https://ameblo.jp/ailarara2021/entry-12709560127.html 【そろそろアラハバキを表舞台へ!岩手のパワースポット『丹内山神社』✨】より
名前だけ聞いても、自然崇拝なのかアニミズムなのか神話に登場する神なのかピンとこない謎の神様がおります
ゲーム界隈では有名な・・『アラハバキ神』です
よくアラハバキ神のイメージにこの遮光器土偶が使われていますが、アニメやゲームの影響でしょうか??
元は、青森県在住の和田喜八郎が自宅で発見したとされる『東日流外三群誌』(つがるそとさんぐんし)という歴史書の内容に、遮光器土偶がアラハバキの御神体と記されていたことが発端のようです
遮光器土偶は、青森県つがる市にある亀ヶ岡石器時代遺跡で出土されています。
東北の縄文時代に崇拝されていた神様が遮光器土偶。
そしてアラハバキ神であるというイメージがすっかり定着しちゃっていますね現在も。
(岩手でも遮光器土偶が出土しています)
残念ながら完璧に『偽書』の烙印が押されている文書ですが東北人にとって太古の昔、日本の中心は東北のアラハバキ王国であったというロマンを捨てきてれておりませんが・・・
このアラハバキはとっても古い時代の土着の神様で、出雲を追われ東北へ逃れた人たちが信仰していた神と言われています
出雲族と呼ばれる人々は『龍蛇信仰』だったようなので、アラハバキは龍蛇神ヘビなのかも!?また、龍神様の登場ですね
このアラハバキを祀ってる神社が岩手にもあるという事で、以前参拝した記憶をひっぱり出してご紹介したいと思います
【丹内山神社】参拝レポート
かなり雰囲気のある神社です
小高い山の方にありまして、人の気配もなく熊さんが出てきそうでした
岩手県花巻市東和町谷内2区303・花巻駅からタクシーで20分・東北本線花巻駅から釜石線乗り換え土沢駅からタクシーで10分・釜石自動車道 東和インター・江刺田瀬インターから車で10分
ご祭神
多邇知比古神(たにちひこのかみ)、天之御中主神、高御産日神、神御産日神、宇麻阿志備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)、天之常立神
ご利益
交通安全、商売繫盛、学業成就、安産など
ご由緒
東和町東晴山の滝沢の滝に出現した赤子が、猿ヶ石川を渡り、赤子這山を登り頂上で丸い石をとって乗り、この石を転がして止まった所にわれは住むと誓って石を転がしました。
その石が止まった所が現在の丹内山神社です。
里人たちは地域を守ってくれる神として社を建てて祀りました。
834年頃、弘法大師の弟子、日弘によって創建され不動尊を御堂に納めました。
819年坂上田村麻呂が東夷追討の祈願し、1063年源頼義・義家親子が安倍貞任追討の祈願後に義家が八幡神社・加茂義綱が加茂神社を建立しています。
爺杉の根(市指定文化財)
もとは高さ60m、根本の太さ12.2m樹齢2000年を超える巨木だったが、大正2年に焼失し現在は根だけ残しているそう。
この根っこだけ見てもかなり大きいので、今は見ることは無いような巨大な木だったと思います
本殿です。
本殿まで登っていく途中にある『丹内観音堂』が修繕工事に入っていたようで足場が組んでありました。(8月頃の記憶)
ひとり中年の男性が歩いてきて、人間だよね??と疑ってしまう位に静まりかえった神秘的な境内だったので あいさつをしたら返してくれて、少し世間話をしたのでちゃんと人間でした(笑)作業服だけど宮司さんだったのかも!?
『肌石』
丹内山神社の名物『境内の七不思議』の一つです。この石にはなぜか雪が積もらないそうです
その他の七不思議はこちら
①どんなに寒くても境内の建物につららができない②境内に竹が生えない
③『肌石』と呼ばれる石には雪が積もらない④どんなに日照りが続いても水が枯れない鉢がある⑤本殿脇障子に彫られている唐獅子をなめると居眠りしない⑥境内にある銀杏の葉は強風でも境内の外に散らない⑦爺杉の幹に桐の木が生えた
これは、、、強力な結界が張られていると見て間違いないですね!!
お越しの際には、ぜひ探してみてくださいアラハバキ大神の案内板です
かの物部氏も信仰していたのですね
製鉄の産地にはアラハバキが祀ってあると言われておりますが、まさかの物部氏が持ち込んだとか!?
本殿の横の奥に小道があり、少し登っていくと裏側に隠されて信仰されてきたような場所にあります。(いつもご神体を隠されている金精様のように・・・
出ました!!アラハバキといえば磐座信仰富士山高さ4mほどあるアラハバキ大神の巨石です
がっしりしめ縄が張られた岩から木が生えています。すごい迫力安産祈願の『胎内岩』としてご利益があるそうです
女性が壁面に触れずに穴をくぐり抜ければ子宝に恵まれ安産とされ、男性は幸福がくるといわれています
しかし、坂上田村麻呂や八幡太郎が蝦夷討伐祈願をしていますけどもやもや
侵略される蝦夷側の阿弖流為(あてるい)たちこそ元からアラハバキを信仰していたのに・・・皮肉なものですね
阿弖流為たちの無念さを想像すると、いつも涙が出そうになります なぜでしょう。。
岩手出身の作家 高橋克彦著『火炎(かえん)北の燿星アテルイ』本を読んでから、阿弖流為のファンになってしまいました
アラハバキ神社の他にも末社がたくさんありました⛩
駒形社、八幡神社、賀茂神社、雲南神、安産の神、疱瘡の神など。
写真を消してしまってアップできませんが。。
けっこう広い敷地ですので、他にも見どころはたくさんありましたOK
それでもやはりアラハバキ大神の存在感は、客人として神格を下げられようと爆弾隠しようがない神秘的なパワーを感じました
昨今、瀬織津姫ピンク薔薇と同じようにアラハバキヘビにもどんどん注目が集まってきてると思いませんか
『丹内山神社』への参拝客も、メインはアラハバキ大神ではないでしょうか?私のように、、
歴史から誅殺されようが、末社摂社客人に下げられようが、世の中の流れが主役級の神様に押し上げようとしているのを感じます乙女のトキメキ
ところで、2000年代から東北で『あらばきロックフェス』って野外音楽フェスが毎年開催されていますけど、良いネーミングですよね
縄文の精神とロックって、通ずるものがあると感じるのは私だけかしら星星星
まだまだ謎解き虫めがねが止まらないアラハバキ神ですが、皆の祈りの力で封印が解かれることを願います
http://tiiki-saisei.jp/1553/ 【土着する・アラハバキ妄想編―製鉄技術を持つ神々】より
アラハバキは漢字で「荒吐神」と当てられる。だがアラハバキを漢字に当てると見えなくなるものがある。
日本では「タタラ製鉄」で生ずる鉄滓(てっさい)を「アラ」と呼ぶ。
ただし冗談ではないが「アラーの神」とは関係はない。じゃあ残りの「ハバキ」は何だ。ハバキはヒッタイト文明で鉄を「ハバルキ」と呼ぶそうだ。
はい、分かりましたね。アルハバキは製鉄の神なのだ。
2017年9月、紀元前2250~同2500年の地層から発見された遺物で世界最古級の人工の鉄の塊が発見された。アナトリア考古学研究所・大村幸弘所長が発掘調査の大成果であるとともに歴史を書き換えるできごとだった。場所はトルコ・アナトリア地方の古代遺跡である。
この時代に君臨していたのは「ヒッタイト帝国」である。ヒッタイトは以前から「鉄」を精製しそれを武器に軍事的優位を築いていたが、それは紀元前1200年代からが定説だった。
カマン・カレホユック遺跡から出土した「鉄滓(てっさい)」はその定説を1000年遡った。
世界最古の鉄くず
ヒッタイト帝国は製鉄技術を秘密裡に死守し独占することで、古代の中近東の覇者となり得たのである。
トルコのアナトリア文明博物館に津軽とそっくりな遮光器土偶や土器が出土しているし、アラジャホユックの遺跡の出土品と、うり二つの文様が大湯のストーンサークルにある。
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ヒッタイトには千の神々がいたという。日本の八百万神とよく似ている信仰だ。天候の神テリピヌが怒って隠れてしまい、全ての植物が枯れ果てた。困った他の神々は探し回り、草原で寝ていたテリピヌを見つけ説得したと言う神話は、天の岩戸伝説と一緒ではないか。
もう一つ、次の写真を見て欲しい。どうだろう?何と似ていることか。
縄文のビーナスとヒッタイト・ハッスナの置物
ヒッタイトと縄文が二重写しに見えると言うことは、簡単に考えれば同じ民族で同じ信仰を有していた証拠だろう。
海から来た種族に滅ぼされたとされるヒッタイト帝国。たぶんこの種族はギリシャではなかったろうか?ふるさとを追われたヒッタイトの民はシュメールで新たな文明を作ったが、氷河期の終わりで天山山脈の氷が溶け大洪水(ノアの箱船伝説)となり、さらに移動、そしてシルクロードのルートで中国、朝鮮半島を経て日本に到達した。
このルート上に製鉄技術と龍神伝説が残っているのである。因みに新羅は、昔の名前に「辰」が付いている。それこそ「龍」ではないか。
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民俗学者の祖と柳田國男が言う菅江真澄は、青森の「三内丸山遺跡」当たりで、鎧のような焼き物(縄文土器)を発見し絵に留めており、江戸時代から大量の遺物が出土していた。そして戦後も発掘は続き、とうとう平成に大集落跡を発掘。世間を驚かす発見となった。
この遺跡が発見される数年前に訪れた司馬遼太郎は「北のまほろば-街道をゆく」で、「三尺下に、他地方にない感覚の豊かさを秘めている」と書いてから数年後、途方もなく巨大な縄文前期から中期(約5900-4200年前)の三内丸山遺跡が発掘された。
たたら製鉄に従事する人の集落は「山内(さんない)」と言われた。この遺跡では発見に至っていない(まだ全てが発掘されていない)ので、今後の発掘でタタラ製鉄の跡が発見されれば「山内」の地名の意味がはっきりするだろう。
発音で伝わった言葉は結構、重要である。「たたら」はサンスクリット語で熱を意味する「タータラ」とか古くから優れた製鉄技術を持っていた「タタール族」に由来するとする説もある。
面白いことにタタラ製鉄の跡が出土しているエリアには、ダイダラボッチ伝説が残る。
勝川春英・ダイダラボッチ
ジブリ「もののけ姫」では、ジコ坊が「でいだらぼっちだあ!」と叫んだアレである。しかし伝説のダイダラボッチはちょっと違い、基本は山や湖沼を作った大巨人である。
柳田國男は全国の伝説を集めた「ダイダラ坊の足跡」(中央公論)では、ダイダラボッチは「大太郎」に法師を付加した「大太郎法師」で、一寸法師の反対の意味であるとした。名前も各地で若干違うが、皆さんの地域では何と言うだろうか。
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スサノオの「スサ」や最初の宮(須賀宮)の「スガ」は、鉄が採れる場所を意味する。古代朝鮮語でも「ス」や「サ」は砂鉄を表わすらしい。スサノオはそこから来ているとの説があるが、今までの鉄のルートからすれば、この説もありかなと思える。
因みに素戔嗚が八岐大蛇を退治した刀は「アメノハバキリ」だ。略せばアラハバキとなるではないか。
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