https://yuhobika.net/yuhobikaweb/yasue_kamioroshi01/ 【【保江邦夫】神様を味方にする陰陽師の秘術① ~1日を静かに過ごすこと】 より
保江邦夫 ノートルダム清心女子大学名誉教授
岡山県生まれ。東北大学で天文学を、京都大学大学院と名古屋大学大学院で基礎理論物理学を学ぶ。スイス・ジュネーブ大学理論物理学科講師、東芝総合研究所研究員、ノートルダム清心女子大学大学院人間複合科学専門教授を歴任。大東流合気武術佐川幸義宗範門人。カトリック隠遁者エスタニスラウ師から受け継いだキリスト活人術を冠光寺眞法と名付け、それに基づく柔術護身技法を岡山、東京、神戸、名古屋で指南している。また、伯家神道の祝之神事を伝承し東京と京都で神事を開催している。著書・ベストセラー多数。 ●保江邦夫公式サイト https://yasuekunio.com/
陰陽師の流れをくむ家系に生まれた
私は、小学生のときにUFOを目撃し、宇宙や生命に興味を抱き、東北大学で天文学を学びました。その後、京都大学大学院に進学し、湯ゆ川かわひで秀樹き博士の晩年の研究である「素領域理論(そりょういきりろん)」の唯一の継承者となり、数々の論文を発表。さらに、名古屋大学大学院に編入し、素粒子論の研究を深め、理学博士号を取得し物理学の研究を続けてきました。
物理学者の私には、もう一つ、武道家としての顔もあります。高校生のときのことです。あるテレビ番組で、合気道の創始者である故・植芝盛平(うえしばもりへい)翁が、模範演技をしている様子を見ました。相手に触れることなく、次々に投げ倒す植芝先生を見て、「これは神業だ」と驚嘆し、合気道を始めることにしたのです。
この神技の根源は何だろうと調べたところ、植芝先生は、道場では必ず、神棚に向かって30分以上、祝詞(神徳を称え、崇敬の意を表する神道の言葉)を奏上し、自分の体内に神様を降ろしてから、稽古をしていたということがわかりました。
まさに、神降ろしがなされたわけですが、降りて来られたのは、植芝家の守護神であるサムハラ龍王でした。
植芝先生は、数々の修行を経て、合気道を創始しましたが、初めに大本教に入信し、その思想に影響を受け、「愛と和の武術」を目指しました。その後、九鬼神流(くきしんりゅう)という神道系棒術から祝詞奏上のやり方や神降ろしの秘伝を学びました。
さらに、「御式内」という陰陽師(古代日本の技官の一つ)の使う体術を元にした大東流合気柔術など、さまざまな武術を修めて、今に続く合気道にまとめ上げたのです。
私自身も道場では、祝詞を奏上し、サムハラ龍王を降ろしてから、稽古に入ることがあります。
私の実家は陰陽師の流れをくむ家系です。幼少の頃の祖母の教えは、陰陽道の技術であったと、現在ではわかります。
以降では、その教えとともに、合気道における神様を味方につける方法をわかりやすくお伝えします。
自分の存在を消して過ごしていると神様が降りてくる
まずは、祖母から教わった「神様を味方にするための一日の過ごし方」です。
詳しくは、最下部にまとめましたのでご覧ください。要点は、一人のときは、できるだけ物音を立てずに静かに過ごすということです。
自分の存在を消して過ごしている人のところに、神様は降りて来てくださるのです。神事を行っているときの神社の様子を想像するとわかりやすいでしょう。
また、朝食を作るときも、できるだけ音を立てないようにします。 できれば、いつも同じメニューにするとよいでしょう。作る順番も、ペースも同じにして、体が勝手に動くようになると、神様が降りて来られやすくなります。
神様が降りて来られると、ふとしたときに、よいアイデアがひらめいて問題が解決したり、場合によっては、神様からのお告げを受けたりすることもあります。
日中は、周りの人と積極的に交流を持ち、自分を磨き高める時間だと心得て過ごしましょう。 家を出てからの通勤や移動の途中では、ヘッドホンで音楽を聴いたり、スマホを見たりするのは避けましょう。
何もせず、ただひたすらに周囲の音を聴くのです。車の走る音や周囲の人々の会話など、心を無にして聴き流します。
たまたま聴いた音や会話に必要なことのヒントが
実は、意図的に何かを見たり、聴いたりしているときには、神様が降りてくる隙間がないのです。意図せず聞こえてくるときに、隙間ができて神様が降りてくるのです。
伯家神道(はっけしんとう※)の教えにも、「人間が自我意識のもとに活動している間は、神様は降りてこないので、自我意識を取り去ることが必要」とあります。
※花山天皇の子孫である白川家によって受け継がれた神道の流派。
たまたま聴いたクラクションの音や、電車の中で聴いた会話の中に、今の自分に必要なことが隠されていている場合があります。
それは、神様が手を差し伸べて答えを与えているのです。
音楽を聴いたり、本を読んだり、スマホを見たりしていると、せっかくの神様のサポートを自ら遮断していることになるのです。
神様が味方する1日の過ごし方
【朝】
・目覚めたら、何も考えずに、できるだけ音を立てずに、静かに起き上がる
・静かにふとんを整えたら、他人に気づかれないように身支度をする
・空気の入れ替えをするときは、
音をたてないようにカーテンを開いて、静かに窓を開ける
・ドアは、音を立てないように開け閉めする
・いつも同じメニューの朝食にして、できるだけ音を立てずに、流れ作業的に作る
・通勤途中は、ヘッドホンで音楽を聞いたり、
スマホを見たりするのは避けて、周囲の音を聞く
・電車やバスの中では、何もせず周囲の音や周囲の人々の会話を聞く
【昼】
・人にもまれて自分自身を高める時間と心得て過ごす
【夜】
・心を乱すテレビ番組はできるだけ避け、心安らかに過ごす
・夕食は食べたい物を、食べられる分だけ食べる
・月に1回程度、知人や友人といっしょに会食する機会を設ける
寝るときは、何も考えずに「寝れば天国」と唱えて眠る
月に一度は友人や知人といっしょに食事する
前回、神様に降りて来ていただくためには、自分という存在を消して静かに過ごすこととお話ししました。しかし、人としての成長を考えると、社会という集団の中で、もまれて、ぶつかり合うことで自らを高め、進化していくことも、また必要です。
誰かに叱られたり、意見の違いで他人ともめたりすることも人として進歩するには、たいせつです。
昼間は、自分を磨き、高めるための〝修練の時間〞ととらえて、衝突や難題を楽しむようにしましょう。
そして夜は、朝と同様に、できるだけ静かに、余分な音を立てないように過ごすようにします。
夕食は、医師から特に指示がある場合を除き、食べたいものを食べられる分だけ食べてかまいません。本当に体が欲している食べ物は、消化吸収を高め、体のエネルギーも高めてくれます。
そして、できれば月に1回程度は、友人や知人など、数人の人たちといっしょに食事する機会を設けるといいでしょう。これは、神道の儀式の一つである「直会(なほらひ)」に相当するものです。
直会とは、神社での祭さい祀しの最後に神事に参加した一同でお神酒(みき)をいただき食事する行事のことです。
神様に捧げた供物をいただくことで、神力を分けもらうというものです。
会社の同僚や友人どうしで、直会になぞらえて会食していると、ふとしたときに、神様が降りて来られます。
例えば、会食中に酔った人が発する言葉の中に、神様からのお告げが含まれていて、問題の解決につながることは少なくありません。
「寝れば天国」と唱えるとすべてがスムーズに進む
次に、寝るときのとっておきの習慣をお伝えします。 寝床に入ったら、何も考えずに、「寝れば天国」と唱えて眠るのです。
すると、寝ている間に神様が体の中に入り、邪気をすべて取り払ってくれるのです。 嫌なことがあって、むしゃくしゃしているときは、夜でなくてもいいので、「寝れば天国」と唱えて数時間眠りましょう。
目覚めたときには、すべてが浄化されて、解決へと進んでいきます。 私は毎晩、「寝れば天国」と唱えて眠っていますが、おかげさまで、高校生の頃から、物事がすべてスムーズに運んでいます。
不思議なことと思うかもしれませんが、神様に「すべて」を「完全に」丸投げすると、何事もうまくいくのです。
私はこれを「神への全託(ぜんたく)」と呼んでいますが、主体的な考えを入れずに、流れのままに生きて、「どうぞ神様、好きにしてください」と、自己のこだわりや執着を捨てて、すべてを神様に委ねたとき、神様は手を差し伸べてくれて、すべてがうまく運ぶようになるということです。
これまでお話ししたような「神様を味方にする過ごし方」を続けると、神様はいつでもあなたの側に降りて来て、手助けをしてくれます。
例えば、お金にしても、なぜか必要なときに必要な分だけ入ってくるようになります。使い切れないほどの大金は入りませんが、お金に困ることはありません。
神様が降りて来られているときのサイン
ちなみに、神様が降りて来られているときには、ある独特の現象が起きることが多いようです。
それは、運転しているときに、前の車のナンバーが「99‐99」などゾロ目の数字をよく見かけるようになったり、突然、電灯がついたり消えたり、携帯電話がうまく動かなかったりするなど、理由もなく電気製品が異常な反応をするときは、近くで神様が手助けをしてくれているサインです。
また、お香に火をつけて、煙が糸のように、まっすぐ高く伸びるときは、神様がそばにいる証拠です。古い剣術書には、お香の煙が途中で乱れる日は、外に難敵がいるから注意して行動する日であり、まっすぐ立ち上る日は、神様が見守ってくれているから、安心して出かけてよい日と記されています。
近くに神様がおられるかを調べたいときは、お香を使ってみるといいでしょう。
■神様が近くにいるときの兆しの例
●ゾロ目の数字をよく見かける
例えば、前を走る車のナンバーが「99-99」など、ゾロ目の数字をよく見かけるときは、神様が近くにいて助けてくれている印
●電気製品が異常な動きをする
突然、電灯がついたり消えたりする、携帯電話やスマホの動きがおかしくなったというときは、神様が降りてきている兆し
●お香の煙がまっすぐ立ち上る
線香に火をつけて、煙がまっすぐに長く立ち上るときは、神様がそばで見守ってくれている印
秘伝中の秘伝「ほら吹きの術」で大願成就
最後に、陰陽師秘伝の大たいがんじょうじゅ願成就の「ほら吹きの術」をお教えします。下図のように、右手を内側にして、左手が外側になるようにして組み、左右に親指どうしを合わせるようにします。陰陽道では、この手の形を「ほら」と呼びます。
そして、ほらの親指の隙間に、唇を当てて、3回願い事を唱えます。ほら吹きの術は、たったこれだけのことですが、即効性があり、効力が非常に高いのが特徴です。
ある女性にほら吹きの術を教えたら、わずか1カ月で家族に関する願望が次々と叶ったという報告がありました。
「ほら吹き」は、いつ吹いてもよいですし、何回吹いても(唱えても)かまいません。
自分の願い事でほらを吹いてもよいのですが、できれば他人や世の中の幸せを願うほうが、叶いやすいようです。 また、私の経験では、家の四隅に盛り塩をしてから、ほら吹きの術をすると、より効果が高まるようです。
盛り塩は、海の粗塩を使って、小皿にこんもりと盛ってください。粗塩は、週に1度くらいの頻度で取り替えるとよいでしょう。 ほら吹きの術の効果は絶大です。ぜひ試してみてください。
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