https://otani-hombyo.hongwanji.or.jp/howa/3500/ 【桜散る 梅はこぼれる 椿落つ 牡丹くずれる 人は……】より
春爛漫の季節を迎えました。あなたがこの紙を手にしてくださっている時、周りを彩る花々はどんな姿をしていますか?
私たちの先輩方は花の咲く姿だけではなく、終わりの姿も味わい深く愛でてこられたようです。それが、花の終わりの表現の豊かさに表れていると教えてもらったことがあります。
たとえば、桜の花の終わりは「散る」と言いますね。
梅の花はどうでしょうか?桜と同様「散る」と言われることもありますが、小さくて丸っこい梅の花びらが散る様は、涙がポロポロこぼれる様子に似ていることから、梅は「こぼれる」という言い方もあるのだそうです。椿は、花首からポトリと「落ちる」。
大輪の花を開かせる牡丹は、咲く姿もダイナミックですが枯れる姿もダイナミックです。それは形が大きく「くずれる」から。花によってこれほど多彩な表現があることに、日本語の豊かさを知らされます。
では、ここでクイズです。
「桜散る 梅はこぼれる 椿落つ 牡丹くずれる では 人は……?」
あなたはどんな言葉を考えましたか?
ちなみに、私は初めてこのクイズに出会った時、迷わず「死ぬ」と考えました。すると、この問題を出してくださった方が、「大正解です。でも、答えは一つじゃなくてもいいんですよ。いろんな言葉があっていい。たとえば、こんな言葉はどうでしょう?」
そう言って、教えてくださった言葉は、「往く」でした。
「往く」の元になっている言葉は、「往生」です。ここ、大谷本廟のご本尊である阿弥陀如来が、私たちの為に開かれた救いの世界、お浄土に往き生まれることを「往生」と言います。
阿弥陀さまは、私たちのいのちを死で終わりにしない、お浄土に往生させ、仏さまのいのちへと実を結ばせたいと願いを発してくださいました。私たちは、つい花が美しく咲く姿に魅せられがちですが、花々にとっては咲くことだけではなく枯れることも大切なことです。そこには、実を結ぶいのちの営みがあるからです。結ばれた実は、また次のいのちを生かしめてゆきます。仏さまへと実を結ばれたいのちは、慈しみをもって他のいのちを包み、育み、導いてゆきます。今日、私たちが大谷本廟にお参りをしているのも、先立って仏さまと成られた方々のそうした営みにもよおされてのことではなかったでしょうか。
「死ぬ」と答えた時と、「往く」と聞いた時では、花の終わりも随分雰囲気が違って聞こえるものだなぁと驚いたことです。
もちろん、「往く」以外の答えもあっていいのです。あなたはどんな言葉を考えましたか?
その言葉の豊かさは、そのまま、あなたのいのちの豊かさとなってゆくことでしょう。
Facebook近藤裕子さん投稿記事 ☘️春の芽吹きに寄せて☘️
「くれなゐの 二尺伸びたる薔薇の芽の 針やはらかに春雨のふる」ー正岡子規ー
美しい歌です。
「くれなゐの」には単純に色が赤いという以上に、透けるような色彩が感じられ、春先の芽のあのほんの少し草色をさした点るような紅の色が自ずと目に浮かぶ。その色は春先の雨に滲んでいるのだ。(解説文から)
「くれなゐの」「やはらかに」には
「くれないの」「やわらかに」とは明らかに違う情緒感があります。
これが日本語の豊かさであり、日本人の感受性だと思います。
自然を愛し自然に育まれた情緒感は 日本人の美意識に直結して来ました。
学習院大学の文学部日本語日本文学科で古典文学を専攻された愛子樣は、歌会始めで
「幾年の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ 」と詠まれました。
変化し続ける現代社会に於いて、
美しい日本語とともに心の豊かさが失われてしまわないようにと願います。
FaceboおkYosihiro Turusakiさん投稿記事
日本は本当に凄い国.....。
これは、当たり前ではありません。外国の言葉に訳せない日本語がたくさんあります。
世界に無い日本語表現......。
日本語には他国語に翻訳できない独特の言葉があります。その訳すことが出来ない日本語は、美しい感謝の言葉、思いやりの言葉があり、それらが実に多い。
美しい言葉......
「ありがとう」「おかげさまで」「おつかれさま」
「いただきます」「よろしく」「敬具」
などです。
「ありがとう」を漢字で書くと「有り難う」です。有ることが 難い、つまり「なかなかない、特別なこと」ということです。
そんな特別なことに対しての感謝の言葉が
「ありがとう」です。
あたりまえのことをあたりまえと思わず「ありがとう」と感謝できる心。それがわが日本古来の伝統です。
「おつかれさま」 とは、とても素敵な言葉です。
他人の働きや努力、苦労に気づき、感謝や労いを伝えることができる言葉。思いやりを大切にする、日本人の優しい心が詰まった美しい日本語です。
そのほか日本語を翻訳できない言葉.......
「おもてなし」「もったいない」「木漏れ日」「よいしょ」
「わっしょい」「切ない」
そして「初心」
アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、日本の初心という言葉を「日本にある素晴らしい言葉」と褒めたたえました。
「初心忘れるべからず」と言う言葉は日本では当たり前ですが、世界からすれば珍しくて素晴らしい言葉だそうです。
海外には無い美しい国日本は、日本語を見てもわかる事です。しかし残念なことに、日本語が壊れようとしています。
日常よく耳にする、嫌な言葉。
・いらっしゃいませこんにちは。→いらっしゃいませ。
・ご注文のほうお決まりでしたか。→ご注文はお決まりでしょうか。
・ドリンクバーはよろしかったでしょうか。→ドリンクバーはいかがですか。
・こちら食後のデザートになります。→食後のデザートでございます。
・5000円からお預かりいたします。→5000円お預かりいたます。
・メンバーズカードは無かったですか。→メンバーズカードはお持ちですか。
・ありがとうございますまたお越し下さいませ。→ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。
・こちらの商品でよろしいでしょうか→こちらの商品で大丈夫でしょうか?
・部長ってゴルフやる人なんですか。→部長はゴルフされるんですか。
・今日の昼飯ってラーメンとかでもよくないですか。→今日の昼飯はラーメンでいいですか。
日本の伝統文化を守るためにも、正しい日本語を使う事ですが、その日本語教育が歪められているのも、日教組の教師たちが日本語を重要視していないからです。
https://note.com/kurashinoiro/n/nd2fb40550ab9 【日本語の色は元々4色しかなかった?という話】より
今回は以前知った「色」の話がおもしろかったので、それを紹介したいと思います。
突然ですが、日本の伝統色って何色あると思いますか?
日本の伝統色はなんと460種類以上もあって、その一つ一つに名前があるんです。
しかし、日本語がこれほどたくさんの色の名前を持つようになったのは、布を染めるようになってからということで、歴史的にもそんなに古くないそうですよ。(染料にした植物由来の名前が伝統色に多いのはそれでなんですね)
古代における色の基本形は4色だった
それでは、古代の日本語における色の基本形というのは何色だったのか?
実はわずか4色だったそうです。
その色とは「赤」「青」「黒」「白」の4つ。
そしてその根拠の一つと言えるのが、色の名前単体でも使え、なおかつ形容詞としても使える色の名前がこの4つしかないということ。
ちなみに形容詞とは、言い切りの形「〜い」となる言葉でおもに物事の性質や状態を表します。
例えると、大きい、小さい、美しいなどです。
そしてこの4つの色「赤」「青」「黒」「白」は、「赤い」「青い」「黒い」「白い」といいますよね。
それでは他の色はどうなのかというと、「緑」を「緑い」?などとは言わないですよね。
じゃあ「きいろ」は?と言われそうですが、これも「黄色」であって、「黄」に「色」という別の言葉があり、「黄」単体だと「黄い」になってしまいます。
「茶」も同じで「茶色い」と言うけど「茶い」とは言わないですよね。
対や重ねて表現できるのもこの4色
昔は緑は青で、橙や黄色は赤、灰色は黒という具合にくくられていたみたいなので、今からくらべるとかなり大雑把ですよね。
そしてさらに「赤」「青」「白」「黒」は対で表現出来るということに気付きましたか?
その他の色には対になる表現がないのです。
「紅白」や顔が「赤くなる」「青くなる」「白黒はっきりさせる」などです。
あと色を2つ重ねて表現できるのもこの4つです。
例をあげると「赤々と」「青々と」「白々(しらじら)と」「黒々と」などで、ちなみに「黄々」とか「茶々」などとは言わないですもんね。
色だけをただ単に表現するのではなく、会話などの中で、色んな使い方をされてきたのが、この4つの色というわけです。
文字を使う前は色は明るさと濃さで判別していた?
そして文字を使う前の人達は、単体で色を示すという言葉はなく、その人達は色を「明るさ」と「濃さ」だけで判別していたということも研究で分かっているそうですよ。
「明るいか」「暗いか」、「はっきりしているのか」、「淡くぼんやりしているのか」という4つです。
このことから、先に色の名前があったのではなく、光の明るさと濃さを区別するためのあかし、くろし、しろし、あをし、という言葉が先にあったということなのです。
例えば、
あかるいに由来しているのが赤で、くらいに由来しているのが黒、しろはしろし(著し)はっきりとしているという意味に由来し、あおは淡いに由来しています。
僕たちが見る太陽は赤くはないですよね、でも「真っ赤な太陽」と言う言葉があります。
それは明るいという意味がふくまれているのですね。
「青いりんご」もそう、僕たちから見える色は緑でも、これも淡い、熟していないりんごという意味からです。
他に青竹や、青ネギなどありますが、これも色で言えばやはり緑ですよね。
「腹黒い」も暗いということから、悪いということにつながっています。
「白ける」ももとは「しらく」で、白くなると言うこと、何がと言うと「物事が明白になる」、全てが解明したと言う事で、物事がすべて解明した状態は正直なところ、あまり面白くないと言う事から出来た言葉なんだそうですよ。
この4つの色、知れば知るほど本当におもしろいですよね、まだまだ奥が深そうですが、今日はここまで!
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