http://www.area-best.com/yuhi/fusigi.htm 【夕 陽 の 不 思 議】 より
場所、季節、時間、天候・・・さまざまな条件がかさなりあって作られる大空のグラデーション、夕陽。また、場所によって大きさまでも違って見えます。このなぞを、科学的にわかりやすく紹介します。
■夕陽の色はなぜ赤い?
夕焼けは雲が太陽の光にあたり、赤く見えていると思っていませんか。しかし、実際は雲ではなく、大気が大きく影響しているのです。
夕陽の光は昼間と違い、大気圏を斜めに差し込むため光の大気路程(光が通過する大気の厚さのこと)が長くなります。その長さの違いによって、一番強く散乱する光の色が異なってきます。西空は、大気路程の長い地平線付近から、上方に向かって赤・黄・浅黄・緑・青・紫へと染まり、そして太陽が沈むにつれてそれらの色が移り変わっているのです。
■冬は橙、夏は赤?
冬の夕陽は黄色や橙色に染まり、夏は赤系統の夕陽が多くなります。
これは冬型の気圧配置、西高東低の場合、北西の季節風が強く、大気の塵が吹き払われ、水蒸気も少ないので、赤系統の光の散乱が弱くなり、赤色ではなく黄色や橙色の夕陽になります。一方、移動性高気圧の場合は、風が弱く南からの大気が流入しやすいので浮遊する塵や微小水滴が多くなるため、赤系統の光を多く散乱し赤く染まります。
■日本海の夕陽は大きい?
「日本海の夕陽は大きい」ということを聞いたことありませんか。
これも大気と大きく関係してきます。
偏西風にのって乾いた空気は、日本海の上空で、海面から蒸発した水分をたっぷり含んだ湿潤な大気となって海面に漂います。この変化に富んだ大気のフィルターを通して、日本海の夕陽は変幻自在にその色彩と形態を変容させているため、日本海の夕陽は大きく美しいと言われています。
https://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/581218/-/parent_contribution_id/390983/ 【大きな朝日・夕日が見える時期】より
『日本の春(4月~5月)の時期に旅をしたい』と時期が決まってしまっているなら仕方ありませんが、時期によって太陽が見える大きさがけっこう違う事はご存知ですか?
地球が太陽の周りを楕円軌道で回っているせいで、太陽ー地球間の距離に約500万㌔も差があり、写真で見比べると思った以上に大きさの違いを感じるものです。
一番大きく見える時を近日点、小さく見える時を遠日点と呼びますが、近日点は通常1月で遠日点は7月・・・残念ながら4月~5月ですとどちらかというと太陽は小さく見える時期になってしまいます。
ちなみに2012年の近日点通過は1月5日、遠日点通過は7月5日で、北半球と南半球では季節が逆になります。
私が住むアラスカのように高緯度の地域は太陽の角度の問題で朝日や夕日の時間がたいへん長く、数時間も空が赤く染まったままになることがあります。時には朝日がそのまま夕日になってしまったりもするので、写真を撮るには好都合かもしれませんね。
http://koyomi.vis.ne.jp/doc/mlwa/200701040.htm 【太陽に一番近い日(近日点通過日)】より
その昔、何かの集まりで講師の方が、「地球の軌道は楕円で、太陽までの距離が変わることで四季が生まれます。」と仰るのを聞いて「ブッタマゲタ」ことがあります。
冗談で言っている風では無いので、訂正すべきか否か、訂正するとしたらどんなタイミングで訂正すべきかと、ひとしきり悩んだものでした。太陽と地球の距離の遠近が四季を生むのなら、太陽から地球までの距離が遠い時期は、北半球も南半球も同時に冬になり、逆に太陽・地球間の距離が短い時期には夏とならないといけませんが、そんなことは起きないので、この発言の内容が間違いだとすぐに解りますね。
まあ、「地球の軌道は楕円で、太陽までの距離が変わる」という点は本当ですが。地球が太陽に一番近づく点を「近日点(きんじつてん)」、一番遠ざかる点を「遠日点(えんじつてん)」と呼びます。
では近日点と遠日点でどれくらい距離が変わるかというと、 地球と太陽の距離 = 1億4960万km ± 250万km 都合500万kmも距離が変わります。
「これはすごい!」と言いたいところですが、この距離は %で表せばわずか3%程。これなら現在の消費税(5%)の方がよっぽど「すごい」です。
この距離の変化で、地球上の一定面積が太陽から受けるエネルギーの量はどれくらい変わるかと考えると、平均を100とすれば、近日点:103.4 遠日点:96.7
ちょっとだけは確かに変化しますね。やっぱり太陽に近い方が遠い方より暑いわけです。では、一番太陽に近づく日(これを近日点通過日と言います)はいつ頃かと見れば、今年はなんと、1月4日。つまり今日じゃありませんか。
どおりで暑いと思った・・・何てことは無いですね。近日点通過日は多少前後しますが例年だいたいこの辺ですから、日本が一番寒い時期とされる「寒」をむかえる頃は、実は地球全体で見れば一番暑い日とも言える訳です。なんだかちょっとだけ「不思議な気分」ですね。
ちなみにこれと反対に一番遠い日(遠日点通過日)は今年は7月7日。冬暖かく、夏涼し。日本(北半球)は過ごしやすい場所みたいです。
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