噴水の前で止まっている家族

句からの連想は「家族水入らず」。噴水との取り合わせが面白いです。 

 

https://kotobaryoku.com/archives/704 【家族水入らずの意味・類語・例文!なぜ水は邪魔なのか?】

こんにちは!“言葉力”編集長のケンです。

先日、テレビを見ていたら、有名な芸能人が、「年末年始は家族水入らずでハワイ旅行を楽しんで来ました」と話をしていました。

やっぱり、芸能人は日本だと人目が気になって、家族水入らずで過ごすなんて絶対無理なんだろうなあと考えていたのですが・・

その時、「家族水入らず」って分かっているようで分かっていないことに気が付きました。

そもそも、何で「水入らず」なんでしょうか?

そこで、ここでは、「家族水入らず」の意味、類語、そして使い方(例文)などについて解説をしていきます。

「家族水入らず」の意味

「家族水入らず」とは、家族だけで他人を交えない状態という意味です。

ここでの水は邪魔な存在を意味します。

なので、「水入らず」を使った表現としては、親子水入らずとか夫婦水入らずという言葉もあります。

ただ、なぜ、水が邪魔なんだろうかと思う人もいるかもしれませんね。

ここでは、親しい内輪の人達だけが集まった状態を油に例えています。

そこに水を加えようとしても合わないので、水入らずということになるのです。

ですから、逆に「水を差す」という言葉は、邪魔をするという意味になります。

「家族水入らず」の類語

「家族水入らず」の類語としては、「家族団欒のひととき」などがあります。

どちらも、家族が一緒にいる中で、楽しさや暖かさを感じられるという点で共通しています。(略)


http://jizake-ya.com/know/sake/post_16.html 【なぜ仲がいいことが「水入らず」なのか?】より

「夫婦水入らず」「家族水入らず」意味はわかりますよね?

仲がいい、という意味です。

では、なぜ仲がいいということを「水入らず」というのか?

じつはこれが日本式の酒の飲み方に由来しているといわれています。

「献杯」や「お流れちょうだい」という言葉を聞いたことがあると思います。

「献杯」とは目下から目上の人に対し自分が飲んだ盃を差し出すことをいいます。

「お流れちょうだい」はこの逆で、目下が目上に盃を要求することをいいます。

いずれにしても、他人が口をつけた盃で酒を飲むという習慣には「親愛の証」といった意味があります。

しかし、その習慣に「杯洗」という儀式が加わりました。

これは、自分が口をつけた盃をそのまま相手に差し出すのは無礼にあたるので、盃を水で洗うというもの。

しかし、受け取る方は「いや、そのままでいい」というのが礼儀でそれによって親愛の情を表そうとしたわけです。

そこで水で洗わない、つまり「水入らず」の方がより親愛が深まる、という意味から「夫婦水入らず」「家族水入らず」という言葉になっていったのです。

知ってました?


https://kokugoryokuup.com/kazokumizuirazu/  【家族水入らずの意味とは?例文や類語、由来・英語を解説】 より抜粋

家族水入らずの語源・由来

「家族水入らず」の「水」は、ここでは「邪魔な存在」という意味で使われています。

「水は純粋にきれいなものなのになぜ邪魔なものを表すか?」ということですが、これについては諸説あります。

1つは、「身内を油、部外者を水に例えたことから」という説です。

「水」と「油」はどんなに頑張ってもお互いが混ざり合わない物質であることで知られています。

例えば、水の上に油を一滴たらしただけでもすぐにはじかれてしまいます。また、水と油を1つの容器に同じ量だけ入れたとしても上が油、下が水と見事に分離してしまいます。

この事から、身内の人間同士(油)に対し、外部の人間(水)はどんなに頑張っても混ざらない邪魔者であるという意味になった説です。

そしてもう一つは、「お酒の席での作法」に由来するという説です。

日本では昔からお酒の席で他人に盃(さかずき)を渡す際に、「杯洗(はいせん)」と呼ばれる作法がありました。

「杯洗」とは頂いた盃を水を使ってしっかりと洗うことです。杯洗を行うのは、一度自分が口に付けたものをそのまま相手に渡すのは失礼だと考えられていたからです。

ところが、お互いが親しい関係同士の場合は「親愛の証」として、「他人が口をつけた盃でそのままお酒を飲む」という習慣もありました。

このことから、「盃を渡す際に水がいらないほど親しい間柄」という意味で「水入らず」が使われるようになったという説です。

以上、2つの由来を紹介しましたが一般的にはこの2つの説のどちらかだとは言われています。

その他には、家族を血縁関係の「血」に例えて、血は水よりも濃いので「血縁関係の中に他人は混じれないから」といった説もあります。ただ、信憑性は確かなものではありません。

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