蓮と食文化

https://www.kabuki-za.co.jp/syoku/2/no167.html 【江戸食文化紀行-江戸の美味探訪- no.167「不忍池と蓮飯」】より

江戸高名会亭尽 下谷広小路

歌川広重画 国立国会図書館所蔵

 上の絵の左下には東叡山麓とあり、その左には料亭の名が書かれているようですが、この絵では見ることができません。東叡山は東叡山寛永寺のある上野台地で、西の麓には不忍池があり、不忍池の南の池之端仲町は、寛永寺の門前町として繁華な商店街で料理屋などもありました。寛永寺には徳川家の霊廟があり、江戸城の筋違御門から出た道は下谷御成街道と呼ばれ、下谷広小路を通って寛永寺境内に向かっていました。

 不忍池と中島の弁財天社が見える料理屋の座敷では、狂句合の集まりが終わったところらしく、酒肴が出て踊りをたのしんでいます。『江戸名所図会』(1836)によると、寛永寺創建の際に不忍池を近江の琵琶湖になぞらえ、竹生島(ちくぶじま)を模して中島を築いて弁財天社を建立したとあります。中島は初めは離れ島でしたが、寛文(1661-73)の末頃に道を築いて地続きになり、参詣が便利になりました。また不忍池には蓮が多く、夏の花の咲く頃は紅白咲き乱れて蓮見の客で賑わい、茶屋では蓮飯を出していました。

 蓮飯を江戸時代の文献で探してみると、『本朝食鑑』(1697)に荷葉飯(はすのはめし)があり、新しい荷葉に飯を包みよく蒸して食べるものとしています。料理書では『黒白精味集』(1746)に蓮飯として「蓮の巻葉を随分こまかにきざみ、菜飯のごとく塩少し入れ飯をたき、蓮の葉の大きなるへ釜より直にうつし包み、暫く置て出す也。よき飯也」とあります。

 『料理伊名波包丁』(1773)の蓮飯は「蓮の葉をよくよく洗ひて米の上へ覆て蒸すべし。飯出来て後またほかの蓮の葉に移して暫く包み置べし」とあり、もう一つ蓮葉飯として『黒白精味集』と同様のものがあります。また『料理調法集』(1857)には「蓮葉をせんじ、その汁にてたく也」という蓮飯があり、多様な蓮飯があったようです。


https://chofu.keizai.biz/headline/3770/ 【水辺と人をつなぐ「ミズベリングin府中」 3年ぶりに多摩川などでイベント】より

 水辺に親しみ活用の可能性や自然環境について考える「ミズベリングウィーク」が6月21日、始まった。「ミズベリングin府中2022」では多摩川を中心に「水辺で乾杯」などさまざまなイベントを行う。

ハスの葉を杯に仕立てた「象鼻杯」

 コロナ禍で昨年と一昨年はオンライン開催だった同企画。今年は感染症対策をしながら人と水辺、人と人のつながりを呼び戻すため、イベントを分散して実施する。

 多摩川の水が作った地形や水の通り道を水辺の専門家と歩く「水辺さんぽ」を6月25日に行う(13時30分~16時30分、予約制)。ワークショップでは「さんぽ」の振り返りや、水辺を活用した地域の未来について考える。

 翌26日は、中学生以下の子どもと保護者を対象にした「七夕飾りを作っちゃおう」を男女共同参画センター「フチュール」(府中市住吉町1)で開く(10時~12時、先着10組20人)。7月7日に多摩川で「水辺で短冊飾り付け」を行い、オンラインで募集している願い事もスタッフが短冊に代筆して飾り付ける。

 7日・9日に多摩川で多くのイベントを行うのに先立ち、3日は会場や多摩川沿いなどをきれいにする「水辺deごみ拾い」を行う。当日は離れた場所でごみ拾いする人たちをオンラインでつなぎ、交流を深めながら開催する予定。当日参加できない人は、事前に多摩地域の水辺でごみ拾いをして「#多摩の水辺でごみ拾い2022」を付けてSNSに投稿もできる。

 7日の昼間は、ハスの葉で飲み物を飲む風流な遊び「象鼻杯(ぞうびはい)」や、人気企画だという「水辺でボートに乗ろう!」が楽しめる(子ども無料・大人=100円、協力「あばれんぼキャンプ」)。7月7日夜7時7分には、青いものを身に着けて「水辺で乾杯」する全国一斉イベントを開催。浴衣着用での参加を呼びかけており、会場近くの府中総合体育館(府中市矢崎町5)では「プロによる浴衣の着付けサービス(予約制)」も行う。

 9日は、水辺をバックに太鼓・踊り・歌などのパフォーマンスを披露する「水辺ステージ」や、自然の中で心と身体をリフレッシュする「水辺deヨガ」を開催。事前に応募した小学生と保護者を対象にした「府中水辺の楽校 多摩川サマースクール2022(府中市主催)」も開く。7日と9日は、飲料を販売するキッチンカーも会場に登場する。

 企画メンバーの横須賀さんは「かつて多摩川では漁や川遊びが盛んで、街なかにも崖線からの湧水にあふれ多様な生物が生息した。そんな水辺のにぎわいを取り戻すために、新しい水辺での過ごし方を作り共に楽しんでいただきたい」と呼びかけている。


https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_mo_diary_detail&target_c_diary_id=173132

【上野不忍池早朝観蓮会3~象鼻杯(ぞうびはい)】より

残暑お見舞い申し上げます。8月も今日で折り返し。まだまだ暑いですが、朝晩の風が少しずつ秋めいてますね。

「上野不忍池早朝観蓮会」のレポートが途中となっていました^_^;

「観る(蓮池見学)」「学ぶ(講義)」「楽しむ(象鼻杯)」からなる「観蓮会」

最後は「象鼻杯」の様子をご紹介します。

象鼻杯(ぞうびはい)とは・・・

盃に見立てた蓮葉の上にお酒(この日は水も用意)を注ぎ、茎とつながる葉面に穴をあけ、茎を伝って蓮の香りの移ったお酒をいただく、蓮ならではの楽しみ方です。

長い茎が象の鼻のようなのでこのように命名されています。

逸る気持ちを鎮め(?)葉面に酒を注いだら、まずはゆっくり葉を回し、水滴に映る日の光を楽しみます。

目で楽しんだあとは味。

茎をくわえて吸い、葉面の酒を飲み干します。

清涼感ある蓮の風味がほんのり移ったお酒の味は格別です。

参加者70名に加えこの地を訪れていた海外からの観光客も飛び入りで楽しまれました。

ちなみに象鼻杯に使用する葉は、不忍池に自生のものを取ったのではありません。

飾り用に栽培されたいる農家より購入しています。

毎日暑くていやになっちゃいますが、夏のお花は大いに楽しみたいですね♪

《事務局 丹羽理恵》


https://kumagaya.keizai.biz/headline/554/ 【行田の煎餅店が新商品「蓮サイダー」 花蓮の香り表現】より

行田・戸塚の煎餅店が新商品「蓮サイダー」 花蓮の香り表現

 関東を代表するハスの名所として知られる同市。観光スポット「古代蓮の里」には地元で発見された古代蓮「行田蓮」を含む42種類、約10万株以上の花蓮が集まる。

 ハスの実を使った商品は以前からあるが、開花した時に広がる香りもハスの魅力の一つと考え「蓮サイダー」として表現した。店主の戸塚昌利さんは「うちは炭火焼堅焼煎餅の専門店。創業以来炭火で焼いた煎餅の香りを守ってきた。新商品もアロマ効果もあるという花蓮の香りにこだわった」と話す。

 ハスの香水やお茶など香るのは雄しべの部分。花そのものを使った商品もあるがサイダー作りに向かず、口に含むと香りの感じ方も変わってしまうという。同店は香りの専門家に依頼し2年かけて試作を繰り返した。戸塚さんは「口にするとハスの香り、後からハーブのような香りがふわっとする。暑い夏にぴったりのさっぱりしたサイダーが出来上がった。そのまま飲んでもいいが焼酎などアルコールで割っても合う。口に含んで香りを感じてから飲んでみてほしい」と話す。「ご当地サイダーとして市内外はもちろん、全国にあるハスの公園や名所へも提案していきたい」と意気込む。

 同店のほか、観光情報館ぶらっと・ぎょうだ、古代蓮の里内の売店でも販売する。

 価格は1本270円。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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