言霊の秘密

https://terakoyajuku.jp/s10/018.html 【第18話 「言霊の秘密~わが国にあるこの世界最高の法則」】より

言霊は、火と水の組み合わせによっておこるエネルギー発生の法則です。それで太古から、万物は言霊によって生まれたと伝えられているのです。

火は水によって動き、水も火によって動くと言われています。火は「霊~精神」を意味します。水は「体~物質」です。

先の言葉をわかりやすく言い換えたらこうなります。

「思うことは形になります。思いがなければ形は生じません」

 皆さんがどこかで聞かれた言葉かも知れません。そうです。これは世にあふれる成功法則の言葉です。しかし、このありふれた言葉は、実は言霊の法則からでたことを知る人は少ないでしょう。言霊の世界では、思いから物質化するまでの段階を七つの図で示しています(布斗麻邇御璽の図)

 また水火の御伝(イキノギョデン~陰陽のエネルギーを形象化したもの)では、物質化するエネルギーの分子構造を。また、ますみの鏡(言霊75声の配列表)は、万物の形は音声の配列によって構成されていることを示しています。

和良久ではこれらの言霊の図表や配列表を用いて、それに忠実に動くことをもって稽古としています。

図表ますみの鏡の真ん中をご覧下さい。「ス」の音声が位置していますね。75声と言う音声の中心になる音声がスであることを意味しています。 これは、何もないところに一点の思い(火素)が生じ、そこに物質の根源的エネルギー(水素)が加わって万物の呼吸のはじまりの音「スー」が発生したということを表しています。

 では、この一点の思いを生じさせたのは誰か?

 それは「存在する者」と言い、「意思ある存在」とも言います。言霊は火と水の力が融合したエネルギー体なので75声を統御する存在のことを「スの火水(カミ)」と唱えます。その「スー」と言う静かな呼吸音は、スースースースーと重なりに重なって、やがて「ウ」と爆発的な音響を発してうなりを生じました。

 ウは「ウーウーウー」と猛烈に螺旋運動をおこしてますます火と水のからみを強くしていきます。その螺旋運動は高速旋回を起こし、横の広がりを見せ「ア」の音響を発しました。

 次に、縦に伸びて「オ」の音響を発しました。この「ア」と「オ」が縦と横に交互に旋回を繰り返し、旋回し尽くすと今度は逆旋回をはじめました。巻き戻しの螺旋運動により、一層縦と横が固く組まれ今度は上下に昇降しながら「エ」の音響を発します。

「エ」の音響を発して内部が落ち着くと、次は外部が堅固に凝固しはじめ「イ」の音響を発しました。

この「ス」に始まる「アオウエイ」の音声によって宇宙の骨格が整いますと、意思有る存在は、より精密な分子構造をもって完成に向おうとされました。

 まずスの神(火水)は、まずアオウエイの音にそれぞれに省、愛、親、勇、智などの五つの魂を宿されました。

次にスは、剛、柔、流など、固さ、柔らかさ、そして流れ(動き)の三元を与えました。

 さらにスは、凝力、解力、分力、合力、動力、静力、引力、弛力などの八つの力を授けました。

このように、アオウエイは霊(一霊四魂)、体(三元)、力(八力)を具有し、この五つの音声によって大宇宙の運行と万物の精神を司ることになりました。

 次に、アオウエイの各音は「ス」を軸に、それぞに「15の音」を生み出しました。

 アの音には、「アオウエイ」「ワヲウエイ」「ヤヨユエイ」の15の音を

オの音には、「マモムメミ」「バボブベビ」「パポプペピ」の15の音を

ウの音には、「ザゾズゼジ」「サソスセシ」「ハホフヘヒ」の15の音を

エの音には、「ナノヌネニ」「ラロルレリ」「タトツテチ」の15の音を

イの音には、「ダドヅデヂ」「ガゴグゲギ」「カコクケキ」の15の音を

 以上の75声が加わり、この世界をよりきめ細かく力強いものとしました。

そして、スの存在は、75の音声を使いこなす「ヒト」を造り地の世界に遣わしました。「ヒト」とは「初発」と言う意味で、スの代理としての宇宙を統御するすべての権限を授かりました。ヒトは神の子であり、この75声の力を駆使できる権威ある者を言います。

スの存在は、自分の代理であるヒトのサイズに合わせて山河草木の大きさを決定されました。ヒトはスの存在に代わり、75の音声を用いて、スが生み出した万物を慈しみました。75の音声は、火と水の組み合わせで出来ており、あらゆる物質はこの75の音声により形を保持し、それぞれの役目を果たしています。

万物は音が生じる間は生きており、音が無くなった時点で役目は終わります。音の有る無しが生死を区別するのです。人の死も「コトコト」と言う心臓の鼓動が続く間は生きているのであり、心臓の鼓動が止んだところ、つまり「コト」切れた状態ではじめて死を迎えたことになります。コトは、言でありあり、言の中に霊魂は存在します。リズムこそ生命なのです。

75の音声はまたの名を「神霊原子」と言われ、これを古代では「コエノコ」と言いました。それは「アオウエイ」と言う骨格であり父でもある五つの音声により構成されており、これらを生み出したのは「ス」であると言うことを私たちは忘れてはいけません。スの存在への限りない感謝の念と奉仕こそヒトの努めです。

 このように、スが主になってすべてを生み出し宇宙のすべてを活動させているということが言霊の基本法則なのです。スと言う、何も無いところから何でも有るところを創り出す力。そんな法則が太古の昔から日本にはあるということを知ってほしいと思います。

 人の人生はまず思いを抱くことから始まります。人は思いが形に成る様にと努力を続けることによって人生を前向きに生きていくことができます。

 究極の言霊の力である「ス」の強さと優しさに適うものなどこの宇宙に存在しません。 言霊の法則は、世界に存在するなにものよりも確かで権威があります。それは神が私たち人類に下された最高の法則だからです。

世には、成功するために知らず知らずに悪魔に身を売る人たちが後を絶ちません。いま世間で流行っている成功法則。これは非常に危険なやり方で落とし穴があります。

思いを実現(形)に結びつけるのにはきっちりとしたプロセスがあるのです。そのプロセスをまったく抜きにして形だけを望めば、とりあえず望みは一旦叶いますが、それは砂上の楼閣、または映画のセットのようなものです。周囲の猜疑、疑念、遺恨がともない崩壊も早いものとなります。しかし言霊の法則による夢の実現は滅びず朽ちない永遠のものとなります。

まず「スー」と心を澄ませて夢を描き、「ウー」と目標を見据えて集中し、「アオエイ」と魂(一霊四魂)と力(八力)の限りを尽くして行動するのです。すべての事象は「スウアオエイ」の音声が基本になります。この段階をもって忠実に努力を続けていれば必ず目的は達成できます。

いまあなたが悩み苦しんでいても、あなたが心の中のともしび(ス)を消さない限り、決して天はあなたを見放しません。何度でも何度でも、スはウとつながって爆発力を生み出し、アオエイという八つの力をもってあなたを守ります。

 くじけても、くじけてもスの種を捨てない限り、この現象は繰り返し起きます。そして、さらにあなたが望みを持ち続ける限り、それは75の神霊原子を駆使して、あなたの夢を確実に実現へと導くでしょう。

 外に眼を向ける前に、内を見てください。この日本には、このような優れた法則が存在しているのです。言葉を話すあなた自身が今それを実践し、世界最高の秘密を手にしていることを誇りに思ってください。その秘密をもって世界中の人々を幸せにしてあげてください。


https://onipedia.info/wiki/%E7%9C%9F%E7%B4%A0%E7%BE%8E%E3%81%AE%E9%8F%A1 【真素美の鏡】より

出典: 出口王仁三郎と霊界物語の大百科事典『オニペディア(Onipedia)』

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大石凝真素美『大日本言霊』に掲載されている真素美の鏡。

真素美の鏡(ますみのかがみ)とは、七十五声の言霊を横5列(柱)、縦15行(棚)で配列した図表のこと。大石凝真素美によるものを「真素美の鏡」と呼び、中村孝道によるものは「真須鏡(ますかがみ)」と呼ぶ。

 →霊界物語に登場する神器は「真澄の鏡」を見よ

本項ではアオウエイの五大父音(国語学で言う母音)を区別するため丸囲みの㋐㋔㋒㋓㋑の文字で表記する。

目次

原典

中村は大石凝の言霊学の師匠(大石凝の祖父・望月幸智が中村孝道の弟子で、祖父を通して中村の教えを学んだ)であるため、真須鏡の方が時代的に古い。

真須鏡と真素美の鏡は基本的には同じだが、部位を呼ぶ名称が若干異なる。真須鏡は『言霊聞書』に掲載されているものを、真素美の鏡は『大日本言霊』に掲載されているものを基準にした場合、次の3点が異なる。

㋐㋔㋒㋓㋑それぞれの柱の「韻」が、真須鏡では、喉唇歯舌牙の韻とするのに対して、真素美の鏡系では喉唇口舌歯としており、㋒が歯から口に、㋑が牙から歯に変更されている。

3つの行で1つの棚になっているが、その棚の右側に記載されている「音」が韻と同様に、歯の音が口の音に、牙の音が歯の音に変更されている。

棚の左側に記載されている棚の名称が、真須鏡では上から「高天之棚」「天之棚」「中津棚」「地之棚」「根之棚」になっているが、真素美の鏡では「天之座」「火之座」「結之座」「水之座」「地之座」に変更されている。

真須鏡と真素美の鏡は次の文献に掲載されている。大石凝と五十嵐は中村の弟子、王仁三郎と水谷は大石凝の弟子である[1]。

中村孝道『言霊聞書』(出版年不明、天保弘化年間[2]と推定)

大石凝真素美『大日本言霊』p15(大正13年4月3日発行、『大石凝真素美全集 第一巻』収録)

大石凝真素美『真訓古事記 上の巻』p46-47(大正14年9月1日発行、『大石凝真素美全集 第三巻』収録) …「天之座」などの「座」が「機」に変更されている。また、㋐㋔㋒㋓㋑それぞれの柱が、真須鏡では「初柱」「内柱」「中柱」「外柱」「留柱」と呼んでいるが、本書掲載の真素美の鏡では「地柱」「水柱」「結柱」「火柱」「天柱」に変更されている。

五十嵐政雄『言霊真澄鏡 坤』p7-8(明治13年) …真須鏡と同じだが、「真澄鏡」と記載されている。

出口王仁三郎『大本教言霊学 火の巻』(神道文化研究所・刊『大本言霊学』収録、p235-238) …図表ではなく、ベタ書き。真素美の鏡と同じだが、『真訓古事記』掲載の真素美の鏡のように「座」が「機」に変更されている。

出口王仁三郎「言霊の大要」(『神霊界』大正7年2月号掲載、p33[3]) …真素美の鏡と同じだが、『真訓古事記』掲載の真素美の鏡のように「座」が「機」に変更されている。

水谷清「天津祝詞学」(『古事記大講 第十四巻』所収、p192) …真素美の鏡と同じ。水茎文字も記されている。

大石凝真素美『真訓古事記』に掲載されている真素美の鏡。

五十嵐政雄『言霊真澄鏡 坤』に掲載されている真素美の鏡。

名の由来

水谷清は「天津祝詞学」の中で次のように記している。「大石礙[4]翁は水茎文字七十五声の排列されたる表を『真素美の鏡』と称して居られる。『真素美鏡』は宇宙万有を照破する明鏡の義であるので、この言霊表が高天原の最高の曼荼羅であるといふ事に成る。(大石礙翁は自らの名をも大石礙真素美と称して居られました所から見ても、如何に言霊の権威者を以て任じて居られたかが窺はれる。『天つ日の光にまさることたまのむすびの息をうけつぎて見よ』は翁の言霊に対する見識の表示と見るべきである)」[5]。

天津金木との関係

大石凝真素美は『天津神算木之極典 第一巻』の中で、天津金木を使って七十五声の言霊の誕生と真素美の鏡の配列の起源を説明している(同書p18-21)。

水茎文字

水茎文字の七十五文字あるそれぞれの字形は、真素美の鏡における配列をもとにした形状になっている。 →詳細は「水茎文字」を見よ

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