Facebook・竹元 久了さん投稿記事 🍁五感を用いた森林の楽しみ方(秋編)
五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を用いた秋の森林の楽しみ方を紹介します。
秋の天気の特徴は春と似て、変わりやすいのが特徴です。
この時期は台風がよく接近するため、前線の活動が活発になり、大雨になることがあります。
他にも、移動性高気圧が通過するようになると、よく晴れて朝方は冷え込み、霜が降りることもあります。そして、冬に向け、徐々に気温が下がっていく季節です。
秋の気象現象として、主なものは以下の通りです。
秋雨:秋の停滞前線(秋雨前線)によってもたらされる秋の長雨。
秋晴れ:秋の澄みわたった晴天のことで、秋の特徴のひとつ。
濃霧:朝晩の気温差の大きいとき発生しやすい濃い霧のこと。
早い日没:夕方から、意外と早くに日が沈む状態。
早霜:秋に、例年よりも早い時期に降りる霜のこと。
秋における森林の特徴
その1 落葉樹は紅葉します
秋といえば紅葉が真っ先に頭に浮かぶことでしょう。落葉樹は、黄色や赤など様々な色に変化し、葉を落としていきます。寒いところから順に紅葉は始まります。
その2 気温も景色も大きく変化します
秋は低気圧と高気圧が交互に通過し、その度に気温が乱高下します。夏の暑さから冬に向けて気温はどんどん下がっていきます。それと共に、紅葉、そして落葉により葉を落とす木々もあることなど景色も大きく変化します。
その3 実りの秋
秋は多くの植物の実がなる季節です。ドングリやナンテンなどの木の実は、自らの子孫をつくると共に他の生きものたちの命を支えています。
秋の森林の五感を用いた楽しみ方
◆景色を楽しみましょう(視覚)
まずは、景色の変化を楽しむことができます。
紅葉・黄葉が進んでいくにつれ、多くの種類の色が森林に存在することになります。また、サザンカ(山茶花)ツバキなどの花が咲きます。さらに、ナンテン、センリョウ、マンリョウなど赤色を中心とした実も楽しめます。
楽しみ方としては、「色を数えてみる」のがおすすめです。その場に何人かがいる場合には、お互いの数を出し合って、その違いを話し合ってみましょう。
色の捉え方の違いなどいろんな発見もあると思います。
◆多くの食べられるものが登場(味覚)
収穫の秋と言われますが、森林の中にも、様々な実があります。栗や豆柿などを見つけることができるかもしれません。そしてドングリもこの時期には登場します。
ドングリは、ブナ科の、特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属樹木の果実の総称です。
20種類位あるといわれています。
その中でもスダジイや大きめのマテバシイは、殻を割って、生のままでもフライパンで少し炒って食べても美味しいものです。
◆落ち葉やドングリを触ってみましょう(触覚他)
落ち葉はそれを手で触ってみたり、踏みしめて音を感じてみたりすると楽しめます。
また、匂いも楽しめます。
そして、先ほどのドングリも足で踏んでみたり、手の中で数多くのドングリを転がしてみたりすることで楽しむことができます。
◆この時期だからこその匂いがあります(嗅覚)
紅葉(実際は黄色)したカツラの葉は甘い匂いがします。「カラメルの匂い」という人もいます。やり方は、落ち葉を拾って手でもんでみるのがおすすめです。
特に雨などに濡れると甘い匂いが湧いてきます。ヒノキの熟す前の果実は、サッカーボールのような形をしています。秋の時期にはそれを軽く削るととてもいい香りがします。
◆さまざまな音を楽しみましょう(聴覚)
虫の声、鳥の鳴き声、落ち葉や木々のざわめきなど、森林ではさまざまな音があります。
鈴虫やコオロギが鳴くのは主に夜ですが、涼しくなる10月下旬には日中も鳴くようになるようです。
楽しみ方としては、「音を数えてみる」のがおすすめです。
これも何人かがいる場合には、お互いの数を出し合って、その違いを話し合ってみましょう。
秋は、誰もが戸外に出たくなるときです。
五感は意識して使ってみることで、多くのことを感じることができるようになります。
これを「五感が開く」といいます。
五感を開いて、「森林に何かをされに」行きましょう。
文・高田裕司(たかだゆうじ)
https://hakojo-lab.jp/media/2019/03/29/258 【ゆったりと森を歩く時間をとることから始める】より
ゆったりと森を歩く時間をとることから始める
これまでは、五感を用いて森でどんなことをするのかを時期に応じて紹介してきました。今回は、「ゆっくりと森で過ごす時間をとること」のすすめです。参加者との会話の中から、発想を転換することに気づかされました。
何かをするために森に行くという発想を変えてみる
森を案内した参加者の感想で、「こんなにゆったりと森の中を歩いたことはなかった」というのがあります。
それに対し、「いつも忙しくって時間が取れないのですね」と聞いてみたところ、「そんなことはないのだけれども、公園や森に行っても、スタスタ歩いて終わりにしてしまう場合が多い」とのことでした。「ゆっくり歩いていると、普段気づかない花や実に気づいたり、匂いやいろんな音が感じられたりでリラックスできます」とのことでした。
「なるほどそうだな」と思っていたのですが、森の中での楽しみ方を伝えている僕にとって、改めてこのことを考えてみると、今までの僕の考えとは、少し違うことに気がつきました。
つまり、五感を用いて何かをするために森に行くのではなく、発想を変えてみる必要があるということです。
まず森の中でゆっくり過ごす時間をとると決めること
森の中である程度の時間(3時間もしくは、半日)ゆっくりと過ごすということを決めることから始める。その場合、何かをするということから考えるではなく、まずそれだけの時間を森の中で使うということを決めるのです。
次に、その日、その時間内で何をするのかを考えるのです。その時に参考になるのが、五感を使って行う様々なことになるのではないでしょうか。
何をするといっても、極端な場合、森の中でシートを敷いて、そこにずーっと横たわっているだけでもいいのです。森の中でゆったりと過ごすことを優先するのです。
後で詳しく説明しますが、森の中の「ゆらぎ」を体験するだけでも脳疲労を軽減する効果があるようです。
「ゆらぎ」は脳の疲労を軽減する
先ほども少し触れましたが、森の中では、風の強さや方角は常に変わり、温度も湿度も、川のせせらぎの音や鳥の鳴き声も微妙に変化します。森は最も「ゆらぎ」に満ちた空間環境です。一定の平均値から微妙にずれたある程度の「不規則な規則性」を持つ現象を「ゆらぎ」と呼びます。
この「ゆらぎ」が脳疲労を軽減することが解明されています。
人の生体は常にゆらいでいます。自然環境の「ゆらぎ」と人体の「ゆらぎ」がシンクロすることが心地よさをもたらしていると考えられます。
森をゆったり歩くことを定例化する
定例化することにより、森林浴効果を持続することができます。ある程度の長い時間をとることが理想ですが、短時間の組み合わせで合わせて長時間になることでもいいと思います。同じ場所でも、季節に応じた変化を楽しむこともできるし、違う場所でも楽しめます。
これまで、様々な五感を用いた森での楽しみ方をお伝えしました。まずは、森の中でゆったりとした時間を過ごしてみることから始められることをお勧めします。
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