https://tabi-mag.jp/tg0181/ 【高木会館(旧黒磯銀行本店)】より
大正7年に黒磯駅前(現・那須塩原市)に建てられた黒磯銀行本店。黒磯初の石造りの銀行建築で、外壁は正面が芦野石、他は大谷石でできています。石積みを基調としていますが、おしゃれなアーチ型飾り、櫛形風ペディメントを備えています。国の登録有形文化財に指定される建物は、高木会館として再生され、1階はレストランになっています。
黒磯駅前のシンボル的な存在
大正元年には、東那須野村から独立して黒磯町誕生。
大正3年には黒磯~那須間に乗合自動車も運行を開始
そんな黒磯の発展を背景に、黒磯銀行は、大正7年9月に開業しています。
頭取は、黒磯駅前の事業家である高木慶三郎で、昭和6年の黒磯駅前大火(140戸を焼失)からも守られた防火建築です。
洋館というよりも、和洋折衷のデザインで、栃木らしい石造りの建物が目を引きます。
昭和10年に銀行を廃業し、黒磯興業株式会社を起こして昭和25年まで営業していました。
戦後は、高木一族が会館として使用してきました。
中央上部のアーチ部分にあるマークは、黒磯銀行の社章のレリーフです。
館内には格天井や幅90cmの回り階段などが現存しています。
1階で営業するのは、那須御養卵を使ったオムライスなどが人気の「カフェ・ド・グランボワ」。
https://www.yamaminami.co.jp/character.html 【大谷石とは】より
大谷石の特徴:強度、耐火
大谷石は約2300万年ほど前に自然現象により生み出されたものと考えられています。
大谷石の地質岩石学上の名称は「流紋岩質溶結凝灰岩」世界で栃木県宇都宮市大谷地区でしか産出されない有限の唯一無二の石です。
加工性に優れ、温かみのある優しい自然の風合いで、和洋を問わず空間を演出する品ある自然素材です。ただし、大谷石の柔らかな特性上、加工中に角欠けなどは生じますので、あらかじめご了承ください。
農水省により天然ゼオライト(吸着性、増粘性、団結性があり水処理、公害物質処理、油処理、脱臭処理、土壌改良資材に利用)を含有、植物の老化を早めるエチレンガスを吸着させることにより生花物などの鮮度保持効果が認められています。
耐火性に優れ、遠赤外線放射効果により蓄熱材、窯、薪ストーブ回り、サウナなどに重宝されています。
また腐臭の元となるエチレンガスの吸着効果も高いので防臭効果もあり、食物を腐らせないともいわれています。
■成分
鉱物:結晶片群(鉱物量比)石英(7.3)長石類(4.9)黒雲母(0.2)普通輝石(0.2)
不透明鉱物(0.1)マトリックス(軽石部分)ガラス(25.9)微細粘土(33.4)ゼオライト(25.3)塊状粘土(2.7)有効空隙率(37.0)
遠赤外線の効果
太陽はガンマー線から電波に至るまであらゆる波長の電磁波を放射しています。その中で0.75=1000µmの波長領域が赤外線と呼ばれています。さらにその中で4=1000µmの波長領域が遠赤外線。遠赤外線は太陽だけでなく身の回りの温度を持つすべてのものが、大なり小なり遠赤外線の波長をもち放射し、人間も放射しています。放射だけでなく吸収することもできる。赤外線は放射という形で伝わるため、ワインなどに関しても遠赤外線がガラスの瓶も通過するため、熟成が進むと考えられています。
■遠赤外線の作用
食品に遠赤外線を当てることにより、食物中の水分子が共鳴振動を起こします。そうすると水分子はクラスター破壊され小さな構造となります。小さな構造となることで水分子は活性化し、そうすることで腐敗の進行を抑制、つまり鮮度を保持しながら熟成を進ませる遠赤外線効果によりカビの発生も抑えられ日持ちが良くなる利点もあります。
大谷石の特徴
高い耐火性
耐火性:大谷石(厚さ30cm)とコンクリート(厚さ12~15cm)比較
試験例:摂氏900度・2分
大谷石:熱した面は表面が変色する以外変化はありません。
外面への伝道温度は25度です。
コンクリート:熱した面は変色も粗面となり厚さ4.5cmまでは脆く「タガネ」を持って砕くことも容易です。
外面への伝道温度は12cmのものは90度、15cmのものは70度に達しました。
(東大工学博士 内田 祥三氏)
大谷石耐火性
焼却炉にも使用
大谷石耐火性
ピザ窯・バーベキュー炉
≪大谷石の色について≫
大谷石に色の種類はございません。一種類です。
ただ、同じ山、地層で採石しても色の変化の傾向は環境によっても異なりますし、天日干ししても焼け具合も違います。
原因は解明されていません。自然石ですのでその自然の傾向の味わいを楽しんでいただければ幸いです。
敷石の場合は特に黒ずんでいきます。環境によっては乾燥しまた白っぽくなる場合もございます。
(下記大谷石敷石施工例写真の色合いご参照ください)
↓10年経過し自然に溶け込む土のような色調、そして滑りにくい呼吸する国産大谷石!
採掘直後の表情と色の変化(大谷石色の変化について詳細情報クリック!)
癒しとマイナスイオン
アルファ波
アルファ波の継続放出観測の結果、音響効果、熟成効果が判明した当社採掘の大谷石。
癒しにはアルファ波が深くかかわっています。
脳波は通常(日常生活を送っているときの普通の脳波)はベータ波になっていますが、身心ともにリラックスした状態になると人の脳波はベータ波からアルファ波に変わっていきます。
大谷石の空間の中では1分間にアルファ波の含有率平均出現回数が10.5回となりました。
大谷石の空間においてアルファが十分に観測されたためリラックスできる空間であることが確認できます。
大谷石空間は癒し効果があると観測されました。
脱臭効果
ゼオライトによる陽イオン交換作用。試験の結果においての嫌な臭いの元アンモニアをはじめイオン交換作用により脱臭効果が観測されています。
音響効果
実験の結果、大谷石の吸音特性は合板(木材)ほどの吸音性はありませんが、コンクリートやガラスに比べると高い吸音率を有していることがわかりました。これは大谷石がゼオライトを含有しており、隙間構造を有しているためと考えられます。そのため、ホールなどの音響空間に適応可能と観察されます。大谷石空間では残響時間がやや長すぎることもありますが空間設計による残響音の調整で大谷石独特の音の響きが楽しめます。レコーディングスタジオやコンサート会場にも使用されています。
マイナスイオン
ゼオライトはスポンジ状の小さな穴を持つ鉱石。クリノプチロライトが主成分でモルデナイトも一部存在し、夾雑物として長石、石英、モンモリロナイトなどを少量含有しています。またゼオライトである大谷石は電気的にではなく、自然発生的にマイナスイオンを放出しています。
通常の大谷石でも80=500個/㎤(トルマリンのおよそ3倍の放出量)です。
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