https://alco-uj.com/news-u20220418/ 【平等院の藤、今年も美しく。世界平和の願いとともに【京都府宇治市】】より
2022年4月18日(月)、平等院(京都府宇治市宇治蓮華116)で、今年も美しく咲いている藤の花が報道陣にお披露目されました。鳳凰堂と藤の画像
平等院の藤は「房が長い」「色が均一で美しい」「香りが良い」と三拍子そろい、その美しさは広く知られています。
平等院 御住職の神居氏によると、それに加えて「景観の素晴らしさ」も魅力の一つだということ。まさに藤越しの鳳凰堂は至極の眺めです。
そして、今年はさらに特別な意味があるそうです。
ひとつは平等院が開創970年であること、そしてもうひとつは世界平和への願いです。
平等院創建の目的には「世界平和」があり、また、藤は「優しさ」などの花言葉を持つということ。
こういった事を考えながら平等院の藤を眺めていると、改めて平和への願いが込み上げてきます。
平等院境内には、樹齢約300年の藤が4本植えられています。
2017年以降は安定して1万房以上の花房を付けていて、昨年は約2万房にもなりました。
今年は約1万2千房が確認されていて、4月に入って気温が上がり、開花が早まっているようです。
藤の手入れを行う「京阪園芸株式会社」の方によると、現在房の長さは平均約60~70センチで、一番美しいのは1メートル前後になる頃だそう。
現在のところ、見頃はだいたい今週末~ゴールデンウィーク前半までになる見込みだそうです。(見頃を過ぎると剪定が行われます。最新情報は平等院HPに掲載予定となっています。)
FacebookHiroshi Kaneiさん投稿記事 ■戦争が廊下の奧に立っていた
1939(昭和14)年、京都大学俳句会で活躍していた、渡辺白泉という学徒が詠んだものです。1939年の日本は、第二次世界大戦に参加する2年前でした。
1938年にヨーロッパで世界大戦が始まりますが、まだ日本は対岸の火事であった時です。
白泉はとくに政治に関与していたわけではありません。もちろん、左翼でもありませんでした。戦争を嫌い、平和と文学を愛するごくふつうの大学生だったのです。
ところが、特高警察はこの俳句にまで目をつけ、「反戦思想の持ち主だ」と言って、渡辺白泉に治安維持法違反の嫌疑をかけ、投獄しました。
仲間も俳句を作れないほどの言論弾圧を受けました。いまに伝わる「京大俳句事件」です。
たった一句の俳句にまで弾圧が及んだ暗黒の時代。そのおぞましい暴力は、まだ大丈夫だろう、と思っている矢先に、突然に襲ってきたのです。
国民の目と耳と口をふさぎ、自分たちの思うがままに独裁的な政治をしようという勢力が
居丈高に振る舞っているいま、
すでに不気味な圧力はあなたの背後にしのび寄っているかもしれないのです。
戦争が廊下の奧に立っていた
戦前、京大生・渡辺白泉がこの俳句を詠んだときには、もう戦争は廊下の奧どころか、茶の間に軍靴で侵入していたのです。
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【戦争が廊下の奥に立つてゐた】は、白泉が感じた大規模戦争への前触れを率直に表現した句です。
当時の日本で、大規模戦争に突入すると予想した人が何人くらいいたでしょうか?
世界中を巻き込んだ戦争になると考えた人は少なかったと言われています。そういった状況を考えると、大戦が始まると考えた人は決して多くはないことが考えられます。
その中で、白泉は遠くない将来に大規模戦争が起こると考えました。
少しずつ戦争の色が濃くなる様子を白泉は「立つてゐた」と詠み、気がつくと待ち構えていたような表現をしました。
待ち構えている様子が恐怖を感じさせます。
また、廊下の奥と表現することで、一本道で逃げられず、段々と暗くなり戦争へと突入する様子を描いています。暗い様子はぼんやりであっても戦争の姿形が分かるやりきれない気持ちも感じ取れます。
また、気づかないうちに大規模戦争になるという警戒感と回避できない無力感が伝わってきます。
この句は戦争を直接知らなくても恐怖感がひしひしと伝わってくる句となっています。
***
“よくよく考えれば、「平和」の反対語は「戦争」じゃなくて「ペテン」だとわかります。ぼくらがペテンにひっかかるところから、もう戦争は始まっています"
--アーサー・ビナード(詩人)帯文より
歴史をひも解くと、ナチスドイツによるユダヤ人弾圧に当時のアメリカや世界は無関心だった !“無関心”でいることは“共犯者”との指摘も。
Facebook小原 美由紀さん投稿記事
< 2022年8月24日 北陸朝日放送 書き起こし
「戦争を問う 戦争への危機感 絵本で表現」📖>
🌟下田アナウンサー
「戦後77年 シリーズ『戦争を問う』。
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、日本も戦争のできる国へと進んでいないか、やさしい言葉で危機感を表した絵本が今、改めて注目されています。
🌟久保アナウンサー
「2004年の初版から累計14万部のロングセラーとなった、こちらの絵本。「新・戦争のつくりかた」、今月 緊急重版されました。」
📖久保アナウンサー「戦争のつくりかた」朗読
🍀「戦争への素朴な問いかけで始まる絵本 「戦争のつくりかた」2004年、日本が戦争できる国に近づいていくのでは、と危機感を覚えた翻訳家や学者、主婦らおよそ20人が、りぼん・ぷろじぇくととして自費出版した冊子は、配布を始めると思わぬ反響を呼び、刷り上げた33,000部はわずか3か月で底をつきました。
「戦争のつくりかた」の編集に参加した野々市市の主婦、小原美由紀さんは、当時をこう振り返ります。
🎤
久保「こちらが、その初版の冊子ですよね。どんな思いで、この絵本作りに参加されたんですか?」
小原「当時国会で話されていた法案に対して、その問題点をたくさんの人に知っていただこう、というメーリングリストでの話し合いの中で、「絵本をつくろう」ということになったんですけれども」
「原案がメーリングリストに提案されてから、1か月もたたない間に本の形になったということになりますね。」
「もう、本当に急いでいたので、誰でもダウンロードしていいよ、という感じでWEBにもUPしていたんですけれど、ものすごい反響がありまして、全国に散らばる主婦のメンバーたちが注文リストを見て、ココのうちに20冊、とか10冊、とか封筒に入れて、毎日郵便局に通いました。」
久保「重版になるような本になるとはその時。。」
小原「まったく思っていなかったですね、その時は『今 出さなきゃ!』という思いでそれだけに一生懸命でしたね。」
🍀武力攻撃事態法などの有事法制が制定され、国民保護法の審議が国会で進む最中でした。
📖「戦争のつくりかた」朗読
🍀「戦争のつくりかた」の初版からわずか二か月後、大手出版会社、マガジンハウスから書籍として出版されることに。(あわせて)およそ、12万3千部を完売しました。
2014年には改訂版「新・戦争のつくりかた」を出版。デザインを一新し、資料を大幅に拡充させました。これまでに、およそ2万部が完売。
🎤 ~ 金沢弁護士会の特定秘密保護法反対デモの映像~
小原「特定秘密保護法と蚊が大きな社会的な問題になっていたころだったんですね。
なので、前の本はなくなってしまったけれど、どうにかもう一回出せないか。 ちょうど(自費出版本を)出してから10年だったので、もう一回どうにか出せないか、という思いが りぼん・ぷろじぇくとのみんなにもありました。」
「この、巻末にですね、関連年表というのをつけました。この『法案』だったものが国会審議を経て『法律』になっていく、という様子を書いてみました」
「そして、このように自衛隊が海外に派遣されているという世界地図を載せてみることで、
本当に作り話ではなくて、この2004年に作ったおはなしが、どんどん現実に近づいているんじゃないですか?っていうことを改めて問いかける本になったんではないかな、という風に思います」
🍀 ~ 「戦争のつくりかた」アニメーション挿入 ~
さらに、2015年には、アニメーション作品として映像化され、大きな話題を呼びました。
「戦争のつくりかた」では、「戦争できる国」になると、たとえばどんな国になるか、が描かれています。
https://www.youtube.com/watch?v=cUGu73hnjdY
🎬 政府が戦争するとか、戦争するかもしれない、と決めると、テレビやラジオや新聞は、政府が発表した通りのことを言うようになります。
政府につごうのわるいことは言わない、という決まりも作ります。
みんなで、ふだんから、戦争のときのための練習をします。
なんかへんだな、と思っても、「どうして?」ときけません。きけるような感じじゃありません。
そこで、『わたしたちの国は、戦争に参加できる』と、「憲法」を書きかえます。🎬
🍀日本は、終戦から77年を迎え、ロシアのウクライナ侵攻も続く今月、『新・戦争のつくりかた』が2016年の第4刷以来、6年ぶりに緊急重版されました。
🎤久保「なぜ今、緊急重版されたんでしょう?」
小原「夏になると、毎年(出版社に)問い合わせがくるらしいんですけれど、今年は体感として3倍くらいの問い合わせがあったそうなんです。
2022年からの(ロシアによる)ウクライナ侵攻ですよね。ああ、こういう本があるんだ、という感じで読んでみたい、と思われた方が多かったのかな。」
久保「重版にあたって、また新たに加わったものもあるんですか?」
小原「そうなんです。前にこの本を出したのが2014年7月ですので、絵本の世界はそこで止まっているんですけれども、それから、2015年の安保法制があったりとか
~📺映像 2015年 安保法制の強行採決のやぐら映像 小西議員のジャーンプ 佐藤議員のパンチ その喧騒を横目に安倍さんの退席 夜の国会前抗議の様子 ~
小原「2017年には組織犯罪処罰法、テロ等準備罪(いわゆる共謀罪)の国会審議があったりとか。政治の世界はどんどん動いていて、いま、重版するんだったらば、すごく急いでいるんだけれども その内容だけは載せたい、という思いでこの1ページを入れさせていただきました。
~ 新たに追加された1ページ ~
🍀絵本は、こう締めくくられています。
「わたしたちは、未来をつくりだすことができます。
戦争しない方法を、えらびとることも。」
🎤
小原「やっぱり戦争って、自然に起こるものではないし、突然起こるものでもないかな、と思っていて、
年表をつけることで、私たちもこの歴史の上を みんな一緒に生きているんだな、っていう気がしていて」
「歴史、っていうのは過去のことではなくて 未来にそれをつないでいくのは私たち主権者だと思うし、私たちの選択だったり、判断だったり、そういうものの積み重ねが 歴史をつくっていくんじゃないかなという風に思いますし
それを変えることができるのも、いま生きている私たちだと思うので、そういうことも(絵本を通じて)一緒に感じていただければ嬉しいです。」
📺 ~スタジオ~
🌟下田アナ「未来をつくっていくのは、私たちの選択の積み重ねなんですよね。ロシアのウクライナ侵攻から今日で半年。
戦争を起こさないということを、改めて真剣に考えなくてはいけないですね。」
🌟久保アナ「まさに『戦争を問う』絵本ですよね!この絵本は、全国の書店ですとかネットで定価1,000円(税込み1100円)で購入することができるんですが、今月5日に重版されて、もう!再重版が決まったそうなんですね~!」
🌟下田アナ「そうなんですか!」
🌟久保アナ「特にネットでは、入荷してもすぐに売り切れる状態だということです。
今回インタビューで場所を提供していただきました野々市市の自然食品店NOPPOKUN(のっぽくん)のカフェでも店頭で販売されています!
=~=~=~
北陸朝日放送の久保アナウンサー、黒崎さん、スタッフの皆さん
10分25秒もの特集! HABさんの平和への想い しっかり受け止めました。本当にありがとうございました!
りぼんぷろじぇくとのみなさんにどうしても伝えたくて書いてしまいました!
YouTubeでもし、みられるようになりましたらお知らせします!
https://www.youtube.com/watch?v=rsqBsiu7C4I
【みんな勘違い】平和の反対は戦争ではなく〇〇
原貫太・フリーランス国際協力師
平和の反対は何だと思いますか?
平和と戦争は対の言葉として使われることが多いですが、平和と戦争の間にはグラデーションが存在するはずです。
今回は「平和学の父」と呼ばれるヨハン・ガルトゥング博士が提唱した構造的暴力の理論を紹介しながら、平和には2種類の考え方があることを解説します。
「本当の平和とは何なのか」一緒に考えていきましょう。ぜひ最後までご覧ください。
『日本人のための平和論』ヨハン・ガルトゥング (著), 御立 英史 (翻訳)
https://amzn.to/3Lc07Un
『なぜ戦争は伝わりやすく平和は伝わりにくいのか~ピース・コミュニケーションという試み~』伊藤 剛 (著)
https://amzn.to/369vTSX
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