http://www.scj.go.jp/omoshiro/junkan1/j1_1.html 【循環型社会ってなんだろう?】 より
みんな元気にしていたかの?おもしろ博士じゃ。覚えていてくれたかの。
夏休みも終わってこれから冬休みに向かって猛勉強もよし、スポーツもよし読書も良いことじゃ。しかし今後永い間われわれがお世話になる地球とわれわれに関することについて
ゆうきくん、りかちゃんといっしょに勉強しようじゃないか。未来の博士と共に、、、
博士と山に紅葉を見にやってきたんだもちろんリカちゃんも一緒だよ。
りか 本当に燃えるような色。すてきね。ロマンチックだわ。博士ありがとう。
紅葉 サケの川くだり 海
博士 いやいや、お安い御用じゃ!ゆうきくんにはちょっとお邪魔だったかの?
ゆうき そんなことないよ。 とってもきれいだし、リカちゃんの作ってくれたお弁当もおいしいし満足だね 。
博士 川を見てごらん。なにか泳いでおるじゃろう。
りか ずいぶん大きな魚ね!
ゆうき ニ尾いる。サケだね。
博士 秋になるとサケは海から川に上ってくる。子供を作るためじゃ。そして子供を作るとサケの一生は終わる。
ゆうき えーっ、だって何ヶ月もかけてここまでやってきたんでしょう。それが子供を作ったら終わってしまうの。
りか そんなのかわいそう
博士 自然のおきてというものじゃの。子供たちは卵からかえると、海に向かって下っていき、 何年かたつとまた同じ川に戻ってくる。何万年も同じように毎年繰り返されてきたんじゃ。
りか こんな山奥と、あの広い海が何万年も結びついてきたのね。
博士 そうなんじゃ。なぜサケがそんな暮らしをするようになったかは謎じゃ。 じゃがな、山にとっても海にとってもサケの暮らしは必要なんじゃ。
ゆうき どうゆうことなの?
山と海を結びつける川はどんな役割を持っておるじゃろうか。
サケの川のぼり 山・紅葉・鳥 植樹祭
「第11回 森は海の恋人」植樹祭より
ゆうき 水が流れるよね。山に雨が降って、それが川に流れ込んで海に行くんだ。
博士 川の水にはなにがおるかな。
りか サケの子供がいるわね。
博士 そう。他には山の木々が作り出した栄養分も雨水に溶け出して川に流れ込む。鉄分とか塩分とかを量は少ないが山から海に運んでいくんじゃ。
ゆうき そうか。海でプランクトンが川が運んでくる養分を食べて育つんだ。
りか プランクトンは魚のえさになるわ。
博士 そうじゃよ。川が海を泳ぐ魚を育てるんじゃ。 きれいに見える紅葉が、海を泳ぐマグロや鯨にもつながっているということじゃ。
りか ほんとうかしら ますますロマンチックに見えてくるわね あのもみじが作る栄養がイルカの赤ちゃんを育てるんだ。
ゆうき そういえばさ、海で働く漁師の人たちが山で木を植える話を聞いたことがある。
りか そうそう、「森は海の恋人」とか「山は海の恋人」とかいうのよね。
博士 それでは子供たちを産みにやってきたサケはどうだろう。
ゆうき むずかしい問題だね。
りか 川をさかのぼるんだから、何かを海から運んでくるのかしら。
博士 そうじゃよ、そこなんじゃ 大きなサケの体はじつは栄養分のかたまりなんじゃ。他の魚や周りの木の養分になる海に流れ出した栄養を山に戻す重要な働きをしているというわけじゃ。もちろん、サケだけでできることではない。鳥も海から陸、陸から山へ養分を運び上げる役割をしておる。
ゆうき 山から海へ、海から山へ栄養分が循環してるんだ。そうやって、何万年も続いてきたんだね。
博士 わからないことも多いのじゃが、自然というものは水でも栄養分でもうまく回転させて、いろいろな命をはぐくみ育てておる。 そして、一つ一つの生き物が、循環という歯車の一つ一つの役割を 担っておるというわけじゃの。
ゆうき 循環型社会って言うことを最近よく聞くけど、自然の中ではあたりまえのことなんだ。
りか 落ち葉だってドングリだって、キノコだって自然の中では大切な働きがあるのね。
博士 循環型社会が何を目指しているのか、もう少し勉強してみようかの。
おもしろ博士コラム
『森は海の恋人、山は海の恋人』とは、、、山は海を豊かにし海も山を豊かにするということ。山から海へそして海から山へ何らかの形でお互いにお互いを必要とし、ささえあい、励ましあっている関係で人間でいう恋人同士のようだという例えなんじゃ。
さーて、ここでまとめじゃ。
雨水は陸地でとくに森や林がある山にふる。それに標高が高いと雪も積もることはわかるじゃろ。その水が山に繁った木や大地から沢山の栄養分とともに川に流れこんでそして海に向かっている。川にはたくさんの生き物が生活しているんじゃが、今回はちょうど秋なのでサケを例にあげてみたんじゃ。
川で子供から少年になったサケが海にむかい、たくさんのプランクトンを食べて大人になる。そしてある時、つまり子供を産み山に栄養を返すためにまた川にかえってくるんじゃ。
すべての生き物がこうやってなんらかの形で山、川そして海といった環境とかかわり、つながりあいながら生きている。
自然は、そうやってすべてが循環するから成り立っておるのじゃ。
http://www.scj.go.jp/omoshiro/junkan2/j2_1.html 【循環型社会おもしろ博士通信】
おもしろ博士じゃ!
さて今回は「循環型社会」の第2回目じゃ。 わしらが生まれて育ってきた美しい緑の大地と青い海の地球と生命の誕生に関することについて、ゆうきくん、りかちゃんと一緒にわしの天文台で話そうかの。
おお、そうじゃ忘れておった。下の図はみんなが分かりやすいかと思ってわしが作ったものじゃ。わしらがいる太陽系の地球と他の星の軌道がわかるようになっておるぞ。
太陽系
博士、りかちゃんと一緒に博士の天文台に来たよ。
博士 おやおや、少し暗くなってきたの。それじゃわしの天文台にいってみようかの。秋から冬にかけては空気がすんでおる。とてもきれいに星が見えるぞ。
天文台 望遠鏡 月の表面 月の表面 金星 金星と探査機 金星の拡大2 金星の表面(想像図) 火星 火星
りか わあ、うれしい。星ってやっぱりロマンチックよね。
ゆうき そうだね。でも博士、星と「循環型社会」って関係があるの?
博士 そこが大事なところじゃが、とにかく見てみることじゃの。「論より証拠」なんて言葉は聞いたことがあるかの。まず観察して、それから考えることじゃ。考えもつかないようなことが自然の中にはたくさんあるんじゃよ。
さあ、着いたぞ。さっそく見てみることにしよう。
りか ずいぶんおもしろい造りの建物だわ。
博士 二人ともこっちに来なさい。ほれこの望遠鏡は特別なんじゃ。わしの発明した装置がいろいろ付いておるからの。さて、まずは月から観察してみよう。
ゆうき 学校の望遠鏡でも見たことがあるけど、でこぼこばかりだね。丸いのはクレーターだし。太陽があたって輝いているのに、なんか元気がないみたいに見えるよ。
りか 昔の人はウサギがお餅をついているところだって想像していたって本で読んだことがあるけど、ウサギはいそうにないわね。
博士 この間、月に行ったアポロ宇宙船の話をしたじゃろう。宇宙飛行士たちは生き物や、生き物がいた証拠を探したんじゃが、見つけることは出来んじゃった。地球にたくさんある水もなかった。もちろん、空気もない。体を守ってくれる宇宙服がなければあっという間に命がなくなる死の世界なんじゃ。
りか かぐや姫の話だってあるし、映画だって小説だって、月がやさしく語りかけてくれるし、空に輝いている月はロマンチックなのに、本当の姿は死の世界だなんて、悲しくなっちゃうわ。
博士 そこなんじゃよ。なぜ月が死の世界で、地球にはこんなにたくさんの生物が生きておるのか。宇宙の中で一番近い星である月と、地球はなぜ違っているのか。ここに生命の秘密と、循環型社会を考える大きなヒントがあるんじゃ。
そこで質問じゃが、月の次に地球に近いのはなんという星かな。
ゆうき 火星かな、金星かな。
博士 そう、太陽を回る惑星で地球より太陽に近いのが金星で、外側にあるのが火星じゃ。中でも金星は地球とほとんど同じ大きさで、地球の兄弟星と呼ばれておるんじゃ。まず金星から見てみよう。
りか 小さいわね。ぼんやりしてて月みたいにはっきり見えないわ。
博士 それじゃあスイッチを切り替えて、ウルトラズームシステムで見てみるかな。
りか なんなのウルトラズームシステムって?
博士 金星や火星には既にいろいろな探査衛星が飛行しておる。貴重なデータをたくさん地球に送ってきてくれた。これをコンピュータで処理して、望遠鏡の中に合成してくれるのじゃ。遠い世界でも、遠い過去でも、まるで宇宙船で旅するように見ることができる。とにかく、理屈よりも見ることが大事じゃ。切り替えるぞ。
ゆうき うわー!! これが金星なの。雲ばかりね。何も見えない。
博士 地球の温度は平均すると15度、ところがこの金星は表面の温度が480度もあるんじゃ。もう少し近づいて見よう。
ゆうき 表面がどろどろだ!!
博士 大気はほとんどが二酸化炭素で、酸素はないんじゃ。月のように冷たくはないが、いささか暑すぎるかの。昔の人が想像した地獄とはこんな世界だったのかもしれん。とにかく、ここも生命の住めない場所であることははっきりしておる。
りか 金星は美の女神、英語ではビーナスって呼ばれてるのよ。女の子の憧れの星が熱い地獄のような場所だなんて、どんどんロマンが壊れてゆくわ。
博士 すまんのう、りかちゃんの夢を壊すつもりはないんじゃが、現実は現実じゃからもう少しガマンしてくれんかの。
りか それじゃあ、火星はどうなの?
博士 火星は赤い星じゃ。これは肉眼でもはっきりわかる。昔の人は赤い血を想像して、戦いの神として恐れたといわれておる。直径は地球の二分の一じゃが、金星よりも地球に似ているんじゃ。大気は二酸化炭素ばかりで、酸素はない。気温は氷点下58度。寒い寒い世界なんじゃが、水がないから氷も雪もない。ごらん、赤い砂漠のような世界じゃ。いつも砂嵐が吹き荒れておるんじゃ。
ゆうき 火星には生命がいるのかな? 火星探査計画もあるよね。
博士 ゆうきくんが大人になるころには、もしかすると、アポロ計画と同じように、火星に人を送り込む計画が実現しておるかも知れんな。そしたら、生命がいるかいないかははっきりとするじゃろ。
りか わたしも行ってみたい!!
博士 そうか、火星ならまだロマンがあるかの。
ゆうき 火星人がいたりするんじゃないのかな。
博士 とにかく現在わかっているのは、地球以外の星に生命は見つかっていないということじゃ。
ゆうき 地球には青い海もあるし、空気もあるし、火星や金星とはぜんぜん違っているからかな。
博士 確かに現在の地球を見れば生命がいるのに不思議はない。しかし、地球が出来たばかりのころは、想像もつかないような別の世界だったんじゃ。それじゃ、スイッチを過去に切り替えて、46億年前の地球に行ってみよう。
http://www.scj.go.jp/omoshiro/junkan2/j2_2.html 【循環型社会について 2.循環する環境の成り立ち 】より
りか どこに地球があるの? ところどころ光っているけど、海はないみたい。
マグマの地球
地球のはじまり(マグマオーシャン)
大雨 地球最初の雨 微生物誕生 酸素のない世界に微生物誕生
酸素を放出する生物誕生 酸素を放出する生物誕生
酸素のある世界 鉄がうまれる 鉄の利用 地球 地球
ゆうき 温度も高そうだ、地球なら生き物がいるはずだけど、これじゃ無理みたいだね。
博士 そう、地球の始まりには生命がいなかった。金星や火星と似たようなものじゃったんじゃ。小さな微惑星が次々と地球に衝突して、そのエネルギーで地球の表面はどろどろに溶けていた。火山の元になるマグマのようなどろどろの地球。専門家は「マグマオーシャン」、マグマの海と名づけておる。生命はいなかったし、海も水もなかった。
りか ぜんぜん違うじゃない。本当に地球なの?
博士 それが不思議なところなんじゃな。微惑星にはわずかならが水分が含まれていた。1000度を越えるような高温じゃからあっという間に蒸発してしまう。ところが、地球の引力で宇宙に飛び去るのを防ぐことができた。そこで、空には水分がどんどんたまってくる。
ゆうき 空にたまったんなら雨になるはずだよね。
博士 いや、その時には、地球の温度が高すぎて水蒸気が水滴になることが出来なかったんじゃ。ところが、1億年くらいが過ぎると、地球の温度も下がってきた。ある時突然、水滴が出来て、地球最初の雨が降ったんじゃ。
りか 最初の雨だとシトシト降ったのかしら。
博士 それがとんでもない大雨じゃった。想像してごらん。降った雨の量は、今の海とほとんど同じ分量じゃ。海と同じ量の水が、空から落ちてきたんじゃ。とんでもない大洪水だったんだ。雨がやむと海が出来ていた。地球は海を持つ星になった。
ゆうき 金星や火星にはどうして海ができなかったの?
博士 金星は太陽に近すぎて、水蒸気が熱で分解して宇宙に逃げてしまった。火星は小さいから引力が弱すぎた。地球だけが幸運にも水を逃がさないで海を作ることが出来たんじゃ。
りか 海ができたのはいいんだけど、生命はどうなったの?
博士 これは一番大きな謎なんじゃ。海に溶け出した微惑星の成分が集まって、生命の元になるアミノ酸やたんぱく質がたくさんできた。このたんぱく質を元に、DNAもできた。DNAはゲノムじゃな。勉強したじゃろう。ヒトゲノムの元になるような遠い、遠いご先祖様のゲノムができた。
りか 謎っていうけど、確かなの?
博士 いまの地球には3000万種類とも言われる生物が住んでいる。最初の生命は細菌のようなものじゃったが、植物や動物、魚や恐竜や鳥や、サルや人間を長い年月をかけて次々に生み出してきた。これだけたくさんの種類があるのに、ゲノムの仕組みは同じなんじゃ。海で最初に生まれた生命のゲノムの仕組みを改良して、何億年もかけて3000万種類の生命が生きる地球ができた。最初は酸素もなかったんじゃよ。
ゆうき そうすると、宇宙服がないと生きていけないんだ。
博士 酸素のない世界で海に生まれた生命は、海に溶け込んだアミノ酸やたんぱく質を食べながら子孫を増やしていった。アミノ酸やたんぱく質がなくなると、お互いを餌にして食べあったのかもしれない。こうして、生命から生命へ栄養分が循環するようになっていった。やがて、植物の先祖となる生物が太陽の光を利用して、栄養分を自分で作り出すようになった。海にとけているアミノ酸やたんぱく質にたよる必要がない。そうなるとどんどん子孫を増やすことができる。
りか 地球に海が出来たのが45億年前でしょう。生物の祖先はいつ頃生まれたの?
博士 もちろん、それも謎じゃが、40億年前には最初の生命が生まれていたのではないかと考えられるんじゃ。生命はうまれたが、海の中にも空にも酸素はなかった。二酸化炭素がほとんどじゃ。
ゆうき 酸素もないのにどうして生きていられるの?
博士 ゆうきくんのおなかの中には大腸菌がおるの。この大腸菌は酸素がなくても生きていける。二酸化炭素を呼吸しておるのじゃ。大腸菌のように酸素がなくても生きていけるのは、最初に生まれた生命の直接の子孫じゃろうな。
りか わたしたちが吸っている酸素はどうやってできたのかしら。
博士 太陽の光を利用して栄養を作り出した生物は、二酸化炭素を取り込んで、廃棄物として酸素を出すようになったんじゃ。地球の大気に含まれる21パーセントの酸素はこの時代から生物が作り出して、溜め込んでくれたものなんじゃ。
りか わたしたちの生きるために必要な酸素が最初からあったんじゃないんだ。
博士 酸素だけではないぞ。たとえば鉄だ。自動車でも新幹線でも鉄がなければ出来やしない。この鉄も生物が作ったんじゃ。植物が吐き出した酸素は、海に解けていた鉄分を酸化してサビとして沈殿させた。これが鉄鉱石じゃ。オーストラリアや中国など世界中の鉄鉱石は生命が出した酸素によって、この時代に作られたものなんじゃ。
ゆうき 20億年とか30億年前に出来たものを僕たちは利用してるんだ。
博士 石油、石炭、天然ガスなど「化石燃料」と呼ばれておるが、これも生命がたくさん生まれて、その体が集まって出来たものと考えられておる。
ゆうき 地球にたくさんの生命がいるのも、僕たち人間が暮らしていけるのも、地球だけじゃなくてたくさんの生き物がいてくれたおかげなんだ。
博士 そして大事なのは循環じゃ。太陽の光で光合成をする植物プランクトンや動物プランクトンを魚が食べる。もっと大きな魚がこれを食べる。魚の卵や赤ちゃんがまた他の魚の餌になる。死んだ魚が分解されると植物プランクトンの栄養になる。
りか 「食物連鎖」って言うのよね。
博士 そうじゃな。海の食物連鎖は川を上るサケによって、山の上まで繋がってる。鳥や熊やネズミ。アフリカの動物たちのように激しい戦いもある。たとえばライオンが増えすぎると獲物が少なくなるし、ライオンが少なくなれば獲物は増えてくる。
ゆうき 循環しているからバランスが取れるんだ。
博士 金星とも火星とも似ているが違っている。その少しの違いが海を作り、生命を生んだ。地球を「奇跡の星」と呼ぶこともできるじゃろう。この奇跡は生命の循環が支えておるのじゃ。
りか ロマンが壊されてどうなるのかと思ったけど「循環」にはすごいドラマがあったんだ。遠い過去やたくさんの生き物にしてる。「循環型社会」って難しい言葉だと思っていたけど、楽しくなりそう。
ゆうき 本当だね。もっと知りたいな。博士、よろしくね。
博士 お安い御用じゃが、遅くなってしまったの。
今夜はこのへんにしておこう。
おもしろ博士コラム
さーて、ここでまとめじゃ。
われわれが住んでいるこの地球上のすべての人間、植物、動物そして石油や鉄などの資源は
この地球という星だから造られそして成長してきたんじゃ。
アフリカの大地にも自然の厳しい現実がある。
百獣の王といわれるライオンも子供のころにその他の肉食動物のえじきになってしまうこともある。
しかし、そうやって多すぎず少なすぎず自然に数が整っていくからこそ、アフリカの大地ではシマウマ、キリン、サイそしてゾウなどが生きていけるんじゃ。
前回、話したように山に繁った木や大地から沢山の栄養分を含んだ水が川に流れこんでそして海に向かっている。
川に流れ込んだ栄養分は川に住んでいるプランクトンの餌になる。
そしてサケの子供は産まれた川でプランクトンを食べて生活しているんじゃが
少年少女になるころ海に向かうんじゃ。海でもたくさんのプランクトンを食べて大人になる。
その大きくなったサケを海に住むほかのシャチやサメなどの大きい魚たちが食べてしまう。
そしてある時、海の戦いに勝ち残ったサケ達が子供を産むために戻ってくるんじゃ。
同時に海からたくさんの栄養を山に返すためでもあるんじゃ。
すべての生き物が一定のサイクルでなんらかの形で大地にそびえる山、川そして海といった環境とかかわり、つながりあいながら生きている。
自然は、そうやってすべてが循環するから成り立っておるんじゃ。
0コメント