http://yukaihahaha.sblo.jp/article/11721109.html 【死者の書チャット】より
ゆ: でね、いろいろ研究した結果、死者の書って、すごい大事なものだってことがわかったの
聞き手: ほうほう
ゆ: うーーん、説明したログを保存して、編集すれば原稿になるかなーと
聞き手: あ、そりゃいいね、やってみる価値あり?
ゆ: すでにやってる^^b
聞き手: さすがー
ゆ: もう、始まっているのです!
聞き手: そ、そーか
ゆ: 死者の書って、何種類もあるのねー
聞き手: チベットだけじゃないってこと?
聞き手: それともチベットの?
ゆ: エジプトのは、全然手をつけてないから、とりあえずチベット限定で
聞き手: へぇ、そうなの?
ゆ: NHKスペシャルの「チベット死者の書」で出てくる内容は、ニンマ派というもので
聞き手: うん
ゆ: 死んで、非形状界である光を経験して、形状界である神々を経験して
ゆ: 欲界の裏側の、六道を経験するという流れを、死者に読み聞かせることで
ゆ: 正しい転生先を選ばせようというもの
聞き手: うん、
ゆ: あるいは、経験してる光や、神々に合一することで、解脱の境地に至って
ゆ: 輪廻から開放されるのが目的
聞き手: うん
聞き手: 改めて言われると、ああ、って思う
ゆ: で、もうひとつ、ゲールク派のは、これは、ダライ・ラマ法王の流派なんだけど
ゆ: そうそう、でも、意識の世界というか、3界の構造に言及されてないから
ゆ: 普通の人や、多少の仏教的知識があるくらいじゃ、ニンマ派の意味ってわからんと思うのよね
聞き手: そうかもね
ゆ: 私も、最初は、光といろんな仏と、欲界のヴィジョンが次々に出てきて
ゆ: それがどうなの?って感じだったもん
聞き手: 体験が?
ゆ: あ、これは、私の体験じゃなくて、死者の書の記載の話ね
聞き手: ああ、そっか
ゆ: ちなみに、チベット死者の書とか、バルド・トドルとか呼ばれてるけど
ゆ: 本当の題名は、「バルド・トエ・ドルチェンモ」っていって、
ゆ: 「死後の中間状態で・聞くことによる・大解脱」って日本語の意味になる
聞き手: それって、ニンマ派もゲルク派も一緒の名前?
聞き手: 壮大なものを感じさせる名前だね
ゆ: でね、ゲールク派のは、「クスムナムシャ」といって
ゆ: 「基本の三身の構造をよく明らかにする燈明」
ゆ: で、ニンマ派のバルド・トエ・ドルチェンモは、三界を意識がどんどん降りてくプロセスで
ゆ: 個人が、どうやってそれから開放されて、解脱するか、にメインが置かれてると考えられている
聞き手: ふむ
ゆ: ゲールク派のクスムナムシャは、
ゆ: 1、死の崩壊のプロセス・・・肉体と五大エレメントが崩壊することで、粗雑な感覚や意識が崩壊し、死の光を経験する
ゆ: 2.その光と、瞑想の光を混ぜ合わせることで、菩提心を土台とした、幻身を生み出す
ゆ: 3.衆生を済度するための変化身を得る道として、出生をする(仏典でいう創世記のプロセス)
ゆ: という、覚者の、報身、法身、変化身についての解説と、それを得る手段について書かれている
聞き手: なるほど・・・
ゆ: このへんからは、適宜挟んでもらっておkよー
聞き手: 視点がぜんぜん違うらしい?
ゆ: うん
聞き手: ゲールク派のタイトルも何となく、、、
ゆ: でも、どうやらチベット全体では、クスムナムシャがメインで、バルドトドルはあまり知られてないとか
聞き手: そうなの??
ゆ: だから、ニンマ派も、クスムナムシャで訓練してないとは言い切れないと思う
聞き手: なるほど、アメリカ人が世に出したのがたまたまクスナムシャだったということ
聞き手: かな?
ゆ: いやいや、バルドトドルのほうね
聞き手: ああ、ごめん、そうそう
聞き手: 勘違い
ゆ: でも、バルドトドルは、ユングって心理学者知ってるよね?
聞き手: 知ってる、有名だね
ゆ: その人が、人の心理状態を非常に説明している、と、特別コメントを付けて
ゆ: ドイツで出版されたために、大ブームになったとか
聞き手: へぇ
ゆ: 臨死体験とか、ドラッグでのトリップのときに、最初に至福の、何もないような状態を経験して
ゆ: あ、その前に、暗闇とかか
ゆ: その後、イエスとか、いろんな神を経験して
ゆ: 欲望とか、通常の思考のような、いろんなヴィジョンに巻き込まれていって
ゆ: 最後には、母親の子宮に、丸くなって、全てから逃れようとするというのは
ゆ: 人間の危険回避の心理学にもつながるし、ドラッグや臨死体験者の話を裏付けるような内容なんだって
聞き手: へぇ・・・
聞き手: 心理学・・・
聞き手: 臨死体験は、いろいろ話あるもんね
聞き手: その証明みたいなことになるのかな
ゆ: そうそう
ゆ: ドラッグでらりってる人に、読み聞かせて、手引きをするためにも使われるみたい
聞き手: 何とまぁ、広い効用が期待されているわけね
ゆ: チベットの、修行では、生前は、クスムナムシャで、三身の訓練をして
ゆ: 死後は、「グヒヤサマジャ」を読み聞かせるんだって
聞き手: 死んだときに読むのとは違うんだね
聞き手: バルドトドルは死んだとき、ってイメージだから、そういうもんかと
ゆ: 三身を、瞑想中に自在にコントロールできるようになっていれば
ゆ: そうそう、バルドトドルは、17部くらいから成り立つ、膨大な経典の、2~4章くらいの一部で
ゆ: これは、修行をしなかった、一般人向けの「枕経」だと、断りがされてるの
聞き手: ははぁ、なるほどね
ゆ: 事前に、死の光や幻身をコントロールできるようになっている修行者には
ゆ: もっと高度な導きが必要って、別の章に書かれてるようだけど、それは翻訳されてないみたい?
聞き手: そうなの?
聞き手: 一般向けには必要ないからかな
ゆ: そうなんでしょうねぇ
聞き手: 理解できないし、意味がないってことか
ゆ: ちょっと、バルドトドルの全文は入手してないけど
ゆ: ニンマ派の僧が記載してる他の本には、幻身や、夢の身体をどうやってコントロールしていくかについて
ゆ: こまごま書いてある
聞き手: 確かに、三身を瞑想でコントロールできていれば、、、という対象者と、そういうこととは無縁の一般人だとぜんぜん違うものね
ゆ: ちなみに、六ヨーガは、カギュ派の伝統なんだけど、
聞き手: へぇ
聞き手: うん
ゆ: 結局、ニンマ派も、ゲルク派も、幻身、夢の身体、瞑想中の光明について、
ゆ: 理論や、瞑想法や、修行プロセスが組まれていて
ゆ: 死、瞑想、眠りなど、人が意識を失うときには、必ず
ゆ: 粗雑な意識や、感覚がきえてゆき、
ゆ: 光を経験している、
ゆ: それをいかに認識して、コントロールしていくか
ゆ: 生前に、瞑想と眠りでばっちり訓練して、死のときに現われた光と幻身と混ぜ合わせて
ゆ: 報身、法身、変化身を得て
ゆ: 救済者として、新たな生を受けるか
ゆ: ということが、とかれているみたい
聞き手: うんー、なるほど
聞き手: やっぱり
聞き手: 修行者向けって感じがするね
ゆ: これは、一番高度な、修行技法に分類されてるのよね
聞き手: そういう内容では、死んだときにそれだけ聞かされても殆ど関係なさそうだし
聞き手: 確かに高度そう
聞き手: なかなかできることではないか
聞き手: 片手間にはできん
ゆ: 修行って、顕教、所作ヨーガ(儀式とか)、行ヨーガ(行法とか)、ヨーガタントラ(形状の瞑想とか)
ゆ: で、その上に、無上ヨーガタントラって分類になってるでしょう
ゆ: 1.顕教・・・だれにでも実践できる、一般的な教えで、この生を浄化する
ゆ: 2.所作、行、ヨーガタントラ・・・下(げ)タントラと呼ばれる
ゆ: 1、2、とも、時間がかかる
ゆ: 3.無上ヨーガタントラ・・・より迅速に仏となって、衆生を救済するという動機の上に
ゆ: 高度な、管・風・心滴のコントロールを行う
ゆ: 菩提心の獲得がまず、大前提
聞き手: うん、わかりやすい説明です
ゆ: 密教の体系って、こんなに高度だったんだ・・・
聞き手: そうみたい?
聞き手: 確かにそんな生半可な覚悟では、、、というのはあったけど、
ゆ: しかも、どのレベルも、仏教用語を日常生活に例えた、わかりやすい説明がそれぞれ存在してるし
ゆ: いかに、菩提心、他の生き物に対する慈しみや悲しみが大事かが、口をすっぱくして説かれている・・・
聞き手: こういう話を改めてきくと、ああ、修行したいなっておもうよね
ゆ: 密教について説明したほとんどの本には、
ゆ: 菩提心の獲得によって、空性の理解に、特別な力が加わる、とあるけど
ゆ: ほんとうに、空を理解するっていうのは、無上ヨーガタントラのレベルで、
ゆ: 粗雑な思考や感覚などが全て静まった状態で現われてくる、微細な意識や、それを超えた光を認識して
ゆ: コントロールしていくために、欠かせないのが、救済の心なんだと
ゆ: 救済の心の土台と、この生の苦しみを本当に理解してる土台があってはじめて、
ゆ: 覚者の三身が、得られるんだっていうのが
聞き手: うん~~~~~、高度だ・・・
ゆ: でもさ、いちおう、全部の話はわかるよね?
聞き手: うん、わかるよ
聞き手: それをどうやっていくかとかを考えると、普段の修行がどれだけ大事か・・・と、身につまされる思いだ
ゆ: ほんとうに、1日1日、瞬間瞬間の心の浄化と、観察が大事だなーと
聞き手: 煩悩に振り回されている場合じゃないって;;
ゆ: まったく、そうなのよ・・・
ゆ: しかもね、チベットの、この死者の書に関連する修行体系というか
ゆ: 光、意識、幻身についての修行体系について、基礎から、高度なものまでの流れを検討してみたんだけど
聞き手: うん、興味津々・・・
聞き手: 何となくでしかとらえてないからさ
ゆ: そうよねー
聞き手: 検討するってレベルじゃない
ゆ: まあ、検討というか、調べてみて、分かったというのかもしれないけど
聞き手: そうかもね、興味もって、読み込んで、、、わかることかも
ゆ: まずは、何よりも、奉仕と、戒律、顕教(テーラヴァーダ)的な、基本的な法則の実践が土台よね
聞き手: うん、そうだね
ゆ: これがないと、どんな高度な教えの実践というか、知識も無意味というか
ゆ: 心を浄化する、大基本
聞き手: 土台ができてないと、どうにもならない
ゆ: そうなのよー
聞き手: だから普段の意識とか、すごく大事なんだよね
ゆ: その土台がある程度固まってきたら、瞑想のための、「前行」が与えられる
ゆ: うん、どんな高度な瞑想を実践していても、普段の意識がおろそかでは、うんぬん、も
ゆ: 口をすっぱくして、指摘されてるよねー
ゆ: 「前行」は、帰依のための、礼拝、菩提心、懺悔、供養からはじまって
ゆ: 祈願や懇願、チュウの瞑想や、グルヨーガも含まれる
ゆ: まず、これが、顕教から、より高度な教えを実践するための、土台となる
ゆ: あとは、チベットの修行でも、ポワの瞑想って、いろんな段階のものがあるけど
ゆ: どれだけ実践しても安全で、確実にものにしておくべき瞑想方法と、意味合いは同じものがあるの
聞き手: 安全・・・
ゆ: ほかには、ある印が出たら、それ以上は危険なものとかもあるみたいだけど
聞き手: ああ、段階的にってことね
ゆ: 段階というか、方法かな?
聞き手: ふうん
ゆ: バルドトドルとか、クスムナムシャにも対応する記載があって、確かに、かなりの内容の瞑想なんだなーと
ゆ: ちょっと、細かい部分はメモってないけど、確かな裏づけがある組み立てになっていて・・・
聞き手: 何だかすごいね
聞き手: きれいに組み合わせて体系だてられているというか
ゆ: あ、最後に、この「前行」のあと、より高度な段階の修行に入るんだけど
ゆ: 幻身、夢、光の修行は、平行して、「加行」というものが必要で
ゆ: これは、瞑想してる間以外に、基本的なマントラや、菩提心の瞑想をするものなんだって
ゆ: ま、大雑把でかけあしだけど、今日はこのへんか・・・
聞き手: すっかり忘れていたけど、必要な修行を積めるように、ちゃんと考えてくれていたんだなぁ
聞き手: そだね
ゆ: うん・・・
聞き手: また今度、時間取ろう
ゆ: 輪廻を超えていくプロセスが、しっかり、組み込まれている・・・
ゆ: うん、また!是非!!
聞き手: 近いうちにね
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