Facebook清水 友邦さん投稿記事「好きなことに没頭しなさい」
11月30日は2015年に亡くなった水木さんの命日(93歳)です。
水木しげるの幸福七ヶ条
第一条 成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
第二条 しないではいられないことをし続けなさい。
第三条 他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。
第四条 好きの力を信じる。
第五条 才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
第六条 怠け者になりなさい。
第七条 目に見えない世界を信じる。
「水木しげる語録」
『不幸な顔をした人たちは、「成功しなかったら、人生はおしまい」と決め込んでいるのかもしれないね。
成功しなくてもいいんです。全身全霊で打込めることを探しなさい。』(水木しげる)
『私は得な性分で、つらかったことは忘れ、楽しかったことだけを覚えている。』(水木しげる)
『他人の思惑などに振り回されず、自分のやりたいように生きる。
外の世界にいちいち対応せず、自分の世界の流儀でやればいい。』(水木しげる)
『私は「奇人は貴人」だと考えているから、漫画にも大勢の奇人変人を描いています。
こうした人たちには、好奇心の塊のような、我が道を狂信的なまでに追求している人が多い。
つまり、誰が何と言おうと、強い気持ちで、我がままに自分の楽しみを追い求めているのです。
だから幸せなのです。さあ、あなたも奇人変人になりなさい。』(水木しげる)
『宇宙の仕組みは、なにも心配しなくても いいように作られているのです。』(水木しげる)
『古今東西の「あの世」のことを調べていて、気づいたことがあります。
それは、地獄の様子は場所とか民族とかによって様々異なっていて、それぞれ迫力と現実感に満ちているのに対し、天国の方は世界中ほとんど同じだということです。
実に単純なんだ。天国には美しい川が流れ、薄物をまとった美女がいて、美味しそうな食べ物が溢れている。環境が悪くなったのに目をつぶれば、まさに長い不況で暗く沈んだいまの日本こそ天国じゃないですか。
それなのに現代人たちは、悲壮な顔をしてあくせく働いています。』(水木しげる)
『栄光や評価など求めず、大好きなことに熱中する。それ自体が喜びであり、幸せなんです。
私の場合、それは漫画を描くことだった。
その行為が金銭的に報われるほうがいいに決まっているが、結果の良し悪しには運が付きまとう。』(水木しげる)
『悲壮な顔をした人たちは、成功や栄誉や勝ち負けにこだわってばかりで、仕事でも趣味でも恋愛でも、熱中することを忘れてしまったんじゃないですか!
好きなことに没頭する、そのこと自体が幸せなはずなのに……。
もちろん、成功することに越したことはないが、成功できるかどうかは時の運です。』(水木しげる)
心理学者のミハイ・チクセントミハイはお金では幸せになれないと気付きました。
そして自分の好きな事に完全に夢中になって幸せな状態をフローと名付けました。
ゾーンに入るとも言います。
ミハイ・チクセントミハイ講演: フローについて
https://www.ted.com/.../mihaly_csikszentmihalyi_flow_the...
https://souken.shikigaku.jp/1109/ 【ミハイ・チクセントミハイの「フロー理論」、フロー状態を体験してモチベーションをコントロールしよう】より
「フロー」の提唱者であるミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)は、
「幸福」、「創造性」、「主観的な幸福状態」、「楽しみ」といった「ポジティブ心理学」を研究対象とする、米国クレアモント大学の心理学の研究者です。
彼の研究のオリジナリティは「フロー(Flow)」という心理状態にあります。フローは、「時を忘れるくらい、完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態」を指しています。
ですが、「完全に集中した状態」と「幸福」がどうして繋がるのか、ちょっと不思議な感じがしませんか。でもそこにはモチベーションに繋がる、大変大きな意味があるのです。
本記事では、ミハイ・チクセントミハイの「フロー理論」について解説していきます。
「フロー」とチクセントミハイ
チクセントミハイは、他のアメリカの心理学者とは異なる視点をもっているように思われます。彼はTEDのおけるトークで自分の人生を振り返り、第二次世界大戦後に荒廃した祖国ハンガリーで、仕事や家などの拠り所を失ってしまい「生きる希望」をなくしてしまった大人達の姿を見ていたため、「生きる事とは何か」「幸せとは何か」を自問自答したからだと言っています[1]。
その後、心理学を学ぶためにアメリカに移住し、シカゴ大学で研究を行っていたときも「人生を生きるに値するものにするものは何か」を問い続けました。
そこで毎日の生活の中で、いつどんなときに幸せを感じるのかをインタビューすることにしたのです。対象は芸術家や音楽家、科学者やスポーツ選手だったと言います。
そして彼ら、彼女らが創造的な活動や高い技術力を必要とされる仕事などに没頭しているとき、疲れをしらず、時間の過ぎるのも忘れて活動を続け、永続的な満足感を得られていることを見出しました。
彼は、この共通した創造的な心理状態に「フロー」と名付けました。
「フロー」状態にある人は、非常に集中した状態にあり、普段は無意識に行っている外部から自分自身の状態をモニターする機能が薄れるため、自意識が薄れてしまい、時間感覚も正確ではなくなるとしています[2]。
実際に、これらを確かめるためにESM法(Experience Sampling Method)による調査を行ったと語っています[1]。
これは1日に10回、ランダムなタイミングでアラームを鳴らし、その時に「何をしていて、それは楽しいかどうか、やりたいことかどうか」などを一定期間答えてもらうという、アンケートの手法です。
筆者も経験があり、結構大変ですが、人間の精神状態の判定に有効な手法です。
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「フロー理論」での8つのメンタルステート
「フロー理論」での8つのメンタルステート
さて、チクセントミハイは人間の精神状態(メンタルステートメント)を8つに分けて定義しました[3]。
縦軸に「Challenging Level(挑戦の難易度)」を、横軸に「Skill Level(自分の能力)」を取ったときに、は図のようになります。
もし自分の能力が低い状態であれば、そこにいきなり難易度の高い仕事が与えられると「Anxiety(不安)」になるでしょう。
中くらいの難易度でも「Worry(心配)」な状態となります。例えば大学の授業でちょっとプログラミングをかじっただけなのに、いきなり本格的なシステムの開発をお願いされたようなものだと考えれば良いでしょうか。
自分の手に負えるような気がしない仕事というのは「不安」や「心配」に支配されてしまうものです。
逆に、自分の能力に対して難易度が低い状態だと、「Relaxation(リラックス)」または「Control(制御または支配)」とされ、自分の成長には貢献せず、どちらかというと物足りないレベルになってしまいます。
つまり仕事でいうと、本来ならばもっとできるのに、与えられている仕事の内容の難易度が低くて、自分の能力を持て余している状態だといえます。
こういう場合、「もっと難易度の高い仕事をください」と言えない環境ですと、ダラダラと仕事をしてしまうような状態になり、その人にとっても企業にとっても良くない状態になりかねません。
最も良いのは「Flow(フロー)」で、次いで自身の成長を促す「Arousal(覚醒)」だとされています。
「フロー」は挑戦の難易度と能力が高いレベルにある状態で、「覚醒」は能力を獲得すれば「フロー」の域に達することのできる状態だといえます。チクセントミハイは、ここは成長を実感でき、満足度の高い生活を送ることのできるゾーンだとしています。
一方、「Boredom(退屈)」や「Apathy(無気力)」は、満足度が低い状態で、仕事にしても学習にしてもよくないということです。少しでも能力を上げるために、その人にとっては少し難易度の高めの仕事を与えるなど、「覚醒」レベルに持って行けるよう調整をする必要があります。
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