金星を沈めて丘は竹の秋記 高資
http://www.dkakd107.sakura.ne.jp/D24.html 【「竹の秋」って、どんな現象?】より
昔からの言い伝えで「竹の秋」という言葉があります。さて、これはどういう現象でしょうか。
これは、もちろん、単なる言い伝えだけの話ではなく、竹の生きざまとしてとても重要な現象です。
実は、竹類はほぼ毎年新しい葉に更新します。その更新時に竹は紅葉します。
しかも、ほんの短い期間ですから、その紅葉に気付かないこともあります。その紅葉期は、何と春です。
しかし、これが 竹の秋 と呼ばれているのです。
竹の秋どこも寝る灯のやすらけし 豆城
竹の秋という言葉は、どうやら詩歌の題材から生まれたもののようです。
それでは、竹の秋を説明しましょう。
写真は、モウソウチクが紅葉した枝を撮影したものです。
すなわち、紅葉している葉はすでにほぼ1年間の働きを終え、そして枯れ、落葉しようとしている葉です。
このような状態の時に上の写真のような竹林の「竹の秋」が見られるのです。
しかし、落葉樹のように、すべての葉が一時に落ち、葉のない時期があるのではありません。
この写真でお分かりのように、紅葉している葉の付け根の小枝からすでに新しい葉が針状に伸びています。
この新しい葉は紅葉している葉が落ちると同時に開き、同化作用を始めます。
したがって、竹類は常緑です。
https://latte.la/column/32676796 【春の惑星、位置はどこ?「木星」と「金星」の天体観測ポイント】より
はじめに
すっかり陽が長くなり、冬の星座も西に傾いてきました。
2015年春は夕方の西空に惑星も集まり、華やかな冬の星座と共に明るい星々を沢山見ることができます。
今回は西空に見える惑星、「金星」「木星」についてお話します。
地球のお隣さん、「金星」を見よう!
日が沈んだ頃、西空に明るい星がキラキラと輝いているのに気がつくと思います。
金星の明るさ:約-4等星です。
金星はとても明るく輝いているので、西空を見るとすぐにお分かりになることでしょう。
金星は、地球よりも太陽に近い軌道を回っている「内惑星」
内惑星であることにより、夕方か明け方のどちらかでしか金星を見ることができません。
地球の内側を回っているため、地球からは太陽と同じ方向を見ることになるからです。
『宵の明星』『明けの明星』
宵の明星:夕方の西空に現れる、明るい一番星です。
明けの明星:明け方・夜明け前に東の空で明るく輝きます。
金星も三日月状になる!?
金星は月と同じように満ち欠けし、半月状や三日月状になった姿を見ることができます。
月のように毎日大きく変わっていくわけではありません。
しかし、半月単位で観察すると、変化していく様子が判るかと思います。
金星の満ち欠けを確認するには、天体望遠鏡が必要
しかし、双眼鏡をお持ちであれば、ぜひ見てみてください。
金星は地球のお隣の天体ですので、地球に近づいた時は大きく見ることができます。
その時なら、双眼鏡でも三日月状になった姿を見ることができます。
200mm程度の望遠レンズでも、とても小さくですが、三日月状にかけた金星を写すことができます。
夕暮れの二番星、「木星」も見頃を迎える
夕方の空に、木星も西空高くに見えています。
金星の東側、左手上側とでも言えば良いでしょうか。
金星からはやや離れた位置になりますが、やはり明るい星ですので、すぐに見つけられると思います。
木星の明るさ:-2等星です。
木星の明るさは、金星には劣ります。
ですが、最も明るい1等星、おおいぬ座のシリウスの-1.5等星よりも明るく光っています。
木星は、地球より外側の軌道を回っている「外惑星」地球からは、太陽の反対側を見ることになります。
『真夜中の明星』
時期によっては、真夜中にも見ることができます。そのため真夜中の明星とも呼ばれています。
ガリレオが地動説を確信させたヒントは、木星にあった!
双眼鏡で見ると、明るい木星の周りにくっつくように、小さな星をいくつか見ることができます。
これが、かのガリレオ・ガリレイに地動説を確信させた、木星の月たちです。
http://www.astroarts.co.jp/special/2021venus/ 【宵の明星金星】より
2021年の5月ごろから12月ごろまで、宵の明星の金星が見ごろです。日の入り後の西の空で輝く様子は、低いもののよく目立ちます。
時おり細い月と並ぶ光景は、とくに美しい眺めです。また、火星や1等星と並ぶ現象も見ものです。肉眼や双眼鏡で見たり、写真に撮ったりしてみましょう。
宵の明星
金星は2021年5月ごろから12月ごろまで、「宵の明星」として見えています。夕方から宵のころに西の空でひときわ明るく輝いているので、一目でそれとわかります。
今シーズンは、日本(北半球の中緯度)から見ると金星があまり高くなりません。日の入り45分後の高度は10~15度程度しかなく、早い時間帯のうちに沈んでしまうので、低空まで見渡せる見晴らしの良いところで早めに観察するようにしましょう。
2021年5月から12月までの、夕方(日の入り45分後)の金星の見え方。場所の設定は東京。囲み内は金星の拡大像(正立像)(ステラナビゲータでシミュレーション)。
形が変わる金星
地球・金星・太陽の位置関係により、金星は月のように大きく満ち欠けして見えます。また、月と異なり、金星は見かけの直径も大きく変化します。形や大きさの変化は肉眼ではわかりませんが、倍率が高めの双眼鏡や天体望遠鏡で見るとよくわかります。天体観察会などに参加して、欠けた姿をぜひ観察してみてください。
›› 天体写真ギャラリー「金星」 【2021年】 【2022年】
金星の見え方の変化
2020年1月から5月までの金星(宵の明星)の見え方の変化(撮影:nardisさん)。画像クリックで表示拡大、撮影者名クリックで天体写真ギャラリーのページへ。形と直径が大きく変わる様子がわかる。
金星に関する現象カレンダー:
細い月と共演/火星や1等星と大接近
およそ1か月に1回くらいの頻度で、金星と細い月が並んで見えることがあります。金星の輝きはそれだけでも美しいものですが、地球照(地球で反射した太陽光に照らされ、月の暗い側がうっすら見える現象)を伴った幻想的な細い月と金星が夕空に並ぶ光景は、さらに見事な眺めとなります。
金星と月の接近は肉眼でもよく見えますが、双眼鏡があるといっそう美しさが際立って感じられることでしょう。11月8日の昼過ぎには細い月が金星を隠す現象(金星食)も起こります。
また、金星と、火星や1等星との大接近も起こります。最接近のタイミングだけでなく、その前後の日で並び方が変化していく様子も楽しみです。
地上風景も入れた写真撮影にも、ぜひ挑戦してみてください。空の色や雲の形、街明かりの様子は刻一刻と変わっていきます。シャッターチャンスを逃さず、共演を記録してみましょう。
(以下略 )
https://ameblo.jp/yujyaku/entry-12496081777.html 【三日月に宵の明星二日かな】より
( みかづきに よいのみょうじょう ふつかかな )
正月二日の夕刻に、たまたま外に出ると西の空にくっきりと三日月が見えた。そして少し離れたところに金星が強い光を発して輝いていた。
思いがけないことだったので、急いでカメラを家から持ってきて何枚か写真を撮った。ただ残念なことに、写真では金星の輝きがあまり感じられない。下の写真の左端の塵のような点が、その金星である。
本日の掲句は、その時の情景をそのまま詠んだものである。中七の「宵の明星」とは、日没後、西の空に明るく輝く金星のこと。
月に金星が近づいて見える現象は、時々起こるようだが、今回は、正月の二日に起きたことを何かの吉兆と捉えたい。
尚、本句は、説明がなければ何を言っているのか分からない句だが、一つの記録の句として残すことにした。
因みに、過去にも金星が月に接近する状況に遭遇しており、以下の句を詠んでいる。
月木星金星見えて春の暮
これは、2012年2月26日に詠んだ句だが、この時は、月、木星、金星が接近して同時に見えた。何とも不思議な光景だった。
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ところで、掲句では「二日」が新年の季語となるが、実は「三日」「四日」「五日」「六日」「七日」も全て新年の季語になっている。
昔は、これらの日々に特別な意味があり、いろいろな風習もあったようだが、今はその違いがあまり感じられない。
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ただ、二日は家族とゆっくり過ごす元日と違って、初荷、初商、書き初めなど新しい年が動き始める日という感じがし、年が改まったことが実感される。
もっとも官庁などは、通常4日が仕事始めで、今は、この日の方がより重要な日に位置づけられると思うが。
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過去に「二日」を詠んだ自句はないが、一般的にはよく詠まれている。その中から何句か選んで以下に掲載した。
【二日の参考句】
元日二日京のすみずみ霞みけり (与謝蕪村)
常のごと二日の客の裏戸より (高浜虚子)
二日暮れ今年も二日たちにけり (富安風生)
沖かけて波一つなき二日かな (久保田万太郎)
腹の上に猫のせてゐる二日かな (行方克己)
*三日には火星も右斜め下に接近して見えたが、小さすぎて写真では確認できなかった。
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