https://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=20011020&tit=%90%85%96%EC%81%40%97%ED&tit2=%90%85%96%EC%81%40%97%ED%82%CC 【水野 麗の句】より
日暮れは遊べ大きな栗の木の下で
水野 麗
栗畑ではなくて、自生している「栗の木」のある山地は、昼なお暗いのが常だろう。「夕暮れ」ともなれば、なおさらである。子供らよ、そんな「木の下」で「遊べ」と作者は言う。「いやだよ」と、子供の頃の私だったら尻込みしたはずだ。作者のイメージの先には、遊びに行った子は二度と人里には戻れなくなるという、民話的なシチュエーションがありそうだ。怖い句である。そして掲句は、ひところは大学生にまでも歌われた「大きな栗の木の下で」という歌を踏まえていることも明白だ。底抜けにというか、痴呆的なほどに明るい歌である。だから、余計に怖い句と写る。歌いながら、無邪気に夢中で時を忘れて遊んでいるうちに、みんなが神隠しにあったように忽然と消えてしまう。それを、作者は望んでいるのだから……。邪悪な心からというのではなく、山の持つ霊的な魔力を間接的に示唆しようとした句ではなかろうか。ちなみに歌の「大きな栗の木の下で」の出自については、川崎洋『大人のための教科書の歌』(1998・いそっぷ社)に、こうある。「終戦後、進駐軍の兵士たちが日本に持ってきたものを、聞き伝えて歌い出したという。NHKテレビで『うたのおじさん』友竹正則が遊びの動作をつけて放送したのが広まるきっかけに。教科書には昭和40年が最初の登場で、一年生の教科書を中心に平成7年まで掲載された」。残念ながら、アメリカの栗の木は見たことがない。『昭和俳句選集』(1977)所載。(清水哲男)
Facebook奥土居 帥心さん投稿記事
中心がブレたら、エゴが肉体を支配し始める。中心とは、中の心と書く。
中とは『内側』心の内側って、太陽神のことだ。
真言密教の中心は『大日如来』神道の中心は『天照大神』どちらも太陽神のことを指す。
だから、いつも自分は、お天道様と、繋がっていると思うことが、心の内側を見ることなのだ。そしたら、ブレない。
お天道様はいつも差別なく、良いも悪いものなく、ただただ、黙って明るさと熱を与えてくれる。これが真の愛。
https://otokake.com/matome/sB94UA 【back number【水平線】歌詞の意味を解釈!本当の正しさとは?水平線が輝いて見える理由を深読み】より
夢を追いかけた高校生たちへ贈った音楽
【水平線】概要
back numberの【水平線】は前作「MAGIC」の発売から1年5か月ぶりの新曲となりました。
同曲は2020年8月18日にYouTubeで公開され、リリース予定はないといいます。
8月18日はその年のインターハイが開催される予定だった日。
2020年、新型コロナウイルスの影響でインターハイをはじめ数多くの大会が中止されました。
清水さんが、やり場のない悔しさを抱えた高校生たちの声を聞き作成した楽曲です。
歌詞に込められた想い
清水さんは同曲を「慰めでも励ましでもない」と語ります。
ただミドルテンポのメロディーは顔を上げて前に進む勇気をくれるように感じられるでしょう。
辛くて苦しい思いを堪えながら練習に励んできたこれまでの時間…。
勝っても負けてもいい、高校生たちはその場所に全力で挑むためにずっと頑張ってきました。
それが身を守るためとはいえ、大人の判断によりその機会を失ってしまったのです。
声をあげても届かない無力さ、やり場のない悔しさは一言では語り切れないでしょう。
何が正しいのか、どうすることが良かったのか正解はきっとありません。
あの日に立ち止まってしまったままの僕を【水平線】はどう導いてくれるのか…。
歌詞を深読みすることできっとまた少しずつ前に進むことが出来るのでしょう。
真面目で優しい気持ちを持っている
寄り添える人でありたい
出来るだけ嘘はないように
どんな時も優しくあるように
人が痛みを感じた時には
自分の事のように思えるように
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
とても真面目で思いやりを持っていることが伝わる歌詞から曲が始まります。
この歌の主人公はとても丁寧に生きようとしていることが読み取れるでしょう。
人は誰もが小さな嘘をたくさん重ねて生きているように思います。
なかなか自分の思ったことを全て正直にさらけ出すことは、良くも悪くもとても難しいことです。
しかし自分の気持ちにたとえ小さくても嘘を重ねることはいつか自分を苦しめるでしょう。
丁寧に生きたいのは、自分も相手も誰も傷付いてほしくないから。
見返りなんて求めていません。
嘘のない純粋な心で優しく寄り添いたいと思っている様子が窺えます。
思い通りにはいかないときもある
正しさを別の正しさで
失くす悲しみにも出会うけれど
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
正しくいようとするあまりに見失ってしまうことがあるのでしょう。
自分が良かれと思ってとった行動が誰かにとっては良くないことであったりもします。
特に人の感情は様々でひとつのものさしで図るのはとても難しいことです。
ただそうやって失敗を繰り返しながら人は少しずつ成長していくのでしょう。
答えはひとつではない
物語の捉え方
水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
この曲でいう「あなたの希望」は高校生たちの大会へ向けた想いのことでしょう。
インターハイを目指すような子の多くはその競技を高校生になる以前から続けている子です。
中には小学生など小さい頃からやっている子もいるでしょう。
「インターハイに出ること」を目標にやってきた子も少なくないはず。
それが突然出てきた未知のウイルスの感染拡大により中止になってしまいました。
長年目標としてきたものが声をあげる間もなく崩れて消えてしまったのです。
このやり場のない悲しみや苦しさを抱えた様子をマスコミは連日テレビで流しました。
それを見た大人は分かったようなふりをして「可哀想」といいます。
悔しくて悔しくて枕を濡らすその涙を「綺麗」だとか「尊い」というのでしょう。
ですがそれは悪いことではありません。
諦めることになれてしまった大人にとって高校生の涙はどこか懐かしいものなのです。
感情を抑えきれないような姿は、大人の胸を熱くさせるものがあるのでしょう。
少し大人になった自分が
悲しい声で歌いながら
いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
1行目は悔しさがまだ少し残るような立ち直れてないような様子が窺えます。
2行目で時間が流れたことが読み取れるでしょう。
最後の行がいう「あなたが見るもの」とは何なのでしょうか。
それは悔しい気持ちに押しつぶされそうになっていた過去の自分のことなのです。
ここで伝えたいことは、いまは立ち止まっていてもいいということ。
悔しさを乗り越えろとは簡単には言えないですが、時間は無情にも流れていくもの。
時間が経っても変わらない自分に嫌気が差す時もあるかもしれません。
しかし大人になった自分はきっと変わらないと嘆いていた自分をきっと包んでくれます。
がむしゃらで、周りを見失っていた“若さ”が輝いてみえる日が来るものなのです。
大人になる過程の中で
少しずつ自分を見つめていく
自分の背中は見えないのだから
恥ずかしがらず人に尋ねるといい
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
周りから自分がどう思われているかは自分では分かりません。
主人公は「自分をもっと知りたい」と思っているのでしょう。
人にどう思われているかを知るのは少し怖く、勇気がいるものです。
でも知ることによって新たな自分に出会うことが出来るのかもしれません。
誰よりも自分の味方になる
心は誰にも見えないのだから
見えるものよりも大事にするといい
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
心の内は良くも悪くも話さなければ人には伝わりません。
自分の中で思うことがあったとしても、他人に気を遣い気持ちを抑えているのでしょう。
こっこでは「もうそんなに我慢しなくていいんじゃない?」というメッセージが読み取れます。
自分の本当の気持ちは自分にしか分かりません。
自分が大切にしてあげないと、他の誰からも救ってもらえないのです。
もっと自分の気持ちに耳を傾けてみると見えてくるものがあるかもしれません。
想いが交差する中で
勝者があれば敗者がいる
透き通るほど淡い夜に
あなたの夢がひとつ叶って
歓声と拍手の中に
誰かの悲鳴が隠れている
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
勝つために努力をし続けてきたことが報われる日が来たとします。
これまでにない喜びと達成感を味わうことが出来るでしょう。
何度も経験した苦しさや悔しさが一気に解き放たれます。
ずっとそばで応援していた家族や友人もきっと同じように喜び嬉し涙を流すのでしょう。
しかし、自分が勝ったということは相手は負けたということです。
相手もまた自分と同じようにこの場に向けて苦しい日々を乗り越えてきています。
ひとつの事実にまつわる物語は決してひとつではないということが読み取れるでしょう。
正解はないということを知る
耐える理由を探しながら
いくつも答えを抱えながら 悩んで
あなたは自分を知るでしょう
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
最初に述べた通り、この曲の主人公はとても真面目です。
間違えないように踏み外さないように、いつも正解を探していたのでしょう。
どうして間違うことへ抵抗感を持っているのでしょうか。
それは誰も傷付けたくないと思っているからなのです。
しかしどんな出来事にもたくさんの人の想いが交差していて正解はありません。
ひとつ試合があれば勝者がいて敗者がいる。
ひとつの映画があれば見る人によって抱く感想が違う。
何においても絶対という正しさはないのです。
これからは自分の気持ちに耳を傾け、素直に生きていってほしい。
そうすることで少しずつ自分というものが見えてくるようになるのでしょう。
答え合わせ
水平線が光る朝に
あなたの希望が崩れ落ちて
風に飛ばされる欠片に
誰かが綺麗と呟いてる
悲しい声で歌いながら
いつしか海に流れ着いて 光って
あなたはそれを見るでしょう
あなたはそれを見るでしょう
出典: 水平線/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
タイトルにもなっている「水平線」が表すものは何なのでしょうか。
それは真面目でがむしゃらに突き進む高校生の自分と大人になった自分の間です。
ずっと正しくあろうと間違えないように傷付かないように生きてきました。
正しくあろうとしすぎて見失い、迷ってしまったこともあります。
そんな不器用な自分のことを時間が経てば経つほど愛おしく思う様になっていくのでしょう。
正しさとは自分の心の声をよく聴くことです。
自分の心に従い動くことで新しい世界が開けて大人になっていきます。
その瞬間はきっと光が差して眩しいものなのでしょう。
止まっていた時間が少しずつ動き出すような様子が読み取れます。
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