http://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/about.html 【生物多様性とはなにか】
生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのこと。地球上の生きものは40億年という長い歴史の中で、さまざまな環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。これらの生命は一つひとつに個性があり、全て直接に、間接的に支えあって生きています。生物多様性条約では、生態系の多様性・種の多様性・遺伝子の多様性という3つのレベルで多様性があるとしています。
3つのレベルの多様性
生態系の多様性
森林、里地里山、河川、湿原、干潟、サンゴ礁などいろいろなタイプの自然があります。
ブナ林(白神山地:秋) 四万十川(高知)釧路湿原(北海道)サンゴ礁(石垣島)
種の多様性
動植物から細菌などの微生物にいたるまで、いろいろな生きものがいます。
チシオタケの仲間(北海道) ミツバチの受粉アオウミガメとギンガメアジ(パラオ)
エゾヒグマ(北海道 知床半島)
遺伝子の多様性
同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性があります。
アサリ ナミテントウ
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/biodiv_service.html 【生物多様性のめぐみ】より
私たちの暮らしは、食料や水、気候の安定など、多様な生物が関わりあう生態系からの恵み(生態系サービス)によって支えられています。
生きものがうみだす大気と水(基盤サービス)
酸素の供給 気温、湿度の調節 水や栄養塩の循環 豊かな土壌
植物が酸素を生み、森林が水循環のバランスを整えるなど、生命の生存基盤は多くの生きものの営みによって支えられています。
ブナ林(白神山地:夏) ニホンザル(長野 地獄谷)
暮らしの基礎(供給サービス)
食べ物 木材 医薬品 品種改良
バイオミミクリー(生物模倣)
毎日の食卓を彩る野菜などの食料はもちろん、新聞や本などの紙製品や医療品など、生きものの遺伝的な情報、機能や形態も私たちの生活の中で利用されています。
秋を告げるサンマ漁(宮城 気仙沼) 出荷まちの木材(三重 飯高町)
カワセミのくちばしにヒントを得て設計された500系新幹線(トンネル通過時の騒音と空気抵抗の低減に成功している)
文化の多様性を支える(文化的サービス)
地域性豊かな文化
自然と共生してきた知恵と伝統
海に囲まれ、南北に長い国土と季節の変化に富む日本では、地域ごとに異なる自然と一体になって地域色豊かな伝統文化が育まれてきました。
塩つくり(小笠原) 枯露柿(山梨 甲州)
自然に守られる私たちの暮らし(調整サービス)
マングローブやサンゴ礁による津波の軽減 山地災害、土壌流出の軽減
豊かな森林や河川の保全は安全な水の確保や、山地災害の軽減、土壌流出防止など、私たちが安心して暮らせる環境の確保につながります。
サンゴ礁(石垣島) 白神山地(二ツ森から山並み)
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/biodiv_crisis.html 【生物多様性に迫る危機】より
日本の生物多様性は4つの危機にさらされています。過去にも自然現象などの影響により大量絶滅が起きていますが、現在は第6の大量絶滅と呼ばれています。人間活動による影響が主な要因で、地球上の種の絶滅のスピードは自然状態の約100~1,000倍にも達し、たくさんの生きものたちが危機に瀕しています。
日本の生物多様性の危機
第1の危機
開発や乱獲による種の減少・絶滅、生息・生育地の減少
鑑賞や商業利用のための乱獲・過剰な採取や埋め立てなどの開発によって生息環境を悪化・破壊するなど、人間活動が自然に与える影響は多大です。
絶滅が危惧されるヒメサユリ(新潟 田代平)絶滅が危惧されるヤンバルクイナ(沖縄)
第2の危機
里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下
二次林や採草地が利用されなくなったことで生態系のバランスが崩れ、里地里山の動植物が絶滅の危機にさらされています。また、シカやイノシシなどの個体数増加も地域の生態系に大きな影響を与えています。
エゾジカの食害(北海道 知床半島) 荒れた竹林
第3の危機
外来種などの持ち込みによる生態系のかく乱
外来種が在来種を捕食したり、生息場所を奪ったり、交雑して遺伝的な攪乱をもたらしたりしています。また、化学物質の中には動植物への毒性をもつものがあり、それらが生態系に影響を与えています。
外来種のオオクチバス 外来種のグリーンアノール(小笠原) 外来種のアライグマ
第4の危機
地球環境の変化による危機
地球温暖化は国境を越えた大きな課題です。平均気温が1.5~2.5度上がると、氷が溶け出す時期が早まったり、高山帯が縮小されたり、海面温度が上昇したりすることによって、動植物の20~30%は絶滅のリスクが高まるといわれています。
サンゴの白化現象(パラオ) 高山帯に生息するライチョウ(富山 立山室堂)
絶滅のおそれのある日本の野生生物
エゾノハナシノブ(北海道 積丹半島) ツシマヤマネコ(長崎 対馬島)
上記の4つの危機を受けて、日本の野生動植物の約3割が絶滅の危機に瀕しています。
絶滅危惧種 3,597種
「いのち」と「暮らし」を支える生物多様性を私たちは、自らの手で危機的な状況に陥らせています。すべてのかけがえのないいのちを守り、その恵みを受け続けていけるように、今、行動することが必要なのです。
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/possibility/index.html 【つたえよう、生物多様性】より
生きものたちの豊かな個性とつながりを、みんなへ伝えたい。そんな想いに応える普及啓発ツールを用意しました。生物多様性に興味を持っていただくきっかけとしてご活用ください。
生物多様性広報パネルいきることはつながること。(じゃばら絵本)Iki ・ ToMo(生物多様性小冊子)YouTube 環境省動画チャンネル生物多様性コミュニケーションワード生きものと共生する地域づくりおしえてビオトープ陸水域の生物多様性の保全のために
生物多様性広報パネル
生物多様性を守ることの大切さを伝えるとともに、一般の方々に興味を持っていただき、具体的な行動へとつなげていただくためのきっかけとなるよう、パネルを製作しました。
小学校などでの展示、生物多様性の啓発につながるイベント等の実施や、企業の生物多様性に関するCSR等の活動の際にご利用ください。
※パネルは全部で8枚で、7~8枚目は使う人が使う場面に応じて自由にお使いいただけるよう、ブランクページとなっています。
生物多様性広報パネル
パネルデータのダウンロードはこちらから [12.4MB]PDFリンク
いきることはつながること。(じゃばら絵本)
生き物も人も自然の様々な恩恵を受けながら生きてきていることをテーマに、幼児から小学校低学年程度の小さな子どもたちが生物多様性に親しめる絵本を作成しました。表と裏の両方で楽しめる、パタパタ絵本です。
木をモチーフに、木と動物、木と昆虫、木と鳥、木と人など木と人を含めた動植物の関係を紹介し、ビジュアル的にも蛇腹で表現してテーマを分かりやすく伝えています。
いきることはつながること。(じゃばら絵本)
絵本データのダウンロードはこちらから [7.6MB]PDFリンク
Iki ・ ToMo(生物多様性小冊子)
人と自然との共生を紹介することにより、生物多様性の重要性を伝える小冊子を作成しました。その他、普及啓発を進める上で有用なツールや、有識者が考える生物多様性のコラムを紹介しています。
Iki ・ ToMo(生物多様性小冊子)
「Iki ・ ToMo(生物多様性小冊子)」紹介ページへ
YouTube 環境省動画チャンネル
地球生きものいのちのつながり~生物多様性~別ウィンドウで開きます
生物多様性の重要性をより多くの人々に伝えたいという想いから、2010年に開催されたCOP10会場で上映された映像を、文部科学省・環境省その他関係各所のご協力を得て30分に再編集したものです。
COP10おりがみを折ってみよう!
COP10/MOP5ロゴおりがみの折り方をわかりやすく説明した動画です。このロゴは、人間のまわりに生きものを円形に配置して、人間と多様な生きものとの共生を表現しています。また、人間の親子は、豊かな生物多様性を将来へ引き継いでいこうとする思いを、折り紙は人類の知恵を表現しています。生きもののおりがみを折ることを通して、「いのちの共生を、未来へ」向けて、私たち一人ひとりができることについて考えてみましょう。
やってみよう編
人間
小鳥
蝶
花
木
魚
折れるかな編
ペンギン
ウミガメ
イルカ
セイウチ
ゴリラ
シロクマ
チャレンジ編
カンガルー
フラミンゴ
ラクダ
ゾウ
生物多様性コミュニケーションワード
生物多様性広報・参画推進委員会の検討を踏まえて、生物多様性をより端的にわかりやすく表現するコミュニケーションワードを「地球のいのち、つないでいこう」に決定しました。
生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのこと。地球上には、それぞれの環境に適応した3,000万種ともいわれる多様な個性を持つ生き物がおり、お互いにつながりあい、支えあって生きています。私たち人間もその一部です。
地球上の歴史上6度目の大量絶滅の危機といわれている現在、かつてないスピードで生物多様性が失われています。この大量絶滅から、絶妙なバランスで成り立っている生態系を守っていこう。また、未来への世代のために、現在の多様ないのちの豊かさを残していこう。「地球のいのち、つないでいこう」には、そうした思いを込めています。
今回決定したコミュニケーションワードを企業、NGO、教育・学術、行政など様々なフィールドの方々に使っていただき、生物多様性を育んでいくことを促していくことで、幅広い人々に生物多様性が伝わっていくようにしたいと考えます。
生物多様性コミュニケーションワードの構成
コミュニケーションワードロゴ
コミュニケーションワードのロゴは、「コミュニケーションワード」、「カラーバー」、「追加表示分」の3つから構成されています。追加表示分は、変更することが可能ですが、「生物多様性」という5文字を含めるようにして下さい。
生物多様性コミュニケーションワードのダウンロード
コミュニケーションワードのロゴは自由にご使用いただけますが、ご使用にあたっては、マニュアルに定められている事項にご留意下さい。
コミュニケーションワードロゴ マニュアル
コミュニケーションワードロゴ マニュアル
コミュニケーションワードロゴの使用マニュアルはこちらPDFリンク
コミュニケーションワードロゴ ダウンロードファイル
1.日本語・カラー版(イラストレーター形式)
日本語・カラー版
日本語・カラー版 aiファイルZIPファイル
2.日本語・モノクロ版(イラストレーター形式)
日本語・モノクロ版
日本語・モノクロ版 aiファイルZIPファイル
コミュニケーションワードロゴ ツール例
1.名刺
名刺
生物多様性にふれますZIPファイル
生物多様性を守りますZIPファイル
生物多様性を伝えていきますZIPファイル
※見本の画像とは出来上がりのイメージが異なります。予めご了承ください。
2.ホームページバナー
ホームページバナー
GIFファイル(640×120px)ZIPファイル
ホームページバナー
GIFファイル(468×60px)ZIPファイル
ホームページバナー
GIFファイル(180×50px)ZIPファイル
*バナーのリンク先については、次のとおりとしてください。
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
3.便せん
便せん 便せん
Word(たて)ZIPファイル
Word(よこ)ZIPファイル
PDF(たて)PDFリンク
PDF(よこ)PDFリンク
4.ハガキ
ハガキ ハガキ
Word(たて)ZIPファイル
Word(よこ)ZIPファイル
PDF(たて)PDFリンク
PDF(よこ)PDFリンク
生きものと共生する地域づくり[PDF版]
全文版[PDF 8.51MB]PDFリンク
おしえてビオトープ[PDF版]
全文版[PDF 4.24MB]PDFリンク
陸水域の生物多様性の保全のために
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