ニュートラルな立場

Facebook・Takahisa Taniguchiさん投稿記事 「周りの人は洗脳されている」

そう事を言っている人を、最近本当によく見るようになりました。

そもそも僕は「洗脳」という言葉が好きではないですが、こういう人を見ていつも不思議に思うコトは…「どうして洗脳されているのは自分の方かもしれない、という可能性は排除できるんだろう」あなたが「洗脳されている」と言ったその人も、あなたに同じ事を思い得るでしょう。自分の経験や立場、見方だと「6」でも、違う経験や立場、見方によっては「9」になります。

円柱形も、真上から見れば「円」でも、真横から見れば「 長方形」になります。

あなたは間違っていないかも知れないが、同時に相手も間違っていない事もあるでしょう。

「正しいの反対は、もう一つの正しい」「正義の反対は、もう一つの正義」

正しさなんてものは、人の数だけあります。「自分が間違っているかも知れない」

「自分は間違っていなくても、相手も間違ってはいないかも知れない」

「そもそも色々な考えの人がいて、それぞれに自由と権利がある」僕はいつも、こういう考えを頭の中に持つようにしています。

「自分は間違っていない、間違っているのは相手の方だ」

そう決めつけた瞬間から思考停止に陥り、自分はそれ以上前に進めなくなると思っています。

思考停止に陥ると、自分以外の考えは否定するだけでいいので、楽は楽かも知れません。

だけどそれで、自分は気持ちよくなったとしても、問題が改善できるとは思えません。

自分の「目的」がなんなのか。「自己満足」か「問題改善」か。「言いたい」か「変えたい」か。それに、自分以外の考えをバカにして見下すような物言いは、正しさ以前の問題で、「自分はこういう人間性の人間です!」という自己紹介を、堂々としているに等しいかと。僕は、自分の大切な人に、自分のそんなカッコ悪い背中を見せたいとは思わない。

「今社会が極端に偏っているから、真ん中に近づけるために、自分は反対側に偏る」

こう言っている人も見ました。だけど、社会が黒に偏っていたとして、あなたが極端な白で立ち向かうなら、それは黒を灰に寄せるのではなく、反発させ、より極端な黒に向かわせるでしょう。極論に極論をぶつけても、分断は広がる一方かと。

「原発安全神話ができたのは、極端で過激な反対派がいたからという事も一因としていえる」という記事をこの間見ましたが、一理あると思います。

分断はワナ。

自分から譲歩を見せる事でしか、相手の譲歩を促す事ができない。

本当は相手も、偏りに薄々気づき出していて、譲歩したいと思っているかも知れない。

だけどそんな時に反対の偏りを見せられたなら、より頑なに偏っていくしかないでしょう。

社会が黒や白に偏っている時こそ、自分は偏らず、灰、つまり中道をいこう。

灰は黒からは白に見え、白からは黒に見え、それはイバラの道かもしれない。

だけどその道を行く事でしか、解決の糸口は見えない。

中道を行く人だけが、今ある闇を真っ二つに切り裂く事ができる。


Facebook・三浦 直樹さん投稿記事 【わからないことは、わからない】

我々町医者は、目の前の患者さんだけでなく、そのご家族全体のケアを一生続けさせていただく覚悟でお付き合いさせていただいています。

今までも、短期的な聞き触りの良い情報に惑わされることなく、自分の目で見ていないことや、体験していないこと、確証の得れていない事は、『今の私にはわかりません』と正直にハッキリとお答えしてきました。

もちろん、当たり前に考えて、おかしいと思うことは『それはおかしい』、正しいと思うことは『それはいいと思う、大切だと思う』とはお伝えしています

そのご本人やご家族の長期的な人生が掛かっていますから。

そもそも、もっともらしい情報が短期間で覆ることは、医療の世界では日常茶飯事(医療だけではないですが)

全てが検証中だし、仮に多少の信憑性が有っても100%はあり得ない。

仮説ありきのデータ重視、確率論の世界です。

もちろん、臨床家として出来うるベストは尽くしておりますが、個体差や環境変化などがあるので当たり前の話なのです。

この「トライ&エラー」で医療が進歩してきたのも重々、承知はしております。

ですので、わからないことはしっかりと『今の私には、ここまでしかわかりません』とご説明して、あとは自己判断に任せるしかない。

もちろん、私の知りうる情報や、世間の状況はご説明します。

私が勉強不足で馬鹿だとか無責任だと言われても思われても、わからないことは『わからない』と正直に伝えていくことが、私のスタンスです。

「これって正し情報なんですか?」と聞かれたら、わからないことは『今の私には、ここまでしかわかりません』としか、お答えしません。

命にかかわる問題、無責任に知ったかぶりしてご迷惑を掛けるわけにはいきませんから。

今回の騒動でも、専門家と言われる人の意見も日々変わってますよね。

最近、いわゆる医療専門家の中でも、世間の風潮に流されて、もっともらしい情報に飛びついて安易にシェアしている方が増え、情報が錯綜しているように思います。

枝葉の情報に振り回されず、なるべく根本的なところからの考え方に立ち戻りたいと、私は常々、考えています。

ですので、うちのの患者さんは、私が『今の私には、ここまでしかわかりません』を連発するので、自己責任で考えて選択しないといけないから大変です。

医療専門職と言われる人間も、生命活動は『わからないことだらけだ』という前提も、しっかりとお伝えしたいと思っています。

決して世の不安をあおりたい訳ではありませんが、過去の歴史を振り返ればわかる事だと思います。

以前にもご紹介しましたが、私はある情報が出たら、そもそも「それって本当?」「どうしてわかるの?」「誰が決めたの?(誰が言ってるの?)」という、子どもの目線に立ち返って検証するように心がけています。

陰謀論?寄りの方々からの講演依頼も多いのですが、私はあくまでもニュートラルな立場でお話しさせていただく。

医療従事者としては、大切なスタンスだと思っています。

常に謙虚で冷静な、当たり前の【原点回帰】が大切だと思います。

コズミックホリステック医療・現代靈氣

吾であり宇宙である☆和して同せず  競争でなく共生を☆

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