花びらの乱れしものも蓮の池

https://ameblo.jp/yujyaku/entry-12610773812.html 【花びらの乱れしものも蓮の池】より

花びらの乱れしものも蓮の池( はなびらの みだれしものも はすのいけ )

夏の代表的な花で、忘れてはならないものの一つに「蓮(はす)」の花がある。この花は、鉢植えのものも時々見かけるが、やはり大きな池で見るのが良い。

ただ、そうなると場所が限られてくるが、幸いなことによく行く植物園には、蓮池がいくつかあり、毎年そこで鑑賞している。

1週間程前に行った時は、まだ花は少なったが、当日咲いたもの、前日かそれ以前に咲き、花びらがかなり乱れているもの、更には、花托だけが残っているものが混在していた。

本日の掲句は、そんな様子を詠んだ句である。「蓮の池」「蓮池」は夏の季語。

ところで、「蓮」は、仏教にも縁が深く、昔から、多くの日本人に親しまれてきた。しかも、花だけでなく、果実や根、大きな葉の変化も注目され、各季節で以下の季語ある。

【春】 蓮植う

【夏】 蓮、はす、はちす、蓮の花、蓮華、紅蓮、白蓮、蓮(の)葉、蓮(の)浮葉

【秋】 蓮の実、破(れ)蓮、敗苛、やれはす、やれはちす、秋の蓮、蓮の飯

【冬】 枯(れ)蓮、かれはす、かれはちす、蓮枯る、蓮の骨、蓮根掘る

話は戻って、「蓮」の花に関しては、過去に以下の句を詠んでいる。

【関連句】

① 蓮池の蓮咲き初めし五六輪

② 濁りなき蓮にピンクのグラデーション

③ 皓皓と葉叢に浮かぶ蓮華かな

①は、7月の初めに植物園の蓮池を訪れた時に詠んだ句。この時は、まだ五六輪しか咲いていなかった。

②は、紅蓮のグラデーション模様に注目して詠んだ句。*グラデーション:色や濃淡を連続した階調(調子)

③は、白い蓮の花が、まるで緑の雲海(葉叢)の中に浮かぶように咲いている様子を見て詠んだ。「蓮華(れんげ)」は蓮の花の別称。

「蓮」は、ハス科ハス属の多年性水生植物で、原産地はインド。(エジプト、中国という説もある。)現在、様々な品種があるが、大きくは紅色・白色の花を咲かせる東洋産種と、黄色の花を咲かせるアメリカ産種の2種類に分かれるそうだ。

花期は7月~8月。花は開閉を繰り返し4日間咲く。1日目は半開まで、2日目は全開、3日目は最大に開き、4日目は朝から散り始め、午後には完全に散る。最も美しいのは2日目だそうだ。

「蓮の花」を詠んだ句は非常に多く、これまで何句か掲載したことがあるが、今回はそれ以外のものをいくつか選んで掲載した。

【蓮の花の参考句】

蓮の花何が地獄か極楽か (西郷かの女)

蓮の花遠くにばかり見えてをり (久保ともを)

しのゝめや池一ぱいの蓮の花 (窪田桂堂)

蓮の花ふつくらと夜も明けにけり (落合水尾)

蓮の花耳目しづかに眺めけり (徳永山冬子)


https://ameblo.jp/yujyaku/entry-12496089201.html 【蓮池の蓮咲き初めし五六輪】より

蓮池の蓮咲き初めし五六輪( はすいけの はすさきそめし ごろくりん )

先週の土曜日、例により2週間ぶりに京都の植物園に行ってきた。もうそろそろ百合や蓮が見られるのではと期待して行ったが、百合の方は、一部咲いていたが山百合などは、まだ莟のままだった。

一方、蓮の方は、蓮池の白い蓮が咲き初めていた。ただ、開花しているのは全体の1~2割程度で、まだ、莟のものも多かった。

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本日の掲句は、そんな様子を見て詠んだ句である。下五については、何輪にするか迷ったが、二三輪ではちょっと寂しいので五六輪とした。尚、本句では、「蓮池」「蓮」ともに夏の季語だが、あえて重ねた。

ところで、数量・順序を表す言葉を数詞というが、この数詞を使った有名な句に正岡子規の以下の句がある。

鶏頭の十四五本もありぬべし

この句は、病に臥せていた子規が病床から庭先の鶏頭の情景を推測して詠んだ句だと考えられているが、「十四五本」と具体的に詠んだことで、非常にインパクトが強くなったという評がある。

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確かに、「鶏頭の数多並びてありぬべし」では情景がぼんやりする。そこで、「十四五本」と具体的に表現したものと思うが、この「十四五本」という言葉、凡人ではなかなか出てこない。(後から真似するのは簡単だが。)

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話は戻って、「蓮の花」に関しては過去に以下の句を詠んでいる。

【関連句】

① 整いし紅蓮一花に瞠目す *紅蓮一花(ぐれんいっか)

② 濁りなき蓮にピンクのグラデーション

③ 皓皓と葉叢に浮かぶ蓮華かな

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①は、蓮池で整然と咲いている、紅の蓮の美しさに魅了されて詠んだ句。

②は、グラデーション模様の花に注目して詠んだ句。

*グラデーション:色や濃淡を連続した階調(調子)

③は、蓮の花が、まるで緑の雲海(葉叢)の中に白く浮かぶように咲いている様子を見て詠んだ。「蓮華(れんげ)」は蓮の花の別称。

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蓮は、ハス科ハス属の多年性水生植物で、原産地はインド。(エジプト、中国という説もある。)現在、様々な品種があるが、大きくは紅色・白色の花を咲かせる東洋産種と、黄色の花を咲かせるアメリカ産種の2種類に分かれるそうだ。

花期は7月~8月。花は開閉を繰り返し4日間咲く。1日目は半開まで、2日目は全開、3日目は最大に開き、4日目は朝から散り始め、午後には完全に散る。最も美しいのは2日目だそうだ。

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「蓮の花」を詠んだ句は非常に多く、これまで参考になる句を何句か掲載したことがあるが、今回はそれ以外のものをいくつか掲載した。

【蓮の花の参考句】

夕立の来べき空なり蓮の花   (芥川龍之介 )

蓮の花とらんと向けし舳かな (高野素十)

蓮の花開かんとして茎動く    (滝沢伊代次)

蓮の花数へてよりの空の色   (柿本多映)

蓮の葉のうねりて遠き蓮の花 (日原傅)

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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