一日一季語 蓮の花(はすのはな)  【夏―植物―晩夏】

https://ameblo.jp/masanori819/entry-12607288323.html  【2020.6.28一日一季語 蓮の花(はすのはな)  【夏―植物―晩夏】】より

沼底の泡立ち上る古代蓮 河口仁志

行田市の“天然記念物”に指定されている行田蓮(古代蓮)は原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮であると言われています。

沼底の泡は、古代の息吹のようにも感じます。

【傍題季語】

はちす 白蓮(びゃくれん《びやくれん》) 紅蓮(べにはす) 蓮華(れんげ) 蓮池(はすいけ)

【季語の説明】

蓮はハス科の多年生水草。観賞用・食用として池・沼・水田などで栽培される。七月ごろ根茎から長い花茎を水上に出して、その先端に大きく美しい花を開く。色は紅・白・紅紫など。香りが良く、早朝開く。

【例句】

蓮の花法主の念仏ひびきくる    高橋すゝむ

蓮の花閉づる力のすでに失せ    門脇明子

一弁の力の抜けし紅蓮 山田閏子

起き抜けの夢さめぬまま蓮の花 森理和

合掌の手のふくらみよ蓮の花 歌代進

【仏教と蓮の関係】

仏教では涅槃の境地を象徴する神聖な花とされ、仏はこの花の上に座す。 また、泥の中か ら伸びて美しい花を咲かせるところから、中国では聖人の花とされた。 花が終わったあと の実床が蜂の巣に似ていることから「はちす」といわれ、和名の「はす」はそれを略した ものである。

仏様が座る蓮華座も蓮(ハス)の花

蓮(ハス)は仏教では清浄な花とされています。仏教画で仏様が座っているのは蓮華座と言って蓮の花を台座に見立てたものです。蓮(ハス)は泥の中から上がってきて汚れのない美しい花を咲かせることから、仏教では清浄な花とされているのが由来です。

【蓮(ハス)の特徴】

蓮(ハス)は東南アジア原産の草本性水生植物です。観賞用にも食用にもなるため世界中で育成されています。

蓮(ハス)は早朝に開花し、昼には閉じる花が美しく、世界中で愛されている花です。特に仏教では、泥の中から出てきて美しい花を咲かせるところから汚れのない花とされています。その他の宗教でも象徴的な意味合いを持つ花として愛されています。

蓮(ハス)の葉は円形または楕円形で薄く、長い葉柄をもち水面上1.5m以上になります。光沢は無く水を弾く特性があります。蓮(ハス)は、葉よりさらに上まで花茎を伸ばして咲きます。花色は桃色、白、黄色などがあります。チャワンバスと呼ばれる小型種は鉢栽培で親しまれています。

蓮(ハス)の根茎は日本人にも馴染みの深い蓮根(レンコン)です。日本では蓮(ハス)の食用部分と言えば主に蓮根(レンコン)ですが、他国では葉から茎まで食用とされます。蓮(ハス)の花の雄しべを緑茶と合わせた蓮茶も有名です。

日本で有名な蓮(ハス)の一つに大賀蓮(ハス)があります。大賀蓮(ハス)は2000年以上前に土の中に落ちた種を大賀一郎博士が発芽させたものです。2000年もの長い間発芽しなかった理由は蓮(ハス)のタネの外皮が非常に厚く、自然に発芽することがあまりないからと言われています。

【行田市指定天然記念物 行田蓮(古代蓮)】

埼玉県行田市にある古代蓮の里は、面積は14ヘクタール、東京ドーム3個分の広さです。天然記念物に指定されている古代蓮は、原始的な形態を持つ1400年~3000年前の蓮だと言われています。園内には古代蓮池、世界の蓮園、水生植物園、水鳥の池などがあります。蓮の花は、古代蓮の他にも41種類の蓮があり6月下旬~8月上旬の早朝から開き始め午前8時頃に花が咲き、お昼ごろには閉じてしまいます。

古代蓮の里にほど近い公共施設建設工事の際に、偶然出土した種子が自然発芽し甦り、池に開花しているのが発見されました。

地中深く眠っていた多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花した事は極めて珍しいことといわれています。

古代蓮の里では、自生地から移植した古代蓮を育てており、可憐な古えの花をお楽しみいただいております。

【古代蓮奇跡の再生】

今から約2000年前、「古代蓮の里」一帯は、たくさんの水生植物が茂る湿地帯でした。

そこには、蓮の花も咲いていました。

そのとき咲いていた蓮の実が地中深くもぐり、ふたたびあたたかい陽射しをあびるまでの長い長い眠りにつきました。

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