https://o-uccino.com/front/articles/48997 【日本の真ん中、豊富な水資源に恵まれた水都・大垣市】 より
日本の真ん中、豊富な水資源に恵まれた水都・大垣市
岐阜県大垣市は、古くからさまざまな歴史の舞台に登場する場所で、織田家や豊臣家とも深い関係があった土地です。交通の要所でありながら豊かな自然にも恵まれ、特に水資源の豊かさは特筆すべきものです。では、大垣市の概要についてご紹介します。
日本列島のおおよそ中央にあり、「日本の真ん中」と称される岐阜県大垣市は、岐阜県の西端南部にあり、岐阜市や瑞穂市、滋賀県米原市、三重県いなべ市などと接しています。2006年に実施された、旧大垣市と東側の旧墨俣町・南西側の旧上石津町の合併の時に生じた事情によって、市域は三カ所に分かれた飛び地で構成されています。市域面積は約206km²、人口は約16万人で県内2位の規模です。
大垣市は、地理的には濃尾平野の北西部にあり、鈴鹿山脈や養老山地の山々や、揖斐川や長良川を始めとする多くの一級河川が網目状に流れ、豊かな自然に恵まれています。地下水も豊富で、水資源に恵まれているため「水都」とも呼ばれています。かつては豊富な水を使った繊維産業が盛んでしたが、現在は食品製造などに製造業の主力が移っています。また、地下水を上水道の水源として利用している点は、大垣市の特徴の一つといえます。そして、南西の飛び地・上石津地区については、山に囲まれ中央に牧田川が流れる緑豊かな地域です。
気候的には太平洋側気候で、夏は蒸し暑く、昼間の気温が25~35度くらいで推移し、時には40度近い気温となることもあります。また、冬は伊吹山からの乾いた冷たい西風「伊吹おろし」が吹き、降雪も見られます。年間降水量は約2000mmで梅雨期の雨量が多く、秋には台風がやってくることもあります。
教育機関に関しては、市内にある大学は3校で、看護系やビジネス、情報といった専門学校もあります。高校については、県立が6校、市立は2校です。
交通については、鉄道はJR東海道本線が通り、私鉄は養老鉄道と樽見鉄道、西濃鉄道が乗り入れています。古くから交通の要所だった大垣は、名古屋に近く、大阪や東京へのアクセスも良い交通環境です。中心駅はJRと樽見鉄道・養老鉄道が乗り入れる大垣駅で、周辺には大垣市役所などの公共機関、16世紀に築城されたと伝わる大垣城、百貨店や大型商業施設などがあります。また、道路については、名神高速の大垣ICと東海環状自動車道の大垣西ICが利用でき、国道21号・258号などが通っている他、県道も含め縦横に整備されています。
じっくり訪れたい大垣市のスポットあれこれ
大垣市には、時間があればゆっくり訪れたいさまざまな見どころが詰まっています。例えば大垣城は、織田家や豊臣家と深いつながりがあり、関ヶ原の戦いでは、石田三成が率いる西軍の本陣となった城です。また、金生山化石館では当地で発掘された2億5000万年前の生物の化石が数多く展示され、体験講座などもあります。さらに、墨俣一夜城・墨俣歴史資料館では、秀吉が一夜で城を築いた、という伝説の虚実について学べます。そして、守屋多々志美術館では大垣市出身で文化勲章を受章した日本画家・守屋多々志氏の作品や資料を展示しています。この他にも、森と湖自然公園や大垣ひまわり畑、多くの湧き水スポットなどがあり、大垣めしグランプリや、すのまた秀吉出世祭りなどのイベントも催されています。
大垣市の市章、市の木、市の花、市の魚
市章は1918年に制定されたもので、大垣の「大」と、大垣の旧名「大柿」に因み、柿のへたの形をデザイン化したものです。市の木は「クスノキ」、市の花は「サツキ」で市民から募集した中から1973年に選ばれました。「クスノキ」は常緑樹で、その成長力と芳香、木の光沢、長命といった特徴が、のびゆく大垣のイメージを表しています。市内各地に植えられていますが、大垣駅前と丸の内公園には大木があります。また、市内の公園などに植えられ、5~6月に花をつける大衆花「サツキ」は栽培しやすく人気の高い常緑低木です。そして、2008年には市の魚「ハリヨ」が選ばれました。冷たく清い湧水などに住む魚で、水都・大垣の恵まれた環境を象徴するものです。
商店街の月例イベント・元気ハツラツ市
毎月第1日曜日に、中心市街地の商店街などで開かれているのが、元気ハツラツ市です。色々な企画が練られ、商店街あげてのワゴンセールなども催されます。サンバダンサー&バンドのパフォーマンスや、アニメのキャラクターなどに扮して商店街を練り歩くコスプレパレード、地元喫茶店とご当地アイドルがコラボした大垣メイドカフェなどの企画が実施されてきました。他にも、松尾芭蕉に因んで着物を着て、市を楽しみ、大茶会や大抽選会に参加するイベントや、いろいろなダンスパフォーマンスの披露、大道芸人のショーなどが行われます。当日用にチラシも作られ、ゆっくりと地元商店街を巡り歩くことができる、定例の「市」となっています。
松尾芭蕉と大垣市の深い関係
大垣市は、俳人・松尾芭蕉の「奥の細道」のむすびの地としても知られていますが、これに因んでさまざまな事業・イベントが進められています。例えば、「おおがき芭蕉交流句会」、「英語俳句教室」、「子ども俳句教室」、「国際俳句講演会」などです。また、大垣市奥の細道むすびの地記念館では、芭蕉について深く学ぶこともできます。そして、市のマスコットにも松尾芭蕉風の俳人スタイルをした「おがっきぃ」が選ばれています。俳句が趣味で好物が水まんじゅう、水都大垣のマスコットらしく、左手で水を清められる特技を持っています。また、女性のマスコットもいて「おあむちゃん」という名前です。関ヶ原の戦いで、形勢不利の大垣城から、たらい舟で逃げのびた武将の娘で、ご当地グルメと大垣ラムネが好物です。
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