アップルイーター・紅茶好き

Facebook新田 修功さん投稿記事 りんご食いの政治家たち……⁉️ 🍎🥸😎🤡👿👻

おはようございます😃

私の大好きな作家、「ライ麦畑でつかまえて」で有名なサリンジャーさんをご紹介します。

彼の作品の中でも「ナイン・ストーリーズ」という短編集が秀逸なんです。

私は、その中の天才少年テディのお話しが大好きです。

テディは、知識や欲望で頭がいっぱいの大人たちのことを「アップルイーター」りんご喰い、と呼びます。アダムとイブが食べた「りんご」のことです。

内容がとても深くて、しかも楽しく読めるのでぜひ読んでみてください。

サリンジャーさんは、東洋哲学や禅を研究されていました。

素晴らしい作品を残した作家さんたちは、みんな見えない世界の大切なことを表現されています。

他の短編小説ではこんなセリフも登場します🗣

「ぼくは行くところはどこへでも太陽を持って行くんだよ」

カッコいい言葉ですね✨😊

私は行くところはどこへでも「青空」と爽やかな「風」を持って行きます😊✨

素敵な1日をお過ごしください。

追伸 今の政治家たちは、アップルイーター🍎ばかりですが、少しでもハートのある人に投票したいと思います。

今日も読んでくれてありがとう


Facebook兼井 浩さん投稿記事 ■この国の所有者「あなたに選択の自由はありません」

***

「アメリカンドリームについて語るジョージ・カーリン」

消費さ!それがこの国の新しい娯楽ね。ベースボールなんてウゼいね。消費だ!

それが唯一残った本物のアメリカ的価値観。

買い物!ヤツラは、ない金を払っていらない物を買う。持ってないカネで、持たなくていいモノを買う。クレジットリミットまで使い果たして、利子18%を生涯払い続ける、

たった12ドル50セントの買いモノにね。それも持って帰った時点で気に入らなかったシロモノにだ。賢くないね。あまり賢くないですよね、みなさん。

ただ、ヤツラの一人と話してみるとね、たとえば、一人だけ隔離して、面と向かって、

IQの低さや、愚かな行動とか、酷い価値判断とかについて、理性的に語り合ってみるとさ、

まってましたとばかりにヤツラは教育問題を語り始める。それが全ての答えだと思っているんだ。教育!教育にカネをかけるべきです!もっと本を増やすべきです!もっと教員を増やすべきです!もっと教室を増やして、もっと子供達にテストを受けさせるべきです!!そうヤツラは言うよ。

でもって、「えっとさ、もうそれ全部、やってみたけれどね、それでも子供達がさテストに合格できないんですよね。」と言うと。「ああ、心配いらないよ、テストの合格点を下げるから。」とかマジで言う。

でもすでに、そうしているんだよ実際のところ、多くの学校ではね。子供達が合格できるように。合格者の子供が増えれば、学校側も見栄えが良いし、みな幸せだろ?

国のIQレベルがまた2か3ポイント低くなっていつか、大学入学に必要なのは鉛筆だけになってもさ。「鉛筆あんのか?んじゃ入れ、物理の講義だ。」それでミンナさ、なんで他の17カ国もがオレ達の国より、科学者を大学から輩出することが出来るのかとか疑問に思ったりする。

教育!!政治家がまた、この言葉が好きだ。この言葉をキミ達に使うよね。

政治家は伝統的に三つの項目の影に身を隠すんだ。星条旗と聖書と、そして子供達。

一人の子供もオチこぼしてはなりません。子供一人でも落ちこぼしてはならないってね。あっそう。ちょっと前には、優秀な子供には飛び級をとか話してたじゃない。

飛び級とオチこぼれなし?どなたかどこかで矛盾していませんか?でも理由がある。これには理由がある。

学校教育がヒドイのには理由があって、それは絶対、未来永劫、絶対に教育問題が

改善されない理由と同じだ。絶対に改善されない。だからもう答えを探しなさんな。

今あるモノで満足しているほうがいい。理由はだね、この国の持ち主が望んでいないから。

オレが言ってるのは、本当の持ち主。本当のオーナー。全てを掌握していて、大事な事を全部決めている、巨大に富んだ商業利権のことさ。

政治家なんてどうでもいい。政治家はあなた達が選ぶ自由を持っていると思わせておくためにヤツラによって設置されているだけだよ。

選ぶ自由を持っていないのかって?ないね。あなた達に選択権はないよ。あなた達には持ち主がいるから。あんた達はヤツラに所有されているんだ。ヤツラが全て所有している。

ヤツラが主要な土地全てを所有していて、ヤツラが巨大株式会社の運営権を所有している。

ヤツラはとっくに上院も、議会も、州議事堂も、市役所も、買い取っていて、裁判官もヤツラの後ろポケットの中、その上、ヤツラは全てのメディア会社を所有しているから、あなた達が知るニュースも情報も全て管理しちまっている。あんたらヤツラに金玉握られてんだ。

ヤツラはまた、毎年、数十億ドルもの金で政治的な圧力をかけて欲しいモノを手に入れている。で、まあ、オレ達はヤツラが欲しがっているモノも分かっている。

ヤツラはもっともっと独占して、他から取り上げたいんだ。でもねオイラがヤツラが求めない事を教えるよ。ヤツラは、批評的な思考回路を持つ市民を求めない。

ヤツラは、情報に通じていて、教養があり、批評的な思考回路を持った人達なんていりゃしない。ヤツラは興味ない。ヤツラにはなんの足しにならない。ヤツラの利益に反することだ。そうだろ?ヤツラは、もう30数年前に自分達を捨てた、システムに毎日ハメられ続けている、

自分達の不幸な現状について食卓で思いをめぐらせたりする賢い人間なんていらないんだ。

ヤツラには不要さ。何が欲しいか分かるかい?ヤツラが欲しいのは。素直な労働者。

従順な労働者さ。欲しいのはね、ちょうど、機械を操作できて書類処理が出来るくらいに

賢こくって、ちょうど、劣化しつづける仕事内容も、安月給も、長時間労働も、なくなり続ける保険保証と時間外労働給も、受け取る寸前で消える退職金も、なんでも素直に受け入れてしまうくらいにノンキな人達だ。

でその上さらにヤツラ今度は、あんた達の年金も奪おうとしている。

ヤツラは、あなた達の老後の金まで欲しがっている。ヤツラ、取り返したいんだ。

ウォールストリートの犯罪者友達に差し上げるためにな。で、知ってる?手に入れるさ。

ヤツラはアンタ達から全てを取り上げる。遅かれ早かれな。ヤツラはムッサ苦しいこの場所を所有しているんだからさ。

それはね、デカいクラブ。でもキミは部外者。アンタとオレは大物クラブの一員じゃない!

ついでに言うけどね、一日中ヤツラが何を信じろと、アンタ達の頭を殴り続けるのも

その同じクラブでだ。(クラブ=こん棒)

一日中、メディアを使って頭を殴り続ける。

何を信じて、何を考えて、何を買えばいいのかって、押し付ける。

みなさん、テーブルが傾いていますよ。ゲームはイカサマです。でも、誰も気付かないみたい。誰も気にしていないみたい。善良で誠実で働き者のヒト達。

ホワイトカラー、ブルーカラー、何色のシャツを着ているかなんて問題じゃない。

善良で誠実で働き者の人々が続けているんだ。

このヒト達は慎み深い人々なんだけれども。

そのヒト達のことなんてこれっぽっちも考えてない、ああいった金持ちのチンカスどもを

選挙で当選させ続けているんだ。

ヤツラは、これっぽっちもアンタ達のことなんて考えちゃいないぜ。これっぽっちも思っちゃいねえ。気にもとめていやしねえんだ。これっぽっちも。これっぽっちもだ。

だろ?それでも、だれも気付いていないみたい。だれも気にしていないみたい。そこをオーナー達は信頼しているんだな。

アメリカ人はバカでかい赤と白と青の色したポコチンで毎日ケツの穴を貫かれている事実に

頑固なまでにも無知なままで在り続けるだろうって。

なぜなら、この国の所有者は知っているから。この国のオーナー達は知っている。

アメリカンドリームって呼ばれるのはさ、寝ていないと信じようがないってことだよ。

***

ジョージ・カーリン(George Denis Patrick Carlin)1937年5月生まれ

アメリカのスタンドアップコメディアン、俳優。


https://youpouch.com/2013/09/18/135567/ 【人生において本当に大切なことを教えてくれる、ジョージ・カーリンの言葉/忘れないで、愛する人に「愛している」と伝えることを】

より

あなたは、ジョージ・カーリンという人物をご存知でしょうか。

おそらく日本ではあまりなじみのない彼ですが、アメリカでは有名人。放送禁止用語を多用したユーモア溢れる政治・社会批判、また日本でもおなじみ『きかんしゃトーマス』の英語版ナレーションで、一躍人気者になったコメディアンです。

本日みなさまにご紹介するのは、カーリンさん最愛の奥様が亡くなられた際、牧師さんの説教を引用し友人に送ったとされるメールの一部。内容は、海外サイト『DhiPatriots』より引用しています。

身近な人の死に直面すると、人は往々にして人生で大切なこととはなにか、生きるとはなんなのかということを考えるもの。

カーリンさんのメールは、私たちの心の奥深くを、静かに、そしてときに激しく揺さぶります。それではさっそく、その一部をご紹介することにいたしましょう。人生を慈しみ、また大切な人をより一層大切にしたくなる至極の言葉たち。どうか胸に留めていただければ、幸いです。

*****(以下、DhiPatriotsより意訳)

歴史における私たちの矛盾点、それは次のようなものだ。

ビルは高くなる一方だけれど、人の気は短くなる一方。高速道路は広くなったけれど、人の視野は狭くなった。お金はじゃんじゃん使っているが、得るものは少ない。物は買いまくっているものの、楽しみは少なくなるばかり。

家は大きくなったが家族のかたちは小さくなり、ずっと便利になったのにも関わらず、私たちには時間が無い。学のある者は増えたが常識がある者はめっきり減り、その道のプロフェッショナルと呼ばれるやつが増える一方で問題は一向になくならない。薬が増えたのに、病気がなくなる気配はない。

飲み過ぎ、吸い過ぎ、浪費に走る。それなのにほとんど笑うことはないし、スピードを出し過ぎるし、すぐに怒る。夜更かしをし過ぎるあまり、朝起きた時にはすでに疲れている。読書しなくなった分テレビばかり、そして祈ることもめっきり少なくなった。

たくさん物を持つ、その一方で物の価値が目減りする。私たちはおしゃべりが過ぎる。愛するということを滅多にしなくなって、いつのまにか憎むことばかりが増えていった。

私たちは生計の立て方は学んだが、生きることを学んでいないのだ。寿命が増えただけで、真の意味で生きてなどいない。月まで行けるようになったというのに、隣人とはトラブルばかり。外側の世界を征服したところで、私たちの内なる世界はどうなんだ? 大規模なことは成し遂げてきたけれど、本当に善いことは未だ達成されていないだろう?

空気を洗浄したぶん魂を汚し、原子核をも支配したが差別は一向に消えない。たくさん書いているのに多くを学ばず、計画は増えたのに成し遂げられていない。急ぐことばかりを覚え、待つことを忘れた。多くの情報を抱えるべくコンピューターを作り、どんどんコピーを生みだしたが、コミュニケーションは減る一方だ。

ファーストフードのおかげで消化は遅く、体ばかりでかくて人格は極めて小さい。利益利益で人間関係は希薄。共働きで収入が増えた分離婚も増え、見た目ばかり良い家が増えたけれど、その中は崩壊している。

手軽な旅行に使い捨ておむつ、モラルはなくなり、ワンナイトラブが溢れる。太り過ぎの体を持て余し、死に急ぐため薬を多用する。ショールームに物が溢れかえるなか、倉庫は空っぽのまま。テクノロジーはあなたの元へすぐにメッセージを届けてくれるけれど、読むも読まないも、また消すのだって、今やあなたの指先ひとつですべてが決まる。今はそういう時代なんだよ。

忘れないで、愛する人と多くの時を過ごすことを。だってその時は、永遠には続かないのだから。

忘れないで、あなたに畏敬の念を抱く人たちに優しい言葉をかけることを。だって彼らはすぐに大きくなって、いずれあなたの元を去ってゆくのだから。

忘れないで、側にいてくれる人に温かなハグをすることを。だってこれがあなたが持っている1番の宝であり、しかもこれをするのに1円もかからないのだから。

忘れないで、愛する人に「愛している」と伝えることを。そのときどうか、心をこめて。心からのキスと抱擁は、相手の心をも必ず深く癒してくれるから。

忘れないで、相手の手を握り、共にいる時間を慈しむことを。だってその人はいずれ、あなたの前からいなくなってしまうかもしれない。愛するため、話し合うため、そして思いを共有し合うための時間を作って。

そしてどうか、これだけは覚えておいて。人生は呼吸の数で決まるのではなく、どれだけハッとする瞬間があったかで決まる、ということを。


https://youpouch.com/2013/09/18/135567/ 【人生において本当に大切なことを教えてくれる、ジョージ・カーリンの言葉/忘れないで、愛する人に「愛している」と伝えることを】より

あなたは、ジョージ・カーリンという人物をご存知でしょうか。

おそらく日本ではあまりなじみのない彼ですが、アメリカでは有名人。放送禁止用語を多用したユーモア溢れる政治・社会批判、また日本でもおなじみ『きかんしゃトーマス』の英語版ナレーションで、一躍人気者になったコメディアンです。

本日みなさまにご紹介するのは、カーリンさん最愛の奥様が亡くなられた際、牧師さんの説教を引用し友人に送ったとされるメールの一部。内容は、海外サイト『DhiPatriots』より引用しています。

身近な人の死に直面すると、人は往々にして人生で大切なこととはなにか、生きるとはなんなのかということを考えるもの。

カーリンさんのメールは、私たちの心の奥深くを、静かに、そしてときに激しく揺さぶります。それではさっそく、その一部をご紹介することにいたしましょう。人生を慈しみ、また大切な人をより一層大切にしたくなる至極の言葉たち。どうか胸に留めていただければ、幸いです。

*****(以下、DhiPatriotsより意訳)

歴史における私たちの矛盾点、それは次のようなものだ。

ビルは高くなる一方だけれど、人の気は短くなる一方。高速道路は広くなったけれど、人の視野は狭くなった。お金はじゃんじゃん使っているが、得るものは少ない。物は買いまくっているものの、楽しみは少なくなるばかり。

家は大きくなったが家族のかたちは小さくなり、ずっと便利になったのにも関わらず、私たちには時間が無い。学のある者は増えたが常識がある者はめっきり減り、その道のプロフェッショナルと呼ばれるやつが増える一方で問題は一向になくならない。薬が増えたのに、病気がなくなる気配はない。

飲み過ぎ、吸い過ぎ、浪費に走る。それなのにほとんど笑うことはないし、スピードを出し過ぎるし、すぐに怒る。夜更かしをし過ぎるあまり、朝起きた時にはすでに疲れている。読書しなくなった分テレビばかり、そして祈ることもめっきり少なくなった。

たくさん物を持つ、その一方で物の価値が目減りする。私たちはおしゃべりが過ぎる。愛するということを滅多にしなくなって、いつのまにか憎むことばかりが増えていった。

私たちは生計の立て方は学んだが、生きることを学んでいないのだ。寿命が増えただけで、真の意味で生きてなどいない。月まで行けるようになったというのに、隣人とはトラブルばかり。外側の世界を征服したところで、私たちの内なる世界はどうなんだ? 大規模なことは成し遂げてきたけれど、本当に善いことは未だ達成されていないだろう?

空気を洗浄したぶん魂を汚し、原子核をも支配したが差別は一向に消えない。たくさん書いているのに多くを学ばず、計画は増えたのに成し遂げられていない。急ぐことばかりを覚え、待つことを忘れた。多くの情報を抱えるべくコンピューターを作り、どんどんコピーを生みだしたが、コミュニケーションは減る一方だ。

ファーストフードのおかげで消化は遅く、体ばかりでかくて人格は極めて小さい。利益利益で人間関係は希薄。共働きで収入が増えた分離婚も増え、見た目ばかり良い家が増えたけれど、その中は崩壊している。

手軽な旅行に使い捨ておむつ、モラルはなくなり、ワンナイトラブが溢れる。太り過ぎの体を持て余し、死に急ぐため薬を多用する。ショールームに物が溢れかえるなか、倉庫は空っぽのまま。テクノロジーはあなたの元へすぐにメッセージを届けてくれるけれど、読むも読まないも、また消すのだって、今やあなたの指先ひとつですべてが決まる。今はそういう時代なんだよ。

忘れないで、愛する人と多くの時を過ごすことを。だってその時は、永遠には続かないのだから。

忘れないで、あなたに畏敬の念を抱く人たちに優しい言葉をかけることを。だって彼らはすぐに大きくなって、いずれあなたの元を去ってゆくのだから。

忘れないで、側にいてくれる人に温かなハグをすることを。だってこれがあなたが持っている1番の宝であり、しかもこれをするのに1円もかからないのだから。

忘れないで、愛する人に「愛している」と伝えることを。そのときどうか、心をこめて。心からのキスと抱擁は、相手の心をも必ず深く癒してくれるから。

忘れないで、相手の手を握り、共にいる時間を慈しむことを。だってその人はいずれ、あなたの前からいなくなってしまうかもしれない。愛するため、話し合うため、そして思いを共有し合うための時間を作って。

そしてどうか、これだけは覚えておいて。人生は呼吸の数で決まるのではなく、どれだけハッとする瞬間があったかで決まる、ということを。


https://cafend.net/tea-war/  【紅茶がきっかけになった、アヘン戦争とボストン茶会事件とは?】より

2013年12月、僕は当時付き合っていた彼女と決別した。別れた原因を友人たちには「すれ違い」と話していたのだが、実際はそのきっかけはとても情けないものだった。僕がクリスマスのディナーに、餃子のチェーン店をチョイスしてしまったことが、別れの引き金になったのだ。

僕が失恋したおよそ170年前の話。

1840年6月、イギリスは中国との貿易関係のもつれから戦争をした。当時イギリスは戦争の原因を「英国・外交官への攻撃」と主張していたが、その理由はとても情けないものであった。イギリスは輸入品である紅茶を懐を痛めず手に入れたいがために、麻薬である「アヘン」を輸出品に用いたことが戦争の引き金になったのだ。イギリスと中国との貿易関係のもつれ、そして『アヘン戦争』へ。

紅茶が、発端となっておこったアヘン戦争、ボストン茶会事件、この時、歴史はどのように動いていたのでしょうか?。

1700年代後半のイギリスと中国の貿易関係

今では世界各地で収穫されている紅茶の茶葉ですが、18世紀後半は中国がほぼ独占しており「お茶が欲しいなら中国と貿易するしかない」という状態でした。当時、イギリスでは紅茶が大流行しており中国から茶葉を大量に輸入していました。

ですが、イギリスは中国に輸出するものが少なかったので、お茶を手に入れるため仕方なく「銀」で支払いをしていました。「茶葉」と引き換えに「銀」――そんな貿易では当然赤字になってしまい、イギリスはとんでもないことを思いつきました。

「中毒性の高い麻薬(アヘン)を中国に輸出して、その金で茶葉を買おう!」

にわかに信じがたい話なのですが、実際に行われた出来事です。イギリスから輸出されたアヘンは中国全土に広まり、中毒者が続出します。

事態を重くみた中国政府は何度もアヘンを禁止する法律を施行しましたが、効果は薄くアヘン中毒者は増加するばかり。そしてイギリスは国の銀を消費することなく茶葉を手に入れることができるようになりました。

アヘン戦争が勃発した経緯とは?

アヘンが蔓延した中国は国力がどんどん低下していきます。「もうアヘンを取り締まるのは不可能だから、アヘンに関税を掛けよう」という意見もありましたが、中国の官僚『林則徐』という人物は「いや、アヘンは完全に中国から排除すべきだ」という意思の元、徹底的な取り締まりを開始します。

アヘン商人に対し林則徐は「アヘンで商売をしたら死刑」と宣言し誓約書を書かせます。そしてイギリス人が持ってきたアヘンを、全て没収し焼却処分したのです。焼却したアヘンの量はなんと1400トン以上と言われています。

林則徐の徹底した取り締まりに身の危険を感じた、中国在住のイギリス外交官『チャールズ・エリオット』は、1839年にマカオに退去します。しかし、元々イギリスのことを快く思っていなかった林則徐はマカオを武力封鎖しエリオットを締め出したのです。

エリオットは、船上に避難してイギリス政府に救援を求めました。アヘンが原因での戦争だったこともあり、イギリス議会は「不義の戦争」と反対意見もありましたが、僅差で中国出兵が決まりアヘン戦争の幕開けとなったのです。

アヘン戦争の終結。勝敗はどちらに?

1840年、イギリスの艦隊が中国に侵攻します。当時の中国は陸上戦を得意としていましたが、海上戦における装備や戦術が整っていません。対するイギリスは世界屈指の海軍を保有していたため、アヘン戦争はイギリスの圧倒的な勝利にて幕を閉じました。

そして、イギリスは中国に対し1841年、『川鼻条約』(貿易の再開や賠償金の支払いなど)を締結させます。しかしイギリスのやり方に反抗する勢力の動きが活発化し、川鼻条約は反故にされてしまいました。

中国の条約拒否の報復として、イギリスは再び中国に侵攻し壊滅的ダメージを与え完全に降伏させたのです。そして1842年の8月、イギリスは川鼻条約よりもさらに厳しい『南京条約』を中国に調印させアヘン戦争は終結しました。

ボストン茶会事件とは、どんな出来事なのでしょうか?

今回はアヘン戦争を中心に記事を書きましたが、紅茶にまつわる戦争の話はもうひとつあります。それは『ボストン茶会事件』です。ちょっと変わった名称なので、聞き覚えのある人もいるかと思います。この事件はアヘン戦争の約70年前の1773年に起こった事件です。

当時のイギリスは、フランスとの戦争により財政が悪化していました。そこで植民地だった北アメリカに、印刷物(新聞やパンフレットなど)を作った際はイギリスに税金を納める『印紙法』を制定しました。

これを聞いた北アメリカは「それだったらイギリス議会に、北アメリカの代表者を送りたい。」と申し出ました。しかし、イギリスはこれを拒否します。

この流れから生まれた言葉が「代表なくして課税無し」というものです。イギリスの対応により北アメリカ側の不満は募ります。イギリスは事態の収拾のため、印紙法を廃止しましたが「お茶には税金をかける」と通告したのです。

北アメリカでは紅茶が大流行していたため、この通告をきっかけにお茶をオランダから密輸入する流れが広まります。当時、北アメリカはイギリスからしかお茶を買うことができない、とイギリスの法律で規定されていたのです。

そんな状況のなか、イギリスからお茶を載せた船がアメリカのボストン港に到着します。アメリカ側はこの船の荷揚げを拒否します。

船の責任者は事態が落ち着くまで、停泊することにしました。しかし1773年12月16日、停泊中の船を革命派グループが襲撃します。「ボストン港をティーポットにする」と叫びながら、船に積んであった茶箱を海に投げ入れたのです。

これをきっかけにイギリスは北アメリカに出兵。アメリカ独立戦争の幕開けになります。余談ですが、「イギリスからの紅茶を買わない」というアメリカの風潮は、のちに紅茶不買運動に発展します。

今でもアメリカでは紅茶派よりもコーヒー派が多いのは、この不買運動が根底にあるとされています。

歴史のもしもと、自分のもしも!

もしも世界に紅茶が存在しなくても、アヘン戦争に似た戦争は起きていたのかもしれない。それは中国という資源の多い国を侵略したい国は当時からたくさんあったと思うし、イギリスは中国を侵略する口実を探していただけなのかもしれない。そんな風に歴史の「もしも」を想像するのは楽しい。

だが不思議なことに、もしもクリスマスのあの日、僕が「餃子ではなくローストチキンをチョイスしていたのなら」……そんな風に考えてみてもまったく楽しくない。自分の歴史の「もしも」ほど、後悔にまみれたものはなかった。




コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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