の出とともにゆっくりと時間をかけて咲き始め、9時頃満開を迎え、午前中のうちにまたゆっくりと時間をかけてしぼみ、蕾へと戻ります。

それを3・4日繰り返したのち、最終日に蕾へ戻れなかった蓮が散っていって

ガクだけの状態になります。

花は早朝よりゆっくりゆっくり開きますので、『ポンっ』と音がするのはいつなのか気になるところです。

【正岡子規】

 『朝風にぱくりぱくりと蓮開く』

 『蓮開く音聞く人か朝まだき』

【石川啄木】

 『静けき朝音たてて白き蓮花のさくきぬ』

【川端康成短編小説】

 『朝ごとに上野の忍ばずの池では、蓮華の蕾が可憐な爆音を立てて花を開いた』

と、開花の音は、俳句や文学の世界でもおなじみの話のようですが、残念ながら石仏事務所のスタッフもそのような音は聞いたことがありません。

音が鳴るのか鳴らないのかという議論は、古くからされていたそうです。

かえるが池に飛び込む音や、蓮池に住む鯉が口をパクパクさせる音を聞き間違えた、さらには葉っぱに溜まった雫が池に落ちた音を勘違いした…

など音に関しては諸説あります。

遠く昔には、開花音を聞けば悟りが開ける、成仏できる等の言い伝えがあったそうなので、聞きたい!という願望から「蓮は開花の時に音がする」と言い伝えられてきたのかもしれません。

とはいっても、蓮の種類は食用のものやスイレンなどを合わせると100種類を超えるそうなので中には音を鳴らして咲く種類の蓮もあるかもしれませんね♪

音が鳴るのか鳴らないのか…古くからの壮大な歴史ロマンです。

ロマンを持って石仏の蓮畑へお越しください。

臼杵石仏のホキ二群には蓮の花を持った仏様もいますので、もしかすると朝早く、その仏様が『ポンっ』という音が聞かせてくれるかもしれません♪

手前の仏様の顔の横に蓮を持っています。


https://www.muji.net/lab/living/120801.html 【蓮の花の咲く音】より

夏の未明、東京・上野の不忍池(しのばずのいけ)には、多くの写真愛好家が集まります。蓮の名所として知られるこの池で、早朝に花開く蓮をカメラに収めようとする人たちです。ベテランは蓮の花の咲く状況を知り尽くしていて、初心者に指導もしてくれるのだとか。そんな場所で、蓮の花の咲く音の話を聞きました。

伝説の音

蓮は花開く瞬間に、「ポン」という音をたてて咲くそうです。その音を実際に聴いた人には出会えなかったのですが、「聴いたという人の話を聞いた」という人は何人かいました。

蓮の花は、かたい蕾が一気に開きます。力をこめて花開くその瞬間に、音がするのでしょうか。蕾が開くと、あの鮮やかで透き通るような桃色の花びらがあらわれます。蓮の花はそれから毎日、午後になると閉じて、次の日にまた開きます。それを5日ほど繰り返し、そして最後には花を閉じる力も尽きて、そのまま散っていくのです。わずか5日間の短い命ですが、だからこそ、この花の美しさに誰もが魅了されるのでしょう。

泥水の中から生じて清らかで美しい花を咲かせる蓮の花は、仏教では、仏の智慧(ちえ=真理を明らかにし悟りを開く働き)や慈悲の象徴とされています。蓮の花をかたどった「蓮の台(はすのうてな)」と呼ばれる台座は、仏や菩薩が座するところ。この花に神秘的な美しさや目に見えない何かとつながっているような力を感じるのは、そんなところに理由があるのかもしれません。

聞こえない音を聴く

蓮の花が咲くのは、午前3時45分頃だそうです。それは、夜から朝に変わる時間だといいます。自然の音を録音し続けている音楽家の話によると、朝の4時ぐらいに鳥の声も虫の声も一斉に止まる瞬間があるのだとか。すべての動きが止まり、あらゆる生命が生まれる、そんな不思議な瞬間があるらしいのです。蓮の花の咲く時間も、このことと関係しているかもしれません。

実際、朝の静寂の中で美しい蓮の花を見ていると、この静寂を打ち破って、花開く瞬間に音がするような気になります。それは多分、朝の訪れの合図。耳で聞く音ではなくて、「体で感じる」音なのかもしれません。

鳥や虫たちは、一斉に何かを感じて朝の始まりを察知します。同じ生きものである人間にも、本来はそうした能力が備わっていたはずです。聴くということに集中して、自然のリズムに身を寄せる。そうすることで、聴こえてくる世界があるかもしれません。

聞こえない音に耳を傾けたり、見えないものに目を凝らしたりすることは、そのまま、自然のリズムに寄り添うことにもつながるでしょう。

蓮の花が咲く季節は、夏休みと重なります。早起きして、蓮の花の咲く音を聴きに出かけてみませんか。蓮の花でなくても、「朝の音」に耳を傾けてみるのもいいでしょう。朝の静寂の中で耳を澄ますと、これまで聞こえなかった小さな命のひそやかな音が聴こえてくるかもしれません。

みなさんは、この夏、自然のどんな音を聴かれますか? 音についてのご意見、ご感想をお寄せください。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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