Facebook山地 弘純さん投稿記事
仏教では「身体と心」を「色受想行識」の五蘊で表現します。
色が顕在領域であり、姿形、肉体を表し、受想行識が潜在領域である心の部分を表します。
蘊とは積み重ね、集積を言います。
我々人間はこの色受想行識を自己であると執着するため苦しみが生じてしまいますが、実はこれは仮に集積したものに過ぎないといいます。
「五蘊に執着しているけれど、自己を観察してみると、そこには変化する姿しか見えないよ」というのが、般若心経でいう「五蘊皆空」です。
つまり、現象が起こり(色)、それをどう受け取り(受)、どうイメージし(想)、どういう意志で行動したか(行)で認識ができていく(識)のですが、それがだんだんと集積していくうちに偽りの自己を強化してしまい苦しみが生じてしまうので、ゼロにリセットしてそこから脱却していこうということです。
さて、先日から「想」っておもしろいなと思うことが続いています。
「想」とは印象、イメージのことで、それが積み重ねられ、思い込みとなってしまうことを「想蘊」といいます。
神鍋高原の檀家さんのお宅でのことです。
押し入れの横にお仏壇の収納スペースがつくられ、お仏壇が安置してあるのですが、そのスペースの枠の両側から、後付けで観音開きの木の扉が付けられていました。
お仏壇自体にも扉があるにもかかわらず、外枠にまで扉を付けているなんて、「夜寝る時がお仏壇の近くだと嫌だったんですかね?」と言うと、まさに図星だと奥さんが話してくれます。
「亡くなったおばあちゃんは寝る時にお仏壇が見えると怖いっていってそれを付けてもらっていました。」
さらに続けて「私にはその気持ちが全くわからなくて、私はお仏壇が見えると安心する。寝る時にも見える方がよく寝れます」とおっしゃいます。
お仏壇に対するイメージもいろいろだな。その時代の考え方もあるのだろうな。
と僕は興味深く感じました。そしてもう一つ別のことも。
突然ですが、皆さんは「ミキハウス」というとどんなイメージを持たれますか?
僕はとってもかわいくって、ちょっと高級な子供服ブランドっていうイメージです。
それが妻にとっては違うんですね。
ミキハウスっていうと、中学生の頃、学校の不良たちがみんなミキハウスのブランドロゴの入ったトレーナーを着てたことを思い出すのだそう。
だから、ヤンキー服っていうイメージが強いわ〜って言うんです。
ヤンキーがまさかのミキハウス!と、僕にとっては衝撃の事実です。
妻とは世代が同じでも田舎者の僕は知りませんでした。
妻にとっては当時の嫌な気持ちが蘇るようですが、うちの子供たちにもミキハウスのかわいい浴衣を着せたので、イメージは少しは緩和されているかもしれませんね。
このように、想(イメージ)は人によって集積されるものが違います。
ですから、様々なイメージの集積が自己を構成していることと、実はそれは本当の自己ではないということを知ることが大切です。
きっと、いろいろな違うイメージをもつ人との出会いが、閉ざされた心象世界を広げてくれるんだろうなって改めて思いました。
Facebook清水 友邦さん投稿記事 「紅葉」
秋になると植物は枯れて朽ち果て、そして死をイメージする冬がやって来ます。
古代の人々は冬になると精霊が生者の世界へ訪問すると考えました。
生者たちは精霊を丁重にお迎えをして贈り物をします。
春に再び豊かな収穫を得る為に霊をもてなして気持ちよく死者の世界へ帰ってもらうのです。
そうしなければ、病気や災いが起って、来年の穀物や家畜の増産を得られないと恐れたのです。
これがクリスマスやハロウィンなどの冬の祭りの基本構造でした。
死と再生を繰り返す自然界の周期が神話や儀式のもとになりました。
古代の人々は豊かな実りをもたらす大地の女神に畏怖の念を持ち、祈りを捧げたのです。
山の紅葉は終わって街の紅葉が真っ赤に色づいています。
引っ越ししてからようやく一昨日ストーブが入りました。
Facebook高田 宏臣さん投稿記事
50年近く前の記述。自然盆栽協会創始者 北村卓三氏の驚くほどに卓越した語録。
土に戻そう~災害を防ぐためにも・・・
このサブタイトルを、盆栽専門家が透徹した自然観をもって語る意味を噛みしめたい。
以下、抜粋する。
雨水は大地に浸透させる・・・
~今、地中は枯れてサバクになっている。。。
地中へ自然排水するためには、穴やため池を掘って砂や小石を入れたり、庭に枯れ枝や落ち葉を敷いて草木を植え、踏み固めさえしなければ、大地はよく水を吸う。
池を作り橋を渡し、魚虫草木を育て、鳥獣人畜の休養の場を、それぞれの分に応じて作れば、身も心も豊かになる・・
空気は地表で塞がず 土に戻そう・・・
~大地は呼吸している。。
落ち葉は焼き捨てず 土に戻そう
大地は堆肥(エサ=有機物)を求めている。 土はやせて、地力を失っている
雑草から木片まで積んでおけばバクテリアが風化させる。土も人も栄える・・・
~~以上、北村語録抜粋~~~
大地環境再生の根底にあるものは何も変わらず、本質は一つ、水、空気、有機物=いのちの健全な循環に他ならない。
50年も前の記述は、今僕が伝えようとしていることと何も変わらず、そこに時代を超える真実がある。
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