臭蜉蝣ひたいに星を宿したり

http://dojiwo.blog93.fc2.com/blog-entry-1706.html 【ヨツボシクサカゲロウ(四つ星草蜉蝣 又は 四つ星臭蜉蝣)】より

分類 : アミメカゲロウ(脈翅)目クサカゲロウ科

体長 : 15mm内外  前翅長 : 20mm内外

分布 : 日本全土

  平地に見られ、幼、成虫共にアブラムシ、カイガラムシ、ダニ類を捕食する。

特徴 : 夜行性の昆虫。

  翅は透明で縦に伸びる翅脈といわれるのは緑色で、網目は黒い。

  眼は小さいけど、光沢のある金緑色をして美しい。

  顔面に4~5個の黒っぽい紋があるそうで、名前の由来になっています。

名前の由来 : 体色が草色をしているからという説と

  成虫に触れると臭い匂いを出すからという説がありました。

メモ=クサカゲロウの仲間の卵は

  葉の裏に横並びの塊のようになって産み付けられます。

  これを「うどんげ(優曇華)の花」と呼ばれたりします。

  優曇華とは、三千年に一度花を咲かせるといわれる架空の花ですが

  なぜ、この卵がそう呼ばれるのかは分かりませんでした。

 ●クサカゲロウの仲間にはいく種類かあり

  素人では名前の見極め(同定)が難しく、無難な名前を選択しました。

  間違っていたらご指摘、ご指導方よろしくお願いします。

http://knowinglykunchangtan.hateblo.jp/entry/2016/08/10/052751 【草蜉蝣/今日の俳句 ≪第2224号≫】 より

 草かげろふ吹かれ曲がりし翅のまゝ     中村草田男

 草蜉蝣人に見られてとまりけり       加倉井秋を

 草かげろふのごとく居て良夜かな      飯田龍太

 僧行きて草かげろふをたたしめぬ      早野麦丘人

 草蜉蝣かなしきものに子守唄        仙田洋子

※ 草蜉蝣・臭蜉蝣・優曇華

 脈翅目クサカゲロウ科。体長一センチ(約三分)内外。ウスバカゲロウよりもはるかに小さい。からだは緑色、羽は透明で、成虫は七、八月ごろ、おもに山地に出現する。幼虫も成虫も植物特に草の上にすみ、アブラムシ(ありまき)・キジラミ・カイガラムシ・ダニその他の害虫をさかんに捕食し、農業・林業上きわめて有益である。優曇華はこの虫の卵である。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】


http://kouyoushi.cocolog-nifty.com/9805/2015/09/post-fc6d.html 【蜉蝣(かげろう)/今日の俳句 】 より

  蜉蝣の火に入るいのち音となる  飯田素蘭

  蜉蝣や針葉樹林はをとこの香   草村素子

  豊年虫車燈に殖えて故郷近し  貝梅文平

  蜉蝣とぶ三番叟の振袖へ   堀古蝶

  蜉蝣や手斧づくしの隠し部屋 渕上千津

※ カゲロウ目まどの昆虫の総称で、蜻蛉より細く、長い尾を持ち、美しい透明な翅を背中に立てている。つまめばつぶれそうな弱々しい虫で、羽化して卵を産むと数時間で死ぬものが多い。しかし幼虫時代は長く、二~三年も水中に棲んでいる。

 蜉蝣の群れが池や川の面を狂ったように乱舞しているのは生殖の集いである。その上下に飛ぶさまが陽炎がゆらめくように見えるので、この名がついたといわれる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】

     



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