https://www.543life.com/content/moon/post20241101.html?srsltid=AfmBOorIv4wPDmrv8S11k5pcOpEpSNa0i2r1elT5vB9BOwb7UveKfhjG 【一番星】より
こんにちは。星空案内人の木原です。
一番星を見つけたことはありますか?まだ空が夕焼け色に染まっているくらいの時間帯に一番星が輝いているイメージがありませんか。
夜を迎えて宙が暗くなってくると星が1つ、2つ、3つとたくさん見えてくるので、その頃にはどれが一番星だったのかは分かりません。一番星を見つけられるというのは、早くおうちに帰れる日や休みの日の特権なのかもしれませんね。最近、一番星を見ていないな、という人はこの機会に探してみてはいかがでしょうか。
一番星は天文学的な言葉ではなく、いわゆる俗語です。一番星という固定の星はなく、その日あなたが見上げた宙の中で最初に輝いている星のことを示します。一番星は見つかった瞬間、あなただけのオンリーワンになるお星さまなのです。
とは言っても、一番星として見つかりやすい星もあります。その代表が金星。宵の明星とも呼ばれ、とても明るく、夕焼け宙でもその輝きは分かるほどです。ちょうどこの記事を読んでいただいている今の時期は、夕方の西の宙に金星が輝いています。
他にも、木星やシリウス、ベガなど惑星や明るい1等星が一番星になりすいです。季節や時間帯によって出ている星は変わってくるので、一番星を見つけた日時と方角を記録しておくと、後で星の名前を調べることが出来ますよ。
一番星と聞くと、「一番星みーつけた」の童謡が思い浮かぶ人もいるかもしれません。今から90年以上前に発表された童謡で、耳に残るメロディーが印象的ですよね。他にも、まど・みちおさんという数多くの童謡を手掛けられた作詞家さんが書かれた「いちばんぼし」という詩があるので紹介します。
いちばんぼしが でた うちゅうの 目のようだ ああ うちゅうが ぼくを みている
“星を見つけた”という表現はよくしますが、“星に見つかった”という視点はなかなか思いつきませんよね。どうしても私たちが主語となり、星空を見上げてしまいますが、星空が私たちを見下ろしているという捉え方が面白いです。
宙から神様が見ているよ、という考えに近いものもあるように感じますが、“星を見つける“というのは、まど・みちおさんの言葉を借りると、”星と目が合う“ことなのかもしれません。目と目が合って、初めてお互いを認識して、一番星があると気付く。一番星を通して、星のこと、その向こう側にある宇宙のことを知る。そんな関係性が私たちと星の間にはあるように思います。
https://miura-mayumi.blog.jp/archives/52227180.html 【掃納】より
穏やかに刻々うつろう空の下 刻々流れる速度そのままの 晦日の時過ごす...
ノンストップのこの年のあゆみ休めて364日振り返る宵。
*掃納:はきおさめ。大晦日にその年の最後の掃除をすること。元日に箒をもつと神の霊を
掃き出すというので大晦日のうちに掃除をし終え、さっぱりとした気持ちで正月を
迎える。暮/冬の季語。
☆つぶやき...
ウォーキングハイ....というのはあるのだろうか。一度歩き出すと、立ち止まったほうが
良い地点を越えても加速しながら歩き続けるのも平気になる、テンションが上がり
心地よくなってしまう。この一年を例えればそれも一つの表現かも....と思いながら、
今年最後のロングウォーキング、頭の中の澱を掃き清めたよな日。
https://www.543life.com/content/koyomi/post20201231.html 【大晦日おおみそか】より
こんにちは。暦生活編集部です。
今日は大晦日のお話です。いよいよ、今年最後のお話になりました。
一年の締めくくりであり、新しい年の始まりでもある大晦日。
「三十」と書いて「みそ」と読みます。「みそか」とは月の終わりの「三十日」のこと。旧暦では31日はなかったので、30日、もしくは29日がその月の終わりでした。
年神さまをお迎えするために、大晦日の夜は寝ずに過ごすことが昔のならわしだったそうです。今でも、この日は寝ずに新年を迎える人が多いですね。
大晦日に食べるものは地方によってさまざまですが、「年越しそば」をいただくお家が多いのではないでしょうか。このならわしは、江戸時代の中頃からはじまったといわれています。江戸商人の知恵から始まったならわしが、今も多くの人に親しまれている。よく考えると、すごいことだなあと思います。
大晦日のならわしでは、除夜の鐘も有名ですね。除夜とは大晦日の夜のこと。日付が変わる深夜0時をはさみ、お寺で108の鐘をつきます。鐘の数には諸説あるようですが、人間が持つ108の煩悩を鐘の音で打ち消すとも、月の12、二十四節気の24、七十二候の72を足した数で、1年をあらわすともいわれています。除夜の鐘について詳しくは、僧侶の小島杏子さんにお書きいただきました。
「除夜の鐘」 小島杏子
大晦日にその年最後の掃除をすることを「掃納」(はきおさめ)といい、お正月の準備の締めくくりになります。また、大晦日に入るお風呂は「年の湯」(としのゆ)。新年を迎えるための禊(みそぎ)の意味があるそうです。
今年は本当に、いろいろなことがありました。暗いニュースに心を痛めることが多かったと思いますが、その中でも、きっといいこともあったはず。1年を振り返るとき、できることならうれしかったことや良かったことをまずはじめに思い返せたらいいですね。
来年が、「より良い年」になりますように。
今年1年、本当に本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
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