お元気三猿、つなぎの龍

https://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin_old/data/060304/  【一枚の絵】 より

江戸時代、庶民が一生に一度は訪れたいと願っていた徳川家康を祀る日光東照宮。有名な陽明門の奥に朱色が美しい東回廊があります。

昭和26年にその回廊全体が国宝に指定されました。その回廊の中ほど、家康が眠る奥宮の入り口にある『眠り猫』。札がなければ通り過ぎてしまうほどの小さな彫刻です。国宝とされるこの猫は、咲き誇る牡丹の花の下で穏やかな表情で眠っています。

作者は江戸時代に活躍した伝説の名工・左甚五郎。彼の作品はあまりにリアルな為、その木彫りの動物たちが夜な夜な歩き出したという伝説を持っています。

例えば、1592年に再建された秩父神社の木彫り「つなぎの龍」は、彼の彫った龍が夜毎田畑を荒らしたため、いつしか鎖が架けられたという程。左甚五郎とは一体どんな人物だったのでしょうか?

左甚五郎作といわれる江戸時代の彫刻は、全国で100箇所近くあります。しかし作られた年代には百年以上の開きが…。実在の人物ではないという説もありますが、彼の存在は否定できません。類稀な彫刻が確かに実在しているからです。しかし、どの説にも確証はありません。

ただ、一つだけ確実なことは、甚五郎が江戸の人々のスーパースターだったということ。講談、落語、歌舞伎など、甚五郎が主人公の作品は、驚くほど何度も上演され、人気がありました。

人情に弱く、酒好きで、失敗ばかり…。しかしいざ仕事となると、腕一本で精巧な作品を作り上げます。甚五郎は、水戸黄門や赤穂浪士と並ぶ、庶民のヒーローだったのです。

日光東照宮は、徳川家康の遺言により2代将軍秀忠が造営し、1636年3代将軍家光によって大幅に改築されました。工事に参加した400万人以上の中で、彫物大工だけでも39万人。日本中から集められた名工が東照宮を舞台に腕を競い合いました。

彫刻総数は5173本あり、モチーフは花鳥風月、霊獣、人物…それぞれに意味を含んでいます。

例えば、厩舎に彫られた三猿<見ざる・云わざる・聞かざる>は眠り猫と並ぶ人気者ですが、「子どもは悪いことを見たり、云ったり、聞いたりしないで、素直に育ちなさい」と教えています。

神輿社の正面には、実在する獣の中では最も多い虎があります。虎(寅)は家康の干支でした。霊獣は魔除けとして考えられ、龍は154体も彫られています。

その中に一匹だけの猫は異質に感じられます。しかもこの猫がいるのは、将軍家康の霊廟、奥宮の入り口。なぜ、一番大切な霊廟を守る入り口に、ウツラウツラ眠る猫を置いたのでしょうか?

陽だまりで眠る奥宮の入り口だから、「不浄なものは鼠一匹通さない」という説や、剣術の奥義「猫の妙術」、つまり敵も自分もなく、無心であれということを表しているという説もあります。

猫がいる蟇股のちょうど後ろ側に回ってみると、裏側には、花に囲まれて遊ぶ2羽の雀が描かれています。その雀たちは、怖がってもいなければ、猫を捕まえようともしていません。眠る猫と遊ぶ雀が背中合わせで彫られています。これは何を表しているのでしょうか?

この作品が彫られた家光の時代は、戦国を引きずっていた家康の時代から遠くなり、日本が久々に迎えた安定期。『眠り猫』は、徳川幕府の平和と安定への願いであり、伝説の名工といわれた男は、その思いを一匹の小さな猫に表してみせたのです。

日光東照宮はまるで美術館。豪華絢爛、さまざまな彫刻が私たちの目を楽しませてくれます。そんな華やかな世界にポツンと一匹の猫が気持ち良さそうに眠っています。それは永遠の平和への願い…。

伝説のヒーロー、左甚五郎が生み出した平和の使者を今も多くの人々が訪れています。


https://hisagawa.com/shrines/saitama/chichibu/ 【秩父神社 お元気三猿、つなぎの龍。御鎮座2100年の歴史あり(埼玉県秩父市)】 より

埼玉県秩父地方の縁結びの三大パワースポットの一つ。今回は、秩父神社(埼玉県秩父市)についてお話していきます。

秩父神社拝殿

主祭神は、

・八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)

・知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)

・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)

・秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)

です。

秩父の縁結びの三大パワースポットは、「秩父神社」、「秩父今宮神社」、「三峯神社」。いずれも縁結び、恋愛成就のご利益がある神様をお祀りしています。

秩父神社の特徴

2100年以上の歴史ある神社

秩父神社は平安初期の書物「先代旧事紀-国造本紀-」によれば、第十代・崇神天皇の御代、知知夫国の初代国造に任ぜられた知知夫彦命が、祖神である八意思兼命をお祀りしたことに始まります。

平成二十六年(2014年)に御鎮座2100年を迎えました。

ご社殿は戦国時代の末期に兵火によって焼失しましたが、現存する御社殿は、天正二十年(1592年)に徳川家康公が大旦那となって、当時の代官である成瀬吉衛門に命じて再建されたものです。

ご社殿の豪華な彫刻

ご社殿は、本殿・幣殿・拝殿からなる権現造りで、彫刻群に覆われた豪華な造りです。

とくに、拝殿の「子宝・子育ての虎」、本殿の西側「お元気三猿」、北側「北辰の梟(ふくろう)」、東側「つなぎの龍」の彫刻がみごとです。

お元気三猿は「よく見て・よく聞いて・よく話す」と元気な姿で彫刻されています。

秩父神社お元気三猿

北辰の梟は、体は本殿がある南向き、頭は真北を向いて、昼夜問わず御祭神をお守しています。

秩父神社北辰の梟

つなぎの龍は、名工・左甚五郎が彫刻したものと伝えられ、昔は夜な夜な近くに池に現れたために鎖でつなぎ止めたとの伝説があります。

秩父神社つなぎの龍

その他にも、ご社殿には様々な彫刻があり、魅了させられます。秩父神社のお参りの際は、ご社殿の彫刻をじっくりと見てくださいね。 

日本三大曳山祭(にほんさんだいひきやままつり)の一つ。秩父夜祭

例祭としては毎年12月1日~6日にかけて行われ、秩父夜祭は12月3日の夜に行われます。

秩父夜祭は国指定重要無形民俗文化財にも指定され、京都祇園祭、飛騨高山祭とともに、日本三大曳山祭(にほんさんだいひきやままつり)といわれています。曳山とは、山車(だし)を曳く(ひく)ことです。

秩父夜祭は、寛文年間(1661年~1673年)に始まったといわれ、300年以上の歴史があります。

秩父市内を豪華な山車が6基巡行し、冬の空に大きな花火が上がります。

秩父神社天満天神社

東照宮。御祭神は徳川家康公(とくがわいえやすこう)です。子孫繁栄のご利益があります。

秩父神社東照宮

くまさま。本殿の彫刻の猿は、お元気三猿となんでしょうか?

そうですね。日光東照宮だと「見ざる・聞かざる・言わざる」なのですが、秩父神社は「よく見て・よく聞いて・よく話す」ですね。それで、お元気三猿と呼ばれていますね。

三猿はとっても元気そうです。

お元気三猿となったのには諸説ありますが、秩父神社の御祭神である天之御中主神は妙見菩薩として鎌倉時代に習合した神なのです。

妙見菩薩は人間の元気をつかさどる神で、不老長寿のご利益があります。いつまでも元気で笑顔でいられるという意味で、お元気三猿と呼ばれています。

(以下略)


https://localplace.jp/sp/t100120695/service/ 【秩父神社】 より

(チチブジンジャ)

秩父神社とは?

秩父神社は、埼玉県秩父市にある神社で、秩父地方の総鎮守です。毎年12月行われる例祭「秩父夜祭」は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに日本三大曳山祭、及び日本三大美祭に数えられ、お祭りには多くの観光客が訪れます。

祭神は、八意思兼命、知知夫彦命、天之御中主神、秩父宮雍仁親王の四柱の神々です。また「秩父大神」として、八意思兼命、知知夫彦命の他、天下春命と大己貴命を指すこともあります。明治以前の神仏習合時代には、天之御中主神ではなく妙見菩薩が含まれていたという説もあり、そのため、「秩父夜祭」も元々の始まりは妙見菩薩への信仰から生まれたものという見方もあるようです。

つなぎの龍

秩父地域から古くから伝わる伝説の中でも、もっとも信仰を集めているのが水の神の化身とされている龍神です。武甲山に住む龍神は4月に行われる「御田植祭」で、人の住む里に迎え入れられ、12月に行われる「例祭」で武甲山に歓送されます。

秩父神社では、神社の東北に鎖で封じられている姿で彫られている青龍の姿を見ることができます。これは「つなぎの龍」で、表鬼門にあたる東北の守護神とみなされています。また、お土産品として、「つなぎの龍」の絵馬も販売されています。鬼門守護としてご家庭の玄関や神棚に付けることが推奨されています。

秩父神社の三猿

三猿で有名な場所といえば、栃木県にある日光東照宮がありますが、秩父神社でも三匹の猿を見ることができます。それは社殿西側にある絵馬に掘られている三匹の猿です。

日光東照宮の三猿が「見ざる聞かざる言わざる」という孔子の説いた生活の中で気をつけるべき事柄を表しているのに対して、秩父神社の三匹の猿は「よく見」「良く聞き」「よく話す」と日光東照宮の三猿と正反対のことを意味しています。これは、いつまでも元気に「見て・聞いて・話せて」ということができることを願って作られたもので、そのため、この三匹の猿は「お元気三猿」という愛称で親しまれています。

秩父神社の「秩父夜祭」は全国的にも有名!

秩父神社の例祭は広く、「秩父夜祭」として全国的にも知られるお祭りです。例年12月に行われ、典雅な神代神楽、勇壮な屋台囃子、豪華な笠鉾・屋台の曳き回し、そして、盛大な打ち上げ花火など、多くの見どころがあるお祭りで、例年20万人以上の人が訪れる、地域最大のイベントとなっています。

このお祭りはご祭神である妙見様や星辰の信仰に基づいて行われていますが、その他にも、春先に招迎した武甲山の竜神を初冬に武甲山へ歓送するという意味が含まれています。秩父夜祭のご神幸行列の先頭にある大榊に、藁づくりの竜神が巻きつけられているのはこのためです。

秩父神社近隣の秩父仲見世通り

秩父仲見世通りは、西武秩父線の終点「西武秩父駅」に併設されています。秩父神社を始め、秩父地域の玄関として毎年、多くの観光客を迎え入れます。

アーケード街の秩父仲見世通りには地元の特産品や名産品の数々が並び、休日には広場で秩父屋台ばやしの実演や物産市などのイベントが開催されています。

お土産品として、地酒やワイン、名物ブタの味噌漬けや農産物などのグルメの他、絹織物で知られる秩父銘仙を使った商品や民芸品が販売されています。


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