現実の奥にある真実

Facebook山川 紘矢さん投稿記事

スピリチュアルとは何か?—目覚めへの第一歩

私たちは、目に見える世界だけがすべてではないことを、どこかで感じたことがあるのではないでしょうか?

たとえば、美しい夕焼けを見たとき、心が震えるほどの愛を感じたとき、大切な人と偶然にもシンクロした瞬間…。それらの出来事は、私たちが単なる肉体ではなく、もっと深い存在であることを思い出させてくれます。

スピリチュアルとは、「本当の自分に目覚めること」 です。

それは、宗教に限定されたものではなく、特定の教義に縛られるものでもありません。むしろ、すべての人が本来持っている「魂の声」に耳を傾けること。その声は、愛や直感、ひらめきとして私たちの中に存在しています。

目覚めとは何か?

スピリチュアルに目覚めるとは、「目に見える現実の奥にある真実に気づくこと」。

それは、人生の目的を知り、自分がどこから来て、どこへ向かうのかを理解することでもあります。

目覚めのプロセスは人それぞれですが、共通しているのは次のような気づきです。

1. すべてはつながっている

木々、動物、宇宙、そして私たちの意識は分離しているのではなく、一つの大きな流れの中にあります。個々の存在でありながら、同時に「ワンネス」としてつながっているのです。

2. 偶然はなく、すべては必然

人生で起こることには意味があります。たとえ困難に思えることも、私たちを成長させるために用意された学びなのです。

3. 愛がすべての答え

恐れではなく、愛を選択すること。怒りではなく、許しを選ぶこと。スピリチュアルな目覚めとは、「愛を生きること」と言い換えてもよいでしょう。

あなたの中の目覚めを感じる

「私はスピリチュアルに目覚めているのだろうか?」

もし、そう疑問に思うなら、まずは静かに心を落ち着けてみましょう。

深呼吸をし、目を閉じて、自分の内側を感じてください。

あなたの内なる声は、いつでもあなたとともにあります。

これから、このエッセイを通じて、スピリチュアルな目覚めのプロセスを深めていきます。

あなたの魂がより自由に、そして本来の輝きを取り戻していくことを願っています。


https://youji.kawazumi.jp/news/detail.php?id=78 【「死と再生」の物語-再生のイメージを求めて-】より

 先週の半ばから3日間、7月の西日本豪雨で被災した地域の学校に支援に行っていました。3日間という短い期間でしたが、高学年の男の子との印象的な出会いもありました。

 活動について詳しくは紹介できませんが、今回の支援活動を通してあらためて感じたこと、そして出会った方々に伝えたいと思ったことについて書いてみました。

 被災地の支援に行くと、「生命」や「生と死」の動きを感じます。地域よっては幸いにも人命は無事であった地域もありますが、人命は無事であったとしてもそこに生えていた樹が死んでしまっていたりして、想像を膨らませば、多くの様々な生命がなくなっていることに気づかされます。そして子どもたちは、大人以上に生命の動きについて感じとっています。

 どんな生命でも、生命が終わるという現象には、言葉には表せない、神秘的な力というのか、厳かな重みのようなものがあります。失われた生命が自分にとって大切な生命であればなおさら、人生が終わったように感じられたり、絶望感にとらわれることもあると思います。そのような心中にある方のことを思うと、胸が苦しくなります。

 しかし、絶望感にとらわれてしまうと、いろんなことがネガティブに感じられ、ストレスが増大し、心身の調子を悪化させます。心身の健康という意味では、できるなら早い段階で絶望感やネガティブ思考をくいとめ、脱出できるほうがいいですよね。

 時には絶望感のなかをしばらく生きたり、心のどん底まで落ちきったり、悩み考えつづけることが必要な時期もあると思います。また、そのタイミングというのは体験してみなければわからない、終わってみなければわからないものなのかもしれません。まして、意識的にやってのけるようなものではないだろうと思います。

 深く苦しみの中にいるときには想像もできませんが、そうした長く暗い時期にも、いつかは終わりが訪れるものです。ユング心理学の重要な心理的テーマの1つである「死と再生」のテーマは、そのような心的現象をうまく表現してくれています。

 死ぬ生命がある一方で、生まれてくる生命があります。今回の洪水で亡くなった木々の後には、新しい生命が生まれる営みがきっとはじまっているはずです。

 それまでそこにあった生命がなくなった瞬間は悲しみに暮れますが、しばらくたって新しい生命が芽吹いていることにふと気づいて嬉しくなる瞬間があります。

 そのとき、あなたの心の世界では、外界の生き物を心の投影対象として、「死と再生」のテーマが起こっています。

新しい生命の芽吹きは心に希望をもたらし、生きる力を与えてくれます。

 ですから、花を植えて花壇を作って憩いの場を作るなどの行為は、被災後の心のケアの視点においても、とても大切です。

 ここで私が伝えたかったことをまとめると、「死の後には常に再生の動きがあることを知っておいて欲しい、意識しておいてほしい」ということです。そうすることで、絶望感やネガティブな認知の抑止や脱出、予防につながると思います。心のなかに暖かな肯定的なイメージが再生されることは、心の健康の回復にとって重要です。

 たとえば、夢の内容で、自分や誰かが死ぬ夢をみることがありますよね。そういったときにも、単に否定的に捉えるだけではなく、「死んだその先にはどんな続きがあるのだろう。どんな再生の物語があるのだろうか」と考えるほうが、調子も好転しやすいのです。

 冒頭に紹介した男の子とのやりとりでは、先日お亡くなりになったさくらももこさんの話になりました。私は男の子の語りに込められた悲しみや涙を感じる一方で、同時に心のなかに暖かなイメージも浮かんでいました。

 さくらももこさんと言えば、『ちびまる子ちゃん』の原作者として有名ですが、『ちびまる子ちゃん』のエンディング曲の1つに、さくらさんが作詞し、桑田佳祐さんが作曲した「100万年の幸せ!!」という曲があります。この曲が作曲されたきっかけは、さくらさんが桑田さんに作曲を依頼し、桑田さんがさくらさんの歌詞に感動したことだったらしいです。当時は桑田さんも病気になっていて、この歌詞はさくらさんから桑田さんへのメッセージだったのではと感じます。

 私はこの曲のことを知っていたので、男の子とのやりとりに悲しみを感じながら、同時に心の中に暖かなイメージをもつことができました。余談ですが、暖かなイメージを心のなかにもつことは支援者としては重要なことなんですね。

「100万年の幸せ!!」はさくらさんと桑田さんの優しさが溢れているそんな曲なので、知らない人はぜひ聴いてみてください。

 繰り返しになりますが、被災地の支援に行くと、少なからず「生命の動き」「生と死」の世界に心が触れます。そのせいか、被災地支援に行くたびに、私は母を亡くした当時のことが思い出されてきます。

 母が突然他界してしまったとき、私の心のなかには大きな穴があいたようなイメージ感覚が生じました。そして、それに触れてしまうとそのまま穴のなかに引きずりこまれてしまうような状態がしばらく続きました。当時はカウンセラー仲間や信頼する人の力を借りながら、一方でいろんな曲をきいては心の支えにして、精神状態をもちなおしていたものです。

 そのときによく聴いていた曲の1つに、桑田さんの「明日晴れるかな」という曲があります。東日本大震災のときにもよく流れていましたが、この「明日晴れるかな」もとても優しさに溢れた曲なのでぜひ聴いてみてください。

 人にはそれぞれの物語がありますので、同じというわけにはいきませんが、被災された方や悲しみに暮れている方が暖かなイメージや物語に出会えることを祈っています。

https://sho-ueoka.com/death-and-reborn/ 【死と再生(death and reborn)】より

死と再生

『死と再生』は、”ユング(Jung、C. G.)”により生み出された理論であり、『分析心理学』に組み込まれています。

死と再生とは、世界中の通過儀礼の根底にあるモチーフであり、死の体験の後に再生が訪れることを指します。

世界各地で行われる儀式は、子供が大人へと移行していくための通過儀礼として行われることが多くあります。

それらは苦痛の体験を伴う場合が多くありますが、象徴的には子どもである個人が一度死ぬことで、大人として生まれ変わるということを表します。

このようなことからユングは、新しい命の誕生や新しい自分に生まれ変わる過程では、象徴的な死や古い自分の死が体験されると考えます。

しかし、現代の社会では通過儀礼が制度として行われることが少なくなっています。

そのため、ユングは『無意識』がその『補償』として機能することで、個人に内的な通過儀礼(死と再生)を体験させ、新しい人格への変容を促していくと考えました。

また、ユングは『精神障害』の治療において、患者の死と再生のテーマは夢やファンタジーなどのイメージの世界で象徴的に表現されると考えます。

この時に象徴的に表現される死は1つの内的状能の死を表しますが、やがて再生へといたる心的変容も同時に表すとされてます。

そのため、『心理療法』は個人の心の発達にとって必要な通過儀礼(死と再生)をやり抜く場を保証するといった役割も持ち合わせると考えられています。

参考・引用文献

森岡正芳編 (2022) 『臨床心理学中事典』野島一彦 (監修), 遠見書房.

日本心理臨床学会編(2011)『心理臨床学事典』 丸善出版.

氏原寛編(2004)『心理臨床大事典』改定版, 培風館.

コズミックホリステック医療・現代靈氣

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