https://www.bsfuji.tv/earthwalker/07.html 【アースウォーカー バックナンバー】 より
【第一章『世界一大きい木 ジャイアントセコイア』】
滝川クリステルが、世界一大きな木へのツリー・クライミングに挑戦! 樹齢2800年、高さ82.3mの巨木と向き合う。
地球上で最大の生物・ジャイアントセコイア。高さは80メートルを優に超え、根元の周囲は20m近くに及ぶものも珍しくない。総重量が1000tを超える物も多い。さらにその樹上には大きな枝がさらに枝分かれして作られた樹冠と呼ばれるスペースがあった。この樹冠こそが生きものたちの楽園…。そこに繰り広げられる世界を体感すべくクリステルが「世界一大きい木」に挑む。
旅はまず木登りの訓練から始まる。コーチはツリークライミングの第一人者、ジョン・ギャスライト氏(愛知県在住)。
クリステルは愛知県瀬戸市で特訓を受けることになるが、なかなか思い通りにクライミングが出来ずに、焦るクリステルの表情は真剣そのもの。普段スタジオでは見せない表情がそこにはあった。
訓練を終えたクリステルは、ギャスライト氏とともにアメリカはカリフォルニア州のセコイア・ナショナル・フォレストへ。高さ80mを超えるジャイアントセコイアの木。果たしてクリステルは、世界一大きい木に登れるのか?
いよいよ人生初のアドベンチャーとなるツリー・クライミングを開始するが、慣れない動きに悪戦苦闘。そして辿りついた、地上82.3メートルにも上る巨大な樹冠で彼女が目撃するものとは…? クリステルは、自然観察で有名な作家レイチェル・カーソンに倣い、虫メガネを取り出し小さな生き物たちの世界に感動する。
『ほとんど人間の手で開発し尽くされたかに見える地球だが、地上わずか100m足らずの木の上に、多種多様な命がひしめき合う、手つかずの地球本来の姿があった』
【第二章『世界一美しい珊瑚の海 レディエリオット島』】
滝川クリステルが、世界最大のサンゴ礁を誇る世界一美しい海に潜り、東京湾との透明度の違いを肌で感じる。
海底にはヘドロが溜まり、2メートル先も見えない状況の東京湾水中…。しかしそこには、岸壁に張り付いたムール貝・空き缶を住処に暮らすヤドカリなどが暮らす。
そんな決して美しい海とは言えない東京湾に潜って33年。東京湾で必死に生きる生物を撮影し続ける写真家・中村征夫が、今回の旅のパートナー。 海中2万7千時間を誇る水中写真界の巨匠。30年間に及ぶ東京湾における海中撮影を行い、生物多様性の環境を語る。その中村と共に、クリステルが東京湾のダイビングに挑戦!
その他にも、国内でダイビングの訓練に励むクリステル。千葉県館山市では人類史上初めて素潜りで100メートルを超える記録を残した、ジャック・マイヨールが愛した海へと向かう。そして生前ジャックと親交の深かった成田均船長の船からダイブし、ダイビングの猛特訓に励む。そして舞台はオーストラリアへ…。
白砂がどこまでも続く美しいビーチ、世界遺産に指定された3種の雨林帯(熱帯雨林、亜熱帯雨林、温帯雨林)などの大自然が残るゴールドコースト。そこには、世界自然遺産「オーストラリアのゴンドワナ多雨林」に属するスプリングブルック国立公園があり、園内にあるナチュラルブリッジは風化によってできた自然のもの。長い年月をかけて流れ落ちる水で、滝の裏側が浸食され洞窟になっている。
そこには、日本語で土ボタル(実際にはヒカリキノコバエの幼虫)と呼ばれるグローワームが生息していることでも有名。クリステルは、この地でしか見られない貴重な生態系を目の当たりにする。
さらに、ゴールドコーストから飛行機で約2時間。クリステルが向かったのはサンゴ礁で出来た島、「レディエリオット島」だ。この島には未だ手付かずの自然が残され、島全体が生きものたちの楽園である。
ウミガメやマンタがゆったりと泳ぐこの海で、クリステルはダイビングに挑戦する。他にも、ウミガメの産卵や、干潮時に浜辺を歩くリーフウォークを体験するなど、命のゆりかごとしての自然を実感。
実は、この豊かな海は大陸側の森の栄養分で生み出され、一方で、暴風で荒れ狂う波からバリアとなって森を守っているのが、この世界最大のサンゴ礁なのだと言う。森と海の関係性を知り、感銘を受けるクリステル…。
そして今回の冒険で、彼女が辿り着いた結論とは…。
【第三章『世界で一番長い火山洞窟に潜る〜火の島ハワイ 地球創生物語〜』】
キラウエア火山の東山麓に位置し、総延長60kmを超える世界最長の火山洞窟・カズムラ洞窟を進むクリステル一行。息を呑むような漆黒の闇の世界はまるで“魔界”、洞窟内部は、激しい溶岩活動により創造された“死”の世界とも言える。
旅のパートナーである吉田勝次氏(社団法人・日本ケイビング協会会長)の厳しい指導のもと、富士の本栖洞窟で下降用ザイルなどの基本的なケイビング技術を学んだのち、挑んだカズムラ洞窟。しかし、真っ暗な闇に降りていく時に感じる恐怖、「もう帰れないかもしれない」と思ってしまうような予期せぬハプニングの連続に撮影は困難を極めた。その中でも、出会う命の鼓動。真洞窟性動物と呼ばれる極めて珍しい闇の生物たちとの出会いは、まさに未知との遭遇! さらに、火山洞窟の中では世界最大級のホール、奇跡とも言える溶岩鐘乳が一行を待ち受ける!
その後、クリステルはキラウエア火山へ。今も続く火山活動は、近隣の村を飲み込み、破壊しつくし、全てを無へと返すも、ハワイ島の住民たちは噴火を恐れていない。そして知る「火山の女神・ペレ」の存在。破壊の象徴であると同時に、新しい生命の始まりでもあるという、はたしてその意味とは? そして、クリステルは、地球の鼓動を目の前に言葉を失うのであった。
【第四章『生態系の頂点 幻のオオカミに逢う〜イエローストーン 地球再生物語〜』】
世界で初めて認定された国立公園、イエローストーン。世界でも類を見ない地球の原風景を残すその特有の環境は、バイソンやハクトウワシなどイエローストーン圏生態系と呼ばれる独特の動物たちを呼び寄せているという。クリステルの眼前に広がる奇跡の絶景の数々…。
しかし、この生態系の頂点であるオオカミを、人間が1926年に絶滅させてしまって以降、この生態系のバランスが崩壊。再び豊かな自然を取り戻すため、人為的にオオカミを増やすプロジェクトを1995年から進めているダグラス・スミス博士のもとを、クリステルは訪ねる。旅のパートナーは、日本で唯一オオカミと暮らす桑原康生氏。オオカミの生態を追い、イエローストーンはもちろんモンゴルや中国、欧州各地に赴き講演活動などを行うオオカミの研究者である。
イエローストーンの地に再び蘇ったオオカミの姿を探して、特別な許可を得てより深き森林へと足を踏み入れるクリステル一行。極寒の環境下で旅を続け、道なき道を進む。はたして生態系の頂点、幻とも言われる、オオカミに出会うことはできるのか!? クリステルは旅を通して、生命のサイクルの大切さと、一度失ってしまったものを取り戻すことの難しさを痛感する。
【第五章『小笠原“進化”の冒険』滝川クリステルがドキュメンタリーに挑戦!シリーズ第五弾。】
2012年、2013年正月に2夜連続新春特別企画として放送され好評を博した「Earth Walker」が、1年ぶりに帰ってきた!地球の今を見つめ、地球と語り合う…。想像を超える過酷な冒険をくぐり抜けた先にあるご褒美は、大いなる地球から贈られる真実のメッセージ。新参者の人間が母なる大地と共存していくため、誰もが知っておくべき英知が今、明かされる!
世界遺産・小笠原諸島は、日本列島から約1000キロの太平洋上に孤立し、その僻地性から、ガラパゴス諸島にも勝る生物多様性、固有種の宝庫。ここで島の誕生から現在に至る、生命「進化」の奇跡をクリステルが体感する。今回は、海上自衛隊全面協力のもと、最新鋭の救難飛行艇「US−2」に搭乗し、新たに誕生した「西之島」上空を飛行。進化の舞台となった島の成り立ちを体感したのち、小笠原への上陸を果たす。
ダイビングの指導をしたのは、フリーダイバーの草分け的存在・松元恵。かのジャックマイヨールの最後の愛弟子と言われ、数々の世界大会に出場し、記録を塗り替えてきた。今回は小笠原を舞台に滝川クリステルに、その技術だけでなく偉大なる海に包まれる幸福感、そして生物と海の関わりを説く。
日本近海では考えられない栄養に富んだ小笠原の海の秘密、見た事もない魚たちに出迎えられ、沖に出れば、イルカ達が歓迎。イルカと心を通わせ、この海が持つ真理に辿り着く。
さらに、祖先はカバに近い種だといわれるクジラやイルカが、「海に潜る」、そして「深海に潜る」という、2つの信じられない進化を遂げた理由を探っていく。クジラを追って、荒れ狂う海に幾度となく挑戦するクリステル、ついにマッコウクジラと出会い、深海におけるダイオウイカとの死闘の決定的証拠をつかむ!
また、下町の技術が生んだ、深海無人探査機「江戸っ子一号」が初めて小笠原の海へ。豊穣の海で、見た事もないサメやカニの生体を捉える!
「進化」の真実をめぐる旅。マッコウクジラと深海の奇跡を体感する。
【第六章『最後の楽園パプアニューギニア いきものたちと奇跡のコンタクト』滝川クリステルがドキュメンタリーに挑戦!シリーズ第6弾。】
オーストラリア大陸の北に位置するパプアニューギニア。ほぼ手付かずの広大な原生林、見た事もない新種の生物、そして自然とともに生きる先住民たちの暮らし…。そこは、現代に残された最後の秘境。滝川クリステルが出会ったのは、“太古の地球”。進化とは何か…私たち人類の過去・現在・未来を解き明かすカギがあった。
生きた化石、古代魚との格闘
2010年インドネシア・パプア州で、シーラカンスが発見された。4億年前の姿を今に伝える“生きた化石”は、生物進化の秘密を解き明かす鍵を握る。太古の地球の姿を遺すパプアニューギニアにもシーラカンスのように、かつての生態を現代に伝える古代魚が生息。怪魚ハンター・小塚拓矢協力のもと、古代魚の生態に挑む。
新種生物の発見なるか?
パプアニューギニアは生き物の宝庫。2010年には、新種生物が一挙に200種も発見された。新種を見つけることは、生物種の絶滅や動向、気候変動など、地球の行く末を見つめること。滝川クリステルが研究者と共に、ジャングルへと新種生物を探しにいく。淡い光のため、撮影が難しかった“ホタルの木”。はたして、どのように映るのか。
先住民から学ぶ、自然と生きる知恵
800以上の部族が暮らす、パプアニューギニア。熱帯の過酷な自然条件が開拓を阻み、植民地支配を経てなお、太古の社会が奇跡的に現代まで保存されてきた。“山奥の人”と呼ばれる部族の村を訪問した滝川。そこで見たのは、ファイヤーダンスで精霊に祈りを捧げ、自然を崇拝する人々の姿だった。彼らから、私たちが自然とともに生きていく知恵を学ぶ。
【第七章『奇跡の島タスマニア 赤い海が守る“太古の生命”』】より
滝川クリステルがドキュメンタリーに挑戦!シリーズ第7弾。
オーストラリア大陸の南に浮かぶタスマニア島。ここは、われわれ哺乳類の中で競争能力の低い“弱者”ばかりが生き延びた世界でも稀有な島。
その代表が、カンガルーやウォンバットなど、袋で子どもを育てる「有袋類」。彼らは“未熟児”を産み、お腹の袋の中で時間を掛けて子育てをする。ある時、子宮の進化が止まったため、小さいのだ。
さらなる弱者が「単孔(たんこう)類」。類といってもカモノハシ、ハリモグラのたった2種類しからおらず、そのうちカモノハシは、今はタスマニアが最後の生息地。彼らは卵で子を産み、母乳を育てる。これは哺乳類の“原初の姿”といわれる。つまりタスマニアは、哺乳類の進化の流れを遡って見ることのできる“とっておきの博物館”なのだ。
この“弱者の世界”で頂点に君臨した王がいた。「タスマニアタイガー」、外見が虎のように見えたことに由来するが、袋を持つオオカミの仲間だ。彼らは家畜を襲う害獣として駆除され、1936年に最後の一頭が死んだ。しかし、80年以上経った今も目撃談が後を絶たず、中には姿を捉えた写真、また動画も残るという。このタスマニアの森のどこかに生きているのではないか?
今回、滝川クリステルは、弱者の島=タスマニアで、“進化することを自ら止めた動物たち”に接し、そこに隠された“生き抜くための知恵”を学ぶ。
動物
幻の「タスマニアタイガー」
世界の医療が注目する「タスマニアデビル」
一度に長男、次男、末っ子を抱える「カンガルー」
生き残るために水に入った「カモノハシ」 ほか
自然
赤い海…タスマニアの支配者「ボタングラス」
深さ6m、浅瀬に広がる深海世界「ハザースト湾」 ほか
【第八章『世界一の食材王国 アマゾンを食べる』滝川クリステルがドキュメンタリーに挑戦!シリーズ第8弾。】より
今、世界中の食通が注目する一軒のレストランが南米ペルーにある。料理人ガストン・アクリオが作る料理は、料理界に革命を与えたと絶賛され、映画化もされた。ペルビアンと呼ばれるペルー料理を支えているのは、多くのスーパーフード。ビタミンやミネラルを多く含む奇跡の食材だ。クリステルは、疑問をもつ「なぜ、ペルーにはスーパーフードが多いのか?」
その謎を解きに、クリステルは、緑の魔境と呼ばれるアマゾンの森へと分け入った。
出会ったのは、文明を拒否した森の民。彼らは、スーパーフードと共に暮らしていた。森の民は、「生き物」を捕り、生き物を「食べる」。その味は、人間が畑や牧場で育てた「食べ物」とは、全く違っていた。森からの食べ物は、「おいしいやまずい」という言葉では、片づけられない「何か」をもっていた。
森の民たちが、カジャンパと呼ぶ幻の食材を一緒に探し求める。この食材は、ある特殊な条件下でなければ、育つことができない。森を知るうちに、クリステルは、このカジャンパには、数百万年も続いてきたアマゾンのすべてが凝縮されていることを知る。
クリステルは、自分に問いかける。「食べる」とは何か? なぜ、私は、これを食べるのか?おいしいから?健康にいいから?いや、そうじゃない理由が他にきっとあるはずだ。
【第九章『ヒマラヤ「氷河の一滴」を追え!』】
滝川クリステルが今年も冒険ドキュメンタリーに挑戦!今回の旅はネパール、ヒマラヤ氷河からたどる「水の冒険」。
ヒマラヤ「世界の屋根」を源とする水が、5億人の生活を支えるガンジス川へと流れゆく過程をクリステルがたどる。その清らかな流れは、人間によって汚染されながらも、流域の生命を輝かせる「豊かな恵み」を与えてゆく。氷河の一滴が2600kmの旅でもたらす命の奇跡を通じて、我々が守らなければならない地球と生き物の真実を知る。
高度4000mヒマラヤの氷河
「ヒマラヤの娘」と呼ばれるガンジス川は、アジアの70%を潤し、5億人の飲み水として利用され、10億人を超えるヒンズー教徒が崇拝する。クリステルは、その大河の始まりである「氷河」を感じるため、「世界の屋根」と呼ばれるヒマラヤ山脈へ。標高4000m級の過酷な環境で大自然の洗礼を受ける。氷河は常に水をたたえ、すこしずつ溶け出すことで、年間を通じて水量をキープするという大事な役目をしていた。そこから生まれた水を辿り、クリステルは川を下る旅に出る。
氷河の一滴をおいかけて
氷河の一滴から始まるネパールのトリスリ川はガンジスの支流。クリステルは、ラフティングで川を下る。山を砕き、岩を切り裂いてできた川を下りながら、川の想像を絶する力を知る。
さらに、川の様子を確認するために、専門家と共に水質調査を敢行。川に何が起きているのか、科学的に調べていく。川の流れと水質が生態系や土地、人間の生活に大きな影響を与えていることが次第に分かってくる。
クリステルは、川こそ地球の大動脈である事に気付く。
水の悲劇を目撃
ネパールの首都カトマンズは、祭りの時期。そこで、人々と水との神聖な関係に触れる。かつては湖だったという首都カトマンズ。ヒマラヤから流れてきた水は、この地で一休みし、下流へと流れていく。しかし今、美しかったこの水が、大変なことに…川は生活用水で汚れ、むせるほどの悪臭を放っていた。上流域でこんなに汚染されてしまい、ガンジスへとつながる水はこの後どうなってしまうのか?その謎を解くため、クリステルはさらに下流域へ向かう。
ゾウから学ぶ水の大切さ
チトワン国立公園・自然保護区をゾウと歩む。水辺に生きるゾウの背中を借りて湿原に足を踏み入れたクリステルは、絶滅危惧種の野生動物たちなど、水が育む貴重な生命を目撃。そこで水を浄化しながら、豊かな水を作り上げているのは、湿原に生きる生態系そのものだった。
【第十章『動物と人間 共に生きるDISTANCE』】
2021年のテーマは「Distance」。
2020年は、新型コロナウイルスによって、社会の意識が根底から変わった。特に大きく揺らいだのは、「距離」である。人々は、他人との適切な「距離」を意識するようになった。電車やバスなどの交通手段の環境下だけでなく、オフィスや学校での過ごし方が変わり、オンラインによるリモート作業、リモート授業も盛んに行われた。そこで人々は、コミュニケーションの際、「距離」によって得られること、そして失われるものを実感することとなった。
SDGsには、地球で一緒に暮らす生き物たちの環境を守ることが大切な目標として書かれている。しかし、地球を俯瞰して見ると、人間の活動を発端とする「距離」の問題が、至る所で発生している。人間が、自然を壊して動物たちの生活圏に近づきすぎ、彼らのテリトリーを侵している。その象徴となるのが、「シマフクロウ」。日本の固有種で、北海道では、古来よりアイヌの守り神だった。しかし、今その個体数が激減している。なぜ、アイヌにとって、シマフクロウは「神」だったのか?そこには、人間と動物との「距離」が深くかかわっていた。
経済活動や人間のエゴを優先して「適切な距離」を侵すことで、自然がバランスを崩し、動物にとっても人間にとっても不幸なコミュニケーションが発生してしまう。果ては、本来は接触しないはずのウイルスが人間界に蔓延する事態にも…テリトリーを侵したこと、それが今回の新型コロナウイルスにつながっている一因であるとウイルス専門家はいう。
そして、ヒグマ。世界遺産に指定された知床で、今、ヒグマが人間によって死に追いやられている。観光客がヒグマに餌をやること…これが、ヒグマを死に至らしめているという。
地球という舞台で人間が守らなければならない「距離」とは何か。北海道・道東で、シマフクロウやヒグマを取材して考える。
シマフクロウ
なぜ神とまで崇められたシマフクロウが絶滅の危機に瀕しているのか?
シマフクロウはテリトリー内で行動していて、餌付けしても自分のテリトリー以外のところにある食べ物には手を出さない非常に保護が難しい動物。どうやって人間が侵したシマフクロウのテリトリーを復活させていくのか?
さらに、近年増えているのがシマフクロウの交通事故。事故にあったシマフクロウを保護し、自然に返そうと奮闘する獣医師とともに、シマフクロウの現在を訪ねる。
今回は特別に、シマフクロウの生息が確認されているエリアに場所を決して明かさないことを条件に取材に入ることができた。そこに広がっていたのは、原始北海道の手つかずの自然だった。魚を食べるシマフクロウにとって、豊かな川と、冬でも凍らない川を保つための深い森林は不可欠である。シマフクロウは、豊かな自然の象徴なのだ。
ヒグマ
ヒグマはこれまで保護されてきた動物だが、それは国立公園内でのこと。ヒグマにとっては、ほんの少し国立公園を出ただけで、人間を襲う獰猛な動物になってしまう。本来なら人間を避ける習性がある動物なのに、人間に近づき、射殺されてしまう個体が増えている。その原因は、人間がエサをやること。知床の観光客がとる無知な行動がヒグマを危機に追いやっている。
https://www.fujitv.co.jp/b_hp/earthwalker/ 【アースウォーカー~“神の鳥”シマフクロウ…絶滅を救う「母」の愛情物語~】より
生命の真実を求める地球の旅、第10弾の舞台は北海道・道東。滝川クリステルが出産後初の冒険で絶滅危惧種・シマフクロウから地球を守る母の愛を学ぶ。
放送内容詳細
今回のテーマは「Distance」。
2020年は、新型コロナウイルスによって、社会の意識が根底から変わった。人々は、他人との適切な「距離」を意識するようになり、コミュニケーションの際「距離」によって得られること、そして失われることを実感することとなった。そして、自然と人間との間では以前から距離の問題が生じている。人間の活動を発端とする「距離」の問題が、至る所で発生。人間が、自然を壊して動物たちの生活圏に近づきすぎ、彼らのテリトリーを侵していた。その象徴となるのが「シマフクロウ」。固有種で、日本では北海道に生息し、古来よりアイヌの守り神だった。しかし、今その個体数が激減している。なぜ、アイヌにとってシマフクロウは「神」だったのか?そこには、人間と動物との「距離」が、深くかかわっている。
経済活動や人間のエゴを優先して「適切な距離」を侵すことで、自然がバランスを崩し、動物にとっても人間にとっても不幸なコミュニケーションが発生してしまう。果ては、本来は接触しないはずのウイルスが人間界にまん延する事態にも…テリトリーを侵したこと、それが今回の新型コロナウイルスにつながっている一因であるとウイルス専門家はいう。
地球で今、何が起きているのか?滝川クリステルが、地球からのメッセージを読み解く。人間と動物との「適切な距離」とは何か。北海道道東で、シマフクロウやヒグマを取材して考える。
出演者
滝川クリステル・齊藤慶輔(猛禽類医学研究所代表)
スタッフ
【制作】
フジテレビジョン
番組へのメッセージ
定期的な再放送を希望!(第1章~最新章まで)
「EarthWalker」素晴らしい番組です。これからも持続可能な世界であり続けるためにも、第1章から定期的に再放送することが必要です。人間は傲慢で残酷な生き物です。再放送を通じて地球・生物・環境への関心を掻き立て、SDGsへの取り組みに無関心な人々の参加を誘引するべきです。
(ポゴナ・男・会社員・40's)2021/06/06 09:17
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