産土に散る魂や風光る

産土に散る魂や風光る  五島高資

Breezes are sparkling,

as noble souls go to heaven in their homeland   Taka Goto


https://ranyokohama.amebaownd.com/posts/6357269?categoryIds=2097622 【「千の風になって」の死後観】


http://www.takamiyahachimangu.com/2015/09/17/%E7%94%A3%E5%9C%9F%E3%81%86%E3%81%B6%E3%81%99%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%81%9F%E3%82%89%E3%81%8D/ 【産土(うぶすな)のはたらき】より

産土の神は治めているその地域いわゆる郷土(地縁社会)の守り神です。

土地の神ですから国津神であり、神格は大国主の大神の御子神とされます。

そしてその土地にあるすべての命を司る神(ムスビの神)で、人が生まれるのは産土の神から魂を頂くからとされています。それゆえ神と人は親子関係とされ、人は神の子であり人の呼び名も霊(ヒ)を止(ト)めるからヒトと呼ぶと言われています。

この産土の神と人は霊線で繋がっており、私たちの心の動きや行動を神様は常にご存知です。そのことを神様の前では「嘘はつけない」、「お天道様が見て居られる」と言っています。

また各家庭も神様と霊線が繋がっており、その線に太さや明るさの違いがあります。もちろん神棚をきちんとお祀りしてお祈りを絶やさないご家庭には強い御守護があります。

俗に〝魅入られる〟と言いますがこれは邪霊が入り込んでくることを言っているのです。それは寝ている時に入られると言われており、普通は産土の神によって守られているのでそう簡単には魅入られることはないようです。

それでお祈りをされる方には就寝前に神様にご挨拶をなされるようお伝えいたしております。まずは神棚をお祀りし、お祈りを絶やさないことが大切なことです。

産土神は人の生活すべてをお守りになっており、その中でも一番大切な働きは人の生死を見守って頂くことです。人が産まれる時に産土大神のご加護のもと一霊四魂を授かります。その一霊を直日霊(ナオヒ)と呼び、この人の人たる所以とされる至純の霊魂は天御中主神(宇宙根源神)の別御霊とされています。

この直日霊は人が死ぬと直ぐに霊肉分離して神界に帰ります。

四魂は

奇(くし)魂(みたま)(智・覚・察)、

幸(さち)魂(みたま)(愛・益・育)、

和(にぎ)魂(みたま)(親・治・平)、

荒(あら)魂(みたま)(勇・進)

があり国津神に属するとされます。四魂には親先祖から受け継ぐ個性(体質・性質)の部分があります。

死んだのち人の四魂は、人の想念で作られた魄(ハク)=マイナスエネルギー=ケガレの影響がなく浄化したものは、国津神すなわち産土神の御許で御眷属神となって働かれるようになります。

魄の荒いものは幽霊のよう現象を起こしたりします。魄は肉体と結びつきが強く、お骨には火葬した後も強く残るとされ、墓所では土の中に入れて千曳の岩で影響が出ないように遮断します(産土神の命によって鎮めることが許されます)。

魄はその後時間をかけて(五百~千年)浄化を待ちます。そして先祖から子孫に関わる因縁といわれるものの因子となっています。

魄を鎮めるには産土神によらねばならぬとされています。霊學の中興の祖とされる本田翁は、江戸時代の檀家制度の中で人々が産土神のことを忘れ去っていることを嘆き、人々の不幸は元より世の乱れの原因となることを心配されていました。

産土神、幽世大神にもご先祖のことをお願いしなくては霊魂の浄化はなしがたいのです。

一、 産土(うぶすな)に 生まれ出でつつ 産土に

帰るこの身と 知らずやも人

五一、産土の 神居まさずば 吾が霊を

神(かみの)府(みかど)に 誰か送らん

(霊魂百首・本田親徳)

人は生きている限り私欲を持ちケガレを生じ罪を犯すものですが、また真心を持ち善を行えば罪ケガレを中和させて頂けます。さらに祓いを行い浄化して、先祖から持ち越しの負の遺産を消し去りたいものです。この人の人生を見守り導くのが人に霊魂を授けた霊の親である産土神です。

神道霊學では人の人生の目的は浄心修霊にあるとされ、心を浄めて直日霊をより大きく輝かして、神の内に入ることとされています。

具体的には忠、孝、敬神、崇祖の徳を行うことです。心を浄化し(深層意識・無意識まで…)、行いを正しくし、神仏を敬い、先祖を慰霊浄化して神仏の位まで上がって頂くことです。

(それらのことを行えば幸せになれる開運法でもあります。崇敬会はそのための行学を学ぶ会です)

日本人は個人でなく家族や家を優先します.そして家より地縁社会(世間)を大事にしてきました。私より公を優先することを徳の現れとしており、私心を離れ、損得を離れて他者と関わるところに価値を見出していました。さらに自己犠牲を伴うような高度の精神性を神心としてきました。日本人は人の価値を、肉体や物質面を超えて精神性に置き、さらには霊魂の存在を前提とした霊性に見出しました。

日本は心の深層に人の霊性は浄心により神と同じくなれるとする霊魂観を持ち、このことに根ざした価値観の体系を持っているのです。

生前の日常生活の中、良い思い、善い行いは神が受け取ると言われています。私どもの思い行いによって、産土の神は私どもの直日の質量を増し、より輝く御霊として頂き、四魂を強くしてその活動を増やします。現代人は忘れ去り気がつかないけれども、人は産土神との繋がりの中、日常生活を霊的に送っているのです。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

0コメント

  • 1000 / 1000