「万両 (まんりょう)」

https://www.kurashi-no-hotorisya.jp/blog/4seasons-things/seasonal-flower/manryou.html 【季節の草花「万両 (まんりょう)」】より

彩りが寂しくなる冬の頃、真っ赤に熟した万両の実がたわわに実ります。

その実の美しさと名前の縁起の良さから、お正月の飾りとして親しまれています。

お金にまつわる縁起木は万両だけでなく、それより実が少ない千両、百両、十両、一両もあり、いずれも秋から冬にかけて赤い実をつけます。

万両は江戸時代から栽培されている古典園芸植物のひとつで、赤実が基本種ですが、白実のシロミノマンリョウ、黄実のキミノマンリョウなど、多数の園芸品種が存在することでも知られています。

千両は葉の上に、万両は葉の下に垂れ下がるように実をつけるため、千両より万両の方が重く見えることから、万両という名がついたそう。

十両

十両は「藪柑子(やぶこうじ)」の別名で、秋の終わり、葉陰にこっそりと隠れるように赤い実をつけます。

薮の中に自生していて、葉の形などが ”柑子=みかん” に似ていることから名付けられました。

藪柑子は、昔は「山橘(やまたちばな)」と言われ、『万葉集』をはじめ多くの歌に詠まれてきましたが、そういえば、柑子も橘も同じ柑橘類の植物ですね。


facebook公益財団法人 ニッセイ緑の財団 投稿記事

《森の植物の歳時記》 [139]【マンリョウ(万両)】

献歳植物と呼ばれる新年を彩る植物の一つにマンリョウがあります。同じ赤い実をつけるセンリョウ(千両)に似ている上に、その実が大きく美しいため、センリョウに勝るマンリョウ(万両)と名付けられたと言われています。

百両はカラタチバナ(唐橘)、十両はヤブコウジ(藪柑子)、一両はアリドオシ(蟻通し)の別名です。江戸時代には「千両万両 有り通し」と言われ、お金が尽きることがない状態を願う語呂合わせがありました。そんなことから、江戸時代から明治時代ころまで、お正月を飾る縁起物として多く栽培されました。たまに見られる白実も珍重されました。

マンリョウの赤い実は年を越しても残っています。赤い色の実は、鳥に食べて欲しいからといわれることが多いのですが、鳥は寒い冬を越すために、脂肪の多い果実を選んで食べているという報告もあります。脂肪の少ないマンリョウの実は、他に食べるものがなくなってからということなのでしょう。食べられないまま、親株の下に落ちて発芽することもあります。

鳥に運ばれて、思いがけないところで育つこともあります。

廣畠眞知子氏(NPO法人千葉県森林インスタラクター会会員、元千葉都市緑化植物園緑の相談員)


https://halmek.co.jp/qa/899 【素朴な疑問 赤い実をつける千両と万両の違いとは?】より

こんにちは! 好奇心も食欲も旺盛な50代主婦、ハルメク子です。

お正月が近づくと、お花屋さんには真っ赤な実を付けた千両や万両が並びますよね。何だか葉の形も同じようだし、見た目が似ているので、どれが千両でどれが万両なのか、見分け方がわかりません。気になったので調べてみました!

千両と万両の見分け方とは?

赤色は魔除けや厄除けに効くとされていて、赤い実を付ける千両と万両は縁起のいい正月飾りとして昔から親しまれてきました。この2つは、見た目も名前も似ていますが、千両はセンリョウ科、万両はサクラソウ科(ヤブコウジ科で分類されることもあります)で、まったく違う種類です。そっくりだと思っていたけれど、2つの植物の画像を見比べてみると、その違いは一目瞭然。見分けるポイントは、実と葉の付き方です。

千両

葉より上に実を付け、1か所から2枚ずつ葉が出ている。

万両

葉より下に実を付け、1か所から1枚ずつ葉が出ている。

葉より上に実を付ける千両の方が、見た目にいいことから切り花として人気なんですって。

確かに千両の方がお花屋さんでよく目にする気がします。どちらも赤い実の印象が強いですが、花を見ると、まったく違う種類であることがよりはっきりわかります。

千両は初夏に開花し、その花は緑がかっていてあまり目立ちません。一方、万両は夏に小さく白い可憐な花を咲かせます。

だけど、どうしてこの2つの植物には、江戸時代のお金の単位である「両」が入った名前が付いたのかしら? 何かお金と関係があるのかしら?

まだある!「両」のつく縁起物の植物

「両」が付く名付けのきっかけは諸説ありますが、江戸時代に冬に赤い実を付ける「カラタチバナ」の中国名「百両金(ヒャクリョウキン)」に対して、「百両」と名付けられたのが始まりだといわれています。

そして、同じように、冬に赤い実を付ける植物たちを実の多い順に万両、千両、百両(カラタチバナ)、十両(ヤブコウジ)、一両(アリドオシ)とする、縁起物の序列ができたようです。

江戸時代には「千両、万両、有り通し」というはやし言葉がありました。これは、一両の別名を持つ「アリドオシ」を「有り通し(有り続けて困らないの意)」という言葉に掛けたもので、ここから商売繁盛につながるお正月の縁起物として、千両と万両が人気になったと考えられています。江戸の人たちの遊び心が現代に受け継がれているというわけね。

ちなみに、冬場に赤い実を付ける植物が多いのは、木々が葉を落とした景色の中でも赤い実はよく目立ち、鳥に種をついばんでもらってできるだけ遠くに運んでもらおうという繁殖戦略なんですって。縁起物の植物たちは、厳しい自然の中で生き抜くための賢さも兼ね備えているのね。

今年のお正月は、家族の運気アップを願掛けして、千両を飾ることにします

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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