https://ogakisangakukyokai.club/20210415sanmeiko/ 【山 名 考( 干支の名の付く山 Ⅰ )】より
干支の動物の名前の付いた山は全国にあります。それだけ、干支の動物が民衆の生活に入り込んでいたということだと思います。そして、その年の干支の名の付く山に登るという風習も、全国で行われています。
わが会でそれにこだわっている筆頭は小倉副会長と安藤監事でしょう。先月の安藤監事担当の週日山行は京都の「牛松山」でした。その前月の小倉副会長担当の週日山行の当初計画は京都の音羽山でした。この山は麓にある牛尾観音にちなんで「牛尾山」とも呼ばれているのです。
https://ogakisangakukyokai.club/20210615sanmeiko/ 【山 名 考( 干支の名の付く山 Ⅱ】 より
(山名考(干支の名の付く山)より続く)
一昨年の亥年、安藤監事の選んだ週日山行は「猪の鼻ヶ岳」と「白猪山」でしたし、小倉副会長担当の市民登山は「猪臥山」でした。昨年の子年には三重県の子ノ泊山に協会員が延べ6名登っています。
このように干支の名の付く山に登ろうというマニアは全国におり、その代表格が「十二支会」だと思います。
十二支会は文化勲章を受章した高名な学者であり、探検家、登山家でもあった故今西錦司博士が創立した会です。昨年10月号の「わっぱ」にも記しましたが、今西博士は初期の大垣山協に大きな影響を与えてくれた方です。
昭和35年(1960年)の子年から平成31年(2019年)の亥年まで5周60年間続き、還暦を迎えたという事で一旦終了しました。今西人気もあり、最盛期には全国に120名近くの会員がいて、毎年1回(主に1月)その年の干支の名の付く山に登っていました。私も平成9年から23年間参加し、最後の6年は会長を務めました。
60歳以上が正会員で、候補の山が複数あったら低い方を選ぶというというロートルの会ですから、北アルプスの白馬岳、五龍岳、赤牛岳などは対象外です。
以下に少し長くなりますが60年間に登った山を列記します。全国には色々あるものだなと思われることでしょう。
子年
子ノ泊山(907m、三重県)(4回)
子の権現(640m、埼玉県)
丑年
牛松山(636m、京都府)
牛草山(550m、三重県)
牛ノ峯(896m、愛媛県)
牛ヶ峰(地図名、高山)(717m、静岡県)
牛頭山(689m、広島県)
寅年
虎子山(1183m、岐阜県・滋賀県)(2回)
虎ヶ岳(414m、山口県)
http://8mara.blog.fc2.com/blog-entry-1154.html 【鹿沼・宇都宮の山巡り(篠井富屋連峰)】より
最近は日が沈むと肌寒さを感じ、すっかり秋の様相となった。「そろそろ木枯らし1号が吹く頃だから、古賀志山でも行ってみるか」
※木枯らし(こがらし)と古賀志山(こがし)
古賀志山はクライミングで何度が訪れたことがあったが山頂に登ったことは無かった。
以前日光の山に行く時に車窓から美しい山容が見え、今年の初夏に歩こうとしたがその時は天候が悪く中止。夏場は暑く、少し紅葉している快適な気候のこの時期に歩くことにした。
古賀志山は関東平野にそびえ立つ特殊な独立峰、西は足尾山地、北西は日光連山、北は那須連山があるが、どの山地にも繋がっていない。「ポツンと一軒家」の様な集団に属さない地形は謎めいていて魅力を感じる。
平野にボコンと飛び出した隆起帯、標高は600m未満と低いが岩肌が露出した険しい岩峰帯、この様な変わった地形は関東平野周辺では見られない。
山行計画
古賀志山だけなら日帰りで歩けるが、どうせなら広い範囲を歩きこの不思議な地形を理解したい。ルートは古賀志山一帯(582m)と篠井富屋連峰(561m)、それに加え二股山(569m)、岩山(328m)、糠塚山(186m)・戸室山(228m)・多気山(376m)を繋げるルートとした。
多気山の北の雲雀鳥屋(362m)と篠井富屋連峰の西の浅間山・寅巳山・雷電山(386m-445m)は人の記録を見て魅力が薄いと判断、鹿沼駅の南の茂呂山(192m)と鬼怒川沿いの羽黒山(458m)は興味はあったが移動距離が長くなってしまうのでルートから除いた。
余談だが、今回もエリア間の移動は歩き(走り)だったが、もしバスやタクシーを利用していればもっとルートの範囲を広げることが可能となり、今回のケースなら気になる山を全て歩けたかもしれない。
これまでは完全自力に拘ってきたが、最近は小径チャリに興味がある。自転車は景色をゆっくり眺められ、且つ機動力と収納性(輪行)も兼ね備えていて、今回のルートの様な点在している場合だと有効活用出来る。
但し、『絶対に戻らなければならない』という制約は気になる点だ(その意識が嫌で車を止めた)。自由にポイントを繋ぎ合わせるルート作成の楽しみは無くなり、気分が変わった時、または道に迷ってそのまま帰宅したい時も戻らなければならない。バスの時刻とか時間を意識するのも嫌いだが、出来るだけ制約の無い状態で山を歩きたいものだ。
結果と課題
計画ルートは踏破出来たが、行程が遅れ予備日を使うことになった。
最近の山行では『道迷い』は殆ど無かったが、溜め込んでいたかの如く今回は多発した・・・初日は3回、2日目は2回だったが、特大の道迷いをしてしまい2日の日程が3日になってしまった。。
結果的にはいい状態(天気)で終盤ルートを満喫出来たのは良かったが、不必要な道迷いは出来るだけ軽減したいところだ。
私は道迷い経験が豊富だが、一向に改善されず過ちを繰り返す度に自分の学習能力の低さ(アホ)を痛感している。今回も痛い目に合い原因究明までしているが、必ず同じ過ちを繰り返すだろう・・・長く山をやっている私が「山歩きのプロ」になれないのはこの悪癖が原因だ。
今回の(も)道迷いの原因は私の勘違いだが、補助するコンパスが誤作動を起こし混乱を招いたのも問題だった。現在地をロストしても方位がわかれば修正出来るが、壊れたコンパスは使えないし、使う気にもならない。
その無能なコンパスは古賀志山の崖から転落してしまったが(私の手によって)、後任はしっかりサポートしてくれる信頼できるコンパスにお願いしたい。
精度の高そうなコンパスを既に手配したから、今後はコンパスの使用技術を学び道迷いを回避出来るスキルを会得していきたい(これで山歩きのプロになれる)。
因みにGPSを携帯すればこの課題は容易に解決出来るが、今後もGPSを所有する気は全く無い。「貫けアンチデジタル!」
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