http://www.natadera.com/about/other/ 【白山信仰自然智の森 那谷寺(なたでら)】より
自然智
1300年の歴史の中で、那谷寺は白山を拝し、神仏を共にお祀りしてきました。そのため九頭竜王の本地である十一面千手観世音菩薩、白山比咩神、そして魂が「ウマレキヨマル」儀式の場である自然の岩山洞窟をご本尊としています。
那谷寺を開創した泰澄が居た時代は、神と仏、両方を受け入れやすかった頃と言われています。当時、奈良の吉野山で渡来僧の神叡が「虚空蔵求聞持法」と「自然智行」を伝授していました。泰澄はそれを修し、実践して今に至っています。
自然智は小さな草庵や岩屋の中で、自然より得られる生まれながらの智恵を求める行です。那谷寺は深山で緑に包まれ、岩屋を有していたため、自然智の道場となりました。自然とは「自ずから然る」。神も仏も宇宙の法則に帰す、「自然こそ神仏」の教えを大切に守り続けています。
いわや胎内くぐり
古来、洞窟は「岩屋」と呼ばれ、住まいとしても使われてきました。そして、洞窟は死と葬の場でありながらも他界への入口、すなわち母の胎内とも見られ、胎内に籠り、生まれ、また戻って再生をするというはたらきを、現実的にも伝承の上でも負っていると考えられています。実際、縄文時代には住居の入口に死産児を瓶に入れて埋葬し、常にそこをまたいで通る母の胎内に再び生まれることを願いました。
岩屋を巡る「いわや胎内くぐり」を巡ることで、この世の罪を洗い流し、再び母の胎内より新しい自分に白く清く魂が生まれ変わり、出直すことを祈ることになります。黄泉から帰り、禊をして清まる。あの世からこの世に生まれるという魂の輪廻転生を感じ取れることでしょう。
神道火祭り
日本古来の祈りの儀式、神道火祭りは国内では唯一那谷寺のみ行なっています。白山信仰を受け継ぎ、自然智の教えにより霊峰白山を遥拝しています。
自分の、あるいは人のための願いや想いを書き記した「符」を、那谷寺本殿内の十一面千手観世音菩薩にご祈祷します。次いで、那谷寺より約8km離れた役行山生雲(えんぎょうさんいくも)祈願所にてご祈祷し、願いの符をお焚き上げします。この煙が天に昇り、霊峰白山の神々へとお届けし、魂を鎮め、心を平安にするのです。さらにはその向こうにある宇宙世界の曼荼羅の神仏たちへもお届けされ、お守りされます。
役行山生雲祈願所では、泰澄が会得した「自然智」を古代神道の伝統を守る神道火祭りとして現し、さらに瞑想場も設け、白山信仰を守りながら「神は自然なり」の摂理を実践しています。
https://ameblo.jp/miracle-wink/entry-12395820826.html 【自然の叡智を感じ、いわや胎内くぐりで生まれ変わる☆北陸祈り旅④那谷寺】 より
35℃超えの酷暑だった加賀国で、金剱宮にお参り後、大好きな那谷寺(なたでら)にお参りしました。夕方近かったので、少し陽射しが楽です。
車でぴゅ〜んと来てしまうと分かりづらいですが、山の上にあります。
まさかブログを書くと思わなかったので詳しい写真を撮っていないのです。
那谷寺山門です。山門から参道へ・・ガラリと空気が変わります。
那谷寺は養老元年(717年)秋に修験道行者、泰澄(たいちょう)が創建したお寺です。
御本尊は十一面観音で、宇宙すべてを束ねた存在と言われています。
泰澄と十一面観音について717年、泰澄は白山(御前峰)へ登り、禅定をすると白山妙理権現
(はくさんみょうりごんげん)を感得しました。
白山山頂緑碧池(翠ヶ池)に九頭竜権現が出現したのです。(九つの頭を持つ龍神の姿)
泰澄はその姿に満足せず、さらに祈念すると、やがて真の姿である十一面観音に変身したそうです。
門からすぐ参道左手の金堂華王殿(こんごうけおうでん)大きな十一面観音様がおられます。
足元で見上げるようにしてお祈りをします。
しかしお堂内でクリスタルボウルの演奏会があったらしく、スピ系の方たちがとても賑やかでして、落ち着いて祈る感じではなかったの・・とても残念でした。
大丈夫・・御本堂で待っているから・・て聞こえてくる。
そうだ、ちゃんとお祈りできるタイミングはあるんだ・・
手をあわせて、般若心経を読経してから特別拝観できる庭園へ行きました。
三尊石(さんぞんせき)堂々としていて神々しい岩です。阿弥陀三尊に見立てているそうです。
お茶室がある庭園を拝観し、参道を進みます。
緑のアーケードで心が洗われる素晴らしい参道です。両脇の苔のお庭が最高です。
自然の神秘に思わず足が泊まります。
神社とは違いお寺のお庭はすごく計算されて設計されています。
人間の叡智が自然の美しさをより引き出している感じます。(行の世界だな〜)
参道を抜けると・・大きな岩が!!!奇岩遊仙境(きがんゆせんきょう)ちょっとド肝を抜かれます。すご〜く気持ちがいい風が流れます。
大きな溶岩(奇岩霊石)に穴があいています 洞窟は祭祀場だったようですよ。
あそこまで登るのに勇気がいるな〜どんな感覚になるんだろう?
那谷寺は自然智の道場とされています。
自然智(じねんち)とは・・小さな草庵や岩屋の中で、自然より得られる生まれながらの
智恵を求める行です。自然の息吹を通して宇宙の根源に繋がる。
行をしたらすごいことになりそう!
万年赤い紅葉も印象的です。
奇岩遊仙境の脇から御本殿に向います。風格がある唐門ですまた違った空気が流れます。
階段を上ってきます。大悲閣(本殿)です。岩と一体化しているように見えます。
本殿の中では十一面千手観世音菩薩像の前で祈り、厨子の回りを祈りながら歩くいわや胎内くぐりの体験ができます。
胎内くぐりについて
洞窟は死と葬の場でありながらも他界への入口とされていました。
また母の胎内とも見られ、胎内に籠り、生まれ、また戻って再生をする場。厨子の裏手から出口に向けて、クラっと意識が飛びます。
ああ・・あの世に行ったなという感覚です。主人も同じ様な事を言っていました。
本当にすごいパワーでした。
やっぱり岩の中にあったのね。岩のくり抜きの出口です。蔦などが絡まり自然がそのまま・・とても雰囲気があります。
主人はスタスタと先に進んでいます。
ふと呼ばれた気がして振り返ってみると本殿いわやの出口からすごい光!とても柔らかいエネルギーでした。
ちょうど、誕生日の3日後のお参りだったので祝福された感覚になります。
これを体験するために来たのかも・・と清々しい風が心の中を吹き抜けます。
楓橋(かえではし)を渡ると・・(秋は紅葉で美しいです。)三重塔がど〜んと光を放って
登場しました。大日如来がまつられているそうです。(だからキラキラなのね)
手を合わせて、深呼吸です。
展望台に出てきました。壮大な奇岩遊仙境 よ〜くみると中央から右手に鳥居が見えます。
五穀豊穣を祈るために稲荷神社があるそうです。
昔は登って参拝できたようですが今は通行止めになっていました。
秋の奇岩遊仙境です。夏とまた雰囲気が違いますね。
紅葉が美しいお寺です。秋のお参りもオススメします。
ゆっくりと参拝していたらあっという間に1時間以上が経ち、閉門の時間となりました。
今回は胎内くぐり(祈り)をカップルで体験することが最大の目的だったようです。
那谷寺の境内内は、何処を観ても何処にいても素晴らしいエネルギーに触れることができます。
宇宙根源神ってすごいな・・大きな理由はないですが仏像の中で・・十一面観音さんが一番好きなんです。
お参りできて嬉しかったです。
0コメント