https://ameblo.jp/minamiyoko3734/entry-12452122770.html 【間脳のおはなし】
https://ameblo.jp/minamiyoko3734/entry-12452004425.html 【グルジェフ4~人間(完全体)の姿~】
https://key-performance.jp/brain/ 【【人間の脳の働き】脳の三位一体論と注意点】より
【人間の脳の働き】脳の三位一体論と注意点
みなさんこんにちは! 筧田 聡 (@kakehida) です。
今回は、思い通りに自分を動かせるようになるための前提知識として人間の3つの脳を確認していきたいと思います! この記事を通して、 脳の構造をざっくりと理解することで、 自分の習慣・癖を変えやすくなります。
ちなみに今回、 話の中心となる理論 (仮説) は「脳の三位⼀体論」というものです! それでは詳しく見ていきましょう。
1. 脳の三位⼀体論とは?
「脳の三位⼀体論 [Triune brain]」とは、米国⽴精神衛⽣研究所の脳進化学者 ポール・マクリーン博士 [Paul D. MacLean] が1960年代に提唱した理論です。
・⼈間の脳は、おおよそ3層構造を持っている
・既存の脳構造を保ったまま新しい脳領域を獲得し、地層を重ねるように発展してきたという仮説です。
早速ですが、この話をインプットする前に、この理論への指摘を確認しておきましょう。
「三位一体脳論」への指摘
・下等生物から人間に向かって直線的に進化したというのは誤り。
・今いるすべての生物が共通の祖先から枝分かれした進化の先端におり、人間だけが進化の最先端にいるという考え方は幻想にすぎないのだ。
参考: 比較神経科学からみた進化にまつわる誤解と解説 (「心理学ワールド」 2016年10月号)
このように「三位一体脳論」は、2000年代以降の多くの⽐較神経学者によって、領域とその働きの切り分け方や、哺乳類脳が哺乳類だけのものではない点などが否定されています。 (この理論が指摘されている点として、脳の働きは部位に対して明確に切り分けられているものではないということ)
ただし、脳の構造・特徴を理解しやすいモデルであることから、 「この指摘を理解した上で、人間の脳の性質を学び、有効活用していきましょう!」 というのがこの記事の趣旨です。
参考: 脳にある「爬虫類脳」を使って成功をつかむ!は間違いだった [2018]
2. 脳の3層構造と、各層の働きとは?
この仮説では、脳は主に 「爬虫類脳」 「哺乳類脳」 「人間脳」 という3層 (3領域) 構造になっているとされています。 私たち人間の脳は、人間の進化の歴史に沿って、高度な機能を順に獲得してきたと考えられています。
進化の流れからすると、獲得した順は ①爬虫類脳、 ②哺乳類脳、 ③人間脳 となります。
① 原始爬虫類脳 (反射脳)
爬虫類脳は、脳の一番奥深くにある大脳基底核、脳幹、脊髄の働きを意味します。
主に生命維持や反射の機能や本能を司ります。 いわゆる生きるために必要な脳です。
例えば無意識に行われる呼吸・体温調節、危険に対する反射行動 (防衛本能) はこの脳領域による処理です。 他にも食欲、性欲・求愛、睡眠欲、支配欲、挨拶はこの領域の働きとされています。
また「新しいことよりも過去の経験則を優先する」という働きもあります。 いわゆる、「これまで通りしておけば安全やないか!」というやつですよね。 この働きは、人間の新しい挑戦を邪魔するもので……起業者にとっては、敵ですね (笑) そういう変われないおじさんがいたら、爬虫類おじさん!!!って言っちゃいそうです。 気をつけます。
1990年に出版された博士の著書『The Triune Brain in Evolution [三つの脳の進化] 』では、私たち⼈間に起こる衝動は、爬⾍類から継承された反射脳によって⽣まれると解説されています。
関連情報: 爬虫類にレム・ノンレム睡眠はない? 進化の過程から睡眠を考える
② 旧哺乳類脳 (情動脳)
哺乳類脳は、大脳基底核を覆うように位置している大脳辺縁系 (扁桃体、海⾺体、帯状回) の働きのことです。 情動「原始的な感情」を司ります。
例えば「好き嫌い」や「快・不快」を感じるのはこの領域です。 喜び・愛情・怒り・恐怖・嫌悪ですね。 この脳領域の働きを目で見るなら、自然な表情の変化が参考になります。 他にも、所属感、守ろうとする気持ち、攻撃しようとする気持ちはこの領域による働きです。 群れ (チーム) での行動、子育て、母性もこの哺乳類脳によるものです。
結果として「好き・快を求めるため、関わりたい気持ち」「嫌い・不快を避けるため、関わりたくない気持ち」を生み出します。
③ 人間脳 (思考脳)
人間脳とは、脳の1番外側にある大脳新皮質の働きを指す言葉です。 思考「物事を論理的に考える機能」を司ります。 例えば、言語機能、学習能⼒、創造的思考能⼒、空間把握能⼒です。
「良し悪し」や「損得」を考えるのはこの領域です。 例えば、「お酒は好きだけど、控えてます」というのは、人間脳の為せる技です。
また「成長したい・目標達成したい気持ち」を生み出します。
参考: 国立研究開発法人 科学技術振興機構
参考: 爬虫類脳・哺乳類脳・人間脳|3つの脳の構造でわかる人間の三大欲求
3. 3つの脳の影響力の大小関係
3つの脳の影響力の大小関係
人間脳 < 哺乳類脳 < 爬虫類脳
※進化の流れの中で、 獲得してきた順に影響力が強い
人間は、 爬虫類脳に抗えないことを理解しておきましょう。
実際に体験したことありますよね、 「いくら論理的に正しくても、本能や感情が拒否するものは受け入れられない」 「頭ではわかっていても行動できない」 ということが。 これって、人間脳と爬虫類脳や哺乳類脳との対立によって起こっているんですよね。 対立すると、感情や本能が勝ってしまう。
また私たちの日々の様々な行動は、ほとんどの場合、爬虫類脳や哺乳類脳の影響を受けています。 論理的に考えて判断して行っていると思っているかもしれませんが、多くの行動は、「感情が先に反応し、その後で理屈を付ける」という流れで行われています。 まずこのことに気づくことが重要です。
4. 人間脳を優位にするために……
脳のそれぞれの領域が対立すると、葛藤を生みます。
例えば……
・人間脳が判断したことを、哺乳類脳は「面倒臭いことは避けて楽したい」という気持ちを感じさせることで、簡単に人間脳の判断を覆します。
・危険・不安を感じたら、人間脳や哺乳類脳を無視して優先的に身体が反応します。
こんな風に、考えて判断したことと実際の動きが違うっていうのは、本人にとってめちゃくちゃ辛いことです。 周りからは「なんでできない?」のと他者から言われ、自分自身にも言ってしまう日々。 博士も、「この3つの脳が同居していることが人間の苦悩である」と言っています。
そのため、 人間脳が爬虫類脳と哺乳類脳をうまく制御できることが、人生や日々の活動において超重要 です。 この対立を収める案を人間脳が見出すことで、爬虫類脳と哺乳類脳を制御できるようになります。 哺乳類脳・爬虫類脳に邪魔をさせず、如何に人間脳の味方にするかということです。 それができれば、脳の各分野が連携・協力でき、意図した習慣を無理なく身に付けられるようになり、目標を達成したり、理想的な日々になったりすることで、人生が変わっていきます。
意図した行動を行うためのポイントは……
人間脳を使って考え、
・危険・不安を回避した上で、
・「自分の望む動き」と「自分の快感・好きな気持」を結びつけて
いくことです。
5. 3つの脳、全てに沿う提案【悪用禁止】
※自分にも他人にも使えます。
3つの脳、全てに沿う提案をする方法
反射脳には、本能的に欲しいものを与え、欲しくないものを遠ざける
※食欲、性欲、睡眠欲、支配欲、挨拶、安全、安心
情動脳には、直感的に好きなものを与え、嫌いなものを遠ざける
思考脳には → 判断的に良いもの・利益になるものを与え、悪いもの・不利益を遠ざける
まとめ
いかがでしたでしょうか? この記事を参考にしていただき、3つの脳の対立を治め、制御し、連携・協力させることで、思い通りに自分を活用してみてください。
https://koichan8888.com/archives/1285 【ポール・マクリーン博士の3つの脳の層構造「三位一体脳」論】より
今回のテーマはポール・マクリーン博士の3つの脳の層構造「三位一体脳」論についてまとめてみたいと思います。
地球上に生命が誕生して三十数億年。
その間に、生きものの脳もゆっくりと進化し、現在の形になっていきました。人間の脳には、その進化のなごりが受け継がれていて、その結果、「爬虫類脳」「哺乳類脳」「人間脳」という「3つの部分」で構成されています。
もちろんボクたちの脳もそうです。
この「3つの脳」という考え方は、アメリカ国立精神衛生研究所の脳進化学者ポール・D・マクリーン博士によって提唱されたものですが、この説を否定する比較神経学者もいます。
しかし、脳の構造や特徴を理解するには、とてもわかりやすく納得のいく説なので、ひとつの考え方として覚えておくといいかもしれません。
自分の優柔不断なところや、意志の弱さ、精神力の弱さなどの原因が理解できるヒントになり、対策も取れるということで役立つかもしれません。
ポール・マクリーン「三位一体脳モデル」
image 40 1 - ポール・マクリーン博士の3つの脳の層構造「三位一体脳」論
脳はおおよそ3層構造になっており、人間は進化とともに新しい脳を獲得したという仮説です。
生きるための爬虫類脳(脳幹、生命力、本能)
感じるための哺乳類脳(大脳辺縁系、感情)
考えるための人間の脳(前頭葉、理性)
本能(反射脳)や感情(情動脳)を抑えるべく、人間文化史のはじめに宗教や哲学が登場することを考えると、なんとなく納得させられる仮説と言えるかもしれません。
そういえば、レイ・カーツワイルが大脳新皮質をインターネットにつなぎ、思考を拡大することで、知能が指数関数的な増加を遂げると予言していました。
ボクたちが4番目の脳を獲得するのは間近ということになるということでしょうか?
というように簡単に考えを広げていけるため受け入れやすいが、現在では学術的には否定されている仮説のようです。
脳は三層から成り立っている
threebrain01 - ポール・マクリーン博士の3つの脳の層構造「三位一体脳」論
まずここで、一方の手で「握りこぶし」を作ってみて下さい。
さらに次に、もう一方の手で、上から握りこぶしを包んでみて下さい。
これが、脳の三層のモデルです。
下になっている方の手の手首が原始的な脳(脳幹)を表し、握りこぶしが(大脳辺縁系)そして、それを包んでいる手が(大脳新皮質)を表しています。
こうした三層構造の脳は、実に驚くべきものなのです。
これは、あなたが望むものを学習したり、覚えたりするのに必要な全ての能力を備えているのです。
人間は霊長類の長として高度に脳を発達させてこの地球に存在している・・・などと言われていますが、実際に、脳を調べてみると、他の動物にはない特殊な脳の形体をしているのです。
そしてあなたがこれからする事は、これらうまく発揮する方法を知ることです。
では、次の記事で、三位一体脳の最下層から、それぞれ詳しく説明してみたいと思います。
https://koichan8888.com/archives/1289 【続】ポール・マクリーン博士の3つの脳の層構造「三位一体脳」論】より
内側の部分から
1.爬虫類的脳(脳幹)
脊柱から直接発言し、いわゆる本能的な反応を司ります。
呼吸や心臓の鼓動を維持したり、敵にあった際の「逃走と逃走の反応」など原始的な本能をコントロールします。
ボクたちは、誰かにあまりにも近く寄られると、怒りや不快感を覚えるのは、この爬虫類脳の性質によるものです。
2.哺乳類的脳(大脳辺縁系)
視床下部や脊柱を始めとする器官を含み感情や性的発動や快楽中枢を司る脳の事です。
ホルモンのシステムや、免疫システム、セックス、感情、それに長期記憶などの重要な部分を担っています。
3.人間的脳(大脳新皮質)
いわゆる思考を司るのが、この部分で、論理的思考や数学的思考など知的なプロセスを司ります。
これら3つの脳の部分が「爬虫類⇒哺乳類⇒人間」と進化の順番を経て、本能的反応の段階から感情的反応や記憶の発生を経て、新しい脳、つまり人間的、大脳新皮質へと複雑な段階へと至る進化を示しています。
これが、「三位一体脳」という概念です。
極めてシンプルに言えば、本能的な爬虫類脳 感情的な哺乳類脳 論理的な人間脳という分類も出来るわけです。確かにポール・マクリーン博士のこの脳の三層構造という説は、厳密なモデルとして学術的に認められている訳ではないのですが、ボクたちの日常生活において、極めて役に立つ概念だといます。
特に重要なのが大脳辺縁系
そして、右脳と左脳だけでなく、この三つの脳を意識して学習を進めて行くと大変効果的な結果を得ることが出来ます。
三位一体脳の中でも、特に、哺乳類的脳の大脳辺縁系のコントロールが重要になってきます。
そして人間脳をうまく使いこなせるかにかかっています。
動物で人間だけが、ロジックで物事を考えたり理性を持って長期的に考えたり、分析力を持っています。しかし、それを邪魔する事もあるのです。
嫉妬心が計画をじゃましたり、試験勉強中についついお菓子を食べすぎたり、異性が気になって集中できなかったり、ボクたちの衝動的な部分をいかに理性的な思考へ移行させるか、そういった役割を果たすので非常に重要として注目されています。
一つ一つの脳の層が独立しているのではなく同時に働く三層構造なのです。
だからこそ人生は素晴らしいものになり、同時に失敗をやらかしたりもします。
こうした機能は、理解しておけば、学習や仕事にも上手く活用できます。
脳は、いくつになっても鍛えられる
右脳・左脳もそうですし、こうしたポール・マクリーン博士の提唱する3つの脳の層構造「三位一体脳」論のように脳は部位によっては働きが異なります。
そして脳が、筋肉や皮膚の情報を司る末端神経の情報を受け取り、筋肉を動かすように身体の各部分に情報を送ったりと、まさに司令塔のような役割を担う臓器なのですが、そのなかでは「ニューロン」と呼ばれる約200億とも1000億個とも言われるおびただしい数の脳神経細胞から構成されているのです。
この脳を構成するニューロンは20歳を過ぎたあたりから確かに減って行きます。
そして死滅したニューロンは再生しないと長年考えられてきました。
年を取ると記憶力が落ちるのは、その為だと考えられていたのです。
しかし、ニューロンはその数ではなく、繋がりによってその強さが決まります。
いつまでも頭を使う事で、ニューロンの結びつきは強化できるのです。
さらに最近の研究では、脳の使い方次第によっては加齢によってもニューロン自体が増えるという報告もなされています。
そんな感じで、脳がめちゃくちゃ偉大であるし、脳のことについて学ぶと面白いヒントがいっぱい隠されているということを知ったのでした。
では、実際に「三つの脳を活性化させることはできるのか?」について次回の記事でまとめて見たいと思います。
0コメント