天つ日の植田に遊ぶ遠嶺かな 五島高資
Distant mountains —
the sun has a good time
on May paddy Taka Goto
https://minamiyoko3734.amebaownd.com/posts/categories/4502625 【稲作】
Facebook・竹元 久了さん投稿記事 🌷稲作が育んだ「和」の精神
我国は皆さんご存知のように、稲作文化の国です。🍚
🌿日本人は、米を作り、米を主食としてきました。日本人の生き方、また日本文化は、稲作なしではありえません。
日本人の民族性、祭祀、生活様式、伝統芸能等の多くが、米と関係があります。稲作文化は、各地の民話、民謡から絵画や詩歌、工芸品そして建造物や衣服、日用品に至るまで、日本人の生活のすみずみにまで浸透しているのです。
ですから稲作を語るということは、日本人の心を語ることであり、日本文化の土台と特徴を語り知ることにも繋がるのです。
稲作を通じて日本人の心、日本の文化を知ることができ、健康な生き方をし、自然と調和した文明をめざす「こころ」が得られるのです。
日本の心は、よく「和」の精神といわれます。この「和」の精神の発達において、米作りは大きな役割を果たしてきました。
欧米の白人種と違い、日本人は農耕民族です。そして米を主食としてきました。稲は連作が可能な作物です。
一定の土地で、何代にもわたって水田を続けることができ、一つの土地に先祖代々にわたって生活すると、その土地にたいする強い愛着が生じ、同じ土地に住む村の人々は、先祖以来の知り合いであり、血縁・地縁による強い結びつきをもつことになります。そして、社会全体が、村を単位とした共同体の集まりとなっています。こうした日本社会を特徴づけているものが、稲作なのです。
日本の稲作は、集約的灌漑水田稲作です。灌漑水田稲作は、個人労働ではは賄えません。開墾や灌漑、そして水の管理等、すべて協同労働で行なわなければ、不可能なのです。
田植えから稲刈りまで、労働は集団的・組織的に行います。水田の所有権は各戸別であっても、営みは共同的な営みで行なわれます。こうした協同労働を通じて、団結心が育まれました。
また、米作りは、家同士が争っていては、大切な協同労働ができません。そこで、相手との協調性が発達しました。
灌漑水田稲作で、一番重要なのは水です。水は共有のものであり、共同の営みの中で全体で管理します。水を田に、いつ、どれくらいの量や割合で入れるか、は勝手に決められません。同じ水系の上・中・下流の人たちが、何度も話し合いながら全体を調整しました。そこから話し合いによる合議が重んじられることになります。
日本の水田は海外の水田とは違い、狭く、また水田と水田が互いに接しています。ある田で病虫害が発生したり、雑草が生えたまま放置すると、その影響はすぐ周りに及びます。昔は、今日のように食糧が豊かではありません。乏しい食糧を家族みなで分け合って生きてきました。
もし稲が病虫害でやられると、多くのの生命に関わり、自分の家だけでなく、村の他の家にも及びます。自分の田を荒らすことは、よそ様に申し訳ないことになります。自分勝手なことをして、人に迷惑をかけてはいけのです。
まさに命懸けで、他人に気配りをすることや、相手の立場を考える思いやりの大切さを、日本人は稲作を通じ学んできたのです。
このように、日本人は米作りを通じて、勤勉性、団結心、協調性、合議、迷惑を掛けない意識、気配り、思いやりなどを、身につけてきました。それゆえ、米作りによって、日本人は「和」の精神を発達させてきたということが言えるでしょう。
🔵皇居
天皇陛下が田植え、皇后さまが「給桑」 皇居内で
天皇、皇后両陛下は5月22日、田植えと、蚕に桑の葉を与える「給桑(きゅうそう)」の作業をそれぞれ皇居内で行われます。いずれもこの時期の恒例。
五穀豊穣を祈り自ら「お手植え」を行い、稲刈りもされます。
4月に自ら種もみをまいて育てたうるち米ともち米の苗を植えられます。
このように、天皇陛下は自ら稲作をすることによって、人間と自然との調和のために、本来の日本人があるべき姿、あるべき精神をお示しなられているのです。
また、皇后さまは紅葉山御養蚕所で、日本古来種「小石丸」などに桑の葉を与えた。その後、蚕がまゆづくりをする場所になる「蔟(まぶし)」を、慣れた手つきでわらを使って網状に編みあげられます。
今一度、祖先がもっていた精神、「生かされていることへの感謝と和」の精神に立ち返ってみることが重要ではないでしょうか?
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